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WCW世界ヘビー級王座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
WCW世界ヘビー級王座
管理団体 WCW
WWE
創立 1991年3月21日
統計
最多保持者 リック・フレアー:7回
初代王者 リック・フレアー
最長保持者 ハルク・ホーガン:469日
最短所持者 クリス・ジェリコ:15分(王座統一)
最年長 リック・フレアー:51歳
最年少 ザ・ジャイアント:23歳264日

WCW世界ヘビー級王座WCW World Heavyweight Championship)は、かつてのプロレス団体WCWの王座の一つ。一時期はWWF(現:WWE)の王座の一つでもあった。2001年12月9日WWE王座に統一されるものの、2002年世界ヘビー級王座として復活。

歴史

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1991年3月21日NWA世界ヘビー級王者リック・フレアー東京ドーム藤波辰爾と王座戦を行い藤波が3カウントを取った。WCWの用意したシナリオでは、本国のルールにより、3カウント前のオーバー・ザ・トップロープによる反則負け=フレアーの王座防衛の予定だったが、新日本プロレスが納得せず、またWCWも王座移動を認めなかったため[注釈 1][注釈 2]、藤波がNWA世界ヘビー級王者に、フレアーがWCW世界ヘビー級王座を防衛という形で王座が分裂し、WCW世界ヘビー級王座が誕生。その後、WWF世界ヘビー級王座と双璧を担う存在となり、多数のレスラー達によって争われた。しかし、フィンガーポーク・オブ・ドゥームをきっかけにWCW世界ヘビー級王座の価値が落ち始めた。特にWCW後期になっていくと、レスラーではない、俳優デヴィッド・アークエットや脚本家のビンス・ルッソーが王座を獲得したり、毎週のように王座が移動するなど、価値が没落していった。2001年にWCW崩壊、その後はWWFのタイトルになった。12月9日に消滅した。2002年に世界ヘビー級王座として復活するが、2013年にWWE王座と統一して再び消滅。

歴代王者

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WCW時代

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レスラー 戴冠回数 戴冠日付 番組 試合形式
リック・フレアー 1 1991年1月11日 - One Fall
※フレアーのWWF移籍により空位。NWA世界ヘビー級王座からWCW世界ヘビー級王座に改称
レックス・ルガー 1 7月14日 The Great American Bash 1991 Steel Cage
スティング 1 1992年2月29日 SuperBrawl II One Fall
ビッグバン・ベイダー 1 7月12日 The Great American Bash 1992 One Fall
ロン・シモンズ 1 8月2日 - One Fall
ビッグバン・ベイダー 2 12月30日 - One Fall
スティング 2 1993年3月11日 - One Fall
ビッグバン・ベイダー 3 3月17日 - One Fall
リック・フレアー 2 12月27日 Starrcade 1993 One Fall
リッキー・スティムボートとの王座戦がダブルフォールとなった為無効試合、王座空位
リック・フレアー 2 (3) 1994年4月21日 WCW Saturday Night One Fall
ハルク・ホーガン 1 7月17日 Bash at the Beach 1994 One Fall
ザ・ジャイアント 1 1995年10月29日 Halloween Havoc 1995 One Fall
※王座空位を発表
ランディ・サベージ 1 11月26日 World War 3 Battle Royal
リック・フレアー 3 (4) 12月27日 Starrcade 1995 One Fall
ランディ・サベージ 2 1996年1月22日 Nitro One Fall
リック・フレアー 4 (5) 2月11日 SuperBrawl VI Steel Cage
ザ・ジャイアント 2 4月22日 Nitro One Fall
ハリウッド・ホーガン 2 8月10日 Hog Wild One Fall
レックス・ルガー 2 1997年8月4日 Nitro One Fall
ハリウッド・ホーガン 3 8月9日 Road Wild 1997 One Fall
スティング 3 12月28日 Starrcade 1997 One Fall
※王座空位を発表
スティング 4 1998年2月22日 SuperBrawl VIII One Fall
ランディ・サベージ 3 4月19日 Spring Stampede 1998 No DQ
ハリウッド・ホーガン 4 4月20日 Nitro No DQ
ゴールドバーグ 1 7月6日 Nitro One Fall
ケビン・ナッシュ 1 12月27日 Starrcade 1998 No DQ
ハリウッド・ホーガン 5 1999年1月4日 Nitro One Fall
リック・フレアー 5 (6) 3月14日 Uncensored 1999 First Blood Steel Cage
ダイヤモンド・ダラス・ペイジ 1 4月11日 Spring Stampede 1999 4Way
スティング 5 4月26日 Nitro One Fall
ダイヤモンド・ダラス・ペイジ 2 4月26日 Nitro 4Way
ケビン・ナッシュ 2 5月9日 Slamboree 1999 One Fall
ランディ・サベージ 4 7月11日 Bash at the Beach 1999 Tag
ハルク・ホーガン 6 7月12日 Nitro One Fall
スティング 6 9月12日 Fall Brawl 1999 One Fall
※王座空位を発表
ブレット・ハート 1 11月21日 Mayhem 1999 Tournament Final
※王座返上
ブレット・ハート 2 12月20日 Nitro One Fall
※負傷により王座返上
クリス・ベノワ 1 2000年1月16日 Souled Out 2000 One Fall
※ベノワのWWF移籍により空位
シッド・ビシャス 1 1月24日 Nitro One Fall
※ナッシュがコミッショナー権限で王座剥奪・自らを新王者に認定
ケビン・ナッシュ 3 1月25日 Thunder 自らを新王者に認定
シッド・ビシャス 2 1月25日 Thunder Handicap
エリック・ビショフビンス・ルッソーがWCWの全王座の空位を発表
ジェフ・ジャレット 1 4月16日 Spring Stampede 2000 Tournament Final
ダイヤモンド・ダラス・ペイジ 3 4月24日 Nitro Steel Cage
デヴィッド・アークエット 1 4月25日 Thunder Tag
ジェフ・ジャレット 2 5月7日 Slamboree 2000 Ready to Rumble Steel Cage
リック・フレアー 6 (7) 5月15日 Nitro One Fall
※ルッソーが王座剥奪
ジェフ・ジャレット 2 5月22日 Nitro ルッソーから授与
ケビン・ナッシュ 4 5月23日 Thunder 3Way
リック・フレアー 7 (8) 5月29日 Nitro ナッシュから授与
ジェフ・ジャレット 3 5月29日 Nitro One Fall
ブッカー・T 1 7月9日 Bash at the Beach 2000 One Fall
ケビン・ナッシュ 5 8月28日 Nitro One Fall
ブッカー・T 2 9月17日 Fall Brawl 2000 Steel Cage
ビンス・ルッソー 1 9月25日 Nitro Steel Cage
※王座返上
ブッカー・T 3 10月2日 Nitro One Fall
スコット・スタイナー 1 11月26日 Mayhem 2000 Steel Cage
ブッカー・T 4 2001年3月26日 Nitro One Fall

WWF時代

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レスラー 戴冠回数 戴冠日付 番組 試合形式
※WCWが消滅し、新たにWWF管轄のタイトルとなり、WCW王座に改称
カート・アングル 1 7月24日 SmackDown! One Fall
ブッカー・T 5 7月30日 RAW is War One Fall
ザ・ロック 1 8月19日 SummerSlam 2001 One Fall
クリス・ジェリコ 1 10月21日 No Mercy 2001 One Fall
ザ・ロック 2 11月5日 RAW One Fall
世界王座に改称
クリス・ジェリコ 2 12月9日 Vengeance 2001 One Fall
※WWF王座と統合

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ こうした事情からWCWは、関係者がNWA世界ヘビー級王座のベルトを東京から本国アメリカに持ち帰ってしまい、後日の本国向けのテレビ中継にて藤波の王座奪取の映像を流しながらも『オーバー・ザ・トップロープがあったため、王座移動は認められない』との公式見解を示した(無論、新日本プロレス側は承服せず、ベルトが手元にない状態ながら、選手コールの度に藤波を「NWA世界ヘビー級チャンピオン」と紹介し続けた)。5月19日、アメリカ・フロリダ州セントピーターズバーグでWCWが開催した「スーパー・ブロウル」において、『WCWチャンピオンはどちらか』と銘打ち、NWA世界ヘビー級王者のフレアーとIWGPヘビー級王者の藤波との再戦を挙行、こちらはフレアーが雪辱を果たした。
  2. ^ 一方で当時、アメリカのスポーツ新聞「ナショナル」(現在は廃刊)は、この東京ドームのタイトル戦について「藤波がNWA王座を奪取」と報道、同紙は「藤波の戴冠でNWA王座は、よりインターナショナルなものになった」とも伝えたという(当時の東京スポーツより)。

外部リンク

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