V250 (鉄道車両)
V250 | |
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基本情報 | |
製造所 | アンサルドブレーダ ピニンファリーナ |
主要諸元 | |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流25 kV,15 kV,直流3kV,1.5kV |
最高運転速度 | 250 km/h |
起動加速度 | 2.0 km/h/s |
減速度(常用) | 4.3 km/h/s |
編成定員 | 127人(1等車),419人(2等車) |
編成重量 | 432t |
最大寸法 (長・幅・高) |
24,500mm×2,870mm×4,080mm |
編成出力 | 5,500 kW |
保安装置 | LZB TVM ERTMS/ETCS BAcc/SCM |
V250は、ピニンファリーナがスタイリングし、アンサルドブレーダが製造する、オランダの高速新線用の高速鉄道車両で、19編成が発注中である。
オランダ高速鉄道(NS Hispeed)によって運行されるオランダ南高速線(HSL-Zuid )や、ベルギー高速鉄道4号線(HSL 4)沿線を結ぶシャトル列車、フィーラ(Fyra)に導入予定で、V250の名称は列車の営業最高速度である250km/hに由来している。他の高速鉄道車両に比べるとやや低い速度であるが、最高速度が160km/hであった従来のオランダの列車に比べると著しく高速化されている。独特の外観から、アルバトロス(Albatross)やドードー(Dodo)のあだ名の他、カモノハシに例えられることもある。
運行計画[編集]
車両はヨーロッパの主要な電化方式に対応した複電圧車で各国の自動列車保安装置にも対応している。ドイツでの走行も可能だが、アムステルダム、ロッテルダム、ハーグ、ブレダ、アントウェルペン、ブリュッセルそれぞれを結ぶシャトル列車に投入されるため、ドイツまで直通する運行計画は無い。
もともとは2007年に引き渡される予定であったが計画は遅れ、2008年8月にプロトタイプがチェコの試験線に配備され、2009年4月28日に最初のV250の編成がオランダに到着した[1]。
2012年12月より運行が開始されたものの開始直後から車両に関する各種不具合や積雪による破損などが発生したため、2013年1月に運休が決まった。ベルギー国鉄は2013年5月末をもって車両購入中止を決定。オランダ高速鉄道も5月3日に撤退を表明し、同国政府が7日に了承した[2]。