Taka (ONE OK ROCKのメンバー)

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Taka
2015年撮影
基本情報
出生名 森内貴寛
生誕 (1988-04-17) 1988年4月17日(36歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
学歴 慶應義塾湘南藤沢高等部中退
ジャンル ロック
職業
担当楽器
活動期間
レーベル
事務所 株式会社10969
共同作業者 ONE OK ROCK
公式サイト ONE OK ROCK オフィシャルウェブサイト

Taka(タカ、1988年4月17日 - )は、日本シンガーソングライターミュージシャン

ロックバンドONE OK ROCKボーカル。本名および旧名義は森内貴寛(もりうち たかひろ)。東京都出身。血液型はA型。身長168cm[1]。株式会社10969所属。

歌手の森進一と、同じく歌手の森昌子の長男。弟(三男)はロックバンド・MY FIRST STORYHiro。元ジャニーズ事務所アミューズ所属。男性アイドルグループNEWSの元メンバーでもある。

略歴[編集]

1995年
2001年
2003年
  • 9月15日、NEWS結成時のメンバー9人のうちの一人に選抜される。
  • 11月7日、『バレーボールワールドカップ2003』のイメージソングを含むシングル『NEWSニッポン』(セブンイレブン限定発売のインディーズ版)でCDデビュー。
  • 12月 、学業に専念するとの理由でNEWSの活動を休止[2]。のちに事務所を自主退所するとともに同グループを脱退。
2004年
2005年
  • 3月、慶應義塾湘南藤沢高等部一年終了時、音楽の道に進むため自主退学。
  • 4月、両親(森進一、森昌子)が離婚。
  • 5月、ONE OK ROCK加入。
2006年
  • 芸能事務所アミューズと契約。
  • 7月26日、インディーズから再CDデビュー。
2021年
  • 4月1日、所属していたアミューズから独立し、チーフマネージャーが代表を務める、株式会社10969に所属となった。アミューズでマネジメントを担当していた社員が新会社に移っている。ファンクラブ業務、海外ツアーアレンジ、グッズ販売などのソリューション面ではアミューズが今後もサポートを続ける[3][4]

来歴・人物[編集]

2015年10月22日

幼少期[編集]

家の中に常に父親の楽曲が流れている環境で育った[5]

小学校6年間と中学1年の1学期まで地元のサッカーチームに入っていた。中学でもサッカー部に在籍したが、レベルが激変し付いて行けなくなり退部[6]。また父親から「喉に悪い」との助言を受け、それを理由に辞めたとの発言もある[7]

アイドル時代[編集]

レッスンは週1回土曜日のみ参加、授業に差し障りがあったら辞めさせるという父親からの条件付き[8]

NEWS結成メンバーに選抜されるが、3ヶ月後、「学業に専念する」との理由で活動を休止、まもなく自主退所する。

またこの時期、共通の友人と共にRIZE金子ノブアキと食事をする機会があり、ライブに誘われる。後日、ライブハウスで初めてRIZEのライブを見て感動、ロックに目覚め、バンドをやりたいという思いが生まれる[9]

バンド時代[編集]

2005年 - 2010年[編集]

高校を1年で中退後、父親から勘当されて自活をはじめ、青山の飲食店で厨房周りのアルバイトをしながら、大阪に定期的に通って音楽学校でギターやパソコンを習う[10]

同時にSFC時代の友人二人とエレクトーン+クリアギター+ヴォーカルの3人編成のバンド「CoM (Chivalry of Music)」を組み、マルーン5のカバーなど、R&Bやバラード曲中心のライブ活動を始める。

そのライブを、ONE OK ROCKを組んだばかりのToruが共通の友人を介して見に訪れ、Takaの声と歌唱力に衝撃を受け、その場でヴォーカルに勧誘。日に何度も届くメールの他、次のライブにもバイト先にも現れるToruの熱意に押し切られる形で承諾[11]

そして練習に参加、自分が本来求めていたバンド像(初めてライブハウスで見た時のRIZE)に近いものを感じ、スタジオに通うようになる。

やがて並行していたすべての音楽活動を終わらせ、ONE OK ROCKに賭ける決意を固める。

2007年4月のメジャーデビューからまる2年後の2009年4月、Alex (G.) が脱退[12]。それに伴う活動休止を経て、残った4人で活動を再開[13]した翌年の2010年、結成5年目に、武道館公演[14]を敢行。応援してくれていた母親はもちろん、衝突の多かった父親も招待し、両親への謝罪と感謝の気持ちをストレートに歌った『Nobody's Home』を演奏した。

2011年 - 2015年[編集]

2012年のアジア3都市[15]を皮切りに、2013年にはヨーロッパ・アジアツアー[16]、2014年には北米のワールド・ツアー'14に参加、北米[注釈 1]から南米[注釈 2]、ヨーロッパは前年の4カ国から10カ国へとロシアまで範囲を広げ[注釈 3]、大型バスに寝泊まりし国から国へ移動して10日に9本ペースのライブをこなすツアーを敢行した[17]。大型バスの内装を英語で紹介するという動画をYouTubeで公開したが、電子レンジや歯磨き粉の英単語が分からなかった。同動画内でおやつ棚にあったスルメを紹介する場面があったが、「smells like shit!(とても臭い!)」と酷評した。

また2013年から海外レコーディングの準備を始め、自ら何度も渡米して[注釈 4]何人ものプロデューサーにコンタクトを取り話を聞いた[18]。2014年はメンバー全員で渡米しレコーディングに3ヶ月を費やし、ワールド・ツアー、横浜スタジアム2デイズ公演を挟んで、さらに秋にまた渡米して数曲録った。

こうして結成10年目の2015年2月、全曲US録音の7thアルバム『35xxxv』をリリース。オリコン週間チャートでCDとしては初の1位を[19]、World Music Awardsで初登場4位を記録した。

2016年 -[編集]

出演[編集]

ソロ参加の仕事・イベント[編集]

2012年
  • 5月16日0東北ライブハウス大作戦アコースティックツアー気仙沼[注釈 5]
2013年
2014年
  • 4月14日0Ollie 05月号」誌上でSKRILLEXとTakaが対談。
  • 7月02日0MTV WORLD GROOVE 3&3(ゲストが気に入っているMVを紹介するコーナー)
  • 7月25日・8月1日0『FM802 25th ANNIVERSARY YOUR RADIO 802」』DJ
2015年
2016年
  • 6月23日0AdeleHello」, 元One DirectionZaynPillowtalk」のカバーVideoをYouTubeに公開[24]
  • 7月 イギリスの音楽雑誌Rock Sound(Summer 2016 Issue 216)で、” list of the most influential, inspirational, important people in today's scene - The Rock Sound 50.”(今日のロックシーンで、最も影響力があり、刺激的で、重要な人物50人)」の21位にTakaが選出された。
  • 07月06日0外部のアーティストに対し初の楽曲提供&プロデュースを手がけたAimerのシングル「insane dream」が発売。
  • 9月21日0続いて発売されたアルバム「daydream」ではさらに4曲が加わり、Takaが手がけた楽曲は計5曲となった[25]
2017年

2018年[編集]

  • 5月12日 ロスのフリーイベントIdentity LA 2018マイク ・シノダのステージにtakaがゲストで登場[28]Fort Minor "Where'd You Go" と Linkin Park "Waiting for the End" をマッシュアップしたパフォーマンスを披露した。
  • 7月 イギリスの音楽雑誌 Rock Sound (August 2018 Issue 241) が、THE ROCK SOUND 50で、Rock Sound誌が選んだ「今日のロック界で創造性があり独創的で恐れを知らない挑戦的な50人」のランキングの2位にTakaが選出された[29]
  • 8月30日発売の ROCKIN'ON JAPAN 10月号にて、10年間の活動休止を経て活動再開したELLEGARDENの復活にTakaの並々ならぬ助力があったとしてELLEGARDEN 細美と ONE OK ROCK Taka の対談記事が掲載された[30]。ELLEGARDENは、ONE OK ROCK結成のきっかけであるRIZEと並び、ONE OK ROCKおよびTakaに多大な影響を及ぼしたバンド[31]。復活ライブのゲストアクトもONE OK ROCKが務めた[32]
  • HondaのTVCM『Go, Vantage Point.』シリーズでONE OK ROCKが楽曲を書き下ろし、Takaはナレーションも担当した。[2]

参加作品[編集]

発売日 アルバムタイトル アーティスト 曲名・備考
2011年6月29日 ALLY & DIAZ ALLY & DIAZ Let Life Be with Taka (ONE OK ROCK) & サイプレス上野」
2013年3月20日 Summer Paradise シンプル・プラン Summer Paradise feat. Taka from ONE OK ROCK」(シングル)
2013年3月27日 Get Your Heart On! (Japan Tour Edition) シンプル・プラン Summer Paradise feat. Taka from ONE OK ROCK』(アルバム)
2013年11月13日 gene Pay money To my Pain Voice[要曖昧さ回避]」P.T.P feat. Taka from ONE OK ROCK
2014年8月20日 First words GROWN KIDS Bottle Rocket」feat. Taka(ONE OK ROCK) & Megan Joy
2015年2月17日 GRAVITY Against The Current Dreaming Alone Feat. Taka from ONE OK ROCK」
2015年05月13日 5.....GO FTISLAND Primavera 」と「My Birthday 」の2曲に共同作曲者として参加[33]
2016年4月28日 バイ・マイ・サイ 野田洋次郎RADWIMPS)/ Taka(ONE OK ROCK) バイ・マイ・サイ」配信のみの熊本地震被災地支援曲[34]
2016年7月6日 Insane dream/us Aimer insane dream」楽曲提供・プロデュース、コーラスとして参加(シングル)。
2016年9月21日 daydream Aimer シングル先行発売されたinsane dreamの他、「closer」「Falling Alone」の楽曲提供・プロデュース、「Higher Ground」「Stars in the rain」の楽曲提供として参加。
2016年10月8日 13voices (japanese ver.) Sum 41 War(feat.Taka)」にゲストボーカルとして参加。
2017年3月29日 Headspace (Japanese ver.) Issues Yung & Dum (Japanese Version)feat. Taka from ONE OK ROCK」にボーカルとしてTakaが参加。
2017年7月27日 Don't Let Me Go ゴールドフィンガー ジョン・フェルドマン率いるパンクロックバンドGoldfingerの7枚目のアルバム「The Knife」にTakaがゲスト参加。
2018年12月12日 ANTI ANTI GENERATION RADWIMPS IKIJIBIKI feat.Taka」にボーカルとしてTakaが参加。
2019年02月01日 UNTITLED KOHH I Want a Billion」にボーカルとしてTakaが参加
2019年09月06日 Action Don Broco Action」Feat. Taka (One Ok Rock), Tyler Carter (Issues), Caleb Shomo (Beartooth), Tilian Pearson (Dance Gavin Dance)
2019年09月27日 Lights Down Low MAX Lights Down Low」Feat. Taka (One Ok Rock)
2020年06月05日 もう一度 [re:] もう一度」にボーカルとしてTakaが参加
2021年07月05日 Hope 清水翔太 Curtain Call」Feat. Taka
2022年08月31日 サヨナラサラバ BiSH サヨナラサラバ」と「A long way to go」の2曲に共同作曲者として参加[35]

楽曲以外の参加作品[編集]

関連人物[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Los Angeles/US、New York/US、Toronto/Canada、Philadelphia/US
  2. ^ Santiago/チリ、Buenos Aires/アルゼンチン、São Paulo/ブラジル、Lima/ペルー、Mexico City/メキシコ
  3. ^ Frankfurt/ドイツ、Paris/フランス、Zurich/スイス、Milan/イタリア、Munich/ドイツ、Cologne/ドイツ、Berlin/ドイツ、Copenhagen/デンマーク、Stockholm/スウェーデン、Hamburg/ドイツ、Amsterdam/オランダ、Antwerp/ベルギー、London/イギリス、St Petersburg/ロシア、Moscow/ロシア
  4. ^ 通訳兼コーディネーターとしてアメリカ人の友人であるジャミールと2人で
  5. ^ 細美武士 (the HIATUS) ホリエアツシ(ストレイテナー)と

出典[編集]

  1. ^ 今更聞けないONEOKROCKのメンバー紹介!プロフィール/本名/年齢/身長/完全在宅ドリーマー/ライブ映像が限定公開中!”. 2022年5月2日閲覧。
  2. ^ NEWSのプロフィールORICON STYLE
  3. ^ ONE OK ROCKがアミューズから独立、事務所を構えより大きなステージに挑戦
  4. ^ ワンオクは退所後もアミューズが支援 スタッフ移籍 - 音楽 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年5月16日閲覧。
  5. ^ 『bridge』VOL.71 spring2012 p31より引用
  6. ^ 『ロッキング・オン・ジャパン』2012年6月号 pp.67-76
  7. ^ 『bredge』VOL.71 spring2012 p.32
  8. ^ http://www.tanteifile.com/geinou/scoop_2005/06/13_01/image/01.jpg
  9. ^ 『Rollingstone』2015年3月号 pp.24-31
  10. ^ 『musica』2012年9月号 pp.24-25
  11. ^ ONE OK ROCK('06年12月号) | web Rooftop
  12. ^ ナタリー - ONE OK ROCKのギタリストAlex脱退、4人で活動再開
  13. ^ ナタリー - ONE OK ROCK、秋の全国ツアーで本格活動再開
  14. ^ “This is my own judgment” TOUR
  15. ^ “Start Walking The World”TOUR
  16. ^ “Who are you??Who are we??” TOUR
  17. ^ https://rockinon.com/news/detail/107768
  18. ^ 『ロッキング・オン・ジャパン』2015年3月号 p.51
  19. ^ ONE OK ROCK、アルバム「35xxxv」デビュー以来初のオリコン1位https://web.archive.org/web/20150312191313/http://www.musicman-net.com/artist/44536.html
  20. ^ http://www.livefans.jp/report/pc/999
  21. ^ アーカイブされたコピー”. 2015年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月26日閲覧。
  22. ^ https://okmusic.jp/news/66842
  23. ^ アーカイブされたコピー”. 2015年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月19日閲覧。
  24. ^ http://altpress.jp/?p=43870
  25. ^ Aimer new album 「daydream」DIGEST(9/21発売)にTakaが楽曲提供&プロデュース” (2016年9月21日). 2016年9月26日閲覧。
  26. ^ スペシャ特番&LINE LIVE配信も oricon 2017年04月25日
  27. ^ [1] barks 2017年10月28日
  28. ^ マイク・シノダ、チェスター死後初のソロ・ライブ開催。ONE OK ROCKのTakaと共演も barks 2018年5月15日
  29. ^ Meet Your Rock Sound 50 - The Most Fearless Figures In Our World - YouTube
  30. ^ JAPAN最新号、ELLEGARDEN復活特集より rockinon.com 2018年09月13日
  31. ^ 細美武士(the HIATUS)とTaka(ONE OK ROCK)の対談が実現。ふたりがはじめてメディアの前で語りあったこととは? rockinon.com 2012年09月30日
  32. ^ ELLEGARDEN、ツアー3会場ゲストアクトはONE OK ROCK rockinon.com 2018年07月11日
  33. ^ FTISLAND新作にワンオクTakaとの共作曲収録 音楽ナタリー 2015年3月23日
  34. ^ RADWIMPS野田洋次郎、Takaと歌う「バイ・マイ・サイ」で被災地支援 音楽ナタリー 2016年4月28日
  35. ^ 【BiSH】12ヶ月連続リリース第8弾、表題曲「サヨナラサラバ」の作曲はTaka(ONE OK ROCK)、作詞はKENTA(WANIMA)!”. エイベックス・ポータル - avex portal. 2022年9月16日閲覧。
  36. ^ https://s.cinemacafe.net/article/2014/08/19/25409.html

参考文献[編集]

外部リンク[編集]