道新ニュース

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TVh道新ニュースから転送)

道新ニュース(どうしんニュース)は、北海道新聞が協力するラジオテレビニュースの名称である。

概要[編集]

ラジオは北海道放送HBCラジオ)・エフエム北海道(AIR-G')、テレビはテレビ北海道(TVh)・J:COM札幌などで放送されている。過去には北海道文化放送(UHB)でも放送されていた。

「道新ニュース」を名乗ってはいないが、FM NORTH WAVE(『KAT'S IN THE MORNING』内にて1日につき3回『NEWS & SPORTS HEADLINE』として。全国紙からも提供)や一部コミュニティFM局(地元紙や全国紙からも提供を受ける局が多いが、FM WINGFMおたるのように道新からのみ受ける局もある)にも北海道新聞からニュース提供が行われている。

テレビ北海道(TVh)[編集]

開局翌日となる1989年10月2日から、『TVh道新ニュース』(ティーブイエイチどうしんニュース)の名称で2021年3月までは日曜日を除く毎日、4月以降は平日に放送されている夕方のニュース番組。過去には『TVh道新ニュースアイ』(ティーブイエイチどうしんニュースアイ)として放送されたり、平日分が『おばんでスタ!』に内包して放送されていた。2007年4月以降は平日の全国ニュース『速ホゥ!』(月 - 金)、『TXNニュース』(土)の後に放送している。

2012年10月1日から2013年3月29日の平日版は『NEWSアンサー』終了直後の17:13に30秒間「今日のラインナップ」として伝える項目を紹介していた。同年4月1日からは正式に平日版の放送時間が2分拡大され、17:13開始に変更された。

天気予報はエンディングの中で放送され、当初は平日放送分のみ放送していたが、2013年4月から2021年3月までは土曜版でも放送するようになった。

2016年11月7日より平日夕方枠に全国ニュース『ゆうがたサテライト』がスタートし、『ゆうがたサテライト〜道新ニュース〜』(ゆうがたサテライト〜どうしんニュース〜)に改題リニューアル。

2019年4月8日は、第2部を17:15 - 17:45の拡大放送。同年4月30日は第1部を休止、第2部を17:45 - 17:55に変更(ゆうがたサテライトの全国ニュース枠拡大のため。)。

2020年6月29日より平日分が『5時ナビ〜TVh道新ニュース〜』に改題リニューアルされた。

かつては土曜日も放送されていたが、2021年3月27日放送分をもって放送を終了した。現在は『TVhお天気情報』として放送している。

放送時間[編集]

『おばんでスタ!』放送以前
月曜 - 金曜:17:15 - 17:30、17:40 - 17:55ほか
土曜:17:25 - 17:30
2006年4月3日 - 2007年3月31日
日曜以外:17:25 - 17:30
2007年4月2日 - 2013年3月31日
月曜 - 金曜:17:15 - 17:25
土曜:17:25 - 17:30
2013年4月1日 - 2016年11月4日
月曜 - 金曜:17:13 - 17:25
土曜:17:25 - 17:30
2016年11月7日 - 2020年3月27日
月曜 - 金曜:16:50 - 16:54[注 1]・17:15 - 17:25
土曜:17:25 - 17:30
2020年3月30日 - 12月25日
月曜 - 金曜:17:00 - 17:25
土曜:17:25 - 17:30
祝日(平日のみ):17:00 - 17:10
2021年1月4日 - 3月27日
月曜 - 金曜:16:59 - 17:25
土曜:17:25 - 17:30
祝日(平日のみ):16:59 - 17:10
2021年3月29日 -
月曜 - 金曜:16:59 - 17:25
祝日(平日のみ):16:59 - 17:10

キャスター[編集]

キャスターは原則としてTVhのアナウンサーが交代で担当するが、TVhの記者(または契約キャスター)が担当することもある。

2022年1月4日からの担当
大藤晋司
小澤良太
磯田彩実
中村秋季乃(なかむらあきの)

関連項目[編集]

テレビ北海道 平日夕方のニュース
前番組 番組名 次番組
(開局前につき無し)
TVh道新ニュース

TVh道新ニュースアイ
おばんでスタ!
(2003年4月から2006年3月まで)
おばんでスタ!
(2003年4月から2006年3月まで)
TVh道新ニュース

ゆうがたサテライト〜道新ニュース〜

5時ナビ〜TVh道新ニュース〜
-
テレビ北海道 土曜日夕方のニュース
TVh道新ニュースアイ
(1999年10月9日から2000年9月30日まで)
TVh道新ニュース
(2000年10月7日から2021年3月27日まで)
廃枠

北海道文化放送(UHB)[編集]

1972年4月1日の開局から1993年3月までは『道新ニュース』として放送されてきたが、同年4月より「UHBニュース(協力 北海道新聞社)」に変更。夜間のスポットニュース枠で『協力道新』(きょうりょくどうしん)の表現を用いる[注 2]が、放送内容は基本的にこれまでの『道新ニュース』時代と同じである。『協力道新』の表現は、かつては昼のニュース(『FNNスピーク』まで)にも用いられ、さらにオープニング映像にも『協力 北海道新聞』(きょうりょく ほっかいどうしんぶん)のクレジット表示がなされていたが、『FNNプライムニュース デイズ』からはテレビ欄とオープニング映像のクレジット表示がともになくなった。

なお、夜間のスポットニュースは原則としてUHBの自社制作で賄っており、フジテレビ発の『FNNニュース・明日の天気』( - 1998年3月29日)→『FNNレインボー発』(同年3月30日 - 2014年3月31日)→『FNN NEWS Pick Up』(同年4月1日 - 2015年3月29日)→『こんやのニュース』(2015年3月30日 - 2016年10月2日)→『ユアタイム クイック』(2016年10月3日 - 2017年10月1日)→『THE NEWSα Pick』(2017年10月2日 - 2018年3月31日)は『道新ニュース』時代の日曜日及び特別に重大な事件・事故等があった場合に限りUHBでネットされ、その際もオープニングとエンディングは『UHBニュース』に差し替えられていた。

オープニングは開局から数年間、道新の印刷工場での新聞製作現場[注 3]をバックにしたカラーフィルム映像にビゼー交響曲ハ長調」第三楽章の冒頭をBGMに組み合わせていた[注 4]が、70年代後半から1982年頃までは別のカラー映像[注 5]に変わり、テーマ音楽もシンセサイザー[注 6]に変更された。そして1980年代 - 1990年代前半は、青地に曲線を幾重にも重ねたパターンのCGとともに、『道新ニュース』のテロップが現れる映像(テーマ音楽は引き続きシンセサイザー)となった[注 7]。その代のみスキャニメイトを使用していた。

北海道放送(HBCラジオ)[編集]

1952年3月10日の開局以来、主にラジオで使用している[注 8]

主に道新記事を扱う『道新ニュース』と、主に『JNNニュース』などで使われるニュースを扱う『HBCニュース』のいずれかを生ワイド番組内を中心に随時放送している(早朝・夜間を除き日中は概ね毎時00分頃及び30分頃)。

『道新ニュース』として放送されるのは平日 5:55(『生島ヒロシのおはよう一直線』枠内)、9:30、11:00、12:00、13:00、15:00(9:30以降放送分は自社制作の生ワイド番組内包のため多少前後あり。また、11:00以降は時報後に放送する)及び土曜・日曜の7:40。それ以外の時間帯のニュースは『HBCニュース』となる。なお、JNN記者リポート(録音)は2020年3月まで平日 16:00からの『夕刊おがわR』内で放送していた。

平日の8:00からはTBSラジオからのネット番組『話題のアンテナ 日本全国8時です』が放送される兼ね合いで『道新ニュース』が放送されないため、その前の7:50から代替措置として『HBCニュース』を放送している。

原則として天気予報・交通情報[注 9]と抱き合わせのため、ニュースは1項目から2項目程度しか流れない。

エフエム北海道(AIR-G')[編集]

  • 月 - 金曜:7:40※ / 8:30※ / 11:55 / 13:55 / 15:55 / 18:55(※は生ワイド番組内包のため多少前後あり)
  • 土 - 日曜:10:55★ / 11:55 / 14:55★ / 16:55 / 18:55(★は『AIR-G'ヘッドラインニュース』(後述)として放送)

1982年9月15日の開局から1992年3月まで『道新FMニュース』(どうしんエフエムニュース)、同年4月以降は『道新ヘッドラインニュース』(どうしんヘッドラインニュース)の名称で放送している。なお、『JFNニュース』はネットしておらず、スポットニュースはAIR-G'の自社制作のみで賄っている。ただし、道外ニュースについては共同通信社配信のものを伝える。

2020年代の初頭までAIR-G'のタイムテーブル上では北海道新聞が提供についていたが、タイムテーブルから北海道新聞のスポンサー表記がなくなった後も番組の表題はそのままで、放送内容も従前と変わらない。ニュース終了後は北海道新聞や道新スポーツをはじめとした道新の関連刊行物及び道新が主催するイベントなどのCMが流れる。オープニングの提供読みはなく、エンディングも単に『道新ヘッドラインニュース[注 10]を終わります。』(声:油谷昭雄[注 11])のコメントのみである。

道新以外の協賛社も合わせて付く場合は、前述の道新関連のCMに引き続き協賛社のCMを流し、『道新ヘッドラインニュース、○○(協賛社)の提供でお送りしました。』との提供読みが入る。

2006年頃から、一部時間帯のニュースについては『道新』の冠が取れて『AIR-G'ヘッドラインニュース』(エアージーヘッドラインニュース)となっているものがあるが、この場合は道新関連のCMは放送されない。ただし他社(北洋銀行、タナカメディカルグループなど)協賛の場合はニュース終了後に協賛社のCMを流し、「○○の提供でお送りしました。」の提供読み(声:油谷)が入る。

最終便ニュースは毎日 20:55[注 12]が続いていたが、その後 20:55の枠が廃止され、2023年現在は18:55となっている。なお、国政選挙統一地方選挙[注 13]当日の場合は、最終便ニュースの後に『道新開票速報』として正時前を中心に22:55まで随時、北海道及び道外の注目選挙区の開票速報を放送するが、この開票速報の際も『道新ヘッドラインニュース』のオープニングタイトルコール及びニュース内のBGMをそのまま使用する。更に選挙投開票の翌日月曜日早朝(概ね朝6~7時台)にはAIR-G'のスタジオに道新の論説委員を迎え、選挙結果を振り返る特別番組を放送する。

基本的にはニューススタジオからAIR-G'アナウンサー(管理職アナウンサーの油谷、フリーに転じた水本香里を含む)に加え、西川賢(元テレビユー福島)ら契約したフリーアナウンサーが担当している。ただし、『朝MORi』内ではパーソナリティーの森基誉則が自ら読んでおり、BGMも異なるものを使用していた。後継の『Morning Morning!』も同様にパーソナリティーの猪飼雄一が読んでいるが、BGMは他時間帯と同じものに統一された。

なお、オープニングジングルの後にすぐニュースが読まれるが、水本は「時刻は〇時〇分になりました。この時間のニュースをお伝えします」の挨拶から入る。また、油谷が担当する場合には本編の最後に道内の天気予報(概況、道内で発令中の気象警報・注意報など)を残り時間の範囲内で簡単に伝えることが多い。

ケーブルテレビ[編集]

J:COM札幌のコミュニティチャンネル(J:COMチャンネル)にて、平日は1日6回・土日は5回『北海道新聞ニュース』(文字放送)を5分間放送している。これは前身の「札幌ケーブルテレビジョン」時代より続いている。

この他、旭川ケーブルテレビでも『道新文字ニュース』(どうしんもじニュース)を放送している。

電光掲示板[編集]

北海道新幹線新青森 - 新函館北斗間)の車内電光掲示板で『北海道新聞ニュース』としてニュース・天気予報を流している[1]

かつてはJR北海道特急列車[注 14]の一部及び快速「エアポート」uシート文字放送を行っており、主に道内ニュースを北海道新聞が提供してきた(『北海道新聞ニュース』クレジットが表示された)が、2016年9月30日をもってAIR-G'が『見えるラジオ』サービスを取りやめた[2]ことから流されなくなった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 本番組第1部枠であるが、予告編扱い。
  2. ^ 北海道新聞と道新スポーツテレビ欄のみ表示。
  3. ^ 活版印刷の文字選択ボタン⇒テレタイプ輪転機に印刷される新聞。
  4. ^ 2012年放送の『UHB開局40周年記念番組』で放映。
  5. ^ UHBの副調整室の時計⇒ミキサーVTRスポットライト⇒スタジオカメラ⇒当時のUHB社屋(時間によっては省略)。
  6. ^ FNNニュースレポート6:30』で1978年10月 - 1984年3月に使用されたオープニング音楽を使用。
  7. ^ この音楽は東海テレビイブニングニュース630」(「600」ではない)のテーマ音楽と同じものである。
  8. ^ 1972年4月にUHBが開局するまでは、テレビでも17時台に「道新ニュース」が放送されていた。
  9. ^ ワイド番組内では『道新ニュース(またはHBCニュース、単に「ニュース」とも) 、道路・お天気の情報』とコールする事が多い。
  10. ^ 1992年3月までは道新FMニュース。
  11. ^ 現在は本社編成制作部副部長。
  12. ^ 2002年3月までは22:55にも放送していた。
  13. ^ 前半日程で行われる都道府県知事・都道府県議会議員・政令指定都市市長・政令指定都市市議会議員の各選挙時のみ。
  14. ^ 車内電光掲示板を搭載した列車。ただしエル特急スーパーカムイ(当時)すずらんuシートのみ。

出典[編集]

  1. ^ 最上級席「本紙朝刊読めます」 北海道新幹線、電光掲示板でニュース提供も”. 北海道新聞. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月28日閲覧。
  2. ^ AIR-G’「見えるラジオ」ご利用の皆様へ”. エフエム北海道. 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

テレビ北海道関連
エフエム北海道関連