Suite November

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Suite November
TETSU69スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル SPROUSE
DREAM MACHINE
プロデュース TETSU69
亀田誠治(#8)
チャート最高順位
  • 週間5位(オリコン
  • 登場回数4回(オリコン)
TETSU69 アルバム 年表
Suite November
(2002年)
COME ON!
(2011年)
『Suite November』収録のシングル
  1. wonderful world/TIGHTROPE
    リリース: 2001年7月18日
  2. 蜃気楼
    リリース: 2002年8月28日
  3. 15 1/2 フィフティーンハーフ
    リリース: 2002年10月23日
  4. WHITE OUT 〜memory of a color〜
    リリース: 2003年2月13日
テンプレートを表示

Suite November』(スイート ノヴェンバー)は、日本ロックバンドL'Arc〜en〜CielベーシストTETSU69の1作目となるアルバム2002年11月20日発売。発売元はDREAM MACHINE(ワーナーミュージック・ジャパン)内の自身の主宰レーベルSPROUSE。

解説[編集]

tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)の初のソロアルバム。次作『COME ON!』以降は、TETSUYA名義でのリリースとなったため、TETSU69名義でのアルバムは本作のみとなる。

アルバムタイトルは、「組曲」を意味する"suite"と、「11月」を意味する"november"を合わせた造語[1]。アルバムタイトルを決めた経緯について、TETSU69は「アルバムが8割くらいできた時に、スタッフ含めて(アルバムタイトルの候補を)いろいろ出し合ったんですけど、その中に"組曲"と"November"ってのがあって。で、"組曲"を英語にして2つを足したら響きもいいしってことで[1]」と述べている。

収録曲として、2001年に発表したシングル「wonderful world/TIGHTROPE」、10万枚限定で販売したシングル「蜃気楼」及び「15 1/2 フィフティーンハーフ」のシングル表題曲3曲を含む全8曲を収録。収録曲が8曲の構成である理由について、TETSU69は「1時間を越えるアルバムは聴いていて飽きる。自分だと8曲目くらいで聴くのをやめてしまう。それなら、曲数を落として値段も落とせないかと考えた」と語っている。ちなみに、このアルバムには8トラック目の後に、9トラック目から68トラック目まで約4秒間ずつの無音トラックが入っている。69トラック目には、シークレットトラックとして、シングル「15 1/2 フィフティーンハーフ」にカップリングとして収録されている「TEZMANのテーマ」のロングバージョンが収録されている。

1曲目に収録された「WHITE OUT」は、後にアルバムバージョンからテンポを落とし、さらにリアレンジされ、「WHITE OUT 〜memory of a color〜」としてシングルカットされている。アルバム発表時にこの曲について、TETSU69は「この曲は1曲目のためにこういうアレンジにした部分もあるんで、実は。本来はこの曲は少しテンポが遅いんですよ。それをちょっとアップテンポにしたんです[1]」「この曲についてはまだ完結はしてない。これはもうアルバム1曲目のためのアレンジですから[1]」と述べており、アルバム制作段階で別バージョンを発表する予定だったことがうかがえる。

2曲目に収録された「wonderful world」は、ブックレットに表記はされてないがアルバムバージョンとなっている。シングル版ではアウトロがフェードアウトだったが、アルバム版では完奏して終了するミックスで収録されている。

レコーディングにおいて、L'Arc〜en〜Cielで長年ベーシストとして活動していながら、TETSU69は本作の約半数の楽曲でエレクトリックベースを弾いていない[2]。代わりに、「wonderful world」や「Pretender」「empty tears」といった多くの楽曲をシンセベースによる打ち込みで制作している[2]。シンセベースを多用した理由について、TETSU69は「最初はベースを弾く気はなかったんですよ。ベーシストのソロアルバムでベースを弾くって当たり前で嫌だなぁと思ってたし、デジタルロックにしたかったから[2]」と述べている。ただ、「始めた初期のころはシンベでレコーディングしたんですけど、周りから"ベース弾きなよ"とか言われるし、だんだんそうなっちゃいましたね[2]」とも述べており、結果的に自身がエレキベースを弾いている曲と弾いていない曲が約半々ずつ収録されることとなった。ちなみに、ほとんどの収録曲でtetsuyaがギターを弾いているため、TETSU69は「ベーシストというよりギタリストですね[2]」と述べている。また、シングル「wonderful world/TIGHTROPE」を制作していた頃に、本作に収録されたすべての曲のデモ音源を制作していたといい[1]、TETSU69曰く「全部ストック曲で、(アルバム発表の)1年半前に書いた曲[1]」だという。

さらに、各収録曲で別のアレンジャーを起用しており、KAZOblivion Dust)、亀田誠治東京事変)、鈴木智文(ex.ポータブル・ロック)、ホッピー神山(ex.PINK)、長谷川智樹など、計9人の外部の編曲家が本作の制作に携わっている。本作の制作に関し、TETSUYAは「いろいろ実験的なこともやりながらきたんで、いいアルバムはできたとは思います[1]」「スタッフを含めいろんな人たちと仕事したんで、それも冒険でもあるっていうか。初めて仕事やる人っていうのはホントわかんないわけで。ホントに評判通りの人なのか、僕との相性がどうなのかとか、いろんな。そういうところも実験的だったかな[1]」と述べている。

収録曲[編集]

CD
全作詞・作曲: TETSU69。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.WHITE OUTTETSU69TETSU69TETSU69・鈴木智文
2.wonderful worldTETSU69TETSU69TETSU69・岡崎達成・MIYO-KEN
3.「Pretender」TETSU69TETSU69TETSU69・ホッピー神山
4.TIGHTROPETETSU69TETSU69TETSU69・KAZ
5.蜃気楼TETSU69TETSU69TETSU69・Hiro Nakayama
6.「SCARECROW」TETSU69TETSU69TETSU69・鈴木智文
7.「empty tears」TETSU69TETSU69TETSU69・長谷川智樹橋本由香利
8.15 1/2 フィフティーンハーフTETSU69TETSU69TETSU69・亀田誠治

参加ミュージシャン[編集]

WHITE OUT
wonderful world
  • TETSU69:ボーカル、バックグラウンドボーカル、ギター、ギターソロ
  • MIYO-KEN:ギター、シンセサイザープログラミング
  • 岡崎達成:リズムプログラミング
  • 吉澤瑛師:ピアノオルガン
  • エリック・ウェストフォール:レコーディング、ミックス
Pretender
  • TETSU69:ボーカル、バックグラウンドボーカル、ギター、ギターソロ
  • 吉田光:ギター
  • 湊雅史:ドラム
  • ホッピー神山:シンセサイザー、弦編曲
  • 梅崎俊春:プログラミング
  • MIYO-KEN:サンプルギター
  • グレート栄田ストリングス:ストリングス
  • TATSUYA SAKAMOTO:レコーディング、ミックス
TIGHTROPE
  • TETSU69:ボーカル、バックグラウンドボーカル、ギター、ギターソロ
  • K.A.Z:ギター、プログラミング
  • 平井直樹:ドラム
  • エリック・ウェストフォール:レコーディング、ミックス
蜃気楼
  • TETSU69:ボーカル、ベース、6弦ベースソロ
  • HIRO NAKAYAMA:ギター
  • 村石雅行:ドラム
  • 五十嵐宏治:キーボード、シンセサイザープログラミング
  • 上杉洋史:キーボード
  • 平石晴己:シンセサイザープログラミング
  • 小寺秀樹:レコーディング、ミックス

SCARECROW
  • TETSU69:ボーカル、ベース、ギター、ギターソロ
  • 鈴木智文:ギター、プログラミング
  • 岡崎達成:リズムプログラミング
  • KAZOO:ピアノ
  • 森岡徹也:レコーディング、ミックス
empty tears
  • TETSU69:ボーカル、ギター
  • 長谷川智樹:ギター、弦編曲
  • 橋本由香利:リズムプログラミング
  • RUSH by 加藤高志:ストリングス
  • 中原正幸:レコーディング、ミックス
15 1/2 フィフティーンハーフ
  • TETSU69:ボーカル、バックグラウンドボーカル、ベース、ギターソロ
  • 西川進:ギター
  • 村石雅行:ドラム
  • 上杉洋史:ピアノ
  • 中山信彦:プログラミング
  • 井上剛:レコーディング、ミックス


[Produce & Mastering]

  • TETSU69:プロデュース
  • 亀田誠治:プロデュース(#8)
  • トム・コイン:マスタリング

参考文献[編集]

  • 『R&R NewsMaker』、ビクターエンターテインメント、2003年1月号
  • 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES / tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、リットーミュージック、2010年

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『R&R NewsMaker』、p.25、ビクターエンターテインメント、2003年1月号
  2. ^ a b c d e 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES / tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.21、リットーミュージック、2010年