Slot 1

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Slot 1
Asus P3C2000 - Slot 1-8626.jpg
ソケット形式 Slot
チップ形状 シングル・エッジ・コンタクト・カートリッジ (SECC) - (Pentium II)
シングル・エッジ・コンタクト・カートリッジ 2 (SECC2) - (Pentium III)
シングル・エッジ・プロセッサ・パッケージ (SEPP) - (Celeron)
コンタクト数 242ピン
バスプロトコル GTL+
FSB 66, 100, 133 MHz
電圧範囲 1.65 - 2.80 V
採用プロセッサ インテル Pentium II (SECC & SECC2, 233 - 450 MHz)
インテル Pentium III (SECC & SECC2, 450 - 1133 MHz[1])
インテル Celeron (SEPP, 266 - 433 MHz)

Slot 1(スロット1) は、いくつかのインテルのマイクロプロセッサで使われたスロットの、物理的・電気的仕様のことである。Slot 1 は SC242とも呼ばれ、CeleronPentium II 及びPentium III で使用された。シングルプロセッサ向けと、デュアルプロセッサ向けの設計が、それぞれ実装された。

Slot 1 は、Pentium 以前のプロセッサで使われていた、正方形の ZIF PGA/SPGA ソケットを使用しなかった。代わりに、PCI スロットに似た形状の 242 ピンのエッジコネクタを持つ、シングル・エッジ・コンタクト・カートリッジ (SECC) に CPU を搭載した。 このような形状になったのは、PentiumIIの設計において、2次キャッシュメモリをコアの中に組み込む事を諦め、メモリチップをコアの外に出したためである。 集積技術の発達で大量の2次キャッシュがコアに組み込めるようになると、このような設計をする必要がなくなり、CPUは再びソケット形状に回帰していくことになった。

CPUが大型化したため、ソケットへの復帰過渡期には、アップグレード用にソケット形状のCPUを、Slot 1に挿すためのアダプタ(下駄)も提供された。(中には、VAIO PCV-R50系のように、メーカー発売時点でSocket370のCPUをアダプタでSlot1に挿して発売している例もある)

Slot 1 の仕様は、Socket 7 よりも高いバスレートを可能としており、Slot 1 のマザーボードは、GTL+ バスプロトコルを使用していた。

一部の 350 MHz 及び 450 MHz の Pentium II と、ほとんどのSlot 1 の Pentium III は、改善された SECC2 で提供された。 CPUを固定するリテンション・クリップは、SECC2 リテンション・クリップは SECC パッケージのCPUを固定することができるが、SECC のクリップは SECC2 パッケージのCPUに対応できないため、注意が必要である。

AMD が使用した Slot A は、形状は同一のものであったが電気的な互換性はなく、誤挿入を避けるために取り付け向きも逆になっていた。Slot A用のCPU(Athlon)も当初はキャッシュメモリがコアと分離されており、Slot Aが採用された経緯はSlot 1のそれと同じである。こちらも後にソケット形状に移行した。

仕様[編集]

  • 対応チップ形状
    • シングル・エッジ・コンタクト・カートリッジ (SECC) - (Pentium II)
    • シングル・エッジ・コンタクト・カートリッジ 2 (SECC2) - (Pentium III)
    • シングル・エッジ・プロセッサ・パッケージ (SEPP) - (Celeron)
  • ピン数
    • 242ピン
  • バスプロトコル
  • FSB
    • 66, 100, 133 MHz
  • 電圧範囲
    • 1.65 V から 2.80 V
  • 対応プロセッサ

脚注[編集]

  1. ^ a b 1133 MHz版は流通直後に回収され販売中止となった。後に出荷されたものはSocket370版であるため、実質的には1000 MHzが最高となる。

外部リンク[編集]