Sass

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Sass
登場時期 2007
設計者 ハンプトン・キャトリン
開発者 ネイサン・バイゼンバウム、クリス・エプシュタイン
最新リリース 3.4.18 / 2015年8月25日(11か月前) (2015-08-25
主な処理系 Ruby
影響を受けた言語 CSSYAMLHamlLESS
影響を与えた言語 LESSStylusTritium
プラットフォーム クロスプラットフォーム
ライセンス MITライセンス
ウェブサイト http://sass-lang.com/
拡張子 sassscss

Sass(サース[1][2]: Syntactically Awesome Stylesheets)は、ハンプトン・キャトリン[3]が設計しネイサン・バイゼンバウム[4]が開発したスタイルシート言語である。[5][6] 後にSassファイルに用いられる単純なスクリプト言語である SassScript 用の拡張が加えられた。

SassCascading Style Sheets (CSS)で解釈される2種類の構文で構成されたスクリプト言語であり、SassScript はスクリプト言語自体を示す。 はじめにできた「インデント構文」では、Hamlと同様にコードブロック改行コードを分離する際に字下げを活用している。単にSassと言ったらインデント構文のことを指す場合も多い。[7]新しい構文である「SCSS」は、CSSのようなブロックの書式を使用し、ブロック内の別々の行にブロックとセミコロンを示すため波括弧を用いている。

CSS3はグループルールを適用するセレクタ及び擬似セレクターの一群で構成されている。 SASSは伝統的なプログラミング言語、特にオブジェクト指向言語で利用可能ないくつかの仕組みを提供することでCSSを拡張しているが、CSS3には適用できない。 SassScript の解釈時には、Sass ファイルで定義された様々なセレクタとして、CSSルールのブロックが作成される。 Sass インタプリタが SassScript をCSSに変換する。sassscss の保存時に Sass がこれらを監視し、CSS出力変換を行っている。[8] CSS用の単純な糖衣構文でもある。

公式に Ruby で実装されているオープンソースソフトウェアであるが、 PHPを含めた多言語の実装も存在しており、中には libSass と呼ばれるC言語用の高性能の実装や、[9][10]JSass と呼ばれる Java 用の実装がある。[11]インデント構文はメタ言語であり、SCSS はネストされたメタ言語であるように、プログラム意味論上では妥当なCSSは、妥当なSCSSである。Mozilla Firefox ウェブブラウザの拡張機能である Firebug との統合に対応している。[12]

SassScript[編集]

SassScript変数 (プログラミング)ネスティングミクスイン、セレクタの継承 (プログラミング)に対応している。[7]

変数[編集]

定義する変数は「$」(半角ドル記号)で始まり、代入に半角のコロン「:」が用いられる。[12]

(単位を含む)、(引用符の有無にかかわらず)文字列、色(色名か指定記号)、ブーリアン型のデータ型に対応している。[12]

  • SCSS 構文
$blue: #3bbfce;
$margin: 16px;

.content-navigation {
  border-color: $blue;
  color: darken($blue, 10%);
}

.border {
  padding: $margin / 2;
  margin: $margin / 2;
  border-color: $blue;
}
  • SASS 構文
$blue: #3bbfce
$margin: 16px

.content-navigation
  border-color: $blue
  color: darken($blue, 10%)

.border
  padding: $margin/2
  margin:  $margin/2
  border-color: $blue
  • コンパイル結果
.content-navigation {
  border-color: #3bbfce;
  color: #2b9eab;
}

.border {
  padding: 8px;
  margin: 8px;
  border-color: #3bbfce;
}

ネスティング[編集]

CSSは論理的なネストに対応しているが、コードブロック自体はネストされていない。 Sass により、ネストされたコードは互いに挿入できる。[7]

  • SCSS
table.hl {
  margin: 2em 0;
  td.ln {
    text-align: right;
  }
}

li {
  font: {
    family: serif;
    weight: bold;
    size: 1.3em;
  }
}
  • コンパイル結果
table.hl {
  margin: 2em 0;
}
table.hl td.ln {
  text-align: right;
}

li {
  font-family: serif;
  font-weight: bold;
  font-size: 1.3em;
}

名前空間のネストや親の参照を含むより複雑な種類は、公式文書で説明されている。[12]

ミックスイン[編集]

CSSはミックスインに対応していないため、同じコードを別の位置に繰り返し記載する必要がある。 ミックスインは、任意の妥当な Sass コードを含むコード節を示し、実行されるたびに翻訳結果が呼び出し元の位置に挿入される。 これにより効率的なコーディングや記述の簡略化だけでなく、内容変更を容易にする。[7]

  • SCSS
@mixin table-base {
  th {
    text-align: center;
    font-weight: bold;
  }
  td, th {padding: 2px}
}

#data {
  @include table-base;
}
  • コンパイル結果
#data th {
  text-align: center;
  font-weight: bold;
}
#data td, #data th {
  padding: 2px;
}

引数[編集]

ミックスインはまた、引数に対応している。[7]

  • SCSS
@mixin left($dist) {
  float: left;
  margin-left: $dist;
}

#data {
  @include left(10px);
}
  • コンパイル結果
#data {
  float: left;
  margin-left: 10px;
}

組み合わせ例[編集]

  • SCSS
@mixin table-base {
  th {
    text-align: center;
    font-weight: bold;
  }
  td, th {padding: 2px}
}

@mixin left($dist) {
  float: left;
  margin-left: $dist;
}

#data {
  @include left(10px);
  @include table-base;
}
  • コンパイル結果
#data {
  float: left;
  margin-left: 10px;
}
#data th {
  text-align: center;
  font-weight: bold;
}
#data td, #data th {
  padding: 2px;
}

セレクタの継承[編集]

  • SCSS
.error {
  border: 1px #f00;
  background: #fdd;
}
.error.intrusion {
  font-size: 1.3em;
  font-weight: bold;
}

.badError {
  @extend .error;
  border-width: 3px;
}
  • コンパイル結果
.error, .badError {
  border: 1px #f00;
  background: #fdd;
}

.error.intrusion,
.badError.intrusion {
  font-size: 1.3em;
  font-weight: bold;
}

.badError {
  border-width: 3px;
}

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ The Future of Sass by Hampton Catlin”. 2016年2月18日閲覧。
  2. ^ #01 Sassとはなにか?”. 2016年2月18日閲覧。
  3. ^ : Hampton Catlin
  4. ^ : Nathan Weizenbaum
  5. ^ Sass - Syntactically Awesome Stylesheets
  6. ^ Nathan Weizenbaum's blog”. 2014年1月17日閲覧。
  7. ^ a b c d e Sass - Syntactically Awesome Stylesheets
  8. ^ SassSyntactically Awesome Stylesheets 解説書
  9. ^ http://drupal.org/project/sass
  10. ^ ハンプトン・キャトリン (2012年10月15日). “Hampton's 6 Rules of Mobile Design”. HTML5 Developer Conference. 2013年7月11日閲覧。
  11. ^ http://code.google.com/p/jsass/
  12. ^ a b c d Sass (Syntactically Awesome StyleSheets)

外部リンク[編集]