Samba

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Samba
Samba Logo.png
開発元 The Samba Team
初版 1992年(27年前) (1992
最新版 4.11.1 - 2019年10月18日(57日前) (2019-10-18[1][±]
リポジトリ git.samba.org
対応OS クロスプラットホーム
種別 リモートアクセス
ライセンス GPL v3
公式サイト www.samba.org
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Samba (サンバ) は、マイクロソフトWindowsネットワークを実装したフリーソフトウェアLinuxSolarisBSDmacOSなどのUnix系OS を用いて、Windowsファイルサーバプリントサービス、ドメインコントローラ機能、ドメイン参加機能を提供する。

1992年アンドリュー・トリジェルによって最初のバージョンが開発され、後にGPL v2にて公開された。 3.2系からはGPL v3へ移行した。

特長[編集]

Sambaは12のサービスと12の通信プロトコルの実装で、CIFSNetBIOS over TCP/IP (NetBT)、SMB/CIFS、DCE/RPCのほか、MSRPC、NetBIOSネームサーバ (NBNS) として知られるWINS サーバ、NT ドメインログオンを含めた NT ドメインプロトコルスイート、セキュアアカウントマネージャ (SAM) データベース、ローカルセキュリティ認証 (LSA) サービス、NT プリントサービス (SPOOLSS)、そしてバージョン3では(ケルベロス認証LDAP に対応した) Active Directoryへのドメイン参加機能が含まれている(AD参加機能によってUNIX/Linux上でのユーザ管理が不要になる)。

大雑把には、UNIX機をクライアントあるいは共有ファイルサーバとしてWindowsネットワークへ参加させる機能の他、Windows NT 4.0サーバの機能と、バージョン3では一部Windows 2000 / 2003サーバの機能を持つ(例えば、VSS:ボリュームシャドウコピー機能など)。本家のWindows Serverと異なり、本体価格やサーバに接続するクライアント分のライセンス[2]コストなどが一切不要であることや、アクセス権の指定など一部機能は本家を上回る部分もあるため、官公庁、大学、大企業を中心にSambaを導入する例も増えている。また、Mac OS X v10.6.8まではSambaの機能によって、Windowsネットワーク環境でのファイル共有やドメイン参加を実現していた[3]が、Mac OS X Lionからは取り去られて独自実装のsmbdに置き換えられている[4]

名前の由来[編集]

Sambaという名前は、Windowsで使用されているネットワークファイルシステム「SMB (Server Message Block)」に、2 つの母音を入れて作られている。Sambaはもともと「smbserver」と呼ばれていたが、SMBserver の商標をもつSyntax[5]から登録商標であるとの通告があったため、名前が変更された。

主な機能[編集]

ファイルサーバ[編集]

共有フォルダと呼ばれるサーバ側の空間に、ファイルを格納する機能。NAS としての機能を果たす。

アクセス権を設定できるため、特定のユーザに同じファイルを提供するといった用途が実現できる。 ACLをサポートする環境なら、ユーザやグループ毎に細かくアクセス権を指定することも可能。 Windowsサーバと比べて、「$」で終わる共有名でなくても隠し共有にできる利点がある。(隠し共有…共有名の検索やリストアップを行っても画面に現れないが、正しい名前を指定すればアクセスできる共有フォルダ)

プリントサーバ[編集]

Windowsクライアント向けのプリントサーバ機能。

共有プリンターの提供やプリンタドライバの配布を行う。

Windowsドメインコントローラ[編集]

Windows NT 4.0サーバで提供される機能で、NT ドメインと呼ばれるネットワーク領域内で、ユーザやクライアントコンピュータの管理を行う機能。Samba 2.2から提供された。

ユーザアカウントやコンピュータアカウント、アクセス権などの情報を中央集権的に管理し、ユーザ認証やシングルサインオンなどのサービスを提供する。

プライマリドメインコントローラ (PDC) 
ユーザアカウントやコンピュータアカウントなどの、データの原本を持つコンピュータ。
バックアップドメインコントローラ (BDC) 
PDCのデータのコピーを持つコンピュータ。
ドメインメンバ 
PDC の認証を受けたコンピュータや、そのコンピュータを利用するユーザ。

ドメインメンバ(利用者側)からは、PDCとBDCは同じ機能を提供しているように見える。 BDCはバックアップの機能を提供しているため、ドメイン内に存在しなくても構わない。同じドメイン内にPDCとBDCが両方存在している場合、ドメインメンバは原則としてBDCにサービスの提供を依頼する。

Samba はPDC / BDCの機能を提供することができ、NT ドメイン内にメンバとして参加することもできる。ただし、WindowsサーバとSambaではアカウント情報の同期の取り方が異なるため、同じドメイン内でWindowsサーバのPDCとSambaのBDCを運用すること、或いはその逆はできない。(なおバージョン3からユーザやグループなどの属性を保持したまま、NT 4.0ドメインからSambaドメインへの移行がサポートされた。)

Active Directory ドメインメンバ[編集]

Windows 2000サーバ以降から提供されるActive Directoryドメインへのドメインメンバとしての参加機能。Samba 3から提供された。

Active Directoryは前述のNT ドメインに代わるもので、既存のネットワーク技術を応用して構成されている。ユーザアカウントなどの管理情報をLDAPディレクトリサービスに格納し、認証機構にケルベロス名前解決DNS、管理情報の配布やコピーにTCP/IPのみを使用する。

Active Directory ドメインコントローラー[編集]

2012年12月にリリースされたSamba 4よりActive Directoryドメインのドメインコントローラー機能がサポートされている。

smbclient[編集]

UNIX側からWindowsSambaの共有フォルダに接続するためのクライアントソフトウェア

標準的なコマンドラインプログラムFTPのような操作で、共有フォルダに接続し、ファイルを操作することができる。

libnss_wins[編集]

Name Service SwitchへWINSサーバーと137/udpのブロードキャストを使ったホスト名解決を行うライブラリの提供。

バージョン履歴[編集]

Samba 3.0までの歩みは「Sambaの10年」を参照。

リリース日 バージョン 概要
2003年9月23日 以前のバージョン、サポート終了: 3.0.0 メジャーアップグレード。Samba 3.0系の最後のリリースはSamba 3.0.36。
2008年7月1日 以前のバージョン、サポート終了: 3.2 GPL2からGPL3にライセンス変更。ファイルサービスの従来の最大1,024バイトというパス名、および最大256バイトのファイル名という制約がなくなり、ホストOSで設定した値までの文字列が扱えるようになった[6]
2009年1月27日 以前のバージョン、サポート終了: 3.3 クラスタサポートや管理ツールが強化[7]
2009年7月3日 以前のバージョン、サポート終了: 3.4 Samba 3とSamba 4ソースコードの両方を含む最初のリリース。デフォルトではSamba 4のビルドは無効[8]
2010年3月1日 以前のバージョン、サポート終了: 3.5 SMB2の実験的サポートを含む最初のリリース[9]
2011年8月9日 以前のバージョン、サポート終了: 3.6 SMB2を完全にサポートする最初のブランチ[10]
2012年12月11日 以前のバージョン、サポート終了: 4.0.0 SambaをActive Directoryドメインコントローラにして、Windows Active Directoryドメインに完全に参加できる[11]
2013年10月11日 以前のバージョン、サポート終了: 4.1 SMB3のサポート[12]
2015年3月4日 以前のバージョン、サポート終了: 4.2 Btrfsベースのファイル圧縮、スナップショット、 winbind統合[13]
2015年9月8日 以前のバージョン、サポート終了: 4.3 新しいロギング機能、SMB 3.1.1サポート[14]
2016年3月22日 以前のバージョン、サポート終了: 4.4 非同期フラッシュリクエスト[15]
2016年9月7日 以前のバージョン、サポート終了: 4.5 NTLM v1はデフォルトで無効、バーチャルリストビュー(VLV)、さまざまなパフォーマンス改善[16]
2017年3月7日 以前のバージョン、サポート終了: 4.6 マルチプロセスNetlogonのサポート[17]
2017年9月20日 以前のバージョン、サポート終了: 4.7 Samba ADとMIT Kerberos[18]
2018年3月13日 以前のバージョン、サポート終了: 4.8 [19]
2018年9月13日 以前のバージョン、まだサポート中: 4.9 [20]
2019年3月19日 以前のバージョン、まだサポート中: 4.10 Python 3のフルサポート。preforkプロセスモデルの改良[21]
2019年9月17日 現在の安定版: 4.11 セキュリティ更新[22]
凡例:
旧バージョン
以前のバージョン、サポート中
最新バージョン
最新プレビュー版
将来のリリース

脚注[編集]

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  1. ^ Samba 4.11.1 - Release Notes” (2019年10月18日). 2019年10月25日閲覧。
  2. ^ Client Access Licenseのことである
  3. ^ OS X 10.5における設定(アップル)
  4. ^ Sambaを取り去ったOS X Lion、その影響は……
  5. ^ TotalNET Advanced Server という製品などを販売している。
  6. ^ [ANNOUNCE Samba 3.2.0 Available for Download]”. 2018年3月17日閲覧。
  7. ^ Samba 3.3.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  8. ^ Samba 3.4.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  9. ^ Samba 3.5.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  10. ^ Samba 3.6.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  11. ^ Samba - opening windows to a wider world”. 2018年3月17日閲覧。
  12. ^ Samba 4.1.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  13. ^ Samba 4.2.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  14. ^ Samba 4.3.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  15. ^ Samba 4.4.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  16. ^ Samba 4.5.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  17. ^ Samba 4.6.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  18. ^ Samba 4.7.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  19. ^ Samba 4.8.0 Available for Download”. 2018年3月17日閲覧。
  20. ^ Samba 4.9.0 Available for Download”. 2018年9月20日閲覧。
  21. ^ Samba 4.10.0 Available for Download”. 2019年4月14日閲覧。
  22. ^ Samba 4.11.0 - Release Notes”. 2019年10月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]