STOP JAP

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STOP JAP
ザ・スターリンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1982年3月5日 - 3月12日
ロックウェルスタジオ(箱根
3月18日 - 3月23日5月3日
サンライズ・スタジオ(東京
ジャンル ロック
パンク・ロック
ハードコア・パンク
時間
レーベル 徳間音楽工業/クライマックスレコード
プロデュース 森脇美貴夫[1]
チャート最高順位
ザ・スターリン アルバム 年表
trash
1981年
STOP JAP
1982年

1984年
EANコード
『STOP JAP』収録のシングル
  1. ロマンチスト
    リリース: 1982年7月1日
  2. アレルギー
    リリース: 1982年8月25日
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STOP JAP』(ストップ・ジャップ)は、日本のバンドであるザ・スターリンのメジャーデビューアルバム。ザ・スターリンの通算2枚目となるフルアルバムである。

1982年7月1日徳間音楽工業のクライマックスレコードよりリリースされた。作詞は遠藤みちろう、作曲および編曲はザ・スターリンとなっている。これまでの作品は自主制作レーベルよりリリースされていたが、メジャーレーベルである徳間音工と契約し、本アルバムでメジャーデビューを果たした。

レコーディングは1982年3月5日から3月12日まで箱根のロックウェルスタジオ、3月18日から3月23日まで東京のサンライズ・スタジオにて行われたが、後にレコード制作基準倫理委員会より指摘された事で歌詞の大部分の書き直しの必要性が出た上、カラオケが録音されていなかったため急遽5月3日にサンライズ・スタジオにて全曲再レコーディングが行われた[3]

先行シングルはなく、本作と同日にシングル「ロマンチスト」がリリースされた他、「アレルギー」が後にシングルカットされた。その他、過去にシングルやアルバムでリリースされた楽曲も一部歌詞やタイトルを変えて収録されている。

オリコンチャートでは最高位3位を獲得、売り上げ枚数は約12万枚となった。また、徳間ジャパンのレーベル内でのヒット賞にて銀賞を獲得した他、ローリング・ストーン日本版の「Rolling Stoneが選んだ日本のロック名盤100選」において第27位を獲得、さらにブックオフオンラインの「邦楽名盤100選」および「大人の音楽~Age Free Music~」の「もう一度聴きたいオリジナルアルバム 80年代&90年代」に選定された。

背景[編集]

前作『trash』(1981年)をリリース後、1982年1月には週刊誌『平凡パンチ』にてザ・スターリンの特集が組まれ、音楽評論家の森脇美貴夫による文章が掲載された[4]。また、この頃には遠藤ミチロウはすでに著名な存在となっており、道行く見知らぬ年配者に「脱いでる人」と声を掛けられる事もあったという[5]。4月には週刊誌『アサヒ芸能』にて特集が掲載されたが、この事が切っ掛けで母親に遠藤の活動内容が知られる事となり、「オマエは30にもなって親を辱めるのか」と母親が泣きながら電話を掛けてきたという[6]。6月には初めて音楽誌『ミュージック・マガジン』に特集が掲載された[7]他、『週刊現代』などの一般紙にも記事として取り上げられるようになった[8]。この時期に、メンバーの杉山シンタロウと知り合いであった映画監督の石井聰亙がザ・スターリンのライブを見に来た事が切っ掛けとなり、映画『爆裂都市 BURST CITY』へバンドとして出演する事となった[9]3月13日に同映画は公開され、メンバーは敵役のバンド「マッド・スターリン」として出演した[10]。しかし、映画撮影後の打ち上げとしてライブを行っていた際に、アナーキーのメンバーが殴り込みをかけた事で乱闘騒ぎとなった[11]。アナーキーは殴り込みの理由として、「なんで俺たちを映画に出さなかったんだ」と主張したという[11]。また、映画撮影時のエキストラにはザ・ロッカーズルースターズ、ザ・スターリンの実際のファンが参加していた[11]

そんな折、本作のディレクターを担当した加藤正文は当時キングレコードに在籍していたが、ジャパン・レコードの三浦光紀から徳間音楽工業でロック専門レーベル(クライマックス・レコード)を立ち上げるという話を受け、スタッフの選定をする事となった[1]。その後、音楽雑誌『DOLL MAGAZINE』の編集者である黒田義之や森脇美貴夫と会った際にザ・スターリンの話題となり、インディーズでリリースしたアルバム『trash』が2000枚を売り切ったという話を聞いたためメジャーデビューを手掛ける事を検討する事となる[1]

ザ・スターリンはメジャーデビュー先のレコード会社として日本コロムビアと契約直前まで話を進めていたが、窓口となっていた森脇に対して加藤は無理矢理にでもザ・スターリンを手掛けさせるよう要請し、森脇が許可したため徳間側で手掛ける事となった[1]。しかし、加藤が徳間の上司にザ・スターリンのリリースを相談するも、当時アイドルを中心に売り出していたクライマックス・レコード側から「会社のカラーに合わない」との理由で許可が下りず、社長が出席する月一回の会合の席に週刊誌や新聞に掲載されたザ・スターリンの特集記事のコピーを大量に持ち込み、社長に直訴する形で許可を迫った[1]。記事のコピーを見た社長はすぐに許可を出したが、演歌などの他ジャンルの部門は賛同せず、社長以外は誰も賛同者がいないまま制作が進められる事となった[1]

録音[編集]

レコーディングは1982年3月5日から3月12日までに箱根のロックウェルスタジオでリズム録りおよびギター録りが行われ、同年の3月18日から3月23日まで東京のサンライズ・スタジオで歌入れが行われた[3]

『STOP JAP』はレコーディングが済んだのに、歌詞にNGが出て、はじめから歌を入れ直してミックスし直した。
遠藤ミチロウ,
遠藤ミチロウ全歌詞集完全版「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。」1980 - 2006より[12]

ミックス・ダウンは3月末には完成していた[3]。しかし、事前に自主規制はしていたもののレコード制作基準倫理委員会の指導により、ほぼ全曲に近い歌詞が規制の対象となり大幅に歌詞の修正を余儀なくされたため、5月3日に修正した歌詞で再度の歌入れがサンライズ・スタジオにて行われた[3]。さらに、カラオケを録音していなかったために歌のみを録音し直す事ができず、ミックスも全てやり直す事を余儀なくされた[13]

歌詞の修正に関しては、スタッフは問題の個所に自主規制音(ピー音)を入れる事を提案するも作詞した遠藤は猛反対し、その事によって周りのスタッフも遠藤が日本語の歌詞に強いこだわりを持っている事を初めて認識したという[13]。また、歌詞の変更内容に関しても遠藤は深刻に捉えており、「この歌詞がだめになると、全体の歌詞の意味が、自分の意図が通じなくなる」として規制対象以外の歌詞も変更している[13]。この事に関し遠藤は当時の雑誌で「ワイセツな事とか差別的な事、残酷なところとかが全部カットされたんです。40ヶ所くらい。けずられた歌詞は表現を柔らかくするのではなくて、まったく別の歌にしたんですけどね。制限されたから駄目という気持はまったくないです」と答えている[14]

音の質感に関して森脇はセックス・ピストルズをイメージしていたが、遠藤はパティ・スミスのような音が好みであり、曰く「ニューヨークの煉瓦の建物が冷や汗をかいてる音」というように湿った質感のある音質にしたいと要請した[13]。しかし、元ドラマーのエンジニアが完成させた音を遠藤は気に入らず、メンバー、スタッフともに不満を残す結果となった[13]

音楽性[編集]

当時はパンクムーブメントが下火になっており、P-MODELなどのテクノポップがブームとなっていた事から、遠藤は本作ではあえて純粋なパンクバンドの音作りを目指していたという[15]。また当時東京ロッカーズニューヨーク・パンクから影響を受けていたため、あえてロンドンパンクのような音作りを目指し、セックス・ピストルズのようなバンドが周囲に存在しなかったため、「俺たちが日本のピストルズになってやる」との考えから同バンドを意識した曲がいくつか制作され、その内の1曲が「MONEY」であるという[15]。また、同バンドがギターの音を20回重ねているとの噂に影響され、本作でもギターの音を複数回重ねて録音している[16]

日本のハードコアバンドの始祖とも言われているチフスから加入したタムの影響により、「STOP JAP」や「負け犬」のようなハードコア・パンクの曲も制作された[17]。その他、「ワルシャワの幻想」は前作『trash』の時点では「メシ喰わせろ」というタイトルであり、この曲はINUの『メシ喰うな!』(1981年)に影響されて制作された[11]。同曲を初めてライブにて披露した際に、遠藤は全裸で犬の首輪をつけて四つん這いで歌唱し、「まさに犬」というパロディを行っていた[11]

収録曲に関しては、前作『trash』の際に当時の持ち曲をほぼ全て収録していたため、本作では慌てて制作した曲やこれまでアルバムに収録していなかった曲を急遽集めた他、過去発表済みであった曲をタイトルを変えて収録するなどして制作されたため、遠藤は本作を「結構寄せ集め的なアルバムなんですよ」と語っている[16]。また、遠藤によると本作の音楽的な評価はあまり高くなく、前作『trash』の方が高評価であったという[18]

リリース[編集]

本作のリリースは当初1982年6月25日の予定であったが、上記の歌詞修正問題が発生したため、7月1日に徳間音工よりリリースされた[3]。また、当初雑誌などでアルバムタイトルは『NO!』と告知されていた[3]

初回プレスは赤いヴィニールレコードで、特典として「肉」が収録されたソノシートが封入されていた。当時同時にリリースされていたカセット版では、「LIGHT MY FIRE」、「NO FUN」が追加収録されていた。これに関して遠藤は「ドアーズの『LIGHT MY FIRE』なんかも入れるつもりだったんですけど、まあ、最初だから全部オリジナルの方がいいだろうと。話題になるんじゃないかっていう助平根性で、シングルのB面には入れてますけど」と語っている[14]

その後、1986年にリリースされた『Best sellection』にて次作アルバム『』とのカップリングで初CD化され、以後1988年、1993年、1998年に再リリースされている。2003年には初めてデジタルリマスタリングされ、紙ジャケット仕様にて再リリースされた他、2015年にはSHM-CD仕様で再リリース[19]。2016年にはアナログ盤として再リリースされた[20][21]

また、本作の歌詞修正前のお蔵入りの音源は、後に『STOP JAP NAKED』(2007年)としてリリースされている[22][23]

プロモーション[編集]

加藤は森脇とメンバーとで3か月以上に渡り、夕方から朝までミーティングを行い続けた。宣伝活動費はあまり与えられず、レコーディングのリハーサルを高円寺などにある安いリハーサルスタジオで行い、公園やドーナツ屋など費用の掛からない場所で缶コーヒーのみでミーティングを行い、酒類は一切口にしなかったという[13]。告知用のチラシなどもメンバー自らが作成し、森脇の指示によってチラシの配布もメンバー自身で行っていた[13]

森脇の戦略では前作『trash』が2000枚売れた事に対し、メジャーでは10倍の2万枚は売らなくてはならないとの考えがあったが、リリース後には2万枚は即完売した[13]。当時のロックバンドとしては異例の売り上げ枚数となったが、森脇はもっと売らないとだめだと言い張り、結果として12.6万枚の売り上げを達成する事となった[13]。しかし、演歌中心であった徳間側の待遇は芳しくなく、会議や試聴会などで曲をかけるなと要請され、頭にきた加藤は無理矢理5、6曲かけるなどし、余計に嫌われるという事態を引き起こした[13]

アートワーク[編集]

歌詞カードに記載されているヨシフ・スターリンの写真は革命資金を調達するために銀行強盗をして逮捕された時に警察によって撮影されたものであり、遠藤が中野区にある図書館で発見しコピーして無断で使用したものである[24]

ツアー[編集]

本作リリース後に「STOP JAPツアー」と題し、全国60ヶ所でライブツアーを行っている。

批評[編集]

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
女性セブン肯定的[25]
CDジャーナル肯定的[26][27]
OKMusic肯定的[28]
  • ラジオDJ小林克也は雑誌『女性セブン』内のアルバム批評コーナーにおいて、「音楽的にはたいしたことやってない」と音楽性に関しては否定的な指摘をしているが、「彼らの存在そのものがスゴイ。レコードではかなりポップになっているが、全15曲、ひたすら歌いまくるパワーには圧倒される」と存在感や圧倒感に関して肯定的に評価している[25]
  • 音楽情報サイト『CDジャーナル』では、本作を「遠藤ミチロウによる言葉の洪水と疾走する演奏[26]」と要約し、過激なライブ・パフォーマンスに注目されがちであった事と比較して、「あらためて聴くとメロディはキャッチー、アレンジもどストレートで、大ヒットを記録したのも納得[27]」と音楽性に関して肯定的に評価している。
  • 音楽情報サイト『OKMusic』にてライターの帆苅竜太郎は、「日本のパンクロック云々以前に、ストレートなR&Rアルバムとしてもう少し評価されていいと思った」と語っており、「初めてロックバンドを組む人たちには『STOP JAP』収録曲のコピーはテクニック的にも思想的にもジャストフィットすると思う。ロックバンド初心者のスタンダードナンバーとしてお勧めしたいほどだ」と演奏のしやすさや理解が容易である事に関して肯定的に評価している[28]。また、歌詞に関しては「遠藤ミチロウの作詞センスはすごいのひと言だ。30年経ってもまったく色褪せた印象がない」と革新性と普遍性を高く評価し、「日本語の響きと語彙で聴く人の耳朶に訴えかける純文学に近い遠藤ミチロウの作風は日本のパンクロックシーンのエポックメイキングであり、今もって他の追随を許さない偉業であろう」と絶賛した[28]

称賛/栄誉[編集]

  • 本作はオリコンチャートで初登場48位、最高順位3位を記録し、最終的に約12万枚を売り上げるヒット作品となった。しかし、当時の徳間ジャパンからは歓迎されておらず、徳間ジャパン内のヒット賞において本来金賞であるところが銀賞にされてしまい(金賞は五木ひろしのベストアルバムになった)、また授賞式への参加を拒否された[13]
  • ブックオフオンラインの「邦楽名盤100選」に選定された[29]
  • ローリング・ストーン日本版の「Rolling Stoneが選んだ日本のロック名盤100選」において第27位を獲得した[30]
  • 「大人の音楽~Age Free Music~」の「もう一度聴きたいオリジナルアルバム 80年代&90年代」に選定された[31]

チャート成績[編集]

オリコンチャートでは初登場48位となり、その後売り上げを伸ばし最高位3位を獲得した[2]。売り上げ枚数は12万枚を超えるなど当時のパンク・ロックバンドとしては異例の売り上げとなった[32]。しかし映画への出演や本作でのメジャーデビューなど、世間一般への認知度が高まる事と反比例して、当時の日本のハードコア・パンク関連のバンドからは反発される存在となっていた[32]。当時ALLERGYに所属していた宙也は遠藤に対しては好意的に捉えていたが、ザ・スターリンを疎ましく思う空気がハードコア系のバンドに流れていた事を指摘しており、ザ・スターリンへの反発心から生まれたのがハードコアシーンとポジティヴ・パンクであると語っている[32]。またザ・スターリンがLIZARDと不仲であるとの噂も影響し、他バンドからの嫌がらせや暴力沙汰もあったという[33]

収録曲[編集]

全作詞: 遠藤みちろう(特記除く)、全作曲: THE STALIN(特記除く)[注釈 1]、全編曲: THE STALIN。

通常版[編集]

A面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.ロマンチスト(作曲: 遠藤みちろう)  
2.STOP JAP  
3.極楽トンボ  
4.玉ネギ畑  
5.ソーセージの目玉  
6.下水道のペテン師(作曲: タム)  
7.アレルギーα  
8.欲情  
9.MONEY  
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
10.STOP GIRL(作曲: 遠藤みちろう)  
11.爆裂(バースト)ヘッド(作曲: 遠藤みちろう)  
12.MISER  
13.負け犬  
14.アレルギーβ  
15.ワルシャワの幻想(作曲: 遠藤みちろう)  
合計時間:

カセット版[編集]

A面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.ロマンチスト  
2.STOP JAP  
3.極楽トンボ  
4.玉ネギ畑  
5.ソーセージの目玉  
6.NO FUN(作詞・作曲: ジェームズ・ニューエル・オスターバーグ・ジュニア、スコット・アシュトン、デイヴ・アレクサンダー、ロン・アシュトン/日本語詞:遠藤みちろう)  
7.下水道のペテン師  
8.アレルギーα  
9.欲情  
10.MONEY  
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
11.STOP GIRL  
12.爆裂(バースト)ヘッド  
13.MISER  
14.LIGHT MY FIRE(作詞・作曲: ジョン・デンスモアレイ・マンザレクジム・モリソン/日本語詞:遠藤みちろう)  
15.負け犬  
16.アレルギーβ  
17.ワルシャワの幻想  
合計時間:

ボーナストラック[編集]

オリジナル初回盤(1982年)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.  
STOP JAP + GO GO STALIN(1988年)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
16.GO GO スターリン(作詞:遠藤みちろう/作曲:晋太郎)  
17.カタログZ(作詞:遠藤みちろう/作曲:タム)  
18.先天性労働者(作詞:遠藤みちろう/作曲:晋太郎、タム)  
リマスター盤(2003年)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
16.LIGHT MY FIRE(作詞・作曲: ジョン・デンスモア、レイ・マンザレク、ジム・モリソン/日本語詞:遠藤みちろう)  
17.アレルギー (single version)  
18.NO FUN (single version)(作詞・作曲: ジェームズ・ニューエル・オスターバーグ・ジュニア、スコット・アシュトン、デイヴ・アレクサンダー、ロン・アシュトン/日本語詞:遠藤みちろう)  
19.ワルシャワの幻想(未発表ライヴ)  
20.アーチスト(未発表ライヴ)  

曲解説[編集]

  1. ロマンチスト
    ザ・スターリンのメジャーでのファースト・シングル。原題は「主義者(イスト)」であり、歌詞が「夕焼けみながら マスをかく」から「夕焼けみながら 即席平和」に修正されている[3]。テープスピードを上げて再生された音源が収録されている[3]。詳細は「ロマンチスト」を参照。
  2. STOP JAP
    歌詞が「頭のてっぺん狂い出し」から「頭のてっぺん浮かれ出し」に修正されている[3]
  3. 極楽トンボ
    原題は「短焦燥漏」であり、歌詞が「短焦燥漏」から「完全無欠 修正不能 極楽トンボ 極楽トンボ」に修正されている[3]
  4. 玉ネギ畑
    原題は「コルホーズの玉ネギ畑」であり、歌詞が「私は今からおまえを殺す」から「私は今からおまえをおろす」に修正されている[3]。元々はインディーズにてリリースされたEP盤『スターリニズム』(1981年)に収録されていた。
  5. ソーセージの目玉
    歌詞修正は行われていない[3]
  6. 下水道のペテン師
    歌詞が「腐った肉まで」から「腐った壁まで」、「肛門あたりが ただれ落ちる」から「いけないところに 無理矢理詰め込み」、「ネズミは皮を 剥がれて死んだ」から「雑巾みたいに ボロボロになった」にそれぞれ修正されている[3]。また、没テイクには「アメリカばかりがなぜ赤い」の箇所が「メンスの日には雨が降る」になっているバージョンが存在した[3]
  7. アレルギーα
    原題は「原発メニュー」であり、歌詞修正は行われていない[3]。シングル・ヴァージョンとはミックスが異なる。詳細は「アレルギー」を参照。
  8. 欲情
    歌詞が「ボッキしたのは」から「バックしたのは」に修正されている[3]
  9. MONEY
    原題は「YOU」であり、歌詞が「偏執狂だぜ おまえはきっと」から「上昇思考だ おまえはきっと」に修正されている[3]
  10. STOP GIRL
    歌詞修正は行われていない[3]
  11. 爆裂(バースト)ヘッド
    歌詞が「近親憎悪は金属バットで憎しみ合える」から「原発アタマは金属バットで憎しみ合える」、「殺してしまえ」から「つぶしてしまえ」、「坊主アタマが爆弾まきつけ」から「坊主アタマに爆弾まきつけ」、「おまえはいつまで気狂いピエロの真似をする」から「おまえはいつまで天才くずれのふりをする」にそれぞれ修正された[3]
  12. MISER
    原題は「白日夢」であり、歌詞修正は行われていない[3]。「ロマンチスト」と同様にテープスピードを上げて再生された音源が収録されている[3]
  13. 負け犬
    歌詞が「負け犬 負け犬 分裂病を育てる」から「負け犬 負け犬 掟はいつもリンチだ」、「裁判官は狂いだす」から「裁判官は正直だ」、「しゃしゃり出れば 非国民」から「しゃしゃり出れば モルモット」、「負け犬 負け犬 精液ばかり溜め込む」から「負け犬 負け犬 監禁されてもおっ立てる」にそれぞれ修正されている[3]
  14. アレルギーβ
    歌詞修正は行われていない[3]
  15. ワルシャワの幻想
    原題は「メシ喰わせろ!」であり、歌詞修正は行われていない[3]。元々はインディーズにてリリースされたアルバム『trash』に収録されていた。共産主義の到来により、幸せになれると思っていたが一向に改善されない貧しい生活を歌っている。スネアドラムにゲート・エコーが掛けられている[3]
  16. LIGHT MY FIRE
    シングル「ロマンチスト」のB面曲であり、ドアーズの楽曲「ハートに火をつけて」(1967年)のカバー。歌詞が「両目をつぶした生贄だ」から「両目をなくした生贄だ」、「オレがさし出した指を 一本一本焼いてる」から「オレがさし出した指と 一本一本溶け出す」、「トンネルの中で火あぶりだ」から「トンネルの中で焼けおちる」にそれぞれ修正されている[3]
  17. アレルギー(single version)
  18. NO FUN(single version)
    ザ・ストゥージズのアルバム『イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ英語版』(1969年)収録曲のカバー。歌詞修正は行われていない[3]
  19. ワルシャワの幻想(未発表ライヴ)
    1982年5月8日、日比谷野外音楽堂での音源から収録されている。
  20. アーチスト(未発表ライヴ)
    1982年5月8日、日比谷野外音楽堂での音源から収録されている。

スタッフ・クレジット[編集]

ザ・スターリン[編集]

スタッフ[編集]

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1982年7月1日 徳間音楽工業/クライマックスレコード LP
CT
CMC-2505
25CMC-1006
3位 初回プレスは赤いヴィニールレコード、ソノシート『肉』付属
CT版は「LIGHT MY FIRE」「NO FUN」収録
2 1988年 徳間ジャパン/VIVID SOUND LP PRL-1017 - 赤いヴィニールレコードでソノシート『肉』が付属した初回プレスの限定復刻盤
3 1988年7月25日 徳間ジャパン/WAX RECORDS CD 32WXD-105 - 12インチシングル「GO GO スターリン」の3曲を追加し『STOP JAP+GO GO STALIN』としてリリース
4 1993年12月21日 TKCA-70221 - 『STOP JAP+GO GO STALIN』の再リリース
5 1998年8月26日 TKCA-71437 - デジパック仕様、追加曲なし
6 2003年10月22日 徳間ジャパン/クライマックスレコード TKCA-72602 - デジタルリマスタリング盤
紙ジャケット仕様
ボーナストラック5曲追加収録
7 2015年5月13日 徳間ジャパン/WAX RECORDS SHM-CD TKCA-10115 - 紙ジャケット仕様
ボーナストラック未収録
8 2016年7月13日 LP TKJA-10071 - 180グラム重量盤

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ライブ・アルバム『FOR NEVER』(1985年)において記載された作曲者名は個別に表記する。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g STOP JAP NAKED 2007, p. 1- いぬん堂「STOP JAP NAKED制作記念特別インタビュー オリジナル・ディレクター加藤正文さんに聞く」より
  2. ^ a b WAX2016|徳間ジャパン”. 徳間ジャパン公式サイト. 徳間ジャパンコミュニケーションズ. 2021年10月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa STOP JAP NAKED 2007, p. 3- いぬん堂「NO! -STOP JAP NAKEDについて-」より
  4. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 57- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★7・おれたち、ハンパじゃないぜ」より
  5. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 61- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★8・スキャンダル スターリン」より
  6. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 70- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★10・糞尿コンサートで熱気爆裂」より
  7. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 79- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★12・ロック純粋派スターリン主義」より
  8. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 96- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★15・いま若者が熱狂する「ザ・スターリン」てナンだ!?」より
  9. ^ ISHIYA (2017年12月28日). “映画『バーストシティ』の公開とメジャデビュー重なった1982年”. リアルサウンド. 遠藤ミチロウが語る、THE STALINとブラックユーモア「自分がパンクっていうふうには考えてない」. blueprint. p. 3. 2019年6月9日閲覧。
  10. ^ 遠藤ミチロウ 2007, p. 322- 「MICHIRO's History」より
  11. ^ a b c d e 吉田豪 (2012年3月16日). “ザ・スターリン(5/9)”. 音楽ナタリー. ザ・スターリン伝説30年後の真実に吉田豪が迫る. ナターシャ. p. 5. 2019年6月30日閲覧。
  12. ^ 遠藤ミチロウ 2007, p. 307- 「あとがき」より
  13. ^ a b c d e f g h i j k STOP JAP NAKED 2007, p. 2- いぬん堂「STOP JAP NAKED制作記念特別インタビュー オリジナル・ディレクター加藤正文さんに聞く」より
  14. ^ a b 遠藤ミチロウ 2004, p. 86- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★13追っかけインタビュー」より
  15. ^ a b 吉田豪 (2012年3月16日). “ザ・スターリン(2/9)”. 音楽ナタリー. ザ・スターリン伝説30年後の真実に吉田豪が迫る. ナターシャ. p. 2. 2019年6月30日閲覧。
  16. ^ a b 吉田豪 (2012年3月16日). “ザ・スターリン(7/9)”. 音楽ナタリー. ザ・スターリン伝説30年後の真実に吉田豪が迫る. ナターシャ. p. 7. 2019年6月30日閲覧。
  17. ^ 吉田豪 (2012年3月16日). “ザ・スターリン(4/9)”. 音楽ナタリー. ザ・スターリン伝説30年後の真実に吉田豪が迫る. ナターシャ. p. 4. 2019年6月30日閲覧。
  18. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 99- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★16小林克也さんを刺激するアルバム4枚」より
  19. ^ WAX30作品リイシュー、第1弾はINU「メシ喰うな」など7タイトル”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2015年5月13日). 2019年6月16日閲覧。
  20. ^ WAXの旧譜22タイトルを復刻、カーネーションやFRICTIONは初アナログ化”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2016年6月2日). 2019年6月16日閲覧。
  21. ^ パンク・オルタナ専門レーベル WAXがTHE STALIN、INUら全22タイトルの復刻盤リリース”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2016年6月2日). 2019年6月16日閲覧。
  22. ^ THE STALINのメジャー・デビュー盤『STOP JAP』が無修正版で登場!杉山晋太郎ソロ作もCD化!”. CDジャーナル. 音楽出版 (2007年9月28日). 2019年6月16日閲覧。
  23. ^ [遠藤ミチロウ] スターリン名盤の無修正版が登場”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2007年10月1日). 2019年6月16日閲覧。
  24. ^ 遠藤ミチロウ 2004, p. 91- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★14破壊的ステージは“永遠不滅”です。」より
  25. ^ a b 遠藤ミチロウ 2004, p. 98- 「第二期【1982年1月 - 1983年6月】掲載誌のキャッチ ★16小林克也さんを刺激するアルバム4枚」より
  26. ^ a b ザ・スターリン / STOP JAP [再発]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2019年6月16日閲覧。
  27. ^ a b THE STALIN / STOP JAP [紙ジャケット仕様] [SHM-CD] [限定]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2017年3月26日閲覧。
  28. ^ a b c 帆苅竜太郎 (2014年3月19日). “稀代のアーティスト、遠藤ミチロウがザ・スターリンで放った純文学パンクロックの逸品『STOP JAP』”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2019年6月16日閲覧。
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  30. ^ ekizo (2012年6月17日). “Rolling Stoneが選んだ日本のロック名盤100選(1位-50位)”. NAVERまとめ. LINE. 2019年8月3日閲覧。
  31. ^ もう一度聴きたいオリジナルアルバム 80年代&90年代”. Age Free Music. ユニバーサルミュージック. 2019年8月12日閲覧。
  32. ^ a b c ユリイカ 2019, p. 67- 小野島大「言葉は作られて、死んでいくものだから、死んじゃったらもう、ないんだよ」より
  33. ^ ユリイカ 2019, p. 68- 小野島大「言葉は作られて、死んでいくものだから、死んじゃったらもう、ないんだよ」より

参考文献[編集]

外部リンク[編集]