Quick Charge

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Quick Charge (クイックチャージ、QC)とは、米国Qualcommが策定した急速充電規格であり、通常のUSB充電に比べ高速に充電ができる。

概要[編集]

歴史[編集]

2016年11月17日、Qualcommは、5分の充電で5時間以上スマートフォンを使用できるという急速充電技術、Quick Charge 4を発表した[1][2]。Quick Charge 4では、USB Type-CとUSB Power Deliveryに対応することにより、USB Power Deliveryのスーパーセットと位置づけることができるようになる[3]。2020年7月27日には、Quick Charge 5を発表した。

Quick Charge 4の充電器はUSB Power Delivery(USB PD)のスーパーセットとなったため、USB規格を遵守したものとなる。つまり、USB PD機器が接続されて9.0Vが要求されればそのように流すが、QC 2.0機器が認識できる通信はしないので、QC 2.0機器と繋ぐと、USB BC(USB Battery Charging)規格である5.0Vの電圧で電気を供給し、その分、充電に時間はかかる[4]。Charge 4+では従来のQuick Charge 3.0までの端末にも対応するが、USBの規格に反する。

Quick Charge 3.0まで対応のACアダプターの出力はUSB Type-Aポート、ケーブル一体型の場合、末端はUSB Type-Cコネクタ[5]Micro-USBコネクタ[6]Ankerは独自技術「PowerIQ」を用い、Power Delivery (9V = 3A / 15V = 3A / 20V = 5A)、Qualcomm Quick Charge等の充電規格と互換性がある。PowerIQのACアダプターには、USB-Aポート、USB-Cポート、または双方備えた製品を販売している[7]

競合する規格[編集]

競合する急速充電規格としては、台湾MediaTekPump Expressや中国OnePlusのDash Charge、またはモトローラのTurboPowerなどが挙げられる。

おもな仕様[編集]

技術 電圧 電流 最大出力 リリース日 対応するチップセット
Quick Charge 1.0 5V 2A 10W 2013年 Snapdragon 215, 600[8][9]
Quick Charge 2.0 5V、9V、12V 3A、2A、1.67A 18W 2015年 Snapdragon 200, 208, 210, 212, 400, 410, 412, 415, 425, 610, 615, 616, 800, 801, 805, 808, 810
Quick Charge 3.0 3.6V - 20V(200mV単位で変動) 2.6A、4.6A 18W 2016年 Snapdragon 427, 430, 435, 439, 450, 460, 617, 618, 620, 625, 626, 632, 650, 652, 653, 662, 665, 820, 821[10]
Quick Charge 4 3.6V - 20V 200mV刻み(QC動作時)
5V / 9V(USB-PD動作時)
3V - 11V 20mV刻み(USB-PD 3.0 PPS動作時)
2.6A、4.6A(QC動作時)
3A(USB-PD動作時)
1A - 3A 50mA刻み(USB-PD 3.0 PPS電流制限時)
18W(QC動作時)
27W(USB-PD動作時)
2017年 Snapdragon 630, 636, 660, 710, 720G, 835, 845[1][11]
Quick Charge 4+ 2017年 Snapdragon 670, 675, 690, 712, 730, 730G, 732G, 750G, 765G, 768G, 780G, 855, 860, 865, 865+, 870
Quick Charge 5 3.3V-20V 3A、5A 100W以上 2020年

関連項目[編集]

脚注[編集]