PowerEdge

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第11世代のPowerEdge、R610。ラックからはずした状態。(2009年撮影)
アメリカにあるデータセンター「EQIAD data center」内のWikimediaクラスターで使用されているPowerEdge(2011年7月撮影)

PowerEdge(パワーエッジ)は、デル1996年に発売し、現在も販売しているサーバのブランド名である。

2010年第1四半期の世界PCサーバの出荷台数ベースの市場シェアで、当PowerEdgeは24.1%を占め、第2位だった(ガートナー調べ)。2009年の日本国内PCサーバの市場シェアでは、13.7%で第4位を占めていた(ノークリサーチ調べ)。

種類

PowerEdge の大多数はx86PCサーバである。初期にはItanium搭載モデルもあった。フォームファクタ(形状)で分類すると、ブレードサーバラックマウントサーバタワーサーバの3種類がある。想定ユーザが個人事業主SOHO向けの「エントリークラス」のものから、4ソケット対応の「大企業向け」の製品まで幅広いラインアップを擁する。

以前は内蔵するCPUは全てインテル製のものを使用していたが、2006年AMD製のCPUを内蔵したものも発表された。現在ではCeleronPentiumCore 2 DuoXeonOpteronおよびSempronを搭載したモデルがラインアップされており、クアッドコア製品も目立ってきている。

現行機種[編集]

2010年6月現在の最新機種は、2009年5月に発表されたデル第11世代PowerEdgeシリーズである。

なお2007年11月に行われたデル第10世代PowerEdgeサーバの発表と同時に、サーバ製品のラインアップが一新され型番のネーミングルールが変更となった。これにより製品型番は従来の数字3桁ないし4桁のものから一律に「PowerEdge TXXX」(Tはアルファベット1文字、XXXは3桁の数字)と表されるようになった。型番の意味は次の通り。

T(アルファベット)
フォームファクタ(T:タワー、R:ラック、M:ブレード)
X(数字 1桁目)
CPUソケット数ならびにグレード(右表参照)
X(数字 2桁目)
システム更新の世代
X(数字 3桁目)
プロセッサの種類(0:インテル、5:AMD)

ソケットとグレード[編集]

ソケット数およびグレード
型番 数字 1桁目 ソケット数 グレード
1 1 ローエンド
2 ミッドレンジ
3 ハイエンド
4 スペシャル
5 2 ローエンド
6 ミッドレンジ
7 ハイエンド
8 スペシャル
9 4 グレードなし

筐体などの特徴[編集]

他のメーカと違う独特の筐体とシステムを使用しており、汎用品による部品の交換ができない場合が多い。このため多くの場合部品の交換はデルのサポートを通して行わなければならない。

ギャラリー[編集]


関連項目[編集]

外部リンク[編集]