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ヴェラ・ムーヒナは、ソ連時代の女性彫刻家。当時の公的な芸術様式である「社会主義リアリズム」の影響下にありながら、単純な体制賛美をのりこえた傑作を多くのこした。彼女の彫刻作品で最も有名なものの一つである「労働者とコルホーズの女性」(写真右)は、1937年のパリ万博で発表され国際的にも高い評価を受けた。ソビエトのシンボルである鎌と槌を掲げた男女の力強い姿を描いており、ソ連の映画会社モスフィルムのロゴに用いられたことでも知られている。


システィーナの聖母は、ルネサンス期の巨匠ラファエッロによる聖母子画。憂いをおびた顔つきの聖母マリア、緑のカーテン、頬杖をつく二人の天使という印象的な構図は美術のみならずポップカルチャーにも大きな影響を与えた。第二次世界大戦を経てソ連に持ち込まれたが後にドイツへ返還され、現在はアルテ・マイスター絵画館の目玉となっている。


ビデオ・インスタレーションはプロジェクタなどの映像機器を用いて鑑者のいる空間そのものを作品とするインスタレーションの一種。1960年代に興ったビデオ・アートの延長にあり、ナム・ジュン・パイクをはじめとした多くの作家がこの手法をとりいれている。