Peregrine Mission One
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Peregrine Mission One | |
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ペレグリンの模型 | |
所属 | アストロボティック・テクノロジー |
主製造業者 | アストロボティック・テクノロジー |
公式ページ | https://www.astrobotic.com/ |
国際標識番号 | 2024-006A |
カタログ番号 | 58751 |
状態 | 計画 |
目的 | 月探査 |
観測対象 | 月 |
打上げ機 | ヴァルカン |
打上げ日時 | 2023年(予定) |
Peregrine Mission One (PM1)[1]はアストロボティック・テクノロジーが計画中の月着陸ミッション。同社初の月着陸機であり、2019年5月にはNASAの商業月面輸送サービス(CLPS)において初めて月への輸送を請け負う着陸機の一つに選定された[2]。PM1ではNASAの観測機器の他、カーネギーメロン大学が開発した月面ローバーIris、日本のアストロスケールや大塚製薬のLUNAR DREAM CAPSULE PROJECTなど、複数のペイロードを運ぶ予定となっている[3]。
着陸機
PM1ではアストロボティックが開発中の月着陸機ペレグリンが使用される[4]。ペレグリンは2016年6月に発表され[5]、同社のGoogle Lunar X Prizeへの参加のために開発されてきた。
技術的特徴
ペレグリンは月面まで100kgのペイロードを運ぶことができ、着陸後192時間稼働できるよう設計されている。PM-1では月の中緯度領域にある死の湖[3]に着陸するため、ソーラーパネルは着陸機の上側に設置される。機体はアイソグリッド構造のアルミニウムで構成されている。推進系は5つのメインエンジンと12の姿勢制御用スラスタから成り立ち、ハイパーゴリック推進剤を使用する。燃料はモノメチルヒドラジン、酸化剤は窒素酸化物の混合物(MON-25)を利用する。燃料、酸化剤はそれぞれ2つのタンクに入れられ、5つ目のタンクに加圧用のヘリウムが入る。姿勢制御システムはスタートラッカー、太陽センサー、慣性計測装置を含む。月面へ着陸する際はNASAジェット推進研究所とジョンソン宇宙センターなどと共同で開発した実験的なセンサー、Optical Precision Autonomous Landing (OPAL)を使用する。OPALセンサーはカメラと高性能コンピュータから構成され、カメラが撮影した画像をメモリ内の地図と即時に比較し、着陸機を誘導する。地球との通信にはXバンドでミディアムゲインアンテナと複数のローゲインアンテナを使用して行う[4]。
脚注
- ^ “MISSION PATCH REVEALED FOR ASTROBOTIC’S PEREGRINE MISSION ONE”. Astrobotic Technology (2019年3月10日). 2022年1月10日閲覧。
- ^ “NASA Selects First Commercial Moon Landing Services for Artemis Program”. NASA (2019年6月1日). 2021年1月10日閲覧。
- ^ a b “MANIFEST: WHAT’S ON BOARD”. Astrobotic Technology. 2021年1月10日閲覧。
- ^ a b “PEREGRINE LUNAR LANDER PAYLOAD USER'S GUIDE”. Astrobotic Technology. 2021年1月10日閲覧。
- ^ “Astrobotic unveils Peregrine lunar lander”. SpaceNews (2016年7月3日). 2022年1月10日閲覧。