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Pandoc

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Pandoc
作者 John MacFarlane
初版 2006年8月10日 (18年前) (2006-08-10)
最新版 3.5[1] ウィキデータを編集 - 2024年10月5日 (35日前) [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Haskell
対応OS Unix系macOSWindows
サポート状況 Active
ライセンス GNU GPLv2
公式サイト pandoc.org
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Pandocとは、 文書作成ツール (特に研究者による)[2][3][4]や出版作業の基礎的なツール[5][6][7][8][9]として用いられるフリーかつオープンソースドキュメント・コンバータ英語版である。 カリフォルニア大学バークレー校の哲学の教授であるジョン・マクファーレイン英語版(: John MacFarlane)により開発された[10]

サポートされているフォーマット

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入力フォーマット

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Pandoc が最も徹底的にサポートしているファイルフォーマットは拡張されたMarkdownであるが、多くの他のフォーマットも読むことができる。

その他のフォーマット

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Pandoc は多くのフォーマットによる出力が可能である。以下にその一部を示す。

カスタムフォーマット

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カスタムフォーマット用のプラグインLuaにより記述することも可能である。プラグインはJournal Article Tag Suiteの検索ツールにも用いられている[14]

引用マネージャとの統合

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Pandocに含まれるモジュールpandoc-citeprocを用いることでBibTeXEndNoteMendeleyPapers英語版といった引用管理ソフトウェアのデータを利用することができる。Zotero と直接統合することもできる[15]。引用情報はCitation Style Languageを介してAPAChicagoMLA英語版などの様々なスタイルに自動的に変換される。この機能のおかげでアカデミック・ライティングにおいてLaTeXのシンプルな代替ツールとなっている[16]

脚注

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  1. ^ "Release 3.5"; 閲覧日: 2024年10月23日; 出版日: 2024年10月5日.
  2. ^ Mullen, Lincoln (2012年2月23日). “Pandoc Converts All Your (Text) Documents”. The Chronicle of Higher Education Blogs: ProfHacker. 2014年6月27日閲覧。
  3. ^ McDaniel, W. Caleb (2012年9月28日). “Why (and How) I Wrote My Academic Book in Plain Text”. W. Caleb McDaniel at Rice University. 2014年6月27日閲覧。
  4. ^ Healy, Kieran (2014年1月23日). “Plain Text, Papers, Pandoc”. 2014年6月27日閲覧。
  5. ^ Till, Kaitlyn (2014年4月14日). “The Flying Narwhal: Small mag workflow”. Publishing @ SFU. 2014年6月27日閲覧。
  6. ^ Maxwell, John (2013年11月1日). “Building Publishing Workflows with Pandoc and Git”. Publishing @ SFU. 2014年6月27日閲覧。
  7. ^ Maxwell, John (2014-02-26). On Pandoc. eBound Canada: Digital Production Workshop, Vancouver, BC. http://tkbr.ccsp.sfu.ca:5001/Slides/On%20Pandoc 2014年6月27日閲覧。. 
  8. ^ Krewinkel, Albert; Robert Winkler (2017-05-08). “Formatting Open Science: agilely creating multiple document formats for academic manuscripts with Pandoc Scholar”. PeerJ Computer Science. doi:10.7717/peerj-cs.112. https://peerj.com/articles/cs-112/ 2017年5月25日閲覧。. 
  9. ^ Ovadia, Steven (2014). “Markdown for Librarians and Academics”. Behavioral & Social Sciences Librarian 33 (2): 120–124. doi:10.1080/01639269.2014.904696. ISSN 0163-9269. http://academicworks.cuny.edu/lg_pubs/7/. 
  10. ^ John MacFarlane”. Department of Philosophy. University of California, Berkeley. 25 July 2014閲覧。
  11. ^ pandoc 3.1.12 (2024-02-14)” (英語). pandoc.org. 2024年3月5日閲覧。
  12. ^ See as an example MacFarlane, John (2014-05-17). Pandoc for Haskell Hackers. BayHac 2014, Mountain View, CA. http://johnmacfarlane.net/BayHac2014/ 2014年6月27日閲覧。.  The source file is written in Markdown.
  13. ^ Mullen, Lincoln (2012年3月20日). “Make Your Own E-Books with Pandoc”. The Chronicle of Higher Education Blogs: ProfHacker. 2014年6月27日閲覧。
  14. ^ Fenner, Martin (2013年12月12日). “From Markdown to JATS XML in one Step”. Gobbledygook. 2014年6月27日閲覧。
  15. ^ Hetzner, Erik (2014年6月25日). “zotxt”. 2014年6月27日閲覧。
  16. ^ Tenen, Dennis (2014年3月19日). “Sustainable Authorship in Plain Text using Pandoc and Markdown”. The Programming Historian. 2014年6月27日閲覧。

外部リンク

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