サイコブレイク2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
PSYCHOBREAK2から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
サイコブレイク2
The Evil Within 2
ジャンル サバイバルホラー
対応機種 Microsoft Windows
PlayStation 4
Xbox One
開発元 Tango Gameworks
発売元 ベセスダ・ソフトワークス
プロデューサー 大原晋作
ディレクター ジョン・ジョハナス
デザイナー 阪井圭太(リードコンセプトアーティスト)
シナリオ 伊志嶺庄司(ストーリー・設定)
Trent Haaga(シナリオ)
メディア 光ディスクダウンロード
発売日 世界の旗 2017年10月13日
日本の旗 2017年10月19日
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
エンジン STEM Engine
id TECH5+id TECH6カスタム)
その他 エグゼクティブプロデューサー:三上真司
テンプレートを表示

サイコブレイク2』(PSYCHOBREAK 2, : The Evil Within 2)は、Tango Gameworksが開発し、2017年10月19日ベセスダ・ソフトワークスからMicrosoft WindowsPlayStation 4Xbox One向けに発売されたサバイバルホラーゲーム。

概要[編集]

E3開幕直前のプレス向け発表会「The Bethesda E3 2017 Showcase」にて正式にサイコブレイク2の発売がアナウンスされた。前作『サイコブレイク』のDLCにてディレクターを務めたジョン・ジョハナスが三上真司に代わりメインディレクターに昇格、他にもメインには前作と異なるスタッフを起用した続編。シナリオ担当もトレント・ハーガに代わり石嶺ショウジが起用されている。

前作は限定的な空間で恐怖を煽るデザインに対し、本作は広いフィールドを探索出来る自由度の高いゲームとなっている。また、前作ではキャラクター性の薄かった主人公のセバスチャンであったが、本作ではプレイヤーが共感できる深みのあるキャラクターとして描くことが徹底されている。

ストーリー[編集]

前回のビーコン精神病院の事件から3年、セバスチャンは何の手がかりも得られず、再び酒に溺れていた。職も家族も全て失い、人々の精神を接続した装置「STEM」での出来事も信用してもらえず、失意の日々を送る。そこへかつての同僚、キッドマンが彼の目の前に。火事によって死んだはずの娘リリーは生きている、組織「メビウス」に利用されかけているという。「解放したければ、またあの精神世界『STEM』の中へ入り込むしかない」と彼女は告げる。キッドマンを信じ切れず葛藤するが、他に手立ても見つからず、疑心暗鬼ながらSTEMに飛び込むことを決意するセバスチャンだった。

登場キャラクター[編集]

セバスチャン・カステヤノス(Sebastian Castellanos)
- 木下浩之
本作の主人公。ビーコン事件のトラウマから抜け出せず、娘の死、妻の失踪、相棒であるジョセフの死亡と部下のキッドマンの裏切りとさまざま要因により精神を病み、事件の謎を追う目的もあり刑事を辞職。しかし事件の手掛かりを全く掴めず、遠ざけていた酒に溺れて全てを失ってしまった。そこにキッドマンが現れ娘のリリーが生存していること、メビウスに囚われていることを聞かされ、リリーを救うために再びSTEMに入る決意をする。
ジュリ・キッドマン(Juli Kidman)
声 - 甲斐田裕子
今回はSTEMに入らず、現実世界からサポートを試みる。前作に続きメビウスやザ・アドミニストレイターへ不信を募らせており、組織の隙を見てはセバスチャンに助言を送る。
セバスチャンや囚われたリリーを助けたいという思いは本物であり、また秘密裏にマイラたちと手を組みメビウスの壊滅を画策していた。
リリー・カステヤノス(Lily Castellanos)
声 - 石田さくら
セバスチャンの実子。過去の自宅火災で焼死したものと思われていたが、実は「STEMのコアにする」というメビウスの目的のために秘密裏に拉致されており、STEM内で行方不明になった事を機に、セバスチャンにもその生存を知らされる。
マイラ・カステヤノス(Myra Castellanos/旧姓:Myra Hanson)
声 - 深見梨加
リリーの母でセバスチャンの妻。前作の時点で行方不明であったが、娘を奪ったメビウスの壊滅を目論んで組織に潜伏しており、メビウスがSTEMで作成した仮想都市『ユニオン』に滞在していたことが判明する。
タティアナ・グティエレス(Tatiana Gtierrez)
声 - 井上喜久子
ビーコン精神病院内の閉鎖病棟に勤務していた看護師。前作とは違うSTEMに繋がれているはずなのだが、彼女が現れる理由は不明。
リアム・オニール(Liam O'Neal)
声 - 増元拓也
コア(リリー)の不在による『ユニオン』の異常を改善するためにSTEM内に入り、そのまま『ユニオン』に閉じ込められて他の隊員ともはぐれていた技術者。
自分を守るために死んだ人間に対して上から目線で、彼はただの護衛部隊であり自分を守るのが仕事だと称する辺り、自己中心的な性格をしている。本業が戦闘要員ではない自身の身を優先して保身に走ることを自覚しており、基本的に自身が鎮座する拠点からは動かないが、セバスチャンと接触してからは度々通信機でナビゲートを担当する。
ステファノ・ヴァレンティーニ(Stefano Valentini)
声 - 佐藤せつじ
STEM内で最初に遭遇する男性。前髪で右目を隠したスーツ姿の男性で、元戦場カメラマン。セオドアに雇われ、『ユニオン』内で逃亡していたリリーを追跡していた。自身の作品を美化するナルシストだが、その作品は人間の血肉で構成された異形や、人間の死の瞬間などお世辞にも正常とは言えない。
手に持つカメラで撮影した被写体の時間を停止、または遅延させる特殊能力を持ち、能力にかけたメビウス工作員や一般市民達を殺害してはその殺害の瞬間が永遠に留まる作品(能力で殺害された人物は死亡する瞬間を一定周期でループしている)として展示していた。
セオドア・ウォレス(Theodore Wallace)
声 - 玄田哲章
黒人系の神父で、元の職種はモチベーションスピーカー、及び精神的指導者。メビウスでは人事部門の役職に就いていた。落ち着いた物腰で紳士的に接し、『ユニオン』内にて打倒メビウスを目指すキッドとマイラとは協力関係にあった。
しかし、その本性は相手の精神を見透かして自身の信者にさせる支配欲に満ちた悪人で、リリーのコアとしての力を奪うことでSTEMを乗っ取り間接的にメビウスを掌握して世界征服までも目論んでいた。ことSTEM内に置いては精通した精神人語プログラムを悪用して他人を服従させ、また相手のトラウマを具現化させることで精神的に追い詰めるなど姑息かつ卑劣な戦法をとる。
エズメラルダ・トレス(Esmeralda Torres)
声 - 村中知
男勝りの女性兵士で、過去に犯した過ちを償うためにマイラのメビウス壊滅計画に手を貸す。銃器と爆薬の扱いに長け、セバスチャンと行動を共にする。
ザ・アドミニストレイター(The Administrator)
声 - 山野井仁
メビウスの中心的人物で、今作も引き続き尊大な態度でキッドマンに指令を下す。
前作で死亡した個体はあくまでキッドマンの精神に寄生した本体の一部(幻覚存在)である。

クリーチャー[編集]

ロスト
前作のホーンテッドに相当する、皮膚の一部が泡立った人型クリーチャー。理性を失い凶暴化した人間で、セバスチャンを発見すると襲い掛かる。
作中で見つかる報告書ファイルによると、『ユニオン』の住人の中のほんの少数の人間が「過去のトラウマを追体験する」という原因不明の現象を経て発狂した存在。
ヒステリック
包丁を持った白い薄着の女性型ロスト。待機中は下を俯き、佐伯伽椰子を思い起こさせる奇声を上げながら鈍重な動作で徘徊している。しかしセバスチャンを見つけると甲高い奇声を上げて、ロストを上回る素早い動きで切りかかってくる。
人間に近い外観や体格などはロストとあまり変わらないが、通常のロストよりも体力が高く、手斧やスニークキルによる攻撃で一撃死しない。
ラメント
内股で4本の手を生やした長身痩躯のクリーチャー。口から緑色のガスの様な気体を出しながら、ムンクの『叫び』のような仕草でエリアをうろうろ徘徊している。
セバスチャンを見つけると大声で叫ぶが、この声には周囲で活動を静止していたロストを活性化させると同時に、セバスチャンのスタミナを強制的に減少させる作用がある。さらに、物音やセバスチャンの姿に反応する際の移動速度は平常時からは想像出来ないほど速く、近距離で見つかった場合に振り切るのは難しい。
攻撃手段は気体の発生源でもある酸液で、口から放物線上に飛ばして遠距離攻撃を仕掛けるほか、セバスチャンに掴みかかり直接酸を吐き掛けて即死に追い込む攻撃も備えている。
スポーン
青白い異形のクリーチャー。3人分の人間の頭部が重なった顔があり、その裂け目から凶暴な牙を生やしている。
鰐のように四つん這いで地面を高速に這い回り、セバスチャンに近づくと跳んで噛みついてくる、基本的に複数で群れを成して行動するなど、野犬や狼のような行動パターンを持つ。
グラットン
上半身が異様に膨張した肥満型のロストで、セバスチャンを見つけると接近して自爆する。攻撃を受け続けても自爆するので、周囲の敵を巻き込むように自爆させることも出来る。
ディサイプル
セオドアによって使役されている複数の人型クリーチャーで、その体躯は通常のロストと比較してマッシブ。体表面が溶岩のように超高温に達していて、攻撃体勢に入ったり興奮すると燃え盛るほか、平常時でも一定周期で燃焼している。燃え盛っている間はスニークキルが通用せず、接触するだけでセバスチャンがダメージを受ける様になる。
アニマ
ロスト由来ではない謎のクリーチャー。ボロボロの衣服を靡かせながら空中を漂う幽霊のような存在で、不気味な歌を楽しそうに口ずさむ。
基本的にメインシナリオで関わることは少なく、一定条件を満たすと遭遇する。このクリーチャーに出会うと、セバスチャンは過去のビーコン精神病院を彷彿とさせる別世界に飛ばされ、そこからの脱出を強いられる。
壁やドアを透過したり、サイコキネシスで邪魔な障害物を浮上させる力を持ち、セバスチャンの攻撃を寄せ付けず、追いつくと即死攻撃を仕掛けるなど、撃破することは実質不可能。その特性から、セバスチャンは必然的にアニマに見つからずに逃げなければならない。
ウォッチャー
何処からともなく湧き出る白濁の液体から発生する、長い首と腕だけの大型クリーチャー。「ウォッチャー」の名前のように常に一定箇所を監視するよう陣取っており、アニマと同様にセバスチャンは逃亡を迫られる。
ガーディアン
ステファノの能力によって作られた作品の1つ。長髪の女性を中心に無数の死体が寄せ集まった巨大な人型のクリーチャーで、不気味に笑いながら走り回り、右腕と一体化した巨大な丸鋸で切り付けてくる。うち1体は市庁舎前でボスとして出現するが、市庁舎の裏口へ逃げ込むこともできる。それ以外は攻略の障害として一部のマップで徘徊している。
オブスキュラ
ステファノの能力によって作られた作品の1つ。自身のカメラコレクションの中で一番のお気に入りであるスプリングカメラに、血と骨と肉で形作った三脚を据え付けたクリーチャーで、長い足で床や天井を移動し、ワイヤーの先端に絡めた鋭い鉄片で斬りつけてくる。ステファノのテリトリーから聞こえる幻聴によると、彼によって惨殺された女性の死体をクリーチャーに作り変えた物。
頭部の巨大カメラはステファノと同様に被写体の時間を停止させる力を持ち、この能力でセバスチャンの行動を妨害してくる。ストーリー中では2回戦う機会があるが、1度目は倒す事は出来ず、2度目は倒さずに出現エリアを脱出可能となっている。

外部リンク[編集]