P型潜水艦

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P型潜水艦(Подводные лодки серии IV «Правда»)とは、ソ連海軍1930年代から1940年代にかけて運用した潜水艦である。別称:第4系列潜水艦またはプラウダ級潜水艦

開発[編集]

ソ連海軍は1920年代後半にD型潜水艦を就役させた。D型は若干大型の攻撃型潜水艦であり、外洋行動能力があったが、水上速力は遅く、水上艦隊に追随する能力は無かった。そこで、水上艦隊との同時行動が可能で、艦隊決戦において活躍可能な潜水艦―艦隊型潜水艦として計画されたのが本型である。1930年より、主任設計者アレクセイ・アサフ技師を中心として開発が進められる。

水上艦隊に追随可能な高速性能を確保するために、強力な機関が必要とされた。そのため、主機は出力2700馬力のディーゼルエンジン2基を搭載し、機関の合計出力は5400馬力を発揮した。大型大出力の機関を搭載したため、これによる重量増加を相殺する目的で、船体軽量化が図られた。船体殻の厚さを減じたために、潜航可能深度はD型の75mから50mに減少した。

建造[編集]

P型は1931年から建造が開始され、1936年から就役が開始された。しかし運用してみると、潜航可能深度の低さ、船体強度不足、潜航に要する時間の長さ、乾舷が高すぎて復元力不足、兵装の貧弱さによる攻撃力不足、などが原因で戦闘能力に問題ありと判断された。機関出力はD型の2倍以上であったが、これでもなお出力不足であった。そのため肝心の水上速力は目標の24ノットに届かず、20.2ノットに過ぎなかった。そのため本型は艦隊型潜水艦としての使用に堪えず、建造はP-1~P-3の3隻で中止され、主に訓練潜水艦や輸送潜水艦として利用された。その後、1956年までに全艦が退役した。

諸元[編集]

種類 艦隊型潜水艦
建造計画 第4系列計画
基準排水量 水上931t、水中1685t
寸法 全長90.0m、全幅8.0m、喫水2.83m
速力 水上20.2ノット、水中8.3ノット
航続力 水上12節5500浬、水中4節96浬
可潜深度 50m
乗組員 54名
主機 ディーゼル発動機2基(5400馬力)、電動機2基(1100馬力)
兵装 533mm発射管(艦首4門・艦尾2門)、魚雷10本、102mm連装砲1基(227発)、45mm砲(460発)

関連項目[編集]