OMORI

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OMORI
OMORI.png
ジャンル ロールプレイングゲーム
サイコロジカルホラー
対応機種 Microsoft Windows
macOS
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
開発元 OMOCAT, LLC
発売元 PLAYISM
ディレクター OMOCAT
デザイナー OMOCAT
Charlene Lu
Emily Shaw
音楽 bo en
Jami Lynne
Pedro Silva
人数 1人
メディア ダウンロード
発売日 Microsoft Windows、macOS
世界の旗 2020年12月25日
PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch
未定
エンジン RPGツクール
対応言語 英語
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映像外部リンク
OMORI Trailer - YouTube
OMORI 2017 Trailer - YouTube
OMORI 2020 Trailer - YouTube

OMORI』(オモリ)は、アメリカインディーゲームスタジオOMOCAT[注釈 1]によって開発されたコンピュータRPG。OMOCATが作成したウェブコミックシリーズ『omori ひきこもり』をベースに、2020年12月25日にリリースされた。特徴として不安うつ病などのコンセプトが目立ち、ゲームにはサイコロジカルホラーの要素が含まれている。引きこもりの少年であるSUNNY(サニー)と彼の夢の世界の別人格であるOMORI(オモリ)が、現実世界と非現実的な夢の世界の両方を探索してその秘密を明らかにし、恐怖を克服する物語となる。それらがどのように互いに影響し合うかは、プレイヤーの選択によって異なり、複数のエンディングの1つになる。ゲームにはターンベースのバトルシステムがあり、キャラクターの感情を基づく型破りなステータス効果がある。

Kickstarterでの資金調達が成功した後、いくつかの開発上の問題の発生から、ゲームのリリースは幾度もの延期がなされている。最初の資金提供から6年後にMicrosoft Windows及びmacOS向けにリリースされ、開発者は日本語への翻訳とNintendo SwitchPlayStation 4XboxOneへの移植の計画を発表している。『OMORI』は批評家から、グラフィック、物語の要素、サウンドトラック、不安やうつ病の描写が賞賛され、『MOTHER2 ギーグの逆襲』や『ゆめにっき』にも引けを取らないと好意的に評価されている。さらにゲームはいくつかの賞にノミネートされており、2021年にDreamHackの「Daringly Dramatic」賞を受賞している。

システム[編集]

ディレクターのOMOCATは、本作は「ボリュームがある」と述べており、追加ルートやサイドクエストを除いたメインルートのプレイ時間として、約20時間が想定されている[2]。システムは日本の伝統的なロールプレイングゲームに触発されており[3]、プレイヤーはOMORI(オモリ)、AUBREY(オーブリー)、KEL(ケル)、HERO(ヒロ)の4人のキャラクターで構成されるパーティーを操作する。それぞれのキャラクターには、戦闘とオーバーワールド(Overworld)における独自のスキルを持っている[3][4]

オーバーワールドを探索する時、ゲームを見下ろし型の視点からプレイし[5]、簡単なサイドクエストとパズルを通して報酬とスキルを獲得できる[1][4][6]。パーティーに役立つ武器やアイテムは、ゲームの通貨であるCLAMS(クラム)を使い購入するなどして、ゲーム全体で入手できる[1][7][8]。戦闘以外では、パーティーはOMORIの姉であるMARI(マリ)の持つピクニックシートからセーブや回復ができる[8]

戦闘はターンベース形式で行われ、各パーティーメンバーが行動を行え、[6]。攻撃後にはパーティーメンバーは協力して「FOLLOW-UP」という攻撃が行える[8]。キャラクターと敵にはヒットポイントとなるHEART(ハート)があり[7]、ダメージを受けることで減少し、ゼロになるとキャラクターは敗北しTOAST(トースト)になる[1]。JUICE(ジュース)メーターは、戦闘を援助するスキルや特殊能力を行うために使われる[7]

通常のロールプレイングゲームとは異なり、ステータス効果は3つの感情のシステムに基づいている[9]。パーティーメンバー及び対戦する相手の感情は通常、別のパーティーメンバー及び敵の行動から、戦闘中に変化する[1][4]。NEUTRAL(通常)は基線であり効果はなく、ANGRY(怒り)は攻撃力を上げるが防御力を下げる、SAD(悲しみ)は防御力を上げるが素早さが下がる、HAPPY(喜び)は素早さを上げるが命中率を下げる[7]。感情には互いに対して強い弱いがあり、HAPPYはANGRYより、ANGRYはSADより、SADはHAPPYより勝る。加えて、各感情により強い感情も存在する[3]

ストーリー[編集]

名義上の主人公であるOMORI(オモリ)は、「覚えている限り」住んでいた小さく白い部屋「ホワイトスペース(White Space)」で目覚める。OMORIはドアを開け、カラフルで活気に満ちた世界である「ヘッドスペース(Headspace)」に入り、そこで姉のMARI(マリ)と友人のAUBREY(オーブリー)、KEL(ケル)、HERO(ヒロ)、BASIL(バジル)と出会う。彼らはBASILのアルバムに共有された思い出を見て、BASILの家に向かうことを決めるが、その途中でKELとAUBREYが乱闘を起こし、アルバムが破損してしまう。そして見覚えのない写真がアルバムから落ちるのを見ると、BASILはパニックになって姿を消し、OMORIは突然一人だけホワイトスペースに移動させられる。そこから抜け出せずOMORIはナイフで自分自身を刺し、その出来事が10代の少年・SUNNY(サニー)の夢であることが明かされる。

ベットで目を覚ますと、SUNNYは一緒に住む母親から3日後に引っ越しすることに気づき、お腹が空いて深夜に下の階へおやつを食べに行く。そして悪夢のような幻覚に直面したSUNNYは、落ち着いて悪夢を払いのけ、ステーキナイフと共にベットへ戻る。ホワイトスペースで再び目覚めたOMORIは、AUBREY、KEL、HEROと再会し、4人はBASILが行方不明になったことを知る。BASILを助け出すことを決心し、途中でMARIの助けを借りながら、4人はBASILを捜すためにヘッドスペースの様々な部分を旅する。しかしOMORI達は遭遇する様々な状況に徐々に気を取られていき、OMORI達のBASILに関する記憶とBASILを助けるという目標を徐々に忘れてゆくのだった。

一方、SUNNYが目覚める現実の世界では、MARIが4年前に自殺しており、そのことをきっかけに友人たちとは離れ離れになっていた。KELとHEROはMARIの死から何とか感情的に回復していたが、SUNNYは古い友人たちと疎遠になり、AUBREYはMARIの死に対する皆の明らかに無関心な態度に裏切られたと感じたことから去り、BASILは神経過敏で被害妄想的な人物になっていた。1日目、KELはSUNNYのドアをノックし、もう一度友情を取り戻そうとする。ここでプレイヤーはKELを無視するか、それに答えドアを開けるか選ぶことができる。前者を選んだ場合、SUNNYは残りの3日間を家の中で過ごし、和解するのではなく、雑用をして夢の世界での冒険に集中する。

後者を選んだ場合、SUNNYとKELはAUBREYがBASILを攻撃していること、AUBREYがBASILの現実における本物のアルバムを盗んだことを知る。AUBREYと再び戦い、2人はいくらか写真がない状態のアルバムを回収しBASILに返すが、BASILはSUNNYにアルバムを持たせる。そしてSUNNYがBASILと共に夕食を食べている間、BASILはSUNNYの差し迫った引っ越しを知り突然悔やみ、BASILがSUNNYと同じような幻覚を持っていることが明かされる。翌日の2日目、別の戦いでAUBREYは誤ってBASILを湖に落とし込み、SUNNYはBASILを助けようとするが、2人共HEROの到着によって溺死から救われる。夢の世界で、OMORIとその友人たちはBASILの荒廃した家に戻り、OMORIはより不穏な「ブラックスペース(Black Space)」に運ばれる。

SUNNYが引っ越す前の最終日、他の人たちはAUBREYと和解し、行方が分からなくなっていた写真を見つける。AUBREYがMARIの死を受け入れた後、SUNNY達は最後の夜をBASILの家に一緒に過ごすことにするが、BASILは自室から出るのを拒否する。その夜、SUNNYは夢の中で、口論の最中に、SUNNYは誤ってMARIを階段から押し下げて殺してしまっていたという真実に直面する。SUNNYはMARIを殺したことを否定し、BASILはMARIの死体をぶら下げることでMARIの死を自殺として組み立てるのを手伝っていた。その後、2人は振り返ると、MARIの開いた目が2人を見つめ、後の幻覚として形作られているのを見る。BASILは罪悪感と自己嫌悪に悩まされていたが、SUNNYはトラウマによる自殺性うつ病を引き起こし、そのトラウマを隠すためにヘッドスペースと夢の人格であるOMORIを作り出していた。その真実を隠すため、OMORIは友人たちの記憶がブラックスペースから逃げる度にヘッドスペースをリセットする。SUNNYは真夜中に目を覚まし、プレイヤーはBASILの部屋に入りMARIの死に立ち向かうか、眠りに戻るか選択できる。

エンディング[編集]

プレイヤーがKELに連絡することを選択した後、最終日にBASILと対峙した際、SUNNYと精神的に不安定なBASILが互いに攻撃し合い、最終的には重傷となり気絶する。昏睡状態で意識を失っている間、SUNNYはMARIと友人との記憶を思い出し、OMORIと向き合うことを選ぶ。OMORIは死ぬことを拒絶、戦いでSUNNYを打ち負かし、プレイヤーは画面上で標準のゲームに遭遇する。

  • プレイヤーが再試行することを選択した場合、SUNNYは起き上がり、リサイタルのために計画されていたMARIとのデュエットを演奏する。これに続いて、OMORIは姿を消し、現実の世界では、SUNNYとBASILが送られた病院で目を覚まし、BASILのベットに向かう。友人たちに囲まれている間、SUNNYがMARIの死について友人たちへ話すことが暗示されている。さらに、プレイヤーがヘッドスペースで毎日BASILの庭に水をやった場合では、クレジット後のシーンで、BASILが病院で目を覚ますことが示されている。BASILとSUNNYは互いに微笑み、幻覚は2人から消えるのだった。
  • プレイヤーが続行しないことを選択した場合、SUNNYはOMORIにその存在を飲み込まれ、病院で目を覚ますと、OMORIとなったSUNNYはバルコニーから飛び降りて自殺する。

プレイヤーが最終日にBASILを無視した場合では、SUNNYと友人たちは目を覚まし、BASILが自殺したことを発見する。プレイヤーに選択に応じて、SUNNYはステーキナイフで自殺するか、罪悪感を持ったまま街を立ち去るなどができる。プレイヤーが最初に家の中に留まり、KELを無視することを選択した場合では、SUNNYが街を去る時に救急車のサイレンを聞き、BASILの死が示唆されるエンディングとなる。

登場人物[編集]

SUNNY(サニー) / OMORI(オモリ)
プレイヤーが操作するキャラクターであり、物語の主人公。無口で真面目な16歳の少年。以前は恥ずかしがり屋で心優しい少年であったが、姉のMARI(マリ)の死をきっかけに、世界との繋がりを完全に断ち切り、自宅で引きこもりの状態になる。そして「ヘッドスペース(Headspace)」から脱出、別人格「OMORI(オモリ)」を通して夢の世界を探索し、その背景にある隠された真実に直面することとなる。
AUBREY(オーブリー)
SUNNYの親友。夢の世界ではとても陽気で、いつも友達と遊んで喜ぶ12歳の少女。現実の世界では、16歳の少女。他の友達のMARIの死への無関心に戸惑いを覚え、性格が苛立たしく暴力的となり、街の若い不良のリーダーにもなっており、髪をピンクに染めているころから、強い孤独を感じていた。主ないじめの犠牲者はBASIL(バジル)で、最初は昔の友達にとても冷たく扱い、敵意に満ちていたが、それでも教会に行き、祈りを通して内なる平和を見つけようとしていた。
KEL(ケル)
SUNNYの親友。夢の世界では、少し失礼な性格の持ち主である元気な少年。現実の世界では、HERO(ヒロ)の弟である16歳の少年。困っている人々を助けようとし続け、友達とはまだ連絡を取り合っている。だが、他人の複雑な感情を理解できないこともあり、特にMARIが友達を助けることができすに愚かすぎると思い亡くなった後は、KEL自身が不安を感じるようになっている。
HERO(ヒロ、またはヒーロー)
SUNNYの親友。夢の世界では、お菓子作り、掃除、その他家事に情熱を注ぐ15歳の少年でありリーダー。現実の世界では、19歳の大学生で、KELの兄。親しみやすく熱狂的な性格を持ち、その魅力は小さな街の人々から賞賛され、出会う人をとても落ち着いて理解し、困難に直面した時も慰めようとする。過去にはMARIに恋心を抱いており、MARIのことを考える度にとても感情的になっていたが、MARIの死を経験した後は、人生を軌道に戻そうとしている。昔は料理人になることを考えていたが、MARIが亡くなった後は、両親の希望から医者になることを決心する。
BASIL(バジル)
SUNNYの親友。夢の世界では、親切だが比較的恥ずかしがり屋で不安を感じている12歳の少年。とても感情的な性格で、友達との幸せな思い出を写真で記録するのを好む。恥ずかしがり屋は小さい自尊心から生じているようで、自分より他人のニーズを優先する。現実の世界では、16歳の少年。より不安に敏感になっており、性格はより閉塞的で、人生の大きな変化を強く恐れており、現実での生活を可能な限り妥協しない状態に保つことを快適に思っている。AUBREYのいじめの標的でもある。終盤では、MARIの殺害に関する目撃者で、MARIの死による罪悪感から精神的に弱くなったことが推測でき、プレイヤーの選択によって彼の結末に様々な影響を及ぼすことができる。
MARI(マリ)
SUNNYの姉。夢の世界では、心優しい15歳の少女。現実の世界では亡くなっており、その存在と死因はゲームの重要な要素となる。友達やHEROとの交流にはいたずらっぽい面もあるが、ピアノを弾くときや、大学入学前のコースを受講する時は、完璧主義の性格がでている。また、弟のSUNNYのことも気にかけている。死後も精神的な形ではSUNNYに寛容で、SUNNYが自分を許すのを助けようとし、SUNNYが後悔することなく人生を歩むことを望んでいた。

開発[編集]

ゲームは偽名のアーティストであるOMOCATがディレクターを務め、6年半の時間を費やして開発された[注釈 1][10]。ゲームは、OMOCATが「『彼ら』の人生を混乱させる一部分の間に『彼ら』の問題を対処する『彼ら』を手伝う」ために作成し、Tumblrのブログに掲載されたウェブコミック『omori ひきこもり』がベースになっている。当初はグラフィックノベルとして計画されていたが、一般の人々がストーリーの中で選択ができるように、媒体をコンピュータゲームに切り替えている。ゲームエンジンは、利用しやすいプラットフォームとコミュニティをサポートすることが重要であると考えられたことから、RPGツクールが選ばれている[11][12]

開発とKickstarterでの資金調達は2014年に開始され、1日以内に資金提供に成功し[9][13]アメリカ人メキシコ人イタリア人からなるチームによって制作[14]、最初のリリース予定日は2015年5月となった。ニンテンドー3DSへの移植がストレッジゴールとして約束されていたが、コンソールの廃止により、最終的に実現は叶わなかった。その代わり、支援者にはNintendo Switchへの移植が提供された[15]。ゲームの作成を援助してもらうため、OMOCATはチームにRPGツクールの専門家を含む数人の追加メンバーを雇っているが、それでもチームの規模を小さく保つという目標を持っていた。当初、チームはSpace BoyfriendとSlime Girlsにサウンドトラックの手伝いを依頼しており、後にbo enの楽曲「My Time」に触発され、隠された音楽のトラックのアイデアを思いつき、チームは彼にも連絡を取っている。また、『Undertale』の製作者であるトビー・フォックスも、ゲームの楽曲をいくつか提供している[11]

開発が進むにつれて、チームはRPGツクールのバージョンを変更し、この機会を利用してゲームのビジュアルスタイル、ストーリー、ゲームプレイを改善する必要があった[16]。クラウドファンディングで得た資金を使い果たした後は、開発を続けるために商品販売で資金を確保している[5]。ゲームのリリースは2019年及び2020年初頭に延期されたが、再びその両方の目標を達成できていない[17][18]

2020年後期、『OMORI』は12月25日にリリースされた[18]。当初はMicrosoft WindowsmacOSでのリリースとなったが[19]、開発者はNintendo SwitchPlayStation 4XboxOneへの移植を約束している[18]。また英語版の他、日本語版のリリースが予定されている[2]

評価[編集]

評価
集計結果
媒体結果
Metacritic87/100 [20]
レビュー結果
媒体結果
デストラクトイド8.5/10 [6]
PC Gamer US80/100 [1]
DarkStation5/5stars [21]
Noisy Pixel9/10 [22]
TheSixthAxis9/10 [23]

『OMORI』は全般的に好評を博しており、PC版はMetacriticで100点満点中87点を獲得している[20]PC Gamerのレビューアーであるレイチェル・ワッツは、「『OMORI』のエンディングは残酷だが、そのキャラクターとユーモアが恐怖の背後で心に込められている」と述べ、戦闘とゲームプレイの両方を賞賛している[1]デストラクトイドのパトリック・ハンコックは、「全てのフレームに注がれる繊細さと念入れのレベルは見事」と述べたが、多くのゲームプレイ要素を批判し、一部のプレイヤーの体験を台無しにする可能性があると述べている[6]

Rock, Paper, Shotgunのレビューアーであるカット・ベイリーは、実体験と比較して、多数の出版物から積極的にゲームの不安とうつ病の描写をレビューしており、ゲームは主題に関する使い古されたテーマと作られた「記憶に残る闇」を取り扱うことを何とか成し遂げていると述べている[3]。ワッツは、「『OMORI』は不安を乗り越えて最初の一歩を踏み出すこの感情を巧みに捉えている」と述べているが、ゲームの所々が暗すぎると批判している[1]

レビューの大多数は、『MOTHER2 ギーグの逆襲』、『Undertale』、『ゆめにっき』、『サイレントヒル2』などのゲームと比較し、ゲームの描写と気分を賞賛している[1][3][8][21][23]。雑誌のWIREDにてレビューアーのジュリー・フクナガは、「『OMORI』が流行るのはこの媒体だ」と述べ、物語の深さと心理的なテーマを賞賛している[8]。ハンコックは、気まぐれな瞬間にシリアスで不快なテーマが並べられていることを賞賛し、ゲームのジョークを毎週考えていたこともあると述べている[6]

ゲームの戦闘面に対するレビューアーの意見は様々となった。ハンコックは戦略性の深みのなさを批判し、「上手くいく戦略を見つけたら、基本的にゲームの残りは嫌になるほどその戦略を繰り返した」と述べ、魅力的ではないと主張している[6]。逆に、ベイリーはゲームの上手く出来た戦闘と困難なボス戦を賞賛し、いくつかのダンジョンを解消させるのに役立ったと述べている[3]。またワッツは、ゲームにおける能力がパーティーをまとまりのあるユニットのように感じさせる方法だと賞賛している[1]

アートディレクションも好評を博しており、ワッツはモンスターのアートディレクションを賞賛し、様々なアートスタイルのミックスが「本当に恐怖を高めている」と述べている[1]。ベイリーは、攻撃に備えられている「アニメ風のカットイン」が、「驚くほど上手くアニメーション化されている」と称賛している[3]

受賞[編集]

『OMORI』は2021年のインディペンデント・ゲーム・フェスティバルで「Seumas McNally Grand Prize」と「Excellence in Visual Art」の佳作を受賞している[24]。また、DreamHackによる2021年のThe Dreamies賞で3つのカテゴリーにノミネートされ、「Daringly Dramatic」賞を受賞した[25]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ a b 「OMOCAT」は当初、元の開発者のあだ名であったが、後に開発スタジオ全体を指すように広めている[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k Watts, Rachel (2021年1月13日). “Omori review”. PC Gamer. 2021年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  2. ^ a b Yoshimoto, Tetsuya (2020年11月30日). “ひきこもりホラーRPG『OMORI』Steamにてついに12月25日リリースへ。6年の歳月をかけて描かれた、優しくも狂った精神世界”. AUTOMATON. 2021年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g Bailey, Kat (2021年2月10日). “Omori PC review”. Rock, Paper, Shotgun. 2021年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  4. ^ a b c Russo, Lee (2021年2月5日). “REVIEW: Omori Is Already the Most Beautiful Game of 2021”. コミック・ブック・リソーシズ. 2021年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  5. ^ a b Smith, Graham (2021年1月7日). “Omori is out and looks destined for mega fandom”. Rock, Paper, Shotgun. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  6. ^ a b c d e f Hancock, Patrick (2021年3月14日). “Review: Omori”. デストラクトイド. 2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  7. ^ a b c d Jones, Rebecca (2021年5月28日). “Omori Emotions Chart”. VG247. 2021年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  8. ^ a b c d e Fukunaga, Julie (2021年1月12日). “Omocat's 'Omori' Is the Horror RPG of Your Dreams (or Nightmares)”. WIRED. 2021年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  9. ^ a b Suszek, Mike (2014年4月23日). “Artist Omocat's surreal RPG Omori channels its inner Earthbound”. Engadget. 2021年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  10. ^ LeClair, Kyle (2020年12月3日). “Offbeat RPG Omori Finally Receives Release Date”. Hardcore Gamer. 2021年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  11. ^ a b OMOCAT (2014年5月11日). “from illustration to video game”. OMOCAT. 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  12. ^ OMOCAT. “omori ひきこもり”. OMOCAT. 2019年8月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  13. ^ Budgor, Astrid (2014年4月23日). “OMORI is equal parts Final Fantasy and Eraserhead”. Kill Screen. 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  14. ^ サイコホラーRPG『OMORI』―ストーリーの描き方と多くのゲームが扱わない題材が特徴【開発者インタビュー】”. Game*Spark (2021年2月5日). 2021年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  15. ^ McFerran, Damien (2020年12月3日). “EarthBound-Style Horror RPG OMORI Is Finally Coming To Switch After Skipping The 3DS”. Nintendo Life. 2021年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  16. ^ Devore, Jordan (2017年1月2日). “Psychological horror RPG Omori is alive and well”. デストラクトイド. 2021年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  17. ^ Lada, Jenni (2019年9月11日). “OMOCAT’s Omori Coming Out In English In 2019, Japanese In 2020”. Siliconera. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  18. ^ a b c Lada, Jenni (2020年11月30日). “Omori Release Date Will Fall on Christmas”. Siliconera. 2021年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  19. ^ OMORI on Steam”. Steam. 2021年11月24日閲覧。
  20. ^ a b Omori for PC Reviews”. Metacritic. 2021年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月24日閲覧。
  21. ^ a b OMORI Review”. DarkStation (2021年1月27日). 2021年6月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  22. ^ Lopez, Azario (2020年12月30日). “Omori Review”. Noisy Pixel. 2021年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  23. ^ a b Reuben, Nic (2021年1月25日). “Omori Review”. TheSixthAxis. 2021年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  24. ^ Smith, Graham (2021年5月8日). “IGF's 2021 nominees announced, mostly correct”. Rock, Paper, Shotgun. 2021年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。
  25. ^ Haring, Bruce (2021年4月30日). “The Dreamies Gaming Awards Honor ‘Hades’ As ‘Mind-Melting’ Winner”. Deadline. 2021年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月25日閲覧。

外部リンク[編集]