NIPPON NO ROCK BAND

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NIPPON NO ROCK BAND
KUWATA BANDスタジオ・アルバム
リリース
録音 1986年2月 - 6月
VICTOR STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
ビクター音楽産業
プロデュース KUWATA BAND
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1986年度年間2位(オリコン)
KUWATA BAND 年表
NIPPON NO ROCK BAND
(1986年)
ROCK CONCERT
(1986年)
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NIPPON NO ROCK BAND』(ニッポンノロック・バンド)は、KUWATA BANDオリジナル・アルバム1986年7月14日発売。発売元はビクター音楽産業タイシタレーベル)。

1993年6月27日にら8cmCDで再発し、2001年6月25日にも12cmCDで再発している。

解説[編集]

KUWATA BANDが1年間限定の活動であったがために、リリースしたスタジオ録音でのオリジナルアルバムは本作のみで、1stアルバムながら事実上のラストアルバムでもあり、アルバム帯には「たいした、もんだい作!!KUWATA BAND 最初で最後の涙のアルバム」と記載されている。

この作品は、桑田自身は失敗作だったと語っており、「フリスビーか鍋敷きにしてほしい」「飲み屋でかかったら泣く」といった発言をするほどであった[1]

桑田によるとこの作品は「方法論だけまねていて、結局は日本人に聴かせるための音楽ではないか」「桑田の音楽はしょせんご飯にみそ汁だ」「日本人の枠を越えられるわけがない」といった評論家からの批判も少なからずあったといい、桑田もそれらの批判を半ば認める趣旨の発言をしている[2]

桑田ソロのベスト・アルバムフロム イエスタデイ』には本作から3曲が収録されているが、同種のベスト盤である『TOP OF THE POPS』には、タイトルの「POPS」と本作の「ROCK」のコンセプトとがマッチしないため、1曲も収録されていない。なお、本作からの楽曲はソロライブでもほぼ演奏されずにいる。

歌詞は全曲が英語で書かれている。本作で作詞を担当しているトミー・スナイダーは、この後長期に渡りサザンオールスターズ本体の英語補作詞なども担当している。また歌詞カードには、桑田独自の解釈で和訳された日本語詞も記載されている。通常の作詞と異なり、字数などの制約に捕らわれない分、自由な言葉で訳されている。

1986年オリコン年間邦楽アルバムチャートでは1位を獲得。2001年6月25日には桑田の7年ぶりのソロシングル「波乗りジョニー」リリースに合わせ、リマスター盤が発売された。

受賞[編集]

収録曲[編集]

  1. SHE'LL BE TELLIN' (真夜中へデビューしろ!!)
    真夜中とは夜遊びの事で、歌詞を通じて女を口説くナンパ術を伝えている。
  2. ALL DAY LONG (今さら戻ってくるなんて)
    浮気症で、離れては戻ってくる自己中心的な女に振り回される気弱な男の、言葉に出せない本音の感情を歌っている。
  3. ZODIAK (不思議な十二宮)
    タイトル・サブタイトルは星占いなどで用いられることの多い黄道十二星座の事。主人公の老人らしき男が、ある日の夜に起こった未知なる体験を回想する。ライブでは特に、サザンには無かった縦ノリの盛り上がりを魅せた。
  4. BELIEVE IN ROCK'N ROLL (夢見るロック・スター)
    副題通り、多くの10代が夢見るロックミュージシャンへの憧れ、現実とのギャップ・葛藤、父親や彼女との衝突などがテーマ。
  5. PARAVOID (彼女はパラボイド)
    自分勝手な彼女との痴話ゲンカ中の男の気持ちを歌っている。
  6. YOU NEVER KNOW (恋することのもどかしさ)
    女心が分からない、女性経験が浅い、或いは全く無い男が「ですます調」でグチる。
  7. RED LIGHT GIRL (街の女に恋してた)
    舞台は横浜中華街近く。商売と割り切って体を売る売女に本気で惚れたが、まるで相手にされない男の苦悩がテーマ。
  8. GO GO GO (愚かなあいつ)
    「クヨクヨしないで俺もお前も前向きになって頑張ろう」と歌う応援歌。
  9. BOYS IN THE CITY (ボーイズ・イン・ザ・シティ)
    ボーイズと言っても少年や若者では無く、ヤクザマフィア等の抗争をリアルに歌う。
  10. DEVIL WOMAN (デビル・ウーマン)
    遊び上手の女に逆ナンパされ骨抜きになった男が甘い夢を振り返る。
  11. FEEDBACK (理由なき青春)
    関西テレビさんまのまんま』オープニングテーマ
    ギター河内淳一ボーカル曲。「SHE'LL BE TELLIN'」と「ONE DAY」およびカバー曲を除くKUWATA BANDの各曲名が入っており、「BOYS IN THE CITY」は「City Boy」、「MERRY X'MAS IN SUMMER」は「Christmas in the Summertime」と言い換えられ、「SKIPPED BEAT」の代わりにB面の「PAY ME」が入っている。
    自分達自身を俯瞰で捉え、“ぬぁにがKUWATA BANDだ!”(桑田の訳詞による)と自嘲気味に笑い飛ばしている。
    ライブで演奏した際に桑田と河内がギターソロを聴かせ、合間にフォークダンス曲「オクラホマミキサー」の一節を弾いた事もある。
  12. I'M A MAN (アイム・ア・マン・フロム・ザ・プラネット・アース)
    言葉も通じない異星人らしき謎の生物に出会った男が、連れ去られるのかと危機を感じたものの、『俺は地球で生まれた地球人だ!何か用か?』と逆に問いかけ、異星人は諦めて去って行く。

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 桑田佳祐はなぜずっと輝き続けているのか 東洋経済オンライン
  2. ^ 桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえかこんなもん'84-'90』P56、新潮社、1990年

外部リンク[編集]