NEW HORIZON (東京書籍)

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NEW HORIZON』(ニューホライズン)は、東京書籍が発行する日本中学校英語教科書および英和辞典和英辞典のブランドである(日本国登録商標第1751917号)。

概要[編集]

英語教科書は1966年昭和41年)に第1版(中学1 - 3年の学年別3冊)を刊行[1]。以後、2000年までは文部省が、2001年からは文部科学省が実施する教科用図書検定に対応して概ね3 - 4年おきに改訂を実施している。2016年平成28年)度の文部科学省統計では採択率(シェア)33.8%と、日本国内で使用される中学校用の英語教科書を発行している6社中で第1位となっている[2]。競合する主な中学校用英語教科書には開隆堂出版の『SUNSHINE』(2016年度シェア24.8%)、三省堂の『NEW CROWN』(同24.2%)がある[2]

『NEW HORIZON』に限らず日本の中学校で使用される多くの英語教科書では、1 - 3学年のシリーズを通じて登場人物が共通化されたストーリー仕立てのものが多くみられる。『NEW HORIZON』では内容の改訂に応じて登場人物が一新されるが、改訂後の版で登場する人物が過去の版に登場した人物の家族や親族、友人と言う設定が採り入れられている[3]

英和辞典は1980年(昭和55年)初版で、2015年(平成27年)発行の第8版が最新版である[4]カシオ計算機電子辞書エクスワードの学生向けモデルでは英和第7版/和英第5版が標準搭載されている。

第15版の特徴[編集]

2016年(平成28年)度から2019年度まで使用される第15版では第14版までの素朴なタッチのイラストで描かれた登場人物のイメージを一新し、漫画アニメに慣れ親しんだ中学生に関心の高いタッチ(アニメ絵調)のイラストが採用された[1]。特にアメリカ合衆国ボストン出身で緑中学校の外国語指導助手(ALT)として来日していると言う設定のエレン・ベーカー(Ellen Baker)が、Twitterpixivを通じて教科書を使用する年齢層より上の世代から人気を博している[1][3]。パロディとして、キャラクターを「艦隊これくしょん -艦これ-」の艦娘に置き換えた同人誌を発行した。この同人誌を発行した友吉によると、発行するにあたって教科書著作権協会および東京書籍から正式な許諾を取っている[5][6]

エレンの教え子として登場する伊藤光太は第13版に登場していた伊藤絵美の弟に当たり、緑中学校に留学しているカナダ人のアレックス・グリーン(Alex Green)は第13版で若葉中学校のALTとして登場していたアン・グリーン(Ann Green)の親戚に当たる[3]。また、第14版で緑中学校のALT(エレンの前任者)として登場していたメアリー・ブラウン(Mary Brown)はCourse 2(第2学年)で安藤咲がホームステイでボストンを訪れた際のホストとして登場している[3]

主な執筆者[編集]

  • 太田朗(初版 - 第9版)
  • 伊藤健三(初版 - 第9版)
  • 日下部徳次(第2版 - 第9版)
  • 浅野博(第10版 - 第12版)
  • 下村勇三郎(第10版 - 第12版)
  • 牧野勤(第10版 - 第12版)
  • 笠島準一(第12版 - )

沿革[編集]

版数 検定年度 使用年度 備考
初版 昭和40年(1965年 1966年 - 1968年
第2版 昭和43年(1968年) 1969年 - 1971年
第3版 昭和46年(1971年) 1972年 - 1974年
第4版 昭和49年(1974年) 1975年 - 1977年
第5版 昭和52年(1977年) 1978年 - 1980年
第6版 昭和55年(1980年) 1981年 - 1983年
第7版 昭和58年(1983年) 1984年 - 1986年 表紙イラストを鈴木英人が担当
第8版 昭和61年(1986年) 1987年 - 1989年
第9版 平成元年(1989年) 1990年 - 1992年
第10版 平成4年(1992年) 1993年 - 1996年 2011年に続編『ミライ系』が刊行される
第11版 平成8年(1996年) 1997年 - 2001年
第12版 平成11年(2001年) 2002年 - 2005年 この版より判型をA5→B5に拡大、オールカラー化
第13版 平成17年(2005年) 2006年 - 2011年
第14版 平成23年(2011年) 2012年 - 2015年
第15版 平成27年(2015年) 2016年 - 2019年(予定)

関連書籍[編集]

以下の関連書籍が存在する。いずれも過去に『NEW HORIZON』で英語を学習した高校生以上の読者を対象としており、文部科学省の検定教科書ではないため「参考書」とされる。

ミライ系NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる[編集]

ミライ系NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる』は、東京書籍から2011年(平成23年)に「大人向け次世代型教科書」をキャッチコピーとして刊行された。過去の版で登場した池田健、岡田由美、ルーシー・スミスの3人を巡る三角関係を題材にしている[7]。また、書籍と連動したiOS用のアプリをバンダイナムコゲームス(当時、のちバンダイナムコエンターテインメント)が開発しており、ページ内のARアイコンを撮影するとAR機能で登場人物の英語による会話やアニメーションが再生される。

本書の挿絵を担当したイラストレーターの電柱棒は、5年後の平成28年(2016年)度版『NEW HORIZON』第15版でも挿絵に起用された[3]。第15版の刊行後に本書も再び注目されて品薄となったため、同年4月11日付で増刷が発表されている[8]

DARK HORIZON おとなになったら使うかも知れない基礎英語[編集]

DARK HORIZON おとなになったら使うかも知れない基礎英語』は、2014年(平成26年)にトランスワールドジャパンから刊行された。『NEW HORIZON』第13版(2006年度〜2011年度)の10年後と言う設定で、若葉中学校のALTだったアン・グリーンが鬱病を発症して自殺未遂の後に元教え子の伊藤絵美やジュディ・ブラウンを脅して自分が経営するクラブでホステスとして働かせたり、マイク・デイビスはホームレスとなっていると言うダークな未来を舞台にしている。掲載されている会話文もスラングが中心である[9]

ニンテンドーDS用ソフト[編集]

東京書籍の教科書シリーズ
NEW HORIZON English Course 1〜3
ジャンル 教育(英語学習)
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 パオン
人数 1人(ワイヤレス・ダウンロードプレイは最大4人まで対応)
メディア DSカード
発売日 2008年4月24日
対象年齢 CERO: 教育・データベース
テンプレートを表示

『東京書籍の教科書シリーズ NEW HORIZON』English Course 1〜3は、2008年(平成20年)4月24日にパオン(当時、のちパオン・ディーピー)から発売されたニンテンドーDS用ソフトである。2006年 - 2011年度(第13版)の『NEW HORIZON』の学年別3冊に準拠した全3タイトルで構成されている。

2012年(平成24年)には、第14版への改訂に合わせて例題を更新した新版が発売されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c 信原一貴 (2016年4月8日). “英語教科書のエレン先生 未公開ラフ画から読み解く人気の秘密”. withnews (朝日新聞社). http://withnews.jp/article/f0160408002qq000000000000000W03610101qq000013244A 2016年4月10日閲覧。 
  2. ^ a b “三省堂の英語教科書は微減 中学教科書シェア”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年10月30日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H7Z_Q5A031C1CR8000/ 2016年4月10日閲覧。 
  3. ^ a b c d e “英語教科書の「エレン先生」人気は出版元も想定外 なぜあのイラストが採用されたのか、そして初の試みとは”. ねとらぼ (ITmedia). (2016年4月8日). http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1604/08/news159.html 2016年4月10日閲覧。 
  4. ^ “辞典特集【英語関連2】”. 教育新聞. (2016年2月18日). https://www.kyobun.co.jp/feature/pf20160218_04/ 2016年4月12日閲覧。 
  5. ^ tomokityのツイート(727738920981671936)
  6. ^ 『艦これ』英語の教科書風同人誌が話題 エレン先生騒動に新たな展開 KAI-YOU.net 2016年5月5日
  7. ^ “次世代型教科書? 「ミライ系 NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる」”. ITmedia. (2011年8月19日). http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1108/19/news082.html 2016年4月10日閲覧。 
  8. ^ ASIN 4487805600 「出版社からのコメント」参照。「※本書にはエレン・ベーカー先生は登場しません」との注意書きが記載されている。
  9. ^ “グリーン先生がホステスに…… あの英語教科書の10年後を描いた「DARK HORIZON」が悲惨すぎる”. ねとらぼ (ITmedia). (2014年12月3日). http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1412/03/news082.html 2016年4月10日閲覧。 

外部リンク[編集]