NECグリーンロケッツ東葛
クラブカラー | 緑 | ||
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愛称 | グリーンロケッツ | ||
創設年 | 1985年 | ||
本拠地 | 千葉県我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市、白井市、印西市[1] | ||
グラウンド |
柏の葉公園総合競技場 | ||
収容人数 | 20,000 | ||
代表者 | 梶原健 | ||
監督 | ロバート・テイラー(HC) | ||
所属リーグ | JAPAN RUGBY LEAGUE ONE | ||
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公式サイト | |||
https://green.necrockets.net/ |
NECグリーンロケッツ東葛(NECグリーンロケッツとうかつ、英: NEC Green Rockets Tokatsu)は、千葉県我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市、白井市、印西市をホストエリアとしてJAPAN RUGBY LEAGUE ONEに所属しているラグビーチームである。2021年5月までのチーム名は「NECグリーンロケッツ」。
概要・歴史[編集]
1985年に創部し関東社会人4部リーグからスタート。1987年度の関東2部リーグ優勝、さらに全国社会人大会初出場でいきなり8強進出を果たした。
その後は東日本社会人リーグで着実にレベルアップを果たす。2002年度は東日本社会人リーグ7位の低迷から巻き返して、全国社会人大会ベスト4を経て日本選手権で優勝し、初タイトルを獲得。この年の東日本社会人リーグの7位は、全国社会人大会に出場出来るギリギリの順位であり、同様に全国社会人大会のベスト4も日本選手権に出場できるギリギリの成績であった。そのような状況からの日本一に、マスコミから「ミラクル7」と呼ばれた。
2003年度に開幕したジャパンラグビートップリーグでは、初年度は6位で終わるも、上位8チームによるトーナメント戦のマイクロソフトカップでトップリーグ1位の神戸製鋼コベルコスティーラーズを破り、初代カップチャンピオンに輝く。
また2004年度は、日本選手権でトヨタ自動車ヴェルブリッツとの大接戦を制し2年ぶりに日本一のタイトルを奪還した。2005年度の日本選手権でも東芝府中ブレイブルーパスと優勝を分け合い、日本選手権連覇を達成した。2006年度以降、トップリーグでの成績は徐々に下降線を辿ったが、トップリーグ終了後の日本選手権には2008年度から4季連続で出場した。2011年度はトップリーグのリーグ戦で4位に入り、初めてプレーオフトーナメントに進出したが、セミファイナルでサントリーに大敗し3位でシーズンを終えた。2014年度の日本選手権では大学王者の帝京大学に25-31で敗れた[注 1]。
2020年12月、千葉県我孫子市及び柏市と連携協定を締結[2]。
2021年6月、新リーグ発足に向けて、千葉県東葛エリアをホームタウンとし、チーム名を「NECグリーンロケッツ東葛」に変更[3]。7月、松戸市及び野田市と連携協定を締結[4][5]。 同年7月16日、新リーグJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの1部リーグに振り分けされることになった[6]。9月、流山市と連携協定を締結[7]。11月、鎌ケ谷市と連携協定を締結[8]。12月、白井市及び印西市と連携協定を締結[9][10]。
タイトル[編集]
- 全国大会
- 最上位リーグ
なし
- トップリーグ・カップ戦
- マイクロソフトカップ[注 3] 優勝:1回(2003)
スタジアム・練習場[編集]
- ホームスタジアムは柏の葉公園総合競技場である。
- 練習場はNEC我孫子事業場に隣接するNEC我孫子グラウンドである。
成績[編集]
リーグ戦戦績[編集]
トップリーグ創設以前[編集]
- 1996年:東日本社会人リーグ4位
- 全国社会人大会・ベスト8
- 1997年:東日本社会人リーグ3位
- 全国社会人大会・ベスト8
- 1998年:東日本社会人リーグ3位
- 全国社会人大会・ベスト8
- 1999年:東日本社会人リーグ2位
- 全国社会人大会3位、日本選手権・ベスト4
- 2000年:東日本社会人リーグ2位
- 全国社会人大会3位、日本選手権・ベスト4
- 2001年:東日本社会人リーグ2位
- 全国社会人大会・ベスト8
- 2002年:東日本社会人リーグ7位、トップリーグに参入
- 全国社会人大会・ベスト4、日本選手権優勝
トップリーグ創設以降[編集]
シーズン | 所属リーグ | Div. | 順位 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失差 | 勝点 | 結果 | カップ戦 | 日本選手権 |
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2003-2004 | トップリーグ | 1部 | 6位 | 11 | 5 | 2 | 4 | 411 | 274 | 137 | 30 | リーグ戦:6位 | マイクロソフトカップ:優勝 | ベスト4 |
2004-2005 | トップリーグ | 1部 | 3位 | 11 | 9 | 0 | 2 | 407 | 253 | 154 | 44 | リーグ戦:3位 | マイクロソフトカップ:ベスト8 | 優勝 |
2005-2006 | トップリーグ | 1部 | 3位 | 11 | 9 | 0 | 2 | 270 | 136 | 134 | 41 | リーグ戦:3位 | マイクロソフトカップ:ベスト4 | 優勝[注 2] |
2006-2007 | トップリーグ | 1部 | 7位 | 13 | 7 | 0 | 6 | 281 | 321 | -40 | 38 | リーグ戦:7位 | ||
2007-2008 | トップリーグ | 1部 | 6位 | 13 | 9 | 0 | 4 | 358 | 284 | 74 | 42 | リーグ戦:6位 | ||
2008-2009 | トップリーグ | 1部 | 5位 | 13 | 8 | 0 | 5 | 298 | 309 | -11 | 37 | リーグ戦:5位 | ベスト8 | |
2009-2010 | トップリーグ | 1部 | 10位 | 13 | 4 | 0 | 9 | 224 | 280 | -56 | 25 | リーグ戦:10位 | ベスト4 | |
2010-2011 | トップリーグ | 1部 | 6位 | 13 | 7 | 0 | 6 | 276 | 332 | -56 | 34 | リーグ戦:6位 | 初戦敗退 | |
2011-2012 | トップリーグ | 1部 | 3位 | 13 | 8 | 0 | 5 | 349 | 314 | 35 | 41 | リーグ戦:4位 プレーオフトーナメント:ベスト4 |
ベスト4 | |
2012-2013 | トップリーグ | 1部 | 8位 | 13 | 6 | 0 | 7 | 399 | 375 | 24 | 32 | リーグ戦:8位 | ||
2013-2014 | トップリーグ | 1部 | 8位 | 7 | 5 | 0 | 2 | 193 | 138 | 55 | 25 | リーグ戦:1stステージ・プールA・2位 | ||
7 | 0 | 0 | 7 | 130 | 210 | -80 | 7 | リーグ戦:2ndステージ・グループA・8位 | ||||||
2014-2015 | トップリーグ | 1部 | 10位 | 7 | 2 | 0 | 5 | 194 | 233 | -39 | 14 | リーグ戦:1stステージ・プールA・6位 | 初戦敗退 | |
7 | 5 | 0 | 2 | 148 | 114 | 34 | 27 | リーグ戦:2ndステージ・グループB・2位 | ||||||
2015-2016 | トップリーグ | 1部 | 15位 | 7 | 1 | 1 | 5 | 100 | 202 | -102 | 7 | リーグ戦:プールB・7位 順位決定トーナメント:15位 入替戦:残留 |
プレシーズンリーグ:12位 | |
2016-2017 | トップリーグ | 1部 | 10位 | 15 | 6 | 1 | 8 | 337 | 401 | -64 | 30 | リーグ戦:10位 | ||
2017-2018 | トップリーグ | 1部 | 8位 | 13 | 6 | 0 | 7 | 250 | 323 | -73 | 26 | リーグ戦:ホワイトカンファレンス・4位 総合順位決定トーナメント:8位 |
||
2018-2019 | トップリーグ | 1部 | 10位 | 7 | 3 | 0 | 4 | 171 | 191 | -20 | 14 | リーグ戦:レッドカンファレンス・5位 総合順位決定トーナメント:10位 |
トップリーグカップ:10位 | |
2019-2020 | トップリーグ | 1部 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 大会中止[11] | トップリーグカップ:プール戦敗退 | |
2020-2021 | トップリーグ | 1部 | 9位 | 7 | 0 | 0 | 7 | リーグ戦:ホワイトカンファレンス・8位 プレーオフトーナメント:9位(2回戦敗退) |
2022年度スコッド[編集]
2022年度のスコッドは次の通り[12]。太字は今年度の新加入選手。
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過去の所属選手[編集]
( )内の数字は代表キャップ数、アルファベットは国籍
所属選手の不祥事[編集]
2021年12月30日、当時の所属選手ブレイク・ファーガソンがコカインを使用したとして、麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕されたことを受け、2022年1月2日に同選手との契約を解除[14]。
緊急対策として、チームの選手・スタッフ全員に対し外部機関による薬物検査を実施し、1月4日までに全員の検査結果が陰性であることが確認された[15]。チームは、「全力でのプレーを通じて信頼回復に努め、ラグビーをはじめとするスポーツ振興や地域活性化への責任を果たしていきたい」とし、1月8日のJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの開幕戦に出場することを決定した[15]。
なお、今回の一件に関しては、事件の発生後、緊急会議で「開幕戦、あるいは2022年シーズンの出場そのものの辞退や、休廃部などによるリーグ戦自体からの撤退など、あらゆることを検討していた」[16]ことを会見で明かしている。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ トップリーグのチームが大学チームに敗れたのは第43回大会でトヨタ自動車が早稲田大学に敗れて以来、2例目
- ^ a b 東芝府中ブレイブルーパスと両チーム優勝
- ^ 2003-2004シーズンから2005-2006シーズンまで開催されたマイクロソフトカップ・トップ8トーナメントを指す。2006-2007シーズンから2008-2009シーズンまで開催された同名称のトップリーグプレーオフは含まない。
出典[編集]
- ^ NECグリーンロケッツ、NECレッドロケッツ 新代表就任およびリブランディングについて
- ^ NECグリーンロケッツ 我孫子市・柏市と相互連携協定を締結 . スポーツナビ(2020年12月15日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ、NECレッドロケッツ 新代表就任およびリブランディングについて . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年6月17日). 2021年6月23日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ 松戸市との相互連携に関する協定締結 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年7月5日). 2021年7月5日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ ラグビーの街、東葛”の実現に向け、新たに千葉県野田市を「ホストエリア」に。 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年2021/07/16).2021年7月20日閲覧。
- ^ “ラグビー新リーグ名称は「リーグONE」22年1月7日開幕 1部は神戸製鋼、パナソニックら12チーム”. ヤフースポーツ (2021年7月16日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ 流山市との連携協定を締結 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年9月17日). 2021年9月27日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ 鎌ケ谷市との連携協定を締結 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年11月12日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ 白井市との連携協定を締結 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年12月15日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ NECグリーンロケッツ 印西市との連携協定を締結 . NECグリーンロケッツ公式サイト(2021年12月17日). 2021年12月19日閲覧。
- ^ “ジャパンラグビー トップリーグ2020 大会中止のお知らせ”. 日本ラグビーフットボール協会. 2020年3月23日閲覧。
- ^ メンバーリスト - 公式サイト
- ^ a b “強化方針ならびにシーズンスローガン、チーム体制について”. NECグリーンロケッツ東葛 (2021年11月22日). 2021年11月27日閲覧。
- ^ “(1/2 追記)NECグリーンロケッツ東葛所属の契約選手の逮捕について | ニュース” (日本語). NECグリーンロケッツ東葛公式サイト. 2022年1月4日閲覧。
- ^ a b “NECグリーンロケッツ東葛元契約選手逮捕を受けた今後の対応について | ニュース” (日本語). NECグリーンロケッツ東葛公式サイト. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 東葛が謝罪会見 廃部検討も1・8開幕戦出場へ ラグビーリーグワン(スポーツニッポン)
関連項目[編集]
- ジャパンラグビートップリーグ
- 我孫子市
- NEC
- モンテディオ山形(日本プロサッカーリーグ。かつてはNEC山形サッカー部)
- 柏レイソル(我孫子市など8市を活動エリアとしている。)
- ハリクインズFC(かつてNECがスポンサーを務めていたイングランドのラグビーユニオンクラブ)
日本電気のスポーツチーム[編集]
- NECレッドロケッツ(女子バレーボールチーム)
- NECブルーロケッツ(かつて存在した男子バレーボールチーム)
- NECパープルロケッツ(かつて存在した女子バスケットボールチーム)
- NECファルコンズ(かつて存在したアメリカンフットボールチーム)
- NECホームエレクトロニクス・ホワイトブリッツ (かつて存在したNEC子会社の男子バレーボールチーム)
- NEC関西レイクスターズ (かつて存在したNEC関西の女子バレーボールチーム)
- NEC陸上競技部
- NECホームエレクトロニクス陸上部
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- NECグリーンロケッツ東葛 (@NEC_GR_Official) - Twitter
- NECグリーンロケッツ東葛 (@NECGreenRockets.TL) - Facebook
- NECグリーンロケッツ東葛 (@nec_gr_official) - Instagram
- NECグリーンロケッツ東葛 - YouTubeチャンネル