NAVERまとめ

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NAVERまとめ
URL http://matome.naver.jp/
使用言語 日本語
タイプ まとめサイト
運営者 LINE株式会社
設立者 NHN Japan株式会社
登録 任意
設立日 2009年7月1日
現状 運営中

NAVERまとめ(ネイバーまとめ)は、韓国のIT企業ネイバー子会社LINE株式会社が運営するCGM型Webキュレーションサービスである。様々な情報をユーザーが独自に収集して組み合わせ、ひとつのページにまとめてインターネット上に公開、アクセス数に応じてユーザーが広告収入を得られる独自のシステムを展開している。

概要[編集]

同社が運営するウェブサービス事業ネイバー(NAVER)の一つであり、2009年7月1日にサービスが開始された。同種の「まとめサイト」では月間アクセス数で1位(ページビュー換算)[1]

特定のテーマを定めインターネット上の情報を収集し、集めた情報を分類、つなぎ合わせて、ひとつのページに掲載することを同サービスでは「まとめ」と呼んでいる。ジャンルは多種多様で、主だったものとして特定のテーマに絞ったリンク集、画像集、雑学集、名言集、ゴシップニュース、他の掲示板のまとめなど多岐に渡る。

作成されたページは各社検索エンジンによってクロールされ公開される他、同サービスが提供する「まとめ検索」によって検索、参照することが出来る。

但し、その中には著作権を保有する企業に許諾を得ずに無断転用されたものも多数ある。

特徴[編集]

NAVERまとめをはじめとするキュレーションサービスの特徴は、インターネット上の媒体に展開される様々な情報に対して編集者個人の視点、経験、価値観が加味された上で集約された情報がインターネットへ公開されるため、同じ視点で検索しているユーザーや、同じ価値観を持っているユーザーにとってより有益な情報となる場合がある。

同サービスは、まとめページへのアクセス数(ページビュー)に対してインセンティブ(報酬)の支払いを行なっており、アクセス数に応じた金額が一定のレートに基づき換金されページ編集者に支払われる。インセンティブの支払いは楽天銀行株式会社が提供するメール送金サービス「メルマネマスペイメント」を利用している。

同社では「NAVERまとめ」サービスを「キュレーション・プラットフォーム」と呼称している。

問題点[編集]

著作権侵害[編集]

NAVERまとめは他人のコンテンツを無断転載を繰り返すなど、不適切な引用・盗用が問題視されていた。そんな中で、同じくキュレーションサイトを運営しているDeNAが、2016年秋にキュレーションサイト記事の内容について問題視され炎上、12月に謝罪した。他社も炎上を避けるため、キュレーションサイトの記事を削除したり非表示にして対応をした。一方でNAVERまとめを運営するLINEは、12月6日時点ではサイトに問題は見つかっていないとの見解を取っており[2]、過去記事について「いままで、ガイドラインに従って作られたコンテンツをモニタリングしてきた。基準が甘かったということはない。いまになって見直すことはない。」と述べている[3]。12月5日には、「まとめ作成者にオーサーランクを適用」「1次情報発信者の権利保護、まとめられた場合にインセンティブを還元」という新指針を発表した[4]

無断転載の件は、著作権者からも批判をされている。ライターの北本祐子がNAVERまとめの無断転載に削除要請をしたところ、運営者から、該当ページにNAVERまとめに転載することを禁止という文言入れること等の要求された。北本はNAVERまとめの文言を入れると相手の宣伝につながると思い、諦めてしまったという。文言を入れるのは不適切との批判が相次ぎ、現在は確認番号の記載に変更された。NAVERまとめ運営者は権利者の手間に関して、本人か確認するためであり、嘘の申告だとまとめ作成者の表現の自由を阻害するからと説明しているが[5]、「なぜパクられた被害者側が手間をかけ追記しなければならないのか」とウェブでは批判も続出した[6]。LINEの担当者は、本来の削除手続きでは、削除を求める側が、そのコンテンツの権利者本人であることを確認するために個人情報を書類で提出する必要があるが、あまりに手間がかかるため、権利者側の負担を減らすために、このような方法を採っていたのだと説明している[6]。ねとらぼの福田瑠千代は、LINEの対応は「プロバイダ責任制限法」が定めたプロバイダ(サービス提供者)がとるべき対応に乗っ取ったものであるため、一概にLINEだけの問題とは言えないかもしれないと述べている[6]

LINEは12月5日に新指針を発表もこれではないと新指針の内容について炎上しており同社が運営しているBLOGOSやメルマガに配信している永江一石氏はLINEがNaverまとめの著作権侵害やめないなら配信止める宣言をした。フォトグラファーの有賀正博氏は「Yahoo!などの広告配信サービス会社はNAVERまとめへの広告配信を停止して」とネット署名サイトChange.orgで署名を開始し多くの署名が集まっている[7]。これらの騒動を受けLINEはNAVERまとめ新指針の方向転換をし、NAVERまとめの著作権侵害の申告があった場合には先に非表示をし審査を行なうこと、情報開示請求については権利者が、賠償請求した場合、正当性があれば発信者の同意なしで発信者に開示することを発表した[8]

NAVERまとめ批判は非表示[編集]

堀川大樹氏がNAVERまとめにてNAVERまとめの批判を行なった所、noindexメタタグを付けて検索結果に出ないようにしていることが発覚し話題になっている中、LINEは同社のサービスを批判しただけで非表示にすることはなくスパムや品質が不十分なものに対してのみと反論している[9]

沿革[編集]

  • 2009年7月 - 「NAVERまとめ」サービス開始
  • 2010年
    • 10月 - まとめ作成・管理画面のリニューアル。月間ページビュー数約1億2,000万、ユニークユーザー数は約943万人と発表[10]
    • 11月 - 「まとめインセンティブプログラム」の提供開始
  • 2011年
    • 3月 - 全面リニューアルを行い、1まとめ内にリンク・画像・動画・引用・ツイート・テキスト・見出し等 様々な要素を追加可能に
    • 4月 - 「NAVERまとめ」閲覧用iPhoneアプリ「NAVERまとめビューワ」公開(現「NAVERまとめリーダー」)
    • 7月 - 「NAVERまとめビューワ」Android版を公開。「トピック機能」を追加
    • 11月 - 「グループまとめ」機能の追加を発表
  • 2012年
    • 3月 - 優良なまとめ作成者を支援する「まとめ奨励金制度」を新設
    • 5月 - 企業向けに「公式まとめ」を提供開始、「お気に入り」機能の追加を発表
    • 6月 - デザインを一新、14カテゴリで多チャンネル化
    • 9月 - gettyimagesなど5社と提携し、公式画像サービスを開始、あわせて位置情報追加機能を発表
    • 10月 - 月間総アクセス数約8億1,700万ページビュー(前年同期比479%増)、訪問者数は3,300万人(前年同期比272%増)と発表
    • 12月 - 「まとめインセンティブプログラム」を全面刷新すると発表。まとめ奨励金制度」の改変を行う。2013年1月1日より実施[11]
  • 2013年
    • 3月 - 企業向けに「ジャック」広告を提供開始

類似サービス[編集]

関連文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「まとめサイト」関連の人気サイトランキング(2012年10月) - 2012年11月6日掲載 MarkeZineニュース
  2. ^ IT大手、情報サイト中止 メディア運営、ずさんさ露呈”. 佐賀新聞 (2016年12月6日). 2016年12月18日閲覧。
  3. ^ 「ネットがこのままではいけない…」NAVERまとめ生みの親がキュレーションの問題点と新方針を語る
  4. ^ 星原康一 (2016年12月5日). “AVERまとめ、信頼性向上への新方針を発表 - まとめ作成者を格付け、1次発信者の権利保護”. IT Search+. 2016年12月18日閲覧。
  5. ^ 岡田有花 (2016年12月12日). “NAVERまとめに無断転載“された”側の訴え……「抗議への対応に驚愕」”. Tmedia. 2016年12月18日閲覧。
  6. ^ a b c 福田瑠千代 (2016年12月12日). “なぜ無断転載された側に手間を要求? 「NAVERまとめ」の“トンデモ”削除対応、理由を聞いた”. ねとらぼ. 2016年12月18日閲覧。
  7. ^ Kikka (2016年12月25日). “「広告会社はNAVERまとめへの広告配信を停止してください」 NAVERまとめに写真をパクられた写真家がネット署名開始”. ねとらぼ. 2016年12月30日閲覧。
  8. ^ 浅川直輝 (2016年12月29日). “「LINEが「NAVERまとめ」の著作権侵害対策を公表、プロバイダーとの立場は変えず”. itpro. 2016年12月30日閲覧。
  9. ^ LINE (2016年12月29日). “「NAVERまとめ」に関する昨今の報道を受けての当社見解について”. LINE. 2016年12月30日閲覧。
  10. ^ ネイバージャパン株式会社について - 2010年12月17日掲載 公式プレスリリース
  11. ^ NHN Japan株式会社:NAVERまとめ、「まとめインセンティブプログラム」を全面刷新 - 2012年12月5日掲載 朝日新聞社

関連項目[編集]

外部リンク[編集]