MURCIELAGO -ムルシエラゴ-

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MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-
漫画
作者 よしむらかな
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2013年9号読み切り、17号 - -
巻数 既刊9巻(2017年1月25日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』は、よしむらかなによる日本漫画。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)において、2013年9号にて読切が掲載された後、同年17号より連載中である。

あらすじ[編集]

元大量殺人者で同性愛者である長身の女性・紅守黒湖は本来死刑になるはずだったが、死刑執行の無期延期を言い渡され、「国選処刑人」として活動するようになる。黒湖は相棒・屠桜ひな子と共に、凶悪犯罪者たちへの討伐を行っていく。

登場人物[編集]

※「声」はモーションコミックのもの。

主要人物[編集]

紅守 黒湖(こうもり くろこ)
- 朴ロ美(グリムノーツも同キャスト[1]
主人公。190センチメートル強の長身とIカップの爆乳、更に非常に凶悪な四白眼が特徴の女性。
元は715人もの人間を殺害した極悪極まる連続殺人鬼だが、その能力を買われて死刑執行の無期延期を言い渡された国家公認の殺し屋「国選処刑人(スローター)」。運動能力に格闘能力、頭脳にも一切の隙がなく、更に長年の経験から「死」の気配を察知することでほぼ予知能力に近い危機回避を行うことが出来る無敵の存在で、通常なら心拍数が上がるような状況下でも一定の心音を保つ驚異的な部分も持つ。レズビアンの好色家であり、行く先々で美女を口説くばかりか電車に乗れば痴漢行為をするほど。非常に舌が長く、「殺人Party編」で紫に舌先を裂かれて以降は、舌先が2つに裂けたままになっている。劣悪な性格をしたサイコパスであるが、気に入った女性に対しては優しい態度を見せ、警察の協力者と言うこともあり警察からの依頼に対しては嫌々ながらも尽力する生真面目さも持っている。また料理上手という一面もあり、読み切り版では半ばゴミ屋敷と化している自宅も整然としている。
屠桜 ひな子(とざくら ひなこ)
声 - 南真由
黒湖の相棒。愛らしい容貌をした巨乳の美少女。未だ黒湖に手を出されてはいない。
高度な空間認識能力の持ち主であり、高所から眺めるだけで一瞬で地理を把握することができる。二輪・四輪に関わらず非常に優れたドライビングテニクニック[2]も持つため、黒湖の運搬を主に担当する。一方で私立學園(中等部)に通っているが、思考能力は良くも悪くも幼いために勉強と料理が苦手。また、黒湖と同様に血の海と化した現場でも平然としており、黒湖に負けず劣らずの残虐性と異常性を隠し持っている。黒湖のことを「くーちゃん」と呼んで慕っており、彼女に褒められるための行動が様々なアクシデントを招いているがそれが結果として事態解決に直結することもある。
本来の家族については「わるい人だった」と語っており、黒湖によって始末されたことが示唆されている。
本人は知らないが身体にマイクロチップが埋め込まれており、衛星経由で警視庁にバイタルデータと位置情報が送られており、万が一黒湖がひな子を殺す又は死なせた場合、即刻黒湖の死刑が執行されることとなっている。
柳岡 千代(やなおか ちよ)
声 - 佐伯恵理香
柳岡会会長の一人娘。黒湖の恋人。
心から黒湖を愛し彼女とは肉体的に結ばれており、黒湖の考えを手に取るように把握している。嫉妬深い面を持ち、衝動的な行動を起こすことがある。
浅葱 凛子(あさぎ りんこ)
D・K〜ドメスティックキラー〜編の真犯人。緑色の髪の無口な幼女。
犯行時にはいつも持ち歩いているうさぎのぬいぐるみ型のマスクをかぶり、走行中のジェットコースターの上の人間の首をピンポイントかつ正確に切り落としたり、壁面や天井に刃物を突き刺して張り付くなど年不相応な高い身体能力を見せる。
父親である浅葱尊の所持していた犯行映像を偶然見たことで殺人衝動が発現してしまい、その欲求に従うまま尊と同様の手口で犯行を繰り返していた。尊との接触の口実のために黒湖に誘拐され、監視のためにひな子達と遊園地に連れていかれるが遊園地で子供と遊ぶ父親を標的に連続殺人を行う。手の切り傷の仕返しとしてひな子にモトクロスバイクで撥ね飛ばされ、柳岡会の手の回った病院に搬送される。その後人殺しとしての罪悪感から自殺しようとするも黒湖の説得という形の洗脳により以降は黒湖達と行動する。「SCHOOL DESTRUCTION編」では北上空とおなじ學園の初等部へと編入している[3]。「忘却の“桜”編」では藍子と戦闘した際、父、浅葱尊のプレゼントの高周波ブレードを用いて勝利する。

黒湖の協力関係者[編集]

柳岡会会長(やなおかかいかいちょう)
声 - 立川三貴
千代の実父で極道組織「柳岡会」の筆頭。下の名前は不明。黒湖とは古くからの知人で、麻薬の情報を提供する等協力をすることもある。また、警察や政界にも太いパイプを持っており、総合病院も運営している。
藤浪 ユリア(ふじなみ ユリア)
柳岡総合病院の客員医師兼監察医。昼間から酒を飲んでいるため、しゃっくりが絶えない。黒湖も喰いつくグラマラスな体型で、レズビアンの気があり黒湖に対しても自ら誘うほど。一方で監察医としても働いており、「空と僕のあいだに編」では変死した幼女の司法解剖を行い、黒湖の捜査にも協力した。
弟の藤浪寛二は柳岡会会長の側近である。
水沢 浮菜(みずさわ うきな)
小遣い稼ぎに上級生や同級生の更衣室を盗撮、下着を盗み売買していた中学生。黒湖とはインターネット上での盗撮動画や盗難下着の売買等での繋がりで面識があり、下着泥棒の犯人としてひな子に追われていた所を黒湖に庇われる形で弱みを握られ、「D・K〜ドメスティックキラー〜編」では凛子を監視する人数合わせのために呼ばれることになった。遊園地でいなくなった凛子を探している際に凛子の殺人現場を目撃してしまい以降トラウマになった模様で凛子に再び出会った際は失禁して放心状態になっていた。また盗撮は体育用具室にまで規模を広げて続けているようで「SCHOOL DESTRUCTION編」では學園内の様子を知るために利用された。
桃山 鳴海(ももやま なるみ)
「純潔の薔薇」の元幹部。詳細は#薔薇色の監獄を参照。
冷泉 藍子(れいせん あいこ)
元桜剪会の一員の女性。詳細は#忘却の“桜”を参照。

警察・政府関係者[編集]

御剣 燈悟(みつるぎ とうご)
黒湖のお目付け役を担う「警視庁捜査零課」の課長。警部補。黒湖が起こす騒ぎの尻拭いに奔走する一方、自ら現場に向かう等行動的。かつてはSATに所属していたが、黒湖の情報を多く知ったために零課に左遷されることとなった。捜査第一課の笠木はかつての部下であるが、互いの正義に対する姿勢の食い違いから衝突しあう間柄[4]で、刑事部長の須藤とはビリヤードに入り浸る程の仲でもある。
君原 茶々(きみはら ちゃちゃ)
「警視庁捜査零課」所属。配属3ヵ月目となる御剣の部下。正義感を持ち非常に生真面目なため、ふざけているように見える黒湖とひな子の言動に怒りを見せることが多い。
御剣には秘密に裏で独自行動を行っており、自分なりの方法で犯罪者の排斥行動を行っているような異常性を見せている。
須藤 朱臣(すどう あけおみ)
「警視庁刑事部長」警視監。眼鏡をかけた美系。流々家町一帯で起きている異常犯罪の捜査本部長を務めており、笠木や京極達の衝突の中を取り持つ一方で、黒子についての情報を探っている。御剣の数少ない理解者の1人で、御剣とは一緒にビリヤードに入り浸る仲でもある。
笠木 三郎太(かさぎ さぶろうた)
「警視庁捜査第一課」殺人犯捜査係。警部。輪郭全体を覆う程の髭を持ち、口も悪く攻撃的な姿勢を持っている。かつては御剣の部下だったが、御剣が零課に入ってからは互いの正義に対する食い違いから衝突が絶えない。特例とは言え凶悪犯罪者の解決に死刑囚(この場合、黒湖に相当)を使うと言う方法に頑として反対している。正義感が強すぎるため、須藤も危険視している一方で黒湖からは「同類」と見られてもいる。
京極 真(きょうごく まこと)
「警視庁組織犯罪対策部第5課」課長。警視。皺の目立つ初老の男性。笠木の言及に対しても臆することなくのらりくらりと出し抜く言動をする。柳岡会長とも知り合いで、仮面蒐集家再来事件の際は先立って浅葱の情報を知る「柳岡会」に向かう等、独自調査を行う。
久慈原 五十鈴(くじはら いすず)
「警視庁鑑識課」主任。警部補。ふくよかな体型をした女性。仮面蒐集家再来事件で御剣が黒湖に隠し持たせたICレコーダーの解析を行い、録音された音声に混じって入った黒湖の心音を見つけ出し、黒湖の存在の危険性を御剣と須藤に警告した。
藤浪 ユリア
監察医。詳細は#黒湖の協力関係者を参照。

謎の組織[編集]

朽葉怜子をリーダーとした2人組の組織。

朽葉 怜子(くちば れいこ)
兵衛の殺人パーティに招待された凄腕のスナイパー。物静かで声も小さく胸も控え目。そのせいか、作中では男性と間違えられるのも不思議ではない。スナイパー故に観察能力に長けており、黒湖の「死の気配」を感じ取る能力に興味を持つ。普段は無表情無感情を貫いてるが、性別にコンプレックスを抱いてるのか、自分を男呼ばわりされると激しく怒る一面もある。実は黒湖とは別ベクトルのレズビアンであり、恋人もいる。
「殺人Party編」では黒湖と別れ、更に一緒だった桃山とも別れて単独行動となった後、城が燃え盛る中、クルーザーの下敷きになって瀕死となった兵衛を窓から銃殺、城から脱出する。「D・K〜ドメスティックキラー〜編」では浅葱の雇った狙撃手を狙撃、更に浅葱に重傷を負わせた黒湖に対して浅葱のナイフを利用した跳弾で黒湖の顔を負傷させる。狙撃後、満足な顔を浮かべながらフードの男の運転する車でその場を去っていく。
フードの男
朽葉の部下。右腕が無く[5]、フードで顔の上半分が隠れて見えない。記憶を失っており、朽葉の下で記憶を取り戻す手伝いをしてもらう代わりに朽葉の配下となっている。また記憶と一緒に痛覚も失っており、後ろから金属バットで殴られても平然としていた。またパンチで相手の頭を吹き飛ばし踏みつけるだけで相手の頭を潰し胴体を貫通するといった常軌を逸した力技を持っている。一方で情に厚く、戦意を失ったものや許しを乞う者は殺さないといった一面を持つ。

各事件及び編毎の登場人物[編集]

力の代償[編集]

井々村 弼(いいむら たすく)[6]
声 - 後藤光祐
かつてはプロレス業界に名を轟かせたプロレスラー。プロレス業界の低迷から、「自分がより強くなれば業界の人気も戻るはず」という間違った概念を抱き始め、自身を強化するために新型麻薬「夢中遊行(チェザーレ)」に手を出し、薬の強い副作用が災いして試合中に対戦相手を誤って殺害。結果として業界から追いやられ、超重度の薬物中毒と殺人で全人権を剥奪され、抹殺対象となった。
「夢中遊行」の副作用で激しい幻覚に囚われながら大量殺人を開始。更に副作用の痛覚マヒと筋力向上によって拳銃で12発撃たれても平然とし、人間を軽々と引き千切る怪力を持つようになった。警官を含む23人を殺害後、黒子に路地裏の広場に誘い込まれ、至近距離から拳銃で延髄を撃ち抜かれ、頭を吹き飛ばされて死亡する。
第1巻の表紙裏では、腰にチャンピオンベルトを巻いて子供にファンサービスをする全盛期の姿が描かれている。

殺人Party[編集]

悟 兵衛(さとり ひょうえ)
海岸沿いの断崖絶壁の上に絶つ城に住む90歳近い老人。老齢のために車椅子で移動している。家族思いの性格だが妻に病で先立たれ、更に唯一の支えだった娘夫婦と孫娘も何者かによって殺害されたことで発狂。メイドの紫を雇い、10年の月日を費やして城を建造。家族を殺した殺人犯を見つけ出し復讐するため、パーティと偽って社会裏で犯罪に手を染めながらも生き続けている犯罪者を招待し、紫が造った殺人トラップを用いて皆殺しにするという計画を実施し、のべ363人もの人間を事故と見せかけて殺害する。
桃山殺害後、辿りついた黒湖達を紫に任せて1人逃亡しようとしたところ、紫を黒湖に任せて追って来たコンラッドに足止めされ「自身の殺人規範」を問う尋問を受けるも「違う」と判断され、その場を去ろうとするコンラッドを車椅子に隠していたガトリングガンで撃とうとするが、ひな子が運転するクルーザーの突進を受けて下敷きになり、瀕死の状態になる。黒湖達がクルーザーで脱出後、焼け落ちる城の窓から狙撃した朽葉の銃弾で頭を撃ち抜かれ、娘夫婦と孫娘の名前を呼びながら死亡した。
第2巻表紙裏ではサンタ姿で孫娘に会いに行こうとする姿が描かれている。
紫(ゆかり)
兵衛の雇ったメイドで兵衛の娘の友人。兵衛の娘一家殺害後に兵衛の下に現れ、復讐の手助けをするために大量のトラップを仕込んだ城を建造。兵衛が莫大な資金で援助し、紫が犯罪者及び前科者を調べ上げて城に誘い込み、トラップで殺害するという共同関係をもって兵衛の復讐の手助けをした。
性格は静かで感情を表に出さないが、後天性の無痛無汗症を患っているため、内臓を破壊されたり手足を切断されても平然としている。また、合気道の類の武術を会得しており、更に赤外線センサーで反応するトラップを駆使して闘う。靴のつま先にもナイフを仕込んでいる。
黒湖に先だって辿りついた桃山に内臓を破壊されるも無痛無汗症のために何事も無いように反撃を開始し、靴に仕込んでいたナイフで桃山の左腕を切断、更にトラップで圧殺する。その後で到着した黒湖と対峙、黒湖の舌先を切りつけ、トラップを駆使して闘うも、トラップの機能を把握した黒湖の反撃に遭い、右腕と左足を切断、左腕を折られてダルマ状態にされて止めを刺されそうになるが、ミユキの制止もあって生還。黒湖達と一緒に城を脱出後、流々家医療刑務所に収容される。その後、街中でアリアンナ(さやか)と一緒にいるところを屠桜 ひな子に遭遇している。このとき、欠損した腕や足は義足にしているかは不明である。
朽葉 怜子
詳細は#謎の組織を参照。
コバルト=コンラッド
兵衛の殺人パーティに招待された黒人男性。親しい者からは「CC」と呼ばれているが、黒湖とミユキからは「コバ」と終始呼ばれていた。大学の物理学教授を務めているが、裏では殺し屋をしている。武器は主にナイフ。2組に分かれる際は黒湖とミユキと一緒になった。桃山死亡後、紫を黒湖に任せて兵衛を追跡、兵衛に対して「殺人規範」を問うも「違う」と判断して立ち去ろうとする。直後、ひな子のクルーザーに轢かれかけるも黒湖達と共に城を脱出する。
桃山 照美(ももやま てるみ)
兵衛の殺人パーティに招待された格闘家。地下格闘技で殺人を繰り返した過去を持つ(本人は同意の下での殺害のため、事故に相当すると主張)。喧嘩腰で乱暴な口調の熱血漢であるが、情に篤く、黒湖達や飛び込んできたひな子を心配するといった他人思いの性格の持ち主。ステゴロで闘い、拳に込めた気で敵を「抜く」技を持っており、鉄製の扉を破壊する威力を持っている。
2組に分かれた際は朽葉とコンビを組み、朽葉と別れた後、単身で兵衛と紫のいる部屋に辿りつき、紫を「抜いて」内臓を破壊するも、無痛覚無汗症のために平然とする紫によって左腕を切り落とされ、更に兵衛の操作するトラップによって右腕だけを残して姿を消した。
第1巻の表紙裏にて、全盛期の井々村と一緒に写っている少年時代の彼の姿が描かれている。

D・K〜ドメスティックキラー〜[編集]

浅葱 尊(あさぎ たける)
凛子の父親。本名浅田俊幸(あさだ としゆき)。大手電子機器メーカー「アサギ電子」の社長。かつて女性を狙って殺害し、頭部の皮膚を持ち去ることから“仮面蒐集家”(スキンコレクター)と呼ばれた殺人鬼であり、逮捕後心神喪失状態と判断され医療刑務所に12年服役していた。持ち去った皮膚を防腐処理などで仮面に改造しており、また殺害時の映像を録画しており逮捕、出所後も所持していた。
銃弾を切り落とすといった常人離れした身体能力を持つ。
凛子が殺人衝動に目覚めた後凛子を庇うために再び仮面蒐集家として3人を殺害する。誘拐事件の捜査として現れた黒湖を自社の先端技術である高周波ブレードで迎え撃つが敗北、朽葉の狙撃によって即死は免れるものの身体の前面を撃ち裂かれる致命傷を負い、最後に殺人を行ったのは全て自分という嘘の自供をし殺人鬼としての凛子を黒湖に託して止めを刺された。
第3巻の表紙裏では凛子が生まれた際の様子が描写され、歪んだ形ではあったが家族への愛情はあった模様。
浅葱 凛子(あさぎ りんこ)
尊の一人娘。詳細は#主要人物を参照。
狙撃手
尊が雇った殺し屋。尊が黒湖と対峙している際に黒湖を対物ライフルで狙撃する手筈だったがその前に朽葉に狙撃され死亡。
望(のぞみ)
凛子の母親。殺人衝動に目覚めた凛子に殺害され、その死は殺人として認識されていない模様。

薔薇色の監獄[編集]

刈安 纒依(かりやす まとい)
千代の同級生。妹が新興宗教にはまって帰ってこないことを千代に相談し、条件付きで黒湖に解決してもらうことになった。事件解決後は姉妹丼として黒湖の餌食となった。
刈安 那々美(かりやす ななみ)
纒依の妹。スカウトされアイドルのアンナとして活動していたが枕営業を断ったことで業界から干されてしまい、新興宗教「純潔の薔薇(ヴァージナルローズ)」にはまってしまう。
黒湖と会った当初は洗脳されて姉や千代の顔を思い出すことはできなくなっていたが、黒湖が投げかけた言葉や千代の殴り込みによる騒動で本来の自分を思い出した。事件解決後は姉共々姉妹丼として黒湖の餌食となった。
ゴールドマリー
金髪の目を閉じた風貌の巨乳の女性。新興宗教「純潔の薔薇」の最高幹部。本名小金井吉乃(こがねい よしの)。高校生のころに強姦の被害に遭い、以降男性に嫌悪感を持つようになる。自身の復讐のために弟に女装をさせて犯人をおびき出して殺害しており、その際弟の男性器を破壊したことが示唆されている。
「純潔の薔薇」の信者の中で作為的に選んだ幹部以外の女性を「卒業」と称して殺害し、教団内で栽培している薔薇の肥料に加工していた。また薔薇の香りのリラックス効果を利用して信者達の冷静な思考を阻害していたこと等については外部の協力者が存在しており、また教団の設立時期が「夢中遊行」が確認される直前であること、栽培していた薔薇から麻薬の成分が含まれている等から「夢中遊行」に関連する人物と思われる。那々美を連れ戻しにきた黒湖を薔薇を用いた洗脳によって一時手駒にし、殴り込みをかけた千代を「卒業」と同じ手順で処刑しようとするが、処刑用の振り子の刃にひな子がぶら下がっていたために軌道が変わり自身が串刺しとなって死亡した。
ローズマリア
新興宗教「純潔の薔薇」の教祖とされる人物。ゴールドマリーの弟であり、姉からの投薬等による人体改造で下腹部の巨大な手術痕を除いて女性の身体になっている。ゴールドマリーの言葉にしか反応しないようになっており、実質傀儡状態で日光の当たらない地下で生活している。ゴールドマリーの死後、1日に数度の投薬無しでは生きられない状態であるのにも関わらず行方不明となった。
テレサ
「純潔の薔薇」の幹部。乱暴な口調の女性。武闘派で、有事の際に他の信者達に頼られるが相手が黒湖や千代といった人間離れした面々であるために歯が立たなかった。刃が研いである薙刀を武器として使うが極力相手を殺さないようにしており、千代に薙刀を突きつけた際も降伏を薦めている。幹部の中では「卒業」等について一切知らされていなかったため、ゴールドマリーの死後教団が解散した時は行き場の無い信者達をまとめて生活している。また、黒湖専属の情報屋として協力する約束をかわす。本名、桃山鳴海(ももやま なるみ)。
アリアンナ
「純潔の薔薇」の一員の少女。胸元に大きな傷がある。事件の後、姿をくらますが、紫に出会い希望を見出す。本名・さやか。

空と僕のあいだに[編集]

鍵村 昭一(かぎむら しょういち)[7]
少女誘拐事件の犯人。巨躯で怪力な老人。元は鍵村鉄工場の経営者だったが、工場は既に閉鎖(経緯は不明)されている。雨の日に出会った少女にもう一度会いたいとい気持ちから実行した。しかし既に正常な判断ではなく、判っているだけで3年前から実行している。その雨の日で判っていた所持品(青い長靴、黄色の雨合羽、黄色の傘)に該当する少女を次々と誘拐し、違っていれば殺害している。北上空を誘拐し、殺害(自分も後を追うように死ぬつもりだった。)しようとするも凛子(両手、左足の切断)、ひな子によって阻止、黒湖によって鉄骨に貫かれ、絶命する。
北上 空(きたがみ そら)
鍵村昭一に間違われて誘拐及び殺害されそうになるも救出される。
のち「SCHOOL DESTRUCTION編」では私立まりも學園初等部4年生(4-1組)であることが判明し、浅葱凛子が編入している。
北上 ひばり(きたがみ ひばり)
北上空の母親、夫は既に死別している。事件解決後は黒湖の餌食となった。幼少期に鍵村昭一が出会った少女と仄めかす描写がなされているが、正確なところは不明。

SCHOOL DESTRUCTION[編集]

蘇芳 皆子(すおう みなこ)
私立まりも學園高等部3年生の眼鏡をかけた大人しそうな女生徒。酷いいじめを受けている。風莉を愛する想いから爆弾を自作し事件を起こすが、最初の爆発後、黒湖の元へ自首する。しかしその後も彼女の計画にない爆発が続いたため、黒湖に協力することとなる。また、黒湖の手ほどきを受け、真犯人にとどめを刺す。事件解決後は風莉を自分のモノとし、今後も黒湖に協力するようになる。
榊 風莉(さかき ふうり)
私立まりも學園の女生徒。皆子を気遣う素振りをするが、実はいじめの主犯格。黒湖に捕らえられ、事件後は皆子のモノになる。
三ツ倉 マリ(みつくら マリ)
私立まりも學園2代目學長。親の跡を継いで學長になった。
三阪 マリエ(みさか マリエ)
私立まりも學園高等部3-C担任。体育教師で、陸上部の顧問でもある女性。皆子の仕掛けた爆弾を利用し學園を脅かし、マリとの心中を企てる。
学生時代はマリと恋人同士だったが、文武ともに彼女に勝てず、苦労せず學長の座に就いた彼女への愛情が憎悪へと変わっていった。
最期は黒湖に支えられた皆子の手によって、胸を優勝旗で貫かれる。
久慈原 観鈴(くじはら みすず)
私立まりも學園初等部4年生の女子で、凜子や空の同級生。空のことが好き。

忘却の“桜”[編集]

緋垣 刀吉郎(ひがき とうきちろう)
過激派組織「千仭の獅子(せんじんのしし)」元幹部。死刑囚だったが脱獄し、「桜剪会(おうせんかい)」を立ち上げる。
黒湖との戦闘で戦うも一瞬の迷いから隙を作られ、胴体を切り裂かれ目的を達成し満足して死亡した。
「桜剪会」の情報や場所をわざと判るようにしていたのは戦時中に国のための戦い死ぬということが敗戦によって叶わなくなり、信頼していた国も変わってしまい戦って死ぬことを満たすために「桜剪会」を創った。
またひな子の苗字である屠桜から「屠桜計画」のことを知っているあたり彼女の出生に関することを知っている節がある。
千崎 由紀夫(せんざき ゆきお)
指名手配中の連続殺人犯。桜剪会の一員。手のひらを突き破り長い刃物を射出し、それを用いて相手を斬りつけるため、死体からは彼の血液が検出される。
その後、緋垣に迷惑をかけたと思い、責任を取りに一人単身で警視庁に乗り込むも射殺される。
冷泉 藍子(れいせん あいこ)
桜剪会の一員の女性。議員秘書をしていた際の偽名は松前静香(まつまえ しずか)[8]。ダイヤモンドの粉末をまぶした極糸のワイヤーソーを自在に操る。とある人物から紅守黒湖の存在や浅葱凛子が“仮面蒐集家”(スキンコレクター)こと浅葱尊の娘だということを知っていた。その後、身柄は黒湖預かりとなった。
狙撃手
桜剪会の一員の男性。朽葉と狙撃対決するもフードの男と共に殴打され死亡。
錆浦 蘭(さびうら らん)
Clubジュン従業員兼地下格闘大会「Destoroyah」現王者の女性。190センチメートルを超える黒湖をつまみ上げるほどの長身で屈強な体格。
黒湖からは「うらら」と呼ばれ親しい仲。1対多人数や相手が女性であるなら、戦わないというポリシーがある。フードの男と面識は在るらしい。

白い流星[編集]

その他、複数編にまたがって数度登場する人物[編集]

ミユキ
声 - 野上絵理
路地裏で不良に絡まれていた所を黒湖に連れ去られる形で救われた、白いロングストレートの髪をしたスタイルの良いフリーターの女性。「殺人Party編」にてパーティに招かれた理由は「学生時代の万引き」とのこと。また悟兵衛と面識がある、「薔薇色の牢獄編」でも何度か彼女が描写されている等謎が多い。
碧 八葉(みどり やつは)
メッシュのかかった髪の少女。胸はそれなりにある方。ひな子の同級生でひな子関連で度々登場する。黒湖達の事情を知らない一般人で、ズレているひな子の行動に度々ツッコミを入れる。
悟 白亜(さとり はくあ)
悟雪彦夫妻の娘で「殺人Party編」で登場した悟兵衛の孫娘。
風貌は当時10歳の時点で白髪で盲目、両腕が欠損している。[9]
既に作中では15年前の一家惨殺事件で死亡とされている。(この時、遺体はなかったが出血量から死亡と断定されたらしい)
「D・K〜ドメスティックキラー〜編」でもそれらしき人物で登場しており、浅葱尊に紅守黒湖のことを教えている。
「忘却の“桜”編」では桜剪会の緋垣刀吉郎や藍子に紅守黒湖のことや浅葱凛子のことを教えた人物である。

作中用語[編集]

夢中遊行(チェザーレ)
「力の代償編」で井々村弼が使用した新型ドラッグ。
汗や血液、尿からは検出されず大量に製造でき、一時的ではあるが筋力や集中力が向上するが依存症が極めて高い。
さらに深刻な幻覚作用と痛覚マヒ、頻繁に夢遊症を発症時の凶暴性など中毒者の制御が難しいことが判った。[10]
製造者は不明だが、一部材料が「薔薇色の監獄編」での舞台、純潔の薔薇(ヴァージナルローズ)で栽培されている薔薇だということが判った。
「忘却の“桜”編」でも類似性か出てきており紅守黒湖が地下から持ち帰ったケースには「Francis(フランシス)」と書かれていた。
柳岡会会長は近年出回っている「夢中遊行」自体が精錬され不安定な部分の流用だと暗に言っている。
殺人規範
コバルト=コンラッドが悟兵衛に対しての質問した言葉
純潔の薔薇(ヴァージナルローズ)
新興宗教で「薔薇色の監獄編」の舞台。
行き場のない女性たちを生活させる施設だが目的は「卒業」と称して女性を殺害し、その死体を教団内で栽培している薔薇の肥料に加工していた。また栽培されている薔薇は夢中遊行の材料になっている。
ゴールドマリーの死後教団施設は解体された。
私立まりも學園
屠桜ひな子が通っている學園であり、他、中等部には水沢浮菜、碧八葉が初等部には浅葱凛子、北上空が在籍している。
また「SCHOOL DESTRUCTION編」の舞台でもある。
屠桜計画
緋垣刀吉郎が言った計画名。実在していた、忘れ去られた風説と言っている。[11]
この時、子供“達”と言っているので屠桜ひな子のような異常な身体能力を持った子供が入ることになるが今のところ不明である。

書誌情報[編集]

コラボレーション[編集]

『グリムノーツ』
本作の登場人物である黒湖がゲストとして登場している[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『グリムノーツ』×『ムルシエラゴ』コラボで主人公・紅守黒湖が入手できるイベント開催”. 電撃オンライン. アスキー・メディアワークス (2016年8月23日). 2016年9月15日閲覧。
  2. ^ 車ごとビルを駆け上り、屋上伝いで飛び移る、バイクで観覧車のゴンドラからゴンドラへと垂直に飛び移るなど。
  3. ^ 久多跡(クタアト)小からの編入
  4. ^ 元々は笠木と考え方が一緒だったが、零課になってから変わっていった
  5. ^ 少なくとも「忘却の“桜”編」ではあるのと錆浦蘭と対峙したとき右腕が金属であることから義手ないし類似性のものを装着している。
  6. ^ 連載時、本名不明のままだった。
  7. ^ 第5巻の表紙裏にて氏名判明
  8. ^ 意図的かは不明だが松前静香という桜の品種があることを黒湖は言っている。
  9. ^ 実は第2巻表紙裏で既に姿が描かれている。
  10. ^ この時、稼ごうとした柳岡会会長は柳岡会の頭下っ端に使ったところ暴走し5人がかりで取り押さえた。
  11. ^ 紅守黒湖の表情から知っている節がある。

外部リンク[編集]