MR. ROBOT/ミスター・ロボット

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ミスター・ロボット
Mr. Robot
MR. Robot.png
ジャンル テクノスリラー、サイコロジカルスリラー、ドラマ
製作者 サム・イスマイル
出演者 ラミ・マレック
クリスチャン・スレーター
カーリー・チャイキン
ポーシャ・ダブルデイ
マルティン・ヴァルストロム
コンポーザー Mac Quayle
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 2
話数 22
製作
製作総指揮 サム・イスマイル
スティーヴ・ゴリン
チャド・ハミルトン
製作場所 ニューヨーク市
撮影監督 Tim Ives
撮影体制 Single-camera
放送時間 41–65 分
番組販売会社 NBCUniversal Television Distribution
放送
放送局 USAネットワーク
放送期間 2015年6月24日
外部リンク
公式サイト

Mr. Robot』(ミスター・ロボット)は、アメリカ合衆国テレビドラマシリーズである。USAネットワークにて2015年6月24日から放送されている。本国で2015年9月2日に放映された第10話をもってシーズン1が完結し、2016年にはシーズン2が放送された。2016年8月16日には、シーズン3の製作が発表されている。

日本ではAmazonによる動画配信サービス、プライム・ビデオにて2015年9月24日より字幕版、吹き替え版が独占配信されている。[1]。2016年9月19日からは、AXNにおいてシーズン1が放送された。

あらすじ[編集]

シーズン1[編集]

エリオット・オルダーソンはニューヨークに住む若者で、サイバーセキュリティ会社『オールセーフ(Allsafe Cybersecurity)』にてセキュリティ・エンジニアとして働いている。社交不安障害を患い、頭の中で想像上の友達に話しかけるなど、上手く人との関わりが持てない反面高度なハッキング技術を持つ彼は、仕事外ではSNSアカウントに入り込んで身近な人間の情報をのぞき見たり、ネット上の犯罪を通報するなどして過ごしていた。ある日の深夜、世界のあらゆる産業を牛耳る複合企業であり、オールセーフ最大のクライアントでもあるEコープ(E Corp)のサーバーが激しい攻撃を受ける。会社に呼び出され、事態の収拾に当たったエリオットはギリギリで被害を食い止めることに成功するも、感染したサーバーから「f・ソサエティ」なる謎の言葉を発見する。その後地下鉄に乗っている時に突然攻撃の犯人らしき謎の男、Mr.Robotから接触を受けたエリオットは、あろうことか先日の攻撃を防いだという腕を買われてハッカーチーム、「f・ソサエティ」へ入るようスカウトされる。彼らの目的はEコープの保有する金融データを破壊することによってありとあらゆる借金、ローンを帳消しにし、かつてない富の再分配を引き起こすことだった。

登場人物[編集]

エリオット・オルダーソン
演 - ラミ・マレック、吹替 - 内山昂輝
昼間はオールセーフで働くセキュリティ・エンジニア、夜はハッキングによって身近な人々のプライベートを覗いたり、ネット上の犯罪を通報して過ごしている。ハッキングした人物の個人情報は個別にCD-ROMに焼いて保管している。
想像上の友達(視聴者)に対して頭の中で話かける。幼少時に父を病で亡くしたこと(Eコープによる産業廃棄物の流出が原因)や母の厳しい躾などでトラウマを抱えており、孤独感や寂しさをモルヒネで紛らわせている。
Mr.Robot
演 - クリスチャン・スレーター、吹替 - 藤原啓治 / 松本保典
ハッカーチーム「f・ソサエティ」のリーダー。胸に「MR. ROBOT」というワッペンの付いたジャケットを来た中年男性。エリオットのハッキング技術に目を付け、f・ソサエティに加わるよう誘いをかける。
普段はヘラヘラとした無責任そうな雰囲気だが、目的のためならば無関係の人に被害が出ても問題ないと判断したり、f・ソサエティを抜けようとする仲間に銃を突き付けてやり通すよう強要するなど非情な面もある。
ダーリーン
演 - カーリー・チャイキン、吹替 - たかはし智秋
f・ソサエティ所属の女性ハッカー。Eコープへの大規模ハッキングで使用されたルートキットを作成した。
アンジェラ・モス
演 - ポーシャ・ダブルデイ、吹替 - 田村睦心
エリオットの同僚かつ幼馴染。先述のEコープの廃棄物流出によって母を失っており、被害者団体の活動でエリオットと出会った。
エリオットをオールセーフで働くよう誘った人物で主任に昇格したばかりだが、エンジニアとしての能力は一流とは言い難い。
ギデオン・ゴダード
演 - マイケル・ギル、吹替 - 宮本充
オールセーフのCEO。
タイレル・ウェリック
演 - マルティン・ヴァルストロム、吹替 - 佐藤拓也
Eコープの技術担当上級副社長。スウェーデン人。元々はエンジニア出身であり、現在もOSはLinux、デスクトップ環境はKDEを使用している。
かなりの野心家で、テリー・コルビーの逮捕後、暫定のCTOに任命されたことで 正式なCTOになることはまず間違いないと確信している。エリオットの手腕を見込み、セキュリティ部門のトップとしてEコープに引き抜こうとする。
身重の妻を深く愛しているが、ストレス解消に殴られ屋のホームレスを利用したり、目的達成のためなら不正や犯罪にも手を染める一面も持ち合わせている。
ヨアンナ・ウェリック
演 - ステファニー・コーネリウッセン、吹替 - 種市桃子
タイレルの妻。
クリスタ・ゴードン
演 - グロリア・ルーベン
エリオットが掛かっている精神科医。エリオット曰く「精神科医なのに人の心が読めない」。
シェイラ・ニコ
演 - フランキー・ショー、吹替 - 大津愛理
エリオットのアパートの隣室に住んでいるドラッグディーラー。モルヒネと共に禁断症状のための薬を調達できるため、エリオットはシェイラからモルヒネを購入している。
テリー・コルビー
演 - ブルース・オルトマン
Eコープの最高技術責任者(CTO)。CTOという立場にはいるがITに関しては疎く、ブラックベリーを使用していることをエリオットからは内心バカにされている。
f・ソサエティの策略により、Eコープへの大規模ハッキングの首謀者の疑惑をかけられ逮捕される。過去の産業廃棄物流出の隠蔽にも関与していた。
ホワイトローズ
演 - B・D・ウォン、吹替 - 近藤浩徳[2]
中華系ハッカー集団「ダークアーミー」のボス。中国にあるEコープのサーバーを破壊するため、f・ソサエティから協力を依頼される。
ドミニク・ディピエッロ
演 - グレイス・ガマー、吹替 - 大井麻利衣
FBI捜査官。Eコープの大規模ハッキングを捜査する。
レオン
演 - ジョーイ・バッドアス吹替 - 村井雄治[3]


用語[編集]

Eコープ
世界中のあらゆる産業を牛耳る巨大複合企業。過去に産業廃棄物の流出によってエリオットやアンジェラが家族を死に至らしめた。劇中の登場人物からは"Evil Corp(悪魔コープ)"と揶揄されている。劇中に登場するロゴマークはエンロンのものを参考にしている。
オールセーフ
エリオットやアンジェラの勤めるサイバーセキュリティ会社。売上の8割をEコープに依存している。

エピソード一覧[編集]

シーズン一覧[編集]

シーズン エピソード 米国での放送日
初回 最終回
1 10 2015年6月24日 (2015-06-24) 2015年9月2日 (2015-9-2)
2 12 2016年7月13日 (2016-07-13) 2016年9月21日 (2016-9-21)

シーズン1 (2015年)[編集]

通算 話数 タイトル 原題 監督 米国放送日 視聴者数
(万人)
1 1 やあ、君 eps1.0_hellofriend.mov ニールス・アルデン・オプレヴ 2015年6月24日 (2015-06-24) 175[4]
2 2 1かゼロか eps1.1_ones-and-zer0es.mpeg Sam Esmail 2015年7月1日 (2015-07-01) 173[5]
3 3 デバッグ eps1.2_d3bug.mkv Jim McKay 2015年7月8日 (2015-07-08) 160[6]
4 4 デーモン eps1.3_da3m0ns.mp4 Nisha Ganatra 2015年7月15日 (2015-07-15) 127[7]
5 5 弱点 eps1.4_3xpl0its.wmv Jim McKay 2015年7月22日 (2015-07-22) 138[8]
6 6 勇敢な旅人 eps1.5_br4ve-trave1er.asf Deborah Chow 2015年7月29日 (2015-07-29) 125[9]
7 7 ソース eps1.6_v1ew-s0urce.flv Sam Esmail 2015年8月5日 (2015-08-05) 115[10]
8 8 ホワイト・ローズ eps1.7_wh1ter0se.m4v Christoph Schrewe 2015年8月12日 (2015-08-12) 124[11]
9 9 コピー eps1.8_m1rr0r1ng.qt Tricia Brock 2015年8月19日 (2015-08-19) 132[12]
10 10 決行 eps1.9_zer0-day.avi Sam Esmail 2015年9月2日 (2015-09-02) 121[13]

シーズン2 (2016年)[編集]

通算 話数 タイトル 原題 監督 米国放送日 視聴者数
(万人)
11 1 仮面: 前編 eps2.0_unm4sk-pt1.tc Sam Esmail 2016年7月13日 (2016-07-13) 104[14]
12 2 仮面: 後編 eps2.0_unm4sk-pt2.tc Sam Esmail
13 3 カーネルパニック eps2.1_k3rnel-pan1c.ksd Sam Esmail 2016年7月20日 (2016-07-20) 80[15]
14 4 初期化 eps2.2_init_1.asec Sam Esmail 2016年7月27日 (2016-07-27) 64[16]
15 5 論理爆弾 eps2.3_logic-b0mb.hc Sam Esmail 2016年8月3日 (2016-08-03) 71[17]
16 6 マスタースレーブ eps2.4_m4ster-s1ave.aes Sam Esmail 2016年8月10日 (2016-08-10) 57[18]
17 7 ハンドシェイク eps2.5_h4ndshake.sme Sam Esmail 2016年8月17日 (2016-08-17) 65[19]
18 8 後継者 eps2.6_succ3ss0r.p12 Sam Esmail 2016年8月24日 (2016-08-24) 74[20]
19 9 イニット5 eps2.7_init_5.fve Sam Esmail 2016年8月31日 (2016-08-31) 65[21]
20 10 隠しプロセス eps2.8_h1dden-pr0cess.axx Sam Esmail 2016年9月7日 (2016-09-07) 77[22]
21 11 パイソン: 前編 eps2.9_pyth0n-pt1.p7z Sam Esmail 2016年9月14日 (2016-09-14) 69[23]
22 12 パイソン: 後編 eps2.9_pyth0n-pt2.p7z Sam Esmail 2016年9月21日 (2016-09-21) 85[24]

評価[編集]

ミスター・ロボットは多くの批評家から好意的な評価を受けており、シーズン1についてRotten Tomatoesでは44件のレビューがあり支持率は98%、平均点は8.1/10を獲得している[25]第73回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)にノミネートされ、ゲーム・オブ・スローンズアウトランダーといった他作品を抑えて受賞を果たした。また、ラミ・マレックが主演男優賞(ドラマ部門)に、クリスチャン・スレーターが助演男優賞にそれぞれノミネートされ、クリスチャン・スレーターが受賞している。

受賞[編集]

テレビドラマ賞 対象 結果
2015 AFIアワード 2015[26] テレビドラマ部門 受賞
2016 第73回ゴールデングローブ賞[27] 作品賞(ドラマ) 受賞
主演男優賞(ドラマ) ラミ・マレック ノミネート
助演男優賞 クリスチャン・スレイター 受賞
2017 第74回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ) ラミ・マレック ノミネート
助演男優賞 クリスチャン・スレイター ノミネート

脚注[編集]

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  1. ^ Amazon、Amazonプライム会員向けの映像配信サービス「プライム・ビデオ」を提供開始”. 2015年9月25日閲覧。
  2. ^ 近藤 浩徳”. アトミックモンキー. 2017年3月9日閲覧。
  3. ^ 村井雄治”. 所属タレントプロフィール. Stay Luck. 2017年3月9日閲覧。
  4. ^ Bibel, Sara (2015年6月25日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Wins Night, 'Suits', 'The Game', 'Mr. Robot', 'Baby Daddy' & More”. TV by the Numbers. 2015年6月26日閲覧。
  5. ^ Kondolojy, Amanda (2015年7月2日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Tops Night + FIFA Women's World Cup, 'Suits', 'The Daily Show' 'Mr. Robot' & More”. TV by the Numbers. 2015年7月2日閲覧。
  6. ^ Kondolojy, Amanda (2015年7月9日). “Wednesday Cable Ratings: Shark Week Tops Night + 'Duck Dynasty', 'Suits', 'The Game', & 'Mr Robot'”. TV by the Numbers. 2015年7月10日閲覧。
  7. ^ Bibel, Sara (2015年7月16日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Tops Night + 'Suits', Copa Oro, 'Wahlburgers' 'The Game', 'Stephen Universe' & More”. TV by the Numbers. 2015年7月16日閲覧。
  8. ^ Bibel, Sara (2015年7月23日). “Wednesday Cable Ratings: 'Sharknado 3' & 'Duck Dynasty' Win Night, 'Suits', 'The Game', 'Catfish' & More”. TV by the Numbers. 2015年7月23日閲覧。
  9. ^ Kondolojy, Amanda (2015年7月30日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Tops Night + 'The Game', 'Catfish', 'American Pickers', 'Suits' & More”. TV by the Numbers. 2015年7月30日閲覧。
  10. ^ Bibel, Sara (2015年8月6日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Wins Night, 'The Game', 'Wahlburgers', 'Suits', 'Mr. Robot', 'Melissa & Joey' & More”. TV by the Numbers. 2015年8月6日閲覧。
  11. ^ Kondolojy, Amanda (2015年8月13日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Tops Night + 'Suits', 'Wahlburgers', 'Camp Cutthroat', 'Catfish' & More”. TV by the Numbers. 2015年8月13日閲覧。
  12. ^ Bibel, Sara (2015年8月20日). “Wednesday Cable Ratings: 'Duck Dynasty' Wins Night, 'Suits', 'Wahlburgers', 'Catfish', 'Key & Peele', 'Young & Hungry' & More”. TV by the Numbers. 2015年8月20日閲覧。
  13. ^ Bibel, Sara (2015年9月3日). “Wednesday Cable Ratings: 'American Pickers' Wins Night, 'Wahlburgers', 'Mr. Robot', 'Little Women LA' & More”. TV by the Numbers. 2015年12月3日閲覧。
  14. ^ Welch, Alex (2016年7月14日). “Wednesday cable ratings: 'Mr. Robot' returns, 'Greenleaf' dips”. TV by the Numbers. 2016年7月14日閲覧。
  15. ^ Welch, Alex (2016年7月21日). “Wednesday cable ratings: 'Mr. Robot' dips”. TV by the Numbers. 2016年7月21日閲覧。
  16. ^ Metcalf, Mitch (2016年7月28日). “UPDATED: SHOWBUZZDAILY's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 7.27.2016”. Showbuzz Daily. 2016年7月28日閲覧。
  17. ^ Metcalf, Mitch (2016年8月4日). “UPDATED: SHOWBUZZDAILY's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 8.3.2016”. Showbuzz Daily. 2016年8月4日閲覧。
  18. ^ Metcalf, Mitch (2016年8月11日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 8.10.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年8月11日閲覧。
  19. ^ Metcalf, Mitch (2016年8月18日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 8.17.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年8月18日閲覧。
  20. ^ Metcalf, Mitch (2016年8月25日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 8.24.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年8月25日閲覧。
  21. ^ Metcalf, Mitch (2016年9月1日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 8.31.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年9月1日閲覧。
  22. ^ Metcalf, Mitch (2016年9月8日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 9.7.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年9月8日閲覧。
  23. ^ Metcalf, Mitch (2016年9月15日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 9.14.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年9月15日閲覧。
  24. ^ Metcalf, Mitch (2016年9月22日). “Updated: ShowBuzzDaily's Top 150 Wednesday Cable Originals & Network Finals: 9.21.2016”. ShowBuzzDaily. 2016年9月22日閲覧。
  25. ^ Mr.Robot: Season 1 - Rotten Tomatoes”. 2015年9月25日閲覧。
  26. ^ 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」がAFIアワードにランクイン”. 映画.com (2015年12月18日). 2015年12月18日閲覧。
  27. ^ ゴールデングローブ賞テレビ部門ノミネート発表 レディー・ガガも候補入り”. 映画.com (2015年12月11日). 2015年12月11日閲覧。

外部リンク[編集]