MERSコロナウイルス

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MERSコロナウイルス
MERS-CoV electron micrograph1.jpg
分類(ウイルス)
: 第4群(1本鎖RNA + 鎖)
: ニドウイルス目
Nidovirales
: コロナウイルス科
Coronaviridae
亜科 : コロナウイルス亜科
Coronavirinae
: ベータコロナウイルス属
Betacoronavirus
: MERSコロナウイルス
Middle East respiratory syndrome coronavirus

MERSコロナウイルス(マーズコロナウイルス、: Middle East respiratory syndrome coronavirus, MERS-CoV)はSARS重症急性呼吸器症候群ウイルスに似た新型のコロナウイルス(ベータ型)で、2012年イギリスロンドンで確認された[1][2]

概要[編集]

2012年9月に初めて報告され(感染者の入院は6月13日、死亡は6月24日。サウジアラビアジェッダ[3][4][5][6][7][8]、2013年12月現在、中東地域で感染拡大中の新型コロナウイルスの流行である。肺炎(異型であるので診断に注意が必要)を主症状としており、死亡率が40-50%前後と非常に高い。

2014年1月17日現在、感染者178人、死亡者75人(うちサウジアラビアでは142人感染、58人死亡。)。
2002-03年に流行したSARS(サーズ)コロナウイルスとは異なる種類である。SARSの死亡率は約9%前後であった。

死亡率約50%[9]である。感染者の多くが最近6ヶ月(2013年4月19人、5月21人、6月22人、7月13人、8月19人、9月は11日までで22人)に新たに確認されているため、心配されている。

WHOのチャン事務局長は、2013年5月下旬、年次総会の締めくくりとなるスピーチで「現在私にとって最大の懸念は新型コロナウイルスである。一つの国だけで対処できるものではなく、全世界への脅威の一つである[10][11][12]。」とした。治療方法、感染方法(つまり感染防止方法も)、宿主が全く分かっていないからである[13]。もっとも、2013年7月初旬現在、日本国内での感染可能性はほぼゼロである[14]。2013年7月17日WHO緊急委員会[15]は評価会合を開き、「感染拡大が懸念される状況ではないが、十分な警戒が必要である」との暫定的な評価をまとめた[16][17][18]

2013年8月13日現在、感染確認地域(輸入例も含む)は、サウジアラビア(感染者71人、死者39人・・8月1日現在)、ヨルダンチュニジアカタールUAEイギリスフランスチュニジアイタリア[19][20][21](疑い地域はパキスタンドバイである)。

・資料によってカウントする国が異なるため、注意が必要である。
・サウジの感染者38人中23人以上がAl-Ahsa地域(カタールから約50km)の感染者の関係者である。
・6月3日までの集計で、欧州の11人の感染者のうち、5人が欧州域内での感染である。
・イギリスの1号患者(2012年9月)はカタール人男性で、発症数日前にサウジアラビアに旅行した後発症し、カタールのドーハの病院からロンドンへ緊急輸送された(これをカタール、サウジ、イギリスのどこに入れるべきか問題である。今のところイギリスとして数える場合とサウジアラビアとして数える場合の2通りがある。)(2013年6月28日死亡)。
・イギリスの2号患者(60歳男性)はサウジアラビアまたはパキスタンで感染した疑いがある。
・ドイツの1号患者(45歳男性)はカタールで感染したと見られる。
・フランスの1号患者は4/9~4/17の間にドバイを訪問し、帰国後4/22にMERSを発症。フランス・リールの病院で2号患者と同室。
・イタリアの1号患者(45歳男性、非イタリア人、トスカナ地方、ホテル勤務、5月31日発表)は40日間ヨルダンに滞在し、帰国時には咳と疲労感があり、その後確認[22]。イタリア在住の孫(2歳女児)と同僚(43歳女性)も感染確認されている。

多くの患者で通常の肺炎が見られない[23][24][25]。また(肺に近い)下気道に感染しやすいところ(受容体)があり、症状が少ないまま突然肺炎になりやすい[26][27][28][29]

本ウイルスは遺伝子解析からヤマコウモリが起源とされているが[30][31][32]、現在の中間宿主[33][34][35]、感染方法は全く不明である。潜伏期間は2.5-14日間とされている[36][37][38][39][40][41]

宿主が動物である(人獣共通感染症)ことはほぼ間違いなく、ヤマコウモリまたはラクダ[42][43][44]が疑われているので、上記感染確認地域ではできる限り動物(ラクダに限らず)にさわったりせず、手洗いを励行することも感染予防に大事である。
2013年6月末現在、ヒトヒト感染での空気感染例はなく、濃厚接触感染が存在するとされている。パンデミックフェーズは3相当(宣言されてはいない。WHOは誤解を生む「パンデミック・フェーズ[45]の代わりになる警報基準を2013年6月に発表した)[46]

サウジアラビアのバチンの集団感染例がある。ラクダ商人の38歳男性が肺炎で死亡した。彼は病気のラクダを扱っていた。彼の母、娘、いとこの合計3人がMERSに感染し、2人が死亡している。

2013年5月、国際ウイルス分類委員会が[47]、病原体名を「Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV)」と命名[48]、WHOの決定を受けて[49]、厚生労働省はウイルスの名称をMERS(マーズ)コロナウイルスと名付け、感染症名を中東呼吸器症候群 (MERS) と決定した[50][51][52]

2013年7月にラマダン、2013年10月にハッジ(大規模なメッカ[53]巡礼)があり、感染拡大が憂慮されていたが、特に異変はなかった[54][55][56][57][58]

流行事例[編集]

2012年中東[編集]

2012年9月、60歳のサウジアラビア男性患者が急性肺炎および腎不全により死亡した。オランダのエラスムス医学センターが遺伝子解析を行い、新型コロナウイルスと確定した[59][60][61]

同年9月、サウジアラビアに滞在していた49歳のカタール人男性患者からもコロナウイルス遺伝子が検出された[62][63]

2013年イギリス[編集]

大規模感染の恐れについて、世界保健機関も注意を呼びかけている[64]

関連項目[編集]

出典 ・注[編集]

  1. ^ "Acute respiratory illness associated with a new virus identified in the UK" HPA, 23 September 2012
  2. ^ "Novel coronavirus infection in the United Kingdom" WHO, Sep 23, 2012
  3. ^ "Novel coronavirus - Saudi Arabia: human isolate" ProMED-mail 2012-09-20 15:51:26, Posted by Dr. Ali Mohamed Zaki on Sat 15 Sep 2012
  4. ^ Isolation of a Novel Coronavirus from a Man with Pneumonia in Saudi Arabia New England Journal of Medicine, 2012; 367:1814-1820, November 8, 2012, Advance online edition Oct 17, 2012
  5. ^ 2012年4月にヨルダンで二人が感染したことが(発症者は11人いる)後から確認された。それ以前にも、現在でも中東地域で原因不明の呼吸器不全症候群の流行がいくつか発生している。
  6. ^ 2011年8月18日に最も近い先祖(正確に言えば、知られていたコウモリのコロナウイルスとMERSウイルスの進化の分岐点の日付。原論文がancestorという言葉を使った)がいたとしている(新型インフルエンザ・ウォッチング日記2013-06-20 22:48:40)が、この日付は昔の試料の再検査から確定したものではなく、遺伝子の変化速度から推定した不確定なものである。元のNEJM論文では「推定の95%信頼区間は、2009年月11月1日から2012年6月14日まで」としている。
  7. ^ "We estimated that the date of the most recent common ancestor of MERS-CoV was August 18, 2011 (95% highest posterior density [HPD, intervals for nucleotide sequences], November 1, 2009, to April 14, 2012). The date of the divergence of the Al-Hasa lineage was December 6, 2012 (95% HPD, July 18, 2012, to February 3, 2013), and the date of the most recent common ancestor of the Al-Hasa lineage was April 2, 2013 (95% HPD, February 7, 2013, to April 21, 2013)" June 19, 2013 DOI: 10.1056/NEJMoa1306742
  8. ^ We are also aware of a small number of other cases of serious respiratory illness in the Middle East in the past three months, one of whom was treated in the UK but has since died. (HPA Sep 23, 2012)
  9. ^ 死亡率は2013年4月以来ずっと50%台で推移している。
  10. ^ “Looking at the overall global situation, my greatest concern right now is the novel coronavirus. We understand too little about this virus when viewed against the magnitude of its potential threat. Any new disease that is emerging faster than our understanding is never under control.” “These are alarm bells and we must respond. The novel coronavirus is not a problem that any single affected country can keep to itself or manage all by itself. The novel coronavirus is a threat to the entire world.”
  11. ^ Sixty-sixth World Health Assembly closes with concern over new global health threat WHO Press-Release, 27 May 2013
  12. ^ WHO Director-General praises the World Health Assembly for its work Closing remarks at the Sixty-sixth World Health Assembly, Geneva, Switzerland 27 May 2013
  13. ^ 人工呼吸、点滴、2次感染防止のための陰圧隔離、2次細菌感染を防止するための抗生物質の投与などがされている。論文によればいろいろな抗ウイルス薬の効果はなかったとされる。また簡易血清検査キットも作成され、ごく一部(日本では各県にある衛生研究所、アメリカでは2013年6月15日現在40州の中央公衆衛生機関。サウジアラビアでは重症肺炎患者全員の検査をしていると発表している。)に配布されている。ワクチン作成も遅れている。
  14. ^ 患者の輸入可能性は常にあり、輸入例からの急速な拡大もあり得る。
  15. ^ WHOの法律であるIHR(国際保健規則)によって設けられた正式委員会であり、感染症の流行拡大に対応するための方針を決定するWHO内部の専門家委員会である。SARS流行初期以来の設置である。サウジアラビア政府に対して情報を公開するように政治的な圧力をかけるより(失敗しそうであった)、当事者のサウジアラビアのメミシュ保健副大臣(医学博士)を含む専門家会合を開く方が有効であるという判断だったと見られている。
  16. ^ 9月に再評価する予定である。
  17. ^ WHO Statement on the Second Meeting of the IHR Emergency Committee concerning MERS-CoVWHO Statement 17 July 2013
  18. ^ MERS 世界的感染の懸念ないが警戒をNHKニュース 2013年7月18日 4時48分
  19. ^ 2013年7月11日発表。
  20. ^ 6月5日現在A Novel Coronavirus Called "MERS-CoV" in the Arabian Peninsula CDC, May 29, 2013
  21. ^ Middle East Respiratory Syndrome (MERS) CDC June 24, 2013
  22. ^ 息子がインフルエンザにかかったための旅行。期間が長いため、息子または同室者などがMERSに感染していた場合などが考えられる。サウジなど他地域への旅行で感染した可能性もある。
  23. ^ 同じくコロナウイルスが原因のSARSが非典型肺炎Atypical Pneumoniaとされている。
  24. ^ Dr. Ziad Menish supported that argument with the fact that in many cases of pneumonia, the bacterial or viral cause is never found. MERS cases likely around globe, found in Saudi because country tests: official By Helen Branswell, The Canadian Press May 31, 2013
  25. ^ メニシュ・サウジアラビア保健副大臣は、多くのMERSが見逃されていると考えている。
  26. ^ 「新型コロナウイルスMERS-CoVはどこから侵入するのか」 新型インフルエンザウォッチング日記。2013-06-08 11:38:22
  27. ^ Subject: PRO/AH> MERS-CoV - Eastern Mediterranean (21): receptor identification ProMED 2013-06-05 12:58:40, Archive Number: 20130605.1756082, Posted by Bart Haagmans, Erasmus Medical Center
  28. ^ 腎臓病を伴うという報道があるが、主な発生場所が腎臓病の透析病室であるため数が多いのかもしれない。
  29. ^ 2013年6月27日にWHOは、鼻咽頭スワブではなく下気道からの試料採取を強く勧告している。
  30. ^ "Human Betacoronavirus 2c EMC/2012–related Viruses in Bats, Ghana and Europe" EID, Volume 19, Number 3—March 2013
  31. ^ Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus in Bats, Saudi ArabiaEmerging Infectious Diseases,Volume 19, Number 11—November 2013
  32. ^ サウジアラビアではコウモリの捕獲と検査が続けられているが、2013年7月中旬現在、感染は発見されていなかった。2013年7月にアフリカのコウモリ由来であるとの説が有力学術誌(EID)に掲載された。2013年8月EIDに人間からのMERS遺伝子と100%一致するサウジアラビアのコウモリが発見された発表された。発見した場所は最初の感染者の住居から5kmの地点である。
  33. ^ 話を聞けたすべての患者についてコウモリとの接触歴が見つからないため、人間とコウモリとの間に感染をつなぐ中間的な動物があると考えられている。
  34. ^ 2013年8月にラクダが宿主の有力候補として浮かび上がったが、FAO(国連食糧農業機関)は断定するのは時期尚早だとしている。
  35. ^ Too early to draw conclusions on source of Middle Eastern Respiratory Syndrome infections in humansFAO 9 August 2013
  36. ^ 新しい研究では9-12日。6月7日のCDCの指針では「発症から14日以内にアラビア半島かその近隣諸国に滞在したもの」。6月19日のNEJMでは平均5.2日(95%信頼区間は1.9-14.7日)。2013年6月27日のWHO勧告では、潜伏期間は不確定であるとして、よりいっそう長い期間のコンタクトトレーシング(患者との接触者に対する観察)を求めている。
  37. ^ Interim surveillance recommendations for human infection with Middle East respiratory syndrome coronavirus WHO June 27, 2013
  38. ^ HAN•00348 - 06/7/2013 - Notice to Health Care Providers: Updated Guidelines for Evaluation of Severe Respiratory Illness Associated with Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV)
  39. ^ ヤマコウモリ(Taphosouz perforatus)による感染が確定したわけではない。資料は空港の税関で常温で48時間止め置かれ、ほとんど遺伝子は残らなかった。Questions raised about MERS-CoV bat report Filed Under:MERS-CoV Robert Roos | News Editor | CIDRAP News Aug 30, 2013
  40. ^ "Hospital Outbreak of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus" New England Journal of Medicine, June 19, 2013
  41. ^ もし、接触感染や空気感染があった場合には、感染が拡大しやすい潜伏期間であり、水際検疫では防ぎきれない可能性が高い(水際検疫は予防手段として有効性はあるが、「偽の安心」を生む弊害と職員への負担が大きいとされる)。日本への旅行者、帰国者、医療ツーリズムなどによる感染(単発的だと考えられるが)があり得る。サウジアラビアの800人を始めとして、中東地域には約1万人の邦人が滞在しているうえに、ドバイなどへの観光客多数(日本からの直行・直帰とは限らない)、メッカへの巡礼者(日本には日本人イスラム教徒1万人、外国人イスラム教徒10万人、観光客多数。メッカ巡礼はイスラム教徒しかできない)石油タンカーや飛行機などの乗員などが存在する。また中東からの移民が多いヨーロッパ経由などの感染も考えられる。現在のところ、日本国内での感染可能性はゼロに近い。
  42. ^ サウジの集団感染例、アブダビの感染例(37M)はラクダとの接触がある。
  43. ^ サウジアラビアのバチンの集団感染例がある。ラクダ商人の38歳男性が肺炎で死亡した。彼は病気のラクダを扱っていた。彼の母、娘、いとこの合計3人がMERSに感染し、2人が死亡している。
  44. ^ Mers may have come from camelsGulf News ,sep 15,2013
  45. ^ 最大の問題は、症状や社会への脅威がどのようなものであれ数カ国にわたる感染があればパンデミックになることであった。この基準をそのまま適用すると、単なる普通のインフルエンザ(それでも死者は高齢者を中心に世界中で毎年数十万人と推定されているので)が市民生活が完全にストップするような厳重警戒体制を必要とするパンデミックになってしまう。例えば2009年H1N1新型インフルエンザの流行では、県内でたった一人感染者が検出されただけで県内全学校を休校にするなどという対策案が作られた。そういうことがありWHOのチャン事務総長は「マイルド(おだやかな)パンデミック」という表現をした。日本の風疹も感染者が1万人を超え急拡大しており輸出例もあるところから、最上級のパンデミックとなるという矛盾が生じている。WHOは2013年7月にMERSに関する緊急会合を開き「季節性インフルエンザを超える可能性があるか」を基準として、MERSについて緊急宣言を出すかどうか検討した。大目に見ても数万人の死者が予想されているわけではないので、逆に脅威を過小評価した可能性がある。もっともSARS並の感染拡大が予想された場合、その範囲で収束する保障がないので、再評価で安全側に<判断して警戒宣言を出す余地も残している。
  46. ^ 2012年11月のリヤドでの集団感染例は謎の一つである。28人の大家族が一緒に生活している中で4人の男性だけが感染して死亡したが、残りの24人は陰性であった。感染した4人は生物を扱う仕事をしていないし、食物はスーパーで買っている。
  47. ^ The Coronavirus Study Group of the International Committee on Taxonomy of Viruses
  48. ^ Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV); Announcement of the Coronavirus Study Group Journal of Virology, Published ahead of print 15 May 2013, doi: 10.1128/JVI.01244-13
  49. ^ Naming of the Novel Coronavirus WHO, 28 May 2013
  50. ^ アラビア半島諸国で発生が報告されている新種のコロナウイルスによる感染症の呼称について 厚生労働省 2013年5月24日
  51. ^ MERSと決定されるまではNovel Coronavirus、NCoV、SARS-like virus、HCoV、HCoV-EMC、Saudi SARS、新型コロナウイルスなどの名称が約10ヶ月間使われていた。
  52. ^ MERSには「脳梁膨大部に拡散低下を伴う急性脳炎・脳症」という意味もあるが、全く異なる。
  53. ^ 流行の中心地の一つである港町ジェッダから約50kmである。
  54. ^ 2012年10月のハッジ(約400万人)での感染拡大は報告されていない。
  55. ^ シリアには200万人の戦争避難民がおり(近い将来に1,000万人になるという国連の予想もある。各国の死活的利害関係が複雑に絡みあい、近い将来の解決の見通しはないという。)、シリアパレスチナイラクエジプトヨルダンなど中東地域には大勢の衛生状態劣悪の人々が生活しているため、いったん感染力が強くなれば爆発して世界中に急拡大するおそれがある。死亡率が高く、潜伏期間が長く、治療方法や感染拡大防止方法、迅速な診断方法が今のところ発見されていないため、世界文明維持・人類生存への脅威にもなる恐れもある。もっともSARSなどの経験から、コロナウイルスの流行は隔離を徹底すればある程度で自然に収まる可能性(「経験則」)も指摘されている
  56. ^ "The belief that a virus has a greater chance of destroying life on earth, than do nuclear weapons, is not solely science fiction. Many biologists and biochemists have come to the same conclusion" Virus not Nuclear Weapons Will Destroy Life on Earth The Guadian Express, June 3, 2013.
  57. ^ 「シリアのアサド政権、イラン、ロシア、ヒズボラなど」対「反政府軍、イスラエル、アメリカ、サウジ、カタール、トルコ、イギリスなど」という対立の構図ができている。(シリア騒乱
  58. ^ 2013年6月19日のNEJMなどでは、SARSとの類似が指摘されている。SARSでは、広東省河源市のL医師(死亡)、シンガポールの女性EM(生存)などの「スーパー・スプレッダー」と呼ばれる少数の人間が感染を急拡大させたとされる。類似性を考えると、突然の感染急拡大もあり得る。また香港ではマンション外部の壊れた下水管から地域全体に広がった例もある。
  59. ^ 発見者のザキ博士がエラスムス医学センター (EMC) にウイルスを政府の許可なく直接送付し、その結果を独自にProMED(世界中の感染症情報を提供する有力民間機関)を通して情報公開したとして、サウジアラビア政府が非難している(当時ハッジ(メッカ巡礼)を控えていたために、影響を考慮したという見方がある。)。ザキ博士は公表直後、病院を解任されエジプトに帰国させられ大学教授となった。センターがウイルスに対して特許を申請したため、対策が3ヶ月以上遅れたとサウジ政府とWHO関係者から非難されている(センターは強く否定しているが、その中で留保条件をつけている。EMCのウイルス譲渡契約書類の原文はどこからも公開されていない。サウジ政府も情報公開が進んでいないとして非難されている。サウジ政府がGenBankに遺伝子を登録したのは、WHO調査団が帰国後の6月12日になってからである。)。上記記事に「ロンドンで確認」とあるのは、2012年9月のエラスムス医学センターの確認情報が遅れたという事情からである。(ProMEDが9月20日、イギリスHPAの発表が9月23日、EMCによるNEJMの掲載が10月17日である(投稿日は不明)。mBioの掲載は11月20日(投稿日は10月24日)。GenBankの掲載は9月27日。)「失われた3ヶ月」というのは7月に発見されてからNEJMに掲載されるまでの期間を指す。例えばコッホ研究所のバーガー所長は「(このような重大な)院内感染について専門家が雑誌を通じて初めて知るのはきわめて異例なことだ。」とする。「HCoV-EMC」という命名があるのも、最初に学術誌 (NEJM) に発表されたときの名称からである。
  60. ^ WHO Convenes Emergency Committee on MERS VirusScience
  61. ^ 「2012年4月イギリスで発見された」という有力メディアによる報道がある。The ABC News MERS Coronavirus Facts infographic June 3, 2013 04:36 PM
  62. ^ 2012年新型コロナウイルス(HCoV-EMC)重症肺炎の発生について IASR Vol. 33 p. 303-304: 2012年11月号 国立感染症研究所
  63. ^ 新たなコロナウイルスについて 厚生労働省検疫所 2012年9月
  64. ^ 中東でSARSに似た新型ウィルス「メッカの巡礼」で感染拡大懸念 J-Castニュース 2012年9月25日閲覧