MDT ダビデ

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MDT David
David-1.jpg
MDT ダビデ 軽装甲車
種類 軽装甲車、装輪式
原開発国 イギリスの旗 イギリス, イスラエルの旗 イスラエル
運用史
配備期間 2007年~
開発史
開発者 Arotech、MDT Armor Corporation
製造業者 MDT Armor Corporation
製造期間 2006年~
諸元 (ランドローバー・ディフェンダー110改造型)
重量 3,800 kg
全長 4.47 m
全幅 1.79 m
全高 2.035 m
要員数 2 + 4~6

エンジン ターボチャージャーインタークーラー付きディーゼルエンジン
変速機 マニュアル
懸架・駆動 フルタイム4輪駆動
地上高 240 mm
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MDT ダビデ軽装甲車は、イギリス製のランドローバー・ディフェンダーをベースにアメリカ合衆国のMDT Armor Corporation社で開発され、イスラエル国防軍で使用されている小型軍用車両である。

概要[編集]

MDTダビデ軽装甲車はイスラエルのArotech社とアメリカのMDT Armor Corporation社によって共同開発された小型の装甲車両で、既存の市販車両あるいは軍用車両をベースとして装甲車体パッケージを装着する事により、導入費用や維持費が比較的低コストでありながら、かつ一定の装甲防御力やベース車両譲りの走行能力も持つという軍用車両である。イスラエル軍ではM151"ケネディ・ジープ"の後継として、1990年頃からジープ・ラングラーYJをベースとしたM240 ストームMk.1を使用していたが、MDTダビデ軽装甲車はストームMk.1の装甲化バージョンの後継車種という位置付けで、2006年頃から調達が始まった。[1]

MDTの開発では、4人乗りの短車体型のベース車両がランドローバー・ディフェンダー110、6人乗りの長車体型のベース車両がトヨタ・ランドクルーザーLC79となっていたが、イスラエル軍に導入されている車両は、少なくとも2015年時点ではランドローバー・ディフェンダーがベースの車両のみであると見られる。[2]

MDTダビデのエンジンは2.2リッター4気筒ターボチャージャーインタークーラー付きディーゼルエンジンで、変速機は6速マニュアルトランスミッション、フルタイム4輪駆動の走行装置となっている。アプローチアングルは48°、デパーチャーアングルは28°となっており、オフロード能力も高い水準を持つ。[2][3]

MDTダビデの装甲車体は、MDTのメーカーサイトでは"カプセル"と表現されたモジュール化されたもので、軽火器やIEDによる攻撃をある程度、防ぐ事が可能である。後部のシートアレンジは様々なパターンが可能である。要するに、ピックアップトラック型のベース車体の荷台部分が、装甲化されたボックス状の兵員室になっている訳であり、この点は、イスラエル軍で併行して採用されているストームMk.2の基本タイプが、5ドアタイプの乗用車型である事との相違点とも言える。

MDTダビデの後部兵員室には、側面上部に窓はあるが側面ドアは無く、兵員室後面に大型の昇降用ドアを装備している(車両としては3ドア構造となる)。この構造により、危険地域であっても、迅速に後部兵員室の武装兵士の昇降を行う事が可能となっている。兵員室天板にはオプションでルーフハッチを取り付け可能で、機関銃マウントなどを装備可能である。また、後部兵員室にはストレッチャーを搬入する事も可能で、MEV(Medical Evacuation Vehicle、医療搬送車両)として使用する事も可能になっている。[3]

脚注・出典[編集]

  1. ^ David – Light Armored Combat Vehicle”. 2015年6月28日閲覧。
  2. ^ a b MDT David brochure”. MDT Armor Corporation. 2015年6月28日閲覧。
  3. ^ a b The David”. MDT Armor Corporation. 2015年6月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]