Leaflet

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Leaflet
作者 Vladimir Agafonkin
初版 2011年5月13日 (2011-05-13)
最新版 1.0.1 / 2016年9月30日(12か月前) (2016-09-30
リポジトリ github.com/Leaflet/Leaflet
プログラミング言語 JavaScript
プラットフォーム ブラウザ対応状況を参照
サポート状況 開発中
種別 JavaScript library英語版
ライセンス BSD-2-Clause英語版[1]
公式サイト leafletjs.com
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Leaflet は広く使われているWeb地図のためのJavaScriptライブラリである。 2011年に最初にリリースされた[2]。 モバイルとデスクトップのプラットフォームのほとんどに対応し、HTML5CSS3に対応している。 OpenLayersGoogle Maps API英語版とともに最も人気のあるJavaScript地図ライブラリの一つであり、FourSquarePinterestFlickrなどの有名なサイトで使われている。

Leafletを使うと、GISの知識のない開発者でも容易にタイルベースのWeb地図を表示できる。またGeoJSONから地物データを読み込んでスタイリングしたり、インタラクティブなレイヤーを作ることができる(クリックするとポップアップが表示されるマーカーなど)。

LeafletはVladimir Agafonkinによって開発されている。Vladimir Agafonkinは2013年からMapbox英語版に加わっている [3]


使用例[編集]

Leafletの典型的な使い方としては、spanやdivなどのHTML要素にLeafletの"map"オブジェクトをバインドする。 そしてそのmapオブジェクトにレイヤーやマーカーを追加する。

 // "map" divに地図を作成し、指定した場所とズームで表示する
 var map = L.map('map').setView([51.505, -0.09], 13);
 
 // OpenStreetMapタイルレイヤーを追加する
 L.tileLayer('http://{s}.tile.osm.org/{z}/{x}/{y}.png', {
     attribution: '&amp;copy; <a href="http://osm.org/copyright">OpenStreetMap</a> contributors'
 }).addTo(map);

変数Lを使ってLeafletライブラリそのものにアクセスできる。

機能[編集]

Leatletは基本機能としてWMS(Web Map Service)レイヤー、GeoJSONレイヤー、ベクターグラフィックスレイヤー、タイルレイヤーに対応している。 プラグインを使うとそれ以外にも多くのレイヤーに対応できる。

Leafletの基本的な表示モデルは、他のWeb地図ライブラリと同様に、1個のベースマップとその上に表示される0個以上の半透明のオーバーレイ、0個以上のベクターオブジェクトからなる。

構成要素[編集]

Leafletの主なオブジェクトのタイプは次の通りである: [4]

  • ラスタータイプ (TileLayer と ImageOverlay)
  • ベクタータイプ (Path, Polygon, Circle)
  • グループタイプ (LayerGroup, FeatureGroup, GeoJSON)
  • コントロール (Zoom, Layers, など)

他に様々なユーティリティクラスが存在する(地図投影のためのインターフェイスクラス、変形、DOMの操作など)。

GISフォーマットへの対応状況[編集]

Leafletは少数のGIS標準フォーマットに対応しており、それ以外への対応はプラグインによって実現されている。

標準 対応状況
GeoJSON 良好。geoJson 関数[5]
KML, CSV, WKT, TopoJSON, GPX Leaflet-Omnivore プラグインによりサポートされている。[6]
WMS TileLayer.WMSにより標準でサポートされている[7]
WFS英語版 未対応。ただしサードパーティによるプラグインは存在する[8]
GML 未対応。[9]

ブラウザ対応状況[編集]

Leaflet 0.7はChrome, Firefox, Safari 5+, Opera 12+, IE 7-11.[10]をサポートしている。

他の地図ライブラリとの比較[編集]

LeafletとOpenLayersはどちらもオープンソースでクライアントサイドのみのJavaScriptライブラリであるため、直接に比較できる。 Leafletの方がはるかに小さく、2015年の時点でLeafletのソースコードは7,000行、OpenLayersは230,000行である[11]。 ライブラリのファイルサイズもLeafletの方が小さい。 Leafletの方がコードベースが新しく、JavaScriptの最新の機能とHTML5、CSS3を利用している。しかし機能面ではOpenLayersにありLeafletにないものがある。 WFS(Web Feature Service)やEPSG 3785以外の投影法へのネイティブサポートなどである。

LeafletはプロプライエタリでクローズドソースのGoogle Maps APIやBing Maps APIとも比較できる。 Google Maps APIは高速、シンプル、柔軟性に富むが、Google Mapsサービスにアクセスするためにしか使えない。ただしGoogleのAPIのDataLayerを使うと外部データソースを表示できる [12]

歴史[編集]

Leafletは2010年、当時Agafonkinが働いていた地図プロバイダCloudMadeのためのWeb地図API JavaScriptライブラリとして生まれた。 2011年5月、CloudMadeはLeafletの最初のリリースを発表した。それは改めて作り直されたものだったが、古いAPIコードの一部を流用したものだった[13]

  • 0.1: 2011年5月17日
  • 0.2: 2011年6月18日
  • 0.3: 2012年2月14日
  • 0.4: 2012年7月30日
  • 0.5: 2013年1月17日

このリリースはRetina対応と多くのユーザビリティ、ユーザエクスペリエンスの改善を含んでいた [14]

  • 0.6: 2013年6月26日

このリリースはAPIのメソッドとイベントの範囲を拡大し、GeoJSONの保存機能を追加した。これはMapboxの援助による2日間のコードスプリントで完成した [15]

  • 0.7: 2013年11月22日

このリリースはバグ修正にフォーカスし、リファクタリングと後方非互換性の可能性がまもなく来ることを公表した[16]

  • 1.0: Sep 27, 2016

このリリースは、v0.7.7 と比較し 400 を超える変更があった[17]。主な改善点は:

  • ライブラリ全般、特にベクターレイヤーのパフォーマンスの改善。
  • 鳥瞰アニメーション(カーブ状のズームとパン)。
  • 分数ズームレベルのサポート。
  • タイルロードのアルゴリズムの改善。点滅を減らした。
  • カスタム区画(pane)管理。複数のベクターレイヤー区画、差し込みベクターやタイルレイヤーを含む。
  • 標準でない投影法のサポートの改善。
  • アクセシビリティ機能の追加。
  • ドキュメントの改善。
  • 安定性の改善。

参考文献[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ License - Leaflet”. Leaflet. 2015年2月12日閲覧。
  2. ^ Lovelace, Robin. “Testing web map APIs - Google vs OpenLayers vs Leaflet”. 2014年8月6日閲覧。
  3. ^ Macwright, Tom (2014年8月6日). “Leaflet Creator Vladimir Agafonkin Joins MapBox”. Mapbox. 2014年8月6日閲覧。
  4. ^ Leaflet API”. 2014年8月6日閲覧。
  5. ^ により標準でサポートされている。
  6. ^ https://github.com/mapbox/leaflet-omnivore
  7. ^ Leaflet documentation”. 2014年8月6日閲覧。
  8. ^ https://github.com/Georepublic/leaflet-wfs
  9. ^ https://github.com/Leaflet/Leaflet/issues/547
  10. ^ Leaflet features”. 2014年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月6日閲覧。
  11. ^ OpenHub.net comparison between OpenLayers and Leaflet”. 2014年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月18日閲覧。
  12. ^ Data Layer - Google Maps Javascript API - Google Developers”. 2014年8月6日閲覧。
  13. ^ Announcing Leaflet: a Modern Open Source JavaScript Library for Interactive Maps” (2011年5月13日). 2014年8月7日閲覧。
  14. ^ Leaflet 0.5 released”. 2014年8月6日閲覧。
  15. ^ Leaflet 0.6 Released, Code Sprint in DC with MapBox”. 2014年8月6日閲覧。
  16. ^ Leaflet 0.7 Release, MapBox and Plans for Future”. 2014年8月6日閲覧。
  17. ^ Meet Leaflet 1.0.”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。

外部リンク[編集]