LST-9 (戦車揚陸艦)

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LST-9
基本情報
建造所 ドラヴォ・コーポレーション
運用者  アメリカ海軍
 イギリス海軍
級名 LST-1級戦車揚陸艦
艦歴
発注 1942年1月23日
起工 1942年7月26日
進水 1942年11月14日
就役 1943年3月20日 (イギリス海軍)
退役 1946年5月4日
最期 1948年6月1日にアメリカ海軍へ返還、除籍売却
除籍 1948年9月5日
要目
排水量 軽荷 :1,651トン
満載 :4,145トン
長さ 100メートル
15メートル
吃水 基準
船首 :0.71メートル
船尾 :2.29メートル
積載
船首 :2.49メートル
船尾 :4.29メートル
速力 12ノット
航続距離 9ノットで24,000海里
乗員 士官7名、兵員104名
搭載人員 士官16名、兵員147名
兵装 12ポンド対空複数管体砲架 1基
20ミリ砲架 6基
搭載艇 LCVP 6艇
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LST-9 (USS LST-9)は、第二次世界大戦中にアメリカ海軍及びイギリス海軍が運用したLST-1級戦車揚陸艦である。

艦歴[編集]

LST-9は1942年7月26日にアメリカペンシルバニア州ピッツバーグドラヴォ・コーポレーションが起工し、11月14日に進水した。しかしアメリカ海軍へは就役せず、1943年3月20日にHM LST-9としてイギリス海軍へ就役した。1943年5月14日にニューヨークから護送船団UGS8Aとともに地中海へ航行した。

第二次世界大戦ではヨーロッパ戦線で活動し、ハスキー作戦アヴァランチ作戦アンツィオの戦いノルマンディー上陸作戦などにイギリス海軍艦艇として参加した。また、メッシーナ海峡の渡船としても活躍した。

1944年4月11日からノルマンディー上陸の数日前である1944年6月3日までスコットランドエディンバラのリースで改装を受けている。また、ノルマンディー上陸後も、1944年6月から1945年2月にかけて艦体修理を数度受けており、1945年1月25日にはイギリスのティルベリードックスで埠頭に衝突する事故を起こした。

1946年5月4日にフィリピンスービック湾でイギリス海軍から退役し、1946年6月1日にアメリカ海軍へと返還された。その後の1948年9月5日、アメリカ海軍から除籍され、同日売却された。

艦長[編集]

  • リチャード・ヘンリー・セルボーン・ラウンデル :1942年10月10日 - 1943年3月20日
  • ウィリアム・ジョージ・ロック :1943年3月20日 - 1944年1月1日
  • ジョン・リチャード・ウィンドル :1944年1月1日 - 1945年6月4日
  • ジョン・クライブ・ロリマー=アレン :1945年6月4日 - 1945年6月27日
  • フレデリック・チャールズ・オニール :1945年6月27日 - 1946年1月19日

参考文献[編集]

関連項目[編集]