レディ・マドンナ

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レディ・マドンナ
ビートルズシングル
B面 ジ・インナー・ライト
リリース
録音 アビー・ロード・スタジオ
(1968年2月3日,2月6日)
ジャンル ロックンロール[1]
R&B[2]
ブギウギ[3]
時間
レーベル パーロフォン(イギリス)
キャピトル・レコード(アメリカ)
オデオン(日本)
作詞・作曲 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
  • 1位(イギリス)[4]
  • 4位(アメリカ)[5]
ビートルズシングル盤 U.K.U.S.、日本 年表
ハロー・グッドバイ
b/w
アイ・アム・ザ・ウォルラス
(1967年)
レディ・マドンナ
b/w
ジ・インナー・ライト
(1968年)
ヘイ・ジュード
b/w
レヴォリューション
(1968年)
パスト・マスターズ Vol.2 収録曲
  1. デイ・トリッパー
  2. 恋を抱きしめよう
  3. ペイパーバック・ライター
  4. レイン
  5. レディ・マドンナ
  6. ジ・インナー・ライト
  7. ヘイ・ジュード
  8. レヴォリューション
  9. ゲット・バック
  10. ドント・レット・ミー・ダウン
  11. ジョンとヨーコのバラード
  12. オールド・ブラウン・シュー
  13. アクロス・ザ・ユニヴァース
  14. レット・イット・ビー
  15. ユー・ノウ・マイ・ネーム
ミュージックビデオ
「Lady Madonna」 - YouTube
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レディ・マドンナ」(Lady Madonna)は、1968年3月にビートルズが発表した17枚目のオリジナル・シングル曲である。

解説[編集]

レノン=マッカートニーの作品。実質的にはポール・マッカートニーの作った楽曲である。リード・ボーカルもポールで、エルヴィス・プレスリーを彷彿させる歌唱法を用いている[6]。イントロの印象深いピアノは、1956年に発表されたハンフリー・リッテルトン英語版作曲・演奏の「バッド・ペニー・ブルース英語版」を引用している[7]

ポールは、1975年から1976年にかけて行なわれたウイングスのライヴツアーのセットリストに加えて[8]以降、現在に至るまでこの曲をライヴで演奏し続けている。

日本では2015年にトヨタ自動車の「プリウス」のCMソングとしてカバーされた音源が使用された。

ポールによると最初の設定では「レディ・マドンナ」は聖母マリアだったが、曲を書いているうちにリバプールで働く労働者階級の女性に捧げる歌に変わったという[9]。なお、この曲に対してジョン・レノンは「ピアノが良い。僕も少し歌詞を手伝ったかも。」と語っている[10]

レコーディング[編集]

この曲のレコーディング・セッションは2月3日6日にEMIスタジオ(現アビー・ロード・スタジオ)にて行なわれた。

2月3日、ポールはスタジオが所有しているスタインウェイ・バーティグランド(通称ミセズ・ミルズ)というピアノ[10]リンゴ・スターはブラシでスネアドラムを叩いて演奏し[11]、これを3テイク録音した。この第3テイクにジョン・レノンジョージ・ハリスンによるディストーションを効かせたギター、ポールによるベース、リンゴによる追加のドラム(フルセットでの演奏)がオーバー・ダビングされた[6]

2月6日にポール、ジョン、そしてジョージによる管楽器の音色を模したコーラスが間奏部分に追加された[12]。この部分はミルズ・ブラザーズの影響を受けている[13]。さらに、サックス奏者4名によるブラス・セクションのオーバー・ダビングも行なわれた[14][15]

ステレオ・ヴァージョン[編集]

「レディ・マドンナ」のリアル・ステレオ・ヴァージョンはビートルズの活動中にはリリースされなかった。ただしアメリカでは1970年2月にリリースされたアルバム『ヘイ・ジュード』に収録された。英国では1973年4月リリースの『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』が最初となる。CDでは1988年3月にリリースされたアルバム『パスト・マスターズ Vol.2』に収録された。リンゴ・スターのドラムは左チャンネルにワイヤー・ブラシによるスウィング系のプレイが、右チャンネルにバスドラム、スネアドラム、ハイハット・シンバルによるファンク系のプレイがオーバー・ダビングされている。

シングル盤[編集]

ビルボード』(Billboard)誌では、1968年4月20日に週間ランキング最高位の第4位を獲得[5]。ビルボード誌1968年年間ランキングは第60位[16]。『キャッシュボックス』誌では最高位2位を獲得し、年間ランキング27位を記録している。イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では、2週連続最高位第1位を獲得している[4]。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは30万枚以上のセールスを記録している。

プロモーション・フィルム[編集]

この曲のプロモーション・フィルムは、1968年2月11日にEMIスタジオ(現アビー・ロード・スタジオ)で、トニー・ブラムウェルが監督の下で撮影された[17]

この当時、メンバーは新曲をレコーディングするために時間を使うことを考えており[17][18]、映像は同日に録音された「ヘイ・ブルドッグ」のレコーディング風景[19]1967年11月にチャペル・スタジオでシラ・ブラックの「ステップ・インサイド・ラヴ」レコーディング時のポールの映像[20]で構成されている。

1999年の『イエロー・サブマリン・ソングトラック』CD発売に合わせ、カットされた部分を含めてこの映像を編集し直した「ヘイ・ブルドッグ」のプロモーション・フィルムが新たに制作された[20][21]

演奏[編集]

クレジットはイアン・マクドナルドによるもの[22]

ビートルズ

外部ミュージシャン・スタッフ

収録アルバム[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

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  1. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles As Musicians: Revolver through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 149. ISBN 0-19-988093-X. https://books.google.com/books?id=1CAvwZPKTkoC&printsec=frontcover&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false. 
  2. ^ Wyman, Bill. “All 213 Beatles Songs, Ranked From Worst to Best” (英語). Vulture. 2019年4月18日閲覧。
  3. ^ Davies, Hunter. The Beatles Lyrics. p. 252. 
  4. ^ a b lady madonna”. Official Charts Company. 2019年4月18日閲覧。
  5. ^ a b The Beatles: Awards" > "Billboard Singles”. AllMusic. June 2012-06-02時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
  6. ^ a b MacDonald, Ian (1998). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (1st rev. ed.). London: Pimlico. p. 241. ISBN 0-7126-6697-4. 
  7. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles As Musicians: Revolver through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 153. ISBN 0-19-988093-X. https://books.google.com/books?id=1CAvwZPKTkoC&printsec=frontcover&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false. 
  8. ^ Everett, Walter (1999). The Beatles As Musicians: Revolver through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. p. 155. ISBN 0-19-988093-X. https://books.google.com/books?id=1CAvwZPKTkoC&printsec=frontcover&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false. 
  9. ^ 86 - 'Lady Madonna'”. 100 Greatest Beatles Songs. Rolling Stone (2011年9月19日). 2018年11月8日閲覧。
  10. ^ a b Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, CA: ABC-CLIO. p. 513. ISBN 978-0-313-39171-2. 
  11. ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 154. ISBN 978-0-3074-5239-9. 
  12. ^ Babiuk, Andy (2002). Beatles Gear: All the Fab Four's Instruments, from Stage to Studio. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 213. ISBN 978-0-87930-731-8. 
  13. ^ Harris, John. "Back to the Future". In: Mojo Special Limited Edition 2003, p. 19.
  14. ^ Lewisohn, Mark (2005) [1988]. The Complete Beatles Recording Sessions: The Official Story of the Abbey Road Years 1962–1970. London: Bounty Books. p. 133. ISBN 978-0-7537-2545-0. 
  15. ^ Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. p. 292. ISBN 0-7119-8308-9. 
  16. ^ Top 100 Hits of 1968/Top 100 Songs of 1968”. musicoutfitters.com. 2019年4月19日閲覧。[リンク切れ]
  17. ^ a b Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. p. 293. ISBN 0-7119-8308-9. 
  18. ^ Cushley, Joe. "Boys on Film". In: Mojo Special Limited Edition 2003, p. 21.
  19. ^ Ingham, Chris (2006). The Rough Guide to the Beatles (2nd edn). London: Rough Guides/Penguin. p. 48. ISBN 978-1-84836-525-4. 
  20. ^ a b Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 157. ISBN 978-0-3074-5239-9. 
  21. ^ Babiuk, Andy (2002). Beatles Gear: All the Fab Four's Instruments, from Stage to Studio. San Francisco, CA: Backbeat Books. p. 214. ISBN 978-0-87930-731-8. 
  22. ^ MacDonald, Ian (1998). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (1st rev. ed.). London: Pimlico. p. 241. ISBN 0-7126-6697-4. 

参考文献[編集]

日経BP社 ザ・ビートルズ全曲バイブル

関連項目[編集]

外部リンク[編集]