Kona Linux

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Kona Linux
KonaLinux3.0-64bit.png
Kona Linux 3.0 無印 のデスクトップ スクリーンショット
開発元企業 / 開発者 kona cofee [注 1]
OSの系統 Unix系,Linux,Debian
開発状況 開発中
ソースモデル フリーソフトウェア
最新安定版リリース 4.0 (Debian 9 stretch ベース) / 2017年3月
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg
対応プラットフォーム i386AMD64 (バージョン2.3まではi386のみ)
カーネル種別 モノリシックカーネル (Linux)
既定のユーザインタフェース LXDEMATEGNOMEXfce
KDECinnamonEnlightenment
ウェブサイト https://docs.google.com/folderview?pli=1&id=0B63KzJgfI7FnRVMwXy1sQXlDdUk
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Kona Linux Ubuntu Edition (KLUE)
開発元企業 / 開発者 kona cofee
OSの系統 Unix系,Linux,Ubuntu
開発状況 開発中
ソースモデル フリーソフトウェア
最新安定版リリース 1.0 (Ubuntu 14.04 LTS ベース) / 2015年 6月
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg
対応プラットフォーム i386AMD64
カーネル種別 モノリシックカーネル (Linux)
既定のユーザインタフェース LXDEXfceMATECinnamon
ウェブサイト https://docs.google.com/folderview?pli=1&id=0B63KzJgfI7FnRVMwXy1sQXlDdUk
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Kona Linux(コナ-)は、Debian、および、Ubuntuベースの日本で開発されている、Linuxディストリビューション

概要[編集]

CDやUSBに入れて持ち歩く用途のライブ起動専用ディストリビューションのWindOS(Debian 6.0 squeeze ベース)をHDDにインストールできるようにしたディストリビューションとして、Kona Linuxの開発がスタート。

2015年6月には、ベースとなるディストリビューションをDebianからUbuntuに変更し、Kona Linux Ubuntu Edition (KLUE) もラインアップに加えられた。

Kona」という名前の由来は、「コナコーヒー[注 2] の産地であるハワイ島の『コナ』という地名から。そのため、起動画面や壁紙にはコーヒー豆やコーヒーカップなど、コーヒーをイメージしたものが採用されている [1]

最初から主要アプリケーションがプレインストールされており、インストール直後から日本語入力が出来るなど、Linux初心者でも手軽に使える。 その一方で、DebianやUbuntuの豊富なパッケージを利用できる利点も兼ね備える。

リリース[編集]

主なバージョン [注 3] リリース日 主要変更点 備考欄
1.0
1.1
1.2
1.3
2012年05月 WindOSからフォーク
(squeeze ベース)
PAEカーネル、HDDインストーラーの搭載。
日本語入力環境は、Fcitx + Mozc [2]NetworkManager
VLCメディアプレーヤーGIMPなどの採用。
デスクトップ環境は、LXDE
2.0 2013年03月 wheezy ベースへ変更
2.1
2.2
2013年11月
2.3 [3] 2014年03月 軽量版と高音質版
多彩なデスクトップ環境版を開発
MATE, GNOME, Xfce, KDE
Kona Linux ファミリー
(2015年4月には、blackjack版を追加)
3.0 [4] 2015年05月 jessie ベースへ変更 [5]
x86_64 (64bit版)の作成
CinnamonEnlightenment
Kona Linux ファミリーに追加
ライブCDの部屋のサーバに専用リポジトリ
x86_64 (64bit版)のみ、UEFIに対応 [6]
Ubuntu Edition 1.0 (KLUE)[4][7] 2015年06月 Ubuntu 14.04.2 ベース デスクトップ環境は、LXDE、Xfce、MATE、Cinnamon
x86_64 (64bit版)のみ、UEFIに対応 [8]
(2015年9月には、jack版を追加)
4.0 2017年3月
将来

ラインナップ[編集]

Kona LinuxのLineup(2015年6月現在)
丸印のあとの括弧内は、開発者推奨の最低限必要な搭載メモリを示す[9][注 4]
kona Linux 1.3 Kona Linux 2.3 Kona Linux 3.0 Kona Linux 4.0
i386 (32bit版) i386 (32bit版) i386 (32bit版)[注 5][4] x86_64(64bit版)
Debian 6.0 squeeze 7.0 wheezy 8.0 jessie
Support [注 6][10] 2016年02月まで[11][12] 2018年02月まで 2020年04月まで
Linux Kernel 2.6.32 3.2.0 3.16.0
Edition
無印(LXDE) ○ (256MiB) ○ (512MiB) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
black(LXDE) - ○ (256MiB) -
light(LXDE) - ○ (256MiB) ○ (512MiB) -
jack(LXDE) - ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
blackjack(LXDE) - ○ (512MiB) - -
MATE - ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
Xfce - ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
GNOME [13] - ○ (2.0GiB) [14] - ○ (2.0GiB)
KDE [13] - ○ (2.0GiB) - ○ (2.0GiB)
Cinnamon [13] - - [注 7] ○ (2.0GiB) ○ (2.0GiB)
Enlightenment (E17) - - ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
Kona Linux Ubuntu Edition (KLUE) 1.0
i386 (32bit版) x86_64(64bit版)
Ubuntu 14.04.2 LTS (Trusty Tahr)
Support 2019年04月まで
Linux Kernel 3.13.0
Edition
無印 (LXDE) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
jack (LXDE) ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
Xfce ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
MATE ○ (1.0GiB) ○ (1.0GiB)
Cinnamon [13] ○ (2.0GiB) ○ (2.0GiB)

Kona Linuxは、2015年6月現在、DebianベースとUbuntuベースの2系統、軽量対応や高音質対応、デスクトップ環境やプレインストールソフトなどの違いによる16種のエディション、 バージョンやベースの違い、i386 (32bit版)、x86_64 (64bit版)の対応プラットフォームなどを考慮すると、計35種類となった。

プリインストール・ソフトウェア[編集]

Kona Linux 3.0[編集]

Kona Linux 3.0は、Debian 8.0 jessieがベース。バージョン2.3の8種類に加え、Kona Linux ファミリーにCinnamonEnlightenmentのデスクトップ環境も採用。

Kona Linux 3.0の起動時のメモリ消費は、2.3の起動時のメモリ消費より、少なくとも50MiB以上増加している [注 10]

x86_64 (64bit版)のみ、UEFIに対応 [6]

新しい Kona Linux ファミリー[編集]

Kona Linux Cinnamon [13]
デスクトップ環境はCinnamon。インストールisoファイル容量は1.5GiB (32bit版)、1.2GiB (64bit版)。
Kona Linux Enlightenment (E17)
デスクトップ環境はEnlightenment。インストールisoファイル容量は1.4GiB (32bit版)、1.2GiB (64bit版)。

Kona Linux Ubuntu Edition 1.0 (KLUE)[編集]

Kona Linux Ubuntu Edition (KLUE) は、Ubuntuの長期サポート(LTS)版がベース。KLUE 1.0は、14.04.2 LTSがベースで、KLUE 2.0は、2016年04月のUbuntu 16.04 LTSリリース後、それをベースに発表予定 [7]

Ubuntuベースの利点として、「インストーラがUbuntuライクでわかりやすくなり、また、パーソナル・パッケージ・アーカイブ英語版が利用でき、豊富で多彩なソフトを使用できる」と開発者は述べている。

x86_64 (64bit版)のみ、UEFIに対応 [8]

Kona Linux Ubuntu Edition 1.0
デスクトップ環境はLXDE。インストールisoファイル容量は1.2GiB (32bit版)、1.3GiB (64bit版)。
起動時のメモリ消費は、約160MiB。
Kona Linux Ubuntu Edition 1.0 Xfce
デスクトップ環境はXfce。インストールisoファイル容量は1.1GiB (32bit版)、1.1GiB (64bit版)。
起動時のメモリ消費は、約180MiB。
Kona Linux Ubuntu Edition 1.0 MATE
デスクトップ環境はMATE。インストールisoファイル容量は1.3GiB (32bit版)、1.3GiB (64bit版)。
起動時のメモリ消費は、約200MiB。
Kona Linux Ubuntu Edition 1.0 Cinnamon
デスクトップ環境はCinnamon。インストールisoファイル容量は1.3GiB (32bit版)、1.4GiB (64bit版)。
起動時のメモリ消費は、約400MiB。
Kona Linux Ubuntu Edition 1.0 jack
デスクトップ環境はLXDE。インストールisoファイル容量は1.5GiB (32bit版)、1.3GiB (64bit版)。
JACK Audio Connection Kit+Low-latencyカーネル [15] [16] を組み合わせて、高音質な再生環境を実現。


Kona Linux 2.3[編集]

Kona Linux 2.xは、Debian 7.0 wheezyがベース。 バージョン2.2までは、デスクトップ環境としてLXDEを採用した一種類だけだったが、バージョン2.3では、LXDE以外にMATEXfceGNOMEKDEのデスクトップ環境も採用(Kona Linux ファミリー)。一方、軽量版としてblack、lightや、高音質版としてjack、また、2015年4月には、軽量高音質版としてblackjackを追加開発し、標準版(通称、無印)を含め、9種のエディション [17] となった。

Kona Linux 2.3の起動時のメモリ消費は、 black(=約60MiB) < light < 無印 < Xfce < MATE < GNOME < KDE (=約200MiB) となっている。

標準版[編集]

Kona Linux(通称、無印) [18]
デスクトップ環境はLXDE。インストールisoファイル容量は1.3GiB。

軽量版[編集]

Kona Linux black
デスクトップ環境はLXDE。非PAE カーネル搭載 [19] [20]。インストールisoファイル容量は660MiB
メモリ消費を可能な限り追求した超軽量版 [2][注 11]
Kona Linux light
デスクトップ環境はLXDE。非PAEカーネル搭載 [19][20]。インストールisoファイル容量は700MiB。
軽量版。

軽量高音質版[編集]

Kona Linux blackjack [1][2]
デスクトップ環境はLXDE。非PAEのReal-time カーネル搭載 [16] [19] [20]。 インストールisoファイル容量は690MiB。
JACK Audio Connection Kit+リアルタイムカーネルを組み合わせて、軽量かつサウンド再生に特化した環境を実現。

高音質版[編集]

Kona Linux jack [1]
デスクトップ環境はLXDE。非PAEとPAEのReal-time カーネル [16] を同梱。 インストールisoファイル容量は1.5GiB。
JACK Audio Connection Kit+リアルタイムカーネルを組み合わせて、高音質な再生環境[21]を実現。

Kona Linux ファミリー[編集]

Kona Linux MATE [18]
デスクトップ環境はMATE。インストールisoファイル容量は1.4GiB。
Kona Linux Xfce [18]
デスクトップ環境はXfce。インストールisoファイル容量は1.4GiB。
Kona Linux GNOME [13][18]
デスクトップ環境はGNOME [14]。インストールisoファイル容量は1.5GiB。
Kona Linux KDE [13][18]
デスクトップ環境はKDE。インストールisoファイル容量は1.7GiB。

Kona Linux 1.3[編集]

Kona Linux 1.xは、Debian 6.0 squeezeがベース。

Kona Linux
デスクトップ環境はLXDE。インストールisoファイル容量は690MiB。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ Kona Linux サポート会議室内のアカウント名
  2. ^ 開発者御自身がコーヒー愛好家とのこと。
  3. ^ 細かい修正などは随時更新されているが、バージョン表記に変更なし。
    更新情報などは、インストールisoファイルの更新日時なども参考にしたほうがよい。
  4. ^ CPUやGPUの性能などは考慮していない。
  5. ^ 2015年5月、ソフトウエアに不具合がみつかり、その解決のため、ライブCDの部屋のサーバにKona Linux専用のリポジトリが作成された。
  6. ^ DebianによるLong Term Support期間を含む。
  7. ^ Cinnamon1.6デスクトップ環境は、2.3 GNOME版に同梱。
  8. ^ エディションやバージョン、デスクトップ環境によって、大きく異なることがあるので注意が必要。
  9. ^ 2015年03月の2ch.netのAPI変更によって、2ch.net自体にはアクセスできなくなった。
  10. ^ 例えば、起動直後のメモリ消費を比較すると、MATEの場合、2.3では120MiB、3.0では210MiB。lightの場合、2.3では80MiB、3.0では140MiB。
  11. ^ 3.0の起動時のメモリ消費は、2.3のそれよりも増加しているため、軽量化を追求したblack版は、jessie ベースの3.0を開発しないこととなった。しかし、パッケージのダウンロード元設定ファイルである/etc/apt/sources.listの設定が安定(main)版となってままのアップデートすると、jessieベースの3.0にアップデートされるので注意。

出典[編集]

  1. ^ a b c 高音質版のjack、blackjackでは、サックスなどの楽器関係の壁紙も採用。
  2. ^ a b c 軽量版のblackとblackjackでは、日本語入力環境として、uimAnthyを採用。
  3. ^ 旧更新情報” (2014年8月). 2015年2月14日閲覧。
  4. ^ a b c 更新情報” (2015年5月). 2015年5月17日閲覧。
  5. ^ Kona Linux 3.0について” (2015年3月). 2015年3月20日閲覧。
  6. ^ a b しかし、Kona Linuxのインストーラ自体はEFIに対応していない。そのため、Kona Linuxのツールだけでは、HDDやSSD内にEFI システム パーティション英語版(ESP)を作成することができない。
  7. ^ a b Ubuntu ベースのKona Linux UEについて” (2015年6月). 2015年6月9日閲覧。
  8. ^ a b Kona Linux Ubuntu Editionのインストーラーは、EFIに対応済み。
  9. ^ 搭載メモリーによるKona Linuxの選択基準” (2015年5月). 2015年5月7日閲覧。
  10. ^ Debian Long Term Support” (2015年5月). 2015年5月14日閲覧。
  11. ^ Using Debian squeeze (6.0) LTS” (2015年5月). 2015年5月14日閲覧。
  12. ^ その他のリリース情報(Debian JP Project内)” (2015年5月). 2015年5月14日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g GNOME、KDE、および、Cinnamonはデスクトップ表示にグラフィックチップの3D機能を使っているのでコンピュータがそれらに対応していることが必要。
  14. ^ a b Cinnamon1.6デスクトップも同梱。
  15. ^ Ubuntu Edition 1.0 jackではインストール直後に行われる追加パッケージのインストールで、low-latencyカーネルを自動的にダウンロードされ、再起動時からLow-latencyカーネルが使われる。
  16. ^ a b c Real-time Linux カーネル、および、Low-latency Linux カーネルについての説明は、
  17. ^ Kona Linux 2.3について” (2014年11月). 2015年2月14日閲覧。
  18. ^ a b c d e Non-PAEとPAEカーネルを同梱。主要アプリケーションはフル装備。
  19. ^ a b c 最新のlightとblack、blackjackはインストール後、CPUがPAE対応ならPAEカーネルを自動的にダウンロードする機能あり。
  20. ^ a b c black, light, blackjackの使用上の注意点” (2015年8月). 2015年9月8日閲覧。
  21. ^ Kona Linux Jackについて” (2015年5月). 2015年5月7日閲覧。

外部リンク[編集]