Kh-35 (ミサイル)
Kh-35(AS-20 カヤック) 3M24 ウラン(SS-N-25 スイッチブレード) 3K60 バル(SSC-6 ストゥッジ) |
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種類 | 空対艦ミサイル 艦対艦ミサイル |
原開発国 | ![]() |
運用史 | |
配備期間 | 1983年 |
開発史 | |
開発者 | ズヴェズダ・ステラ |
諸元 | |
重量 | 520 kg (1,150 lb)[1] 610 kg (1,340 lb)[1](HELO ver.) |
全長 | 385 cm (152 in)[1] 440 cm (173 in)[1](HELO ver.) |
直径 | 42.0 cm (16.5 in)[1] |
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射程 | 130 km (70 nmi)[1] |
弾頭 | 成型炸薬 |
炸薬量 | 145 kg (320 lb)[1] |
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翼幅 | 133 cm (52.4 in)[1] |
誘導方式 | INS+ARH |
発射
プラットフォーム |
戦闘艦、航空機 |
Kh-35は、ロシア製の空対艦ミサイル。NATOコードネームはAS-20 カヤック。艦対艦ミサイル型は3M24 ウラン(NATOコードネーム:SS-N-25 スイッチブレード)、地対艦ミサイル型は3K60 バル(舞踏会)[2]。(NATOコードネーム:SSC-6 ストゥッジ)。規模・性能がアメリカのハープーンに類似していることから、西側においてはハープーンスキィと通称される。
概要[編集]
ソ連海軍は、対水上火力として、長射程と短射程の2種の対艦ミサイルを整備する方針を採用していた。本機種は短射程艦対艦ミサイルの系譜に属しており、第1世代の短射程ミサイルであるP-15(SS-N-2)の後継として開発された。ソ連海軍では、既に第2世代の短射程ミサイルとしてP-270(SS-N-22)を開発していたものの、これは短射程のわりに大重量で、また、大威力ゆえに大規模な輸出も困難で、P-15を完全に代替するには至らなかった。このことから、P-270よりも軽量で、また、輸出市場に提供できる短射程艦対艦ミサイルとして開発されたのが本機種である。従来、長射程艦対艦ミサイルはチェロメイ設計局が、短射程艦対艦ミサイルはラードゥーガ設計局が設計していたが、本機種は、従来は空対地ミサイルを手掛けてきたズヴェズダ・ステラによって開発されており、従来の艦対艦ミサイルとは大幅に異なる設計となった。
Kh-35の基本設計は、アメリカのハープーンに類似しているが、サステナーとしてはターボジェットエンジンではなく、ターボファンエンジンを搭載している。ブースターなしのASMモデルで480キログラム、ブースター搭載のSSMモデルで630キログラムと、大幅な軽量化に成功している。飛翔速度は亜音速で、巡航高度は5-10m、慣性誘導で飛翔し、終末航程においては高度3-5mに降下してアクティブ・レーダー誘導方式を使用する。また、データ・リンクによって目標情報を中途アップデートすることもできる。弾頭は成型炸薬弾頭である。
発射プラットフォーム[編集]
艦艇[編集]
- BPS500級ミサイル艇
- マトカ型ミサイル艇(一部艇に試験装備)
- 「スメトリーヴイ」
- 「ヤロスラフ・ムードルイ」
- ステレグシュチイ級フリゲート
航空機[編集]
参考文献・脚注[編集]
- 多田智彦「ロシア艦載兵器の現状」、『世界の艦船』第635集、海人社、2004年12月、 150-153頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Rosoboronexport Air Force Department and Media & PR Service, AEROSPACE SYSTEMS export catalogue, Rosoboronexport State Corporation, p. 123
- ^ 「ロシアが北方領土に最新鋭ミサイルを配備 領土交渉への影響は」ニュースウェブ日本版2016年11月29日
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