Keras

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Keras
作者 François Chollet
開発元 various
初版 2015年3月27日 (9年前) (2015-03-27)
最新版
2.4.0[1] / 2020年6月18日 (3年前) (2020-06-18)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Python
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サポート状況 開発中
種別 ニューラルネットワーク
ライセンス MIT
公式サイト keras.io
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Kerasは、Pythonで書かれたオープンソースニューラルネットワークライブラリである。MXNet英語版Deeplearning4jTensorFlowCNTKTheano英語版の上部で動作することができる[2][3]ディープニューラルネットワークを用いた迅速な実験を可能にするよう設計され、最小限、モジュール式、拡張可能であることに重点が置かれている。プロジェクトONEIROS (Open-ended Neuro-Electronic Intelligent Robot Operating System) の研究の一部として開発された[4]。中心的な開発者、メンテナはGoogleのエンジニアのFrançois Cholletである。

2017年、GoogleのTensorFlowチームは、TensorFlowのコアライブラリにおいてKerasをサポートすることを決定した。Cholletは、Kerasはタスク全体を担う機械学習ライブラリよりむしろインタフェースとして着想された、と説明した。Kerasはバックエンドの科学計算ライブラリにかかわらず、ニューラルネットワークの設定を容易に行うことができる、より高いレベルでより直感的な一連の抽象化を提供している[5]マイクロソフトはKerasにCNTKバックエンドを追加する作業を行っている[6][7]

特長[編集]

Kerasライブラリは、レイヤー(層)、目的関数活性化関数最適化器、画像やテキストデータをより容易に扱う多くのツールといった一般に用いられているニューラルネットワークのビルディングブロックの膨大な数の実装を含む。コードはGitHub上にホストされ、GitHub issues pageやGitter英語版 channel、Slack channelなどのサポートフォーラムがある。

標準的なニューラルネットワークに加えて、Kerasは畳み込みニューラルネットワーク回帰型ニューラルネットワークをサポートしている。また、Dropout、Batch Normalization、Poolingなどの他の一般的なユーティリティレイヤをサポートしている。

Kerasは、スマートフォン (iOS/Android)、Web、またはJava仮想マシンでディープモデルを製品化することを可能にする。また、GPUTPUのクラスター上でディープラーニングモデルの分散トレーニングを使用することもできる。

脚注[編集]

  1. ^ Keras 2.4.0”. 2021年1月16日閲覧。
  2. ^ This Is What Makes Keras Different, According To Its Author”. forbes.com. 2016年9月20日閲覧。
  3. ^ Deeplearning4j Keras Frontend
  4. ^ Keras Documentation”. keras.io. 2016年9月18日閲覧。
  5. ^ Chollet GitHub Comment
  6. ^ CNTK Keras GitHub Issue
  7. ^ alexeyo. “CNTK_2_0_Release_Notes” (英語). docs.microsoft.com. 2017年6月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]