J ミルトン・コーワン

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J ミルトン・コーワン(J Milton Cowan、1907年2月22日- 1993年12月20日)は、アメリカ言語学者

コーワンは、ユタ州ソルトレイクシティ肉屋の息子として生まれた。彼が生まれたとき、親は名前をジェームズ(James)にするかジョン(John)にするか迷ったあげく、本人に決めてもらおうと決心し、そのように言い聞かせて育てた。しかし、彼自身はどちらも選ばず、「J(ジェイ)・ピリオドなし・ミルトン・コーワン」とした。

末日聖徒イエス・キリスト教会モルモン教)の会員として、青年時代にドイツ宣教師を務めた。帰国してから、ドイツ語を専攻して、1932年ユタ大学修士を得て、1935年アイオワ大学博士の学位を得た。彼は学問の領域で職を得て、1966年にはアメリカ言語学会Linguistic Society of America)の会長になっている。1946年から1970年代初頭にかけて、コーネル大学で現代語部門(現在の現代言語学科)の責任者を務めた。

1972年に、彼は妻とともに "Spoken Language Services" という出版社を共同設立した。彼が出版したのは少数であった。

コーワンの名前が知られているのは、ドイツのアラビア語学者ハンス・ヴェーアが著した現代文語アラビア語辞典(アラビア語-ドイツ語)の英訳版 "The Hans Wehr Dictionary of Modern Written Arabic"(1961年)の編者を手がけたことである。ただし、彼はドイツ語には通じていたが、アラビア語の専門家ではないため、この英訳には正確性に疑問がある訳語もあるといわれている。