JR貨物ホキ1000形貨車
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JR貨物ホキ1000形貨車 | |
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![]() オホキ1000-33 1995年11月23日大府駅 | |
基本情報 | |
車種 | ホッパ車 |
運用者 | 日本貨物鉄道 |
所有者 | 小野田セメント→太平洋セメント |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1990年 - 1995年 |
製造数 | 34両 |
常備駅 | 東藤原駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 灰色+青帯 |
専用種別 | フライアッシュ及び炭酸カルシウム |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,500 mm |
全幅 | 2,948 mm |
全高 | 4,058 mm |
ホッパ材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 50.0 m3 |
自重 | 18.7 t - 18.8 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR213B、TR213C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 10,300 mm |
最高速度 | 75 km/h |
JR貨物ホキ1000形貨車(JRかもつホキ1000がたかしゃ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍している貨車(ホッパ車)である。
概要[編集]
本形式は、1990年から1995年にかけて日本車輌製造にて34両が製作された、フライアッシュ・炭酸カルシウムを専用種別とする 35t 積の私有貨車である。
記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長が12 m をこえるホッパ車)を前置し「オホキ」と標記する。
落成時は、小野田セメントの所有であり東藤原駅を常備駅としたが、その後社名が、秩父小野田を経て太平洋セメントに変更された。秩父小野田時代でも車体の所有者名は「小野田セメント」のままであり太平洋セメントに変更して10年後の2008年(平成20年)に「太平洋セメント」と標記された。
1990年5月に、試作車である1両が製作され記号番号はオホキ1000-1初代とされ、各種試験の後同車は、オホキ1000-901と改番された。
同年11月より量産車31両(オホキ1000-12代, オホキ1000-2 - オホキ1000-31)が製作された。
1995年10月に、2両(オホキ1000-32 - オホキ1000-33)が増備された。この時点で社名は、秩父小野田に変更されていたが車体標記は、「小野田セメント」のままであった。
荷役方式はエアスライド式。車体塗色は灰色+青帯で、全長は14,500mm、全幅は2,948mm、全高は4,058mm、換算両数は積車5.5、空車1.8である。台車は廃車発生品のTR213B形(オホキ1000-32,オホキ1000-33は新造品であるTR213C形)で、最高速度は75km/hである。
三岐鉄道東藤原駅から衣浦臨海鉄道碧南市駅の間で運用されており、太平洋セメント藤原工場(東藤原駅隣接)から炭酸カルシウムを輸送し、碧南市駅(JERA碧南火力発電所)からフライアッシュ(石炭灰)を輸送する。本形式で運転される列車では車体色に因んで「白ホキ貨物」の愛称がある[1]。
脚注[編集]
- 出典
- ^ 三岐貨物で「FA・炭カル運転」25周年記念ヘッドマーク 交友社『鉄道ファン』railf.jp 2015年10月6日掲載
参考文献[編集]
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
- 吉岡心平『RM LIBRARY 140 有蓋ホッパ車のすべて(上)』(ネコ・パブリッシング、2011年)ISBN 978-4-7770-5306-3
関連項目[編集]
- JR貨物の車両形式
- JR貨物タキ1100形貨車 - フライアッシュ・炭酸カルシウム専用タンク車
- JR貨物ホキ1100形貨車 - フライアッシュ・炭酸カルシウム専用ホッパ車