JR北海道キハ261系気動車

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キハ261系気動車
(共通事項)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
主要諸元
軌間 1,067 mm狭軌
起動加速度 2.2 km/h/s
減速度 4.4 km/h/s
車体材質 ステンレス
(前頭部のみ普通鋼
台車 軸梁式ボルスタレス
ヨーダンパ付)
車輪径 810 mm
動力伝達方式 ディーゼル液体式
変速機 N-DW16A形(液体
変速段 変速1段・直結4段
パワーオン制御付
最終減速比1.860
制動装置 電気指令式空気ブレーキ
機関排気ブレーキ併用)
保安装置 ATS-SN
ATS-DN
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キハ261系気動車(キハ261けいきどうしゃ)[注釈 1]は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が運用する特急形気動車である。

1998年平成10年)から製造され、宗谷本線特急列車に使用される基本番台と、2006年(平成18年)から製造され、室蘭本線石勝線根室本線の特急列車に使用される1000番台がある。この2番台はそれぞれ相違点が多いため、本稿では共通部分を除き、それぞれ分けて述べることとする。

構造[編集]

本節では共通部分について記述し、各番台特有の構造については後段にて説明する。

車体[編集]

軽量構造のステンレス製構体を採用するオールステンレス車両であるが、前頭部のみ普通鋼製である。制御付き自然振子装置(最大傾斜角度5 - 6度)ではなく、空気バネ伸縮式車体傾斜装置(同3度)を搭載した本系列は車体の上部および下部の絞込みが小さく、客室窓下辺から上方が台形状に窄まる車体断面を持つ。客用扉は先頭車が片側2ヶ所、中間車が片側1ヶ所に設けられている。氷雪の侵入凍結による開閉不良を防止するため、客用扉は速度15km/h以上になると空気シリンダーで車体外側に向かって押圧密着させて気密性を高める、新幹線車両などと同様の構造が採られる。

先頭車はキハ281系・キハ283系と同様、前面に貫通扉を設けた高運転台[注釈 2]とし、踏切事故などに備えた衝撃吸収構造としている。灯火類は前照灯HIDランプシールドビーム)を正面下位の左右に設けるほか、運転台直上にも2灯の全6灯を設ける。尾灯は運転台の風防内部に左右各1灯を設置する。また、正面貫通扉上には愛称表示器が設置されている。

主要機器[編集]

(函館本線岩見沢 - 札幌間、2001年1月2日)

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本形式は1編成4両を基本としているが、2両1ユニット単位で分割可能としている。1000番台はこのほか単独の増結車 (M3) が設定されている。

基本番台の設計段階において、函館本線内(札幌駅 - 旭川駅間)で785系電車エル特急スーパーホワイトアロー」)と協調運転を行う構想があった[注釈 3]ことや、また電車主体の札幌圏に対応する必要性を踏まえ、同系列と同等の走行性能(起動加速度2.2 km/s[注釈 4]、最高速度130km/h)が確保されている。これらの基本構造の多くは同社の通勤形車両キハ201系気動車をベースとし、製造コスト低減を図っている。

ブレーキ装置電気指令式空気ブレーキで、機関ブレーキ排気ブレーキを併用する。基礎ブレーキ装置は両抱き式踏面ブレーキで、制輪子苗穂工場製の特殊鋳鉄制輪子[注釈 5]を使用しており、どのような条件においても130 km/h から十分な余裕をもって600 m 以内での停止が可能である[2]

台車は軸梁式、ヨーダンパ付きのボルスタレス台車(N-DT261系)である。なお、重心を下げるため、新製時車輪径はキハ283系などと同様810 mm としている。

車体傾斜装置[編集]

車体傾斜装置を使用していたころの1000番台「スーパーとかち」
(2008年5月30日 川端駅 - 滝ノ上駅間)

基本番台および1000番台の2013年(平成25年)以前の増備車は、当初枕ばねの空気ばね車体傾斜装置が装備されていた。これは、先頭車両に搭載したジャイロセンサー(角速度センサー)のデータにより曲線を検知して、その後に各車両に2基ずつ搭載された車体傾斜電磁弁により、台車の外軌側の空気ばね内圧を高めることで車体を傾斜させるフィードバック方式のシステムであり、従来の制御付自然振り子に必要であった線形データの入力が不要となっている。このシステムもキハ201系で実用化されていたものをベースに、MR圧向上、配管径拡大、電磁弁容量向上により性能を向上させたものである。

この装置は傾斜角が通常2度まで、最大3度となっており、使用することにより、曲線の高速通過[注釈 6]が可能であった。なお、2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正をもって本系列の車体傾斜装置の使用は取りやめられ[報道 1]2015年(平成27年)度以降の本系列の増備分については車体傾斜装置を搭載しない。


室内設備[編集]

グリーン車のインテリア
(キロ261-1101)
普通車(登場時)のインテリア
(キハ260-1102)

内装デザインもDSBデザインの考え方に基づいて設計されている。

座席はフリーストップ式のリクライニングシートである。

グリーン車(室)の座席は横 1 + 2 列の3列配置で、表地は青色の牛革張り、肘掛は難燃加工が施された白木が用いられている。客室窓は座席ごとに設け、ロール式のカーテンを装備する。天井の配色は全面深い青で、そこにハロゲンランプによるダウンライトを交えた照明が配置されているほか、荷物棚下には読書灯が装備されている。なお、ダウンライトはデッキ部でも多用されている。床の敷物はじゅうたんとなっている。

普通車の座席は横 2 + 2列の4列配置である。なお、座席の仕様は基本番台と1000番台、グレードアップ指定席改造車で異なるため後述する。客室窓は中央に縦棧を設け、ロール式のカーテンを装備する。天井は荷物棚部分が白色となり、照明色が異なる点以外はグリーン室と同様である。床の敷物は空間を広く見せるため、菱形模様(市松模様・ダイヤゴナルパターン)が施される。

室内の内妻仕切り壁は天然木の突板にアルミ板を張ったものとなっており、仕切扉はタッチセンサー式の自動扉である。

便洗面所はそれぞれM1車とM2、M3車に、移動制約者対応の諸設備はM1車に設定されている。

また、各車両の客用扉にはJR北海道の特急型では初採用となるドアチャイムを装備する。

基本番台[編集]

キハ261系 基本番台
キハ261系基本番台 特急「スーパー宗谷」(2006年3月16日、宗谷本線雄信内駅)
キハ261系基本番台 特急「スーパー宗谷
(2006年3月16日、宗谷本線雄信内駅)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)*
製造所 富士重工業
製造年 1998年 - 2001年
製造数 14両
運用開始 2000年3月11日[報道 2]
運用範囲 札幌駅 - 稚内駅
宗谷本線経由)
主要諸元
最高運転速度 130 km/h
(2000年3月11日[報道 2] - 2014年3月14日[報道 3]
120 km/h
(2014年3月15日[報道 3] - 現在)
設計最高速度 130 km/h
編成定員 204名(4両編成)
台車 N-DT261形・N-TR261形
機関 N-DMF13HZH形
機関出力 460ps/2,100rpm ×2基 / 両
(下記以外)
460ps/2,100rpm ×1基 / 両
(キハ260形100番台)
編成出力 3,220ps(4両編成)
*SE-104編成を除き、北海道高速鉄道開発が保有
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宗谷本線の高速化に伴い、従来の急行列車を格上げした特急列車に使用するため開発された区分で、1998年(平成10年)から2001年(平成13年)にかけて富士重工業で全14両が製造された。なお、本系列に0番台は存在しない[注釈 7]

製作・増備の経緯(基本番台)[編集]

JR北海道は本系列以前に、室蘭本線函館本線経由の特急「スーパー北斗」用のキハ281系気動車や、石勝線根室本線経由の特急「スーパーおおぞら」等向けのキハ283系気動車といった高性能な特急形気動車を開発し、線路自体も改良することで高速運転による大幅な速度向上、サービスアップを実現した。しかし、両系列はいずれも制御付自然振子機構つき台車などの可動部の増加や寒冷地対策などの要因もあり製造・保守コストが高額であった。

そのような中で、1997年(平成9年)にJR北海道と北海道ほか沿線自治体が出資する第三セクター北海道高速鉄道開発」を事業主体とした、宗谷本線旭川駅 - 名寄駅間の線路改良工事(最高速度を95km/hから130km/hへ引き上げ)が着工され、2000年(平成12年)に竣工することとなった。この高速化事業では、先行した石勝線・根室本線の高速化事業と同様、改良した地上設備を北海道高速開発が所有し、JR北海道へ貸し付けるスキームが採られているが、宗谷本線はそれと比べて大幅に輸送密度が低い区間であることから、車両についても保有・貸し付けを行うこととなった。それにあたって、北海道随一の酷寒地である宗谷本線沿線から電車主体の札幌圏までを安定的に走行でき、なおかつコストパフォーマンスに優れた車両が要請されたことから、新たに開発されたのが本系列である[注釈 8]。2000年(平成12年)3月11日ダイヤ改正で札幌駅 - 稚内駅間の特急「スーパー宗谷」として営業運転を開始した。

本系列の導入に伴う、加速度向上、名寄以南の最高速度130km/h運転および曲線通過速度の向上[注釈 9]により、札幌駅 - 稚内駅間の所要時間は従前の急行「宗谷」などで約5時間50分を要していたところが最速4時間58分にまで大幅に短縮された[注釈 10]。その後、車体傾斜装置の使用を停止し、最高速度が120km/hとされた2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正時点においても、最速で5時間5分、遅い便でも5時間10分前後と、車両性能の高さを発揮している[報道 4]

仕様(基本番台)[編集]

基本番台の内外装デザインは、JR北海道と提携関係にあるデンマーク国鉄 (DSB) との共同制作第一号である[4]

外観・エクステリア(基本番台)[編集]

前頭部の造型は以前制作されたキハ281系・キハ283系両気動車と比較し正面下部の絞り込みや後退角が小さく、下部スカートはキハ201系同様幅の広い形状である。先頭部の幌は731系電車・キハ201系気動車と同様の自動幌装置を採用している。

外部塗色は前頭部と客用扉周囲がコバルトブルー、塗装境界部にはJR北海道のコーポレートカラーである萌黄色(ライトグリーン)の縦帯を配し、客用扉の窓周りから車体の戸袋部までの部分は黄色[注釈 11]である[5]。前頭部側面には "Tilt261 Active Air Suspension System "ロゴマークを配しているが、車体傾斜装置の使用停止に伴い、2015年(平成28年)以降"HET 261 Hokkaido Express Train"に変更されている[新聞 1]

前面貫通扉の愛称表示器と側面の行先表示器はキハ283系で全て3色LEDとなっていたが、本番台では愛称表示器はステッカー式[注釈 12]、行先表示器が幕式で、別途号車表示と設備表示を一体化したサボ式プレートを客用扉付近に設置する785系と同様の方式が採用されている。

機器類(基本番台)[編集]

キハ260形(100番台)の
N-DT261形台車
(2007年10月、札幌駅)

台車は軸梁式、ヨーダンパ付きのボルスタレス台車 N-DT261形・N-TR261形であり、駆動機関は定格出力 460ps/2,100rpmN-DMF13HZH形ディーゼルエンジンを搭載する。キハ201系とほぼ共通の仕様であるが、通勤車両のように大幅な定員変動がないため、価格抑制と重量軽減の観点から、出力を10ps向上させる代わりにキハ260形100番台は1基、他車両は2基搭載とされた[6]液体変速機は変速1段・直結4段、パワーオン制御(自動車の半クラッチと類似の機構)付きの N-DW16A形である。基本の4両編成での定格出力は 3,220ps(約 2,400kW)に達する。

先述の通り、車体傾斜装置・エンジンなどの基本構造はキハ201系気動車で実用化されていたものをベースとすることで製造コスト低減を図っている。

車内設備・インテリア(基本番台)[編集]

基本編成時、室内はグリーン車が半室、普通車が残り3.5両で構成されている。グリーン室の座席は窓側席にパソコンコンセントが設置されている。普通車の座席モケットは車両ごとに色調が赤・緑・青のいずれかで統一されている。

編成・形式(基本番台)[編集]

先頭車1両 + 中間車1両の計2両で1ユニットを構成しており、ユニットごとに分割が可能である。中間車に簡易運転台が設けられているが、これは車両基地等での入換時にのみ使用されるもので、自動列車停止装置 (ATS) などの保安装置を装備していないため、キハ283系などのそれと異なり本線上での運転はできない。

編成番号は2両単位で付番され、識別記号「SE」を冠し「SE-104」のように表す。札幌向きで身障者対応設備を持つSE-100編成と、稚内向きでグリーン室を持つSE-200編成の2ユニットによる4両が基本編成となる。増結時はいずれかのユニットを基本編成の前後に連結することで行われる。

SE-100編成 (101 - 104)
基本編成の札幌方に使用する編成で、キハ261形 + キハ260形の2両で構成される。
キハ261形100番台 (Mc1)
札幌方の先頭車で、普通車(56席)。座席は青色である。
キハ260形100番台 (M1)
中間に組成される普通車(51席)。座席は緑色である。札幌方車端部に移動制約者対応の洗面所一体型洋式トイレを設け、客室に車椅子対応座席を1席設けている。稚内方の車両端部には簡易運転台付の車掌室を設けている。この車両のみ駆動機関は1基のみ搭載である。
SE-200編成 (201 - 203)
基本編成の稚内方に使用する編成で、キハ260形 + キロハ261形 の2両で構成される。
キハ260形200番台 (M2)
中間に組成される普通車(60席)。座席は赤色である。稚内方の車端部に洋式トイレ洗面所を備える。
札幌方の車両端部には簡易運転台つきの電話室が設けられている。ただし、公衆電話は2009年(平成21年)10月1日以降使用停止となり、撤去されている[報道 6]。また、簡易運転台は通常時はシャッターで仕切られている。
キロハ261形200番台 (Mhsc2)
稚内方の先頭車で、グリーン室(9席)/普通室(28席)の合造車。普通車の座席は青色である。普通室のとグリーン室の中間には業務用室、業務用扉のある車販準備室を備えるほか、喫煙車の設定があった際禁煙車となっていた為、グリーン席乗客向けに喫煙スペースが設置されていたが、現在はいずれも閉鎖されている。
キハ261系基本番台 年次別製造番号一覧
製造
年次
両数 SE-200編成 SE-100編成 備考
キロハ261
(Mhsc2)
キハ260
(M2)
キハ260
(M1)
キハ261
(Mc1)
1998 4 201 101 北海道高速鉄道開発所有
1999 8 202 102
203 103
2001 2   104 JR北海道所有


改造・仕様変更(基本番台)[編集]

増備車(SE-104編成)
基本番台は当初4両編成3本(12両)のみで運用され、増結運用時の予備車がない状態であったが、2001年(平成13年)11月1日に1ユニット2両(SE-104編成)が追加投入されている[報道 7]。この編成のみはJR北海道の自社保有であり、座席に追設された手すり・肘かけの大型化、補機駆動装置への定速回転装置設置など細部仕様に差異がある。
側窓強化改造
基本番台の客室窓は製造当初複層ガラスのみの構造であったが、冬季間に車両に付着した雪氷が走行中に落下して線路のバラストを跳ね上げ、窓に当たり破損する事故が頻発したことから、2001年(平成13年)以降にガラス外部にポリカーボネート製の透明保護板を追設する改造を行った。
車体傾斜装置撤去
2014年(平成26年)7月4日、JR北海道は軌道や車両への負担軽減、機器トラブルの防止を目的として、同年8月30日ダイヤ改正をもって本系列の車体傾斜装置の使用を取りやめることを発表した[報道 1]
そのため、基本番台では電車特急との併結運転機器や車体傾斜装置を撤去し、空気圧縮機の変更や先頭車ロゴの変更が順次行われた。
電子ホーン取り付け工事
2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で一部の特急列車が旭川駅で折り返しとなり、給油作業などを行うため旭川運転所に入出区することとなったが、同運転所周辺の住宅地域への騒音を考慮して、キハ261系(基本番台)に電子ホーンを設置する工事が施工された。

編成・運用(基本番台)[編集]

上:基本編成の稚内方(写真後方)にSE-200編成(増21 - 22号車)を増結した場合。
下:基本編成の札幌方(写真前方)にSE-100編成(5 - 6号車)を増結した場合。

2016年(平成28年)4月1日現在、14両全車が苗穂運転所に配置されている。前述の通り、SE-104編成を除く12両は北海道高速鉄道開発が保有し、JR北海道に貸し付ける形をとっている。2017年(平成29年)3月4日時点で、以下の列車・区間で運用する。

  • 特急宗谷」(札幌駅 - 稚内駅間):1往復
  • 特急「サロベツ」(旭川駅 - 稚内駅間):2往復(1 - 4号)
    増結時は、基本の4両編成に別の2両ユニットを増結した6両編成となる。増結形態により、号車番号と車両設備の対応が異なる。
    予備の車両が少なく運用に余裕がないため、車両検査・トラブル発生時にはキハ183系など他系列の車両で代走する。
基本編成
 
← 稚内
旭川・札幌 →
号車 SE-200編成 - SE-100編成
1 2 3 4
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
- キハ260
-100
キハ261
-100
稚内方にSE-200編成を増結した編成
 
← 稚内
旭川・札幌 →
号車 SE-200編成 + SE-200編成 - SE-100編成
増21 増22 1 2 3 4
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
+ キロハ261
-200
キハ260
-200
- キハ260
-100
キハ261
-100
札幌方にSE-100編成を増結した編成
 
← 稚内
旭川・札幌 →
号車 SE-200編成 - SE-100編成 + SE-100編成
1 2 3 4 5 6
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
- キハ260
-100
キハ261
-100
+ キハ260
-100
キハ261
-100

運用の変遷(基本番台)[編集]

2000年(平成12年)3月11日ダイヤ改正[報道 2]
1998年(平成10年)冬に試作車として4両編成×1本(SE-101編成 + SE-201編成)の計4両が落成し、苗穂運転所に新製配置された。営業投入される函館本線・宗谷本線のほか、函館地区や小樽方面、石北本線などで試験を実施した後、1999年(平成11年)に量産車として4両編成×2本(SE-102, SE-103編成 + SE-202, SE-203編成)の計8両が落成し、2000年(平成12年)3月11日ダイヤ改正から以下の列車で営業運転を開始した。当初の最高速度は130 km/h。
2001年(平成13年)11月1日[報道 7]
一部仕様を変更した2両編成×1本(SE-104編成)が増備され、運用に入る。
2014年(平成26年)3月15日ダイヤ改正[報道 3]
特急「スーパー宗谷」の最高速度が120 km/hに変更。
2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正[報道 1]
特急「スーパー宗谷」用のキハ261系(基本番台)における車体傾斜装置の使用を停止。
2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正[報道 4]
宗谷本線の特急列車運転系統を以下の通りに再編。これに伴い、宗谷本線特急の定期運用からキハ183系が撤退。
  • 特急「宗谷」(札幌駅 - 稚内駅間):1往復
  • 特急「サロベツ」(旭川駅 - 稚内駅間):2往復(1 - 4号)


1000番台[編集]

キハ261系 1000番台
キハ261系1000番台(旧塗装)特急「スーパーとかち」(2007年10月、帯広駅)
キハ261系1000番台(旧塗装)
特急「スーパーとかち」
(2007年10月、帯広駅)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
製造所 川崎重工業(鋼体・台車)
北海道旅客鉄道苗穂工場
(艤装:2006年 - 2009年)
新潟トランシス
(艤装:2013年 - )
製造年 2006年 - 製造中
製造数 51両(2016年4月1日現在)
運用開始 2007年10月1日
(札幌駅 - 帯広駅間)[報道 8]
2016年3月26日
函館駅 - 札幌駅間)[報道 9]
運用範囲 札幌駅 - 帯広駅間
石勝線根室本線経由)
函館駅 - 札幌駅間
函館本線室蘭本線経由)
主要諸元
最高運転速度 130 km/h
(2007年10月1日[報道 8] - 2014年8月29日[報道 1]
120 km/h
(2014年8月30日[報道 1] - 現在)
設計最高速度 140 km/h
編成定員 186名(4両編成)
242名(5両編成)
354名(7両編成)
410名(8両編成)
台車 N-DT261A形
機関 N-DMF13HZJ形
機関出力 460 ps / 2,100 rpm ×2基 / 両
編成出力 3,680 ps(4両編成)
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キハ183系気動車等の老朽取り換え・高速化、および特急形気動車の補充のため、2006年平成18年)から製造された車両で、基本番台から大幅なマイナーチェンジが行われている。なお、本区分は連結幌取付部形状やモニタ装置の伝送方式が基本番台と異なるため、基本番台との混結はできない。

製作・増備の経緯(1000番台)[編集]

石勝線根室本線経由の特急列車は、2001年(平成13年)7月1日ダイヤ改正札幌駅 - 釧路駅間の特急「おおぞら」昼行便6往復が全てキハ283系での運転となり、高速化(スーパー化)が完了した[注釈 13]。一方、札幌駅 - 帯広駅間の特急「とかち」系統には、キハ283系で運転される特急「スーパーとかち」2往復を除き、依然としてキハ183系が残存していた。そのため、これらのキハ183系を置き換え、既存のキハ283系とあわせて「とかち」全列車の高速化を図るために開発・投入されたのがこの1000番台である。2007年(平成19年)10月1日ダイヤ改正から特急「スーパーとかち」[報道 8]で営業運転を開始した。

基本番台を製造した富士重工業がすでに鉄道車両製造事業から撤退(新潟トランシスに事業譲渡)していたこと、JR北海道社内の技術力維持向上も図る観点から、本区分の製造にはノックダウン方式が採られ、車体構体と台車を川崎重工業から購入し[新聞 2]、搭載機器や内装などの艤装作業は自社の苗穂工場が担当することとなった[新聞 3]

2009年(平成21年)10月1日ダイヤ改正までに「とかち」系統のキハ183系を置き換え[報道 13]、一旦増備は終了したが、2011年(平成23年)5月27日に発生した石勝線脱線火災事故[報道 14][報道 15]で罹災し廃車となったキハ283系6両の代替として、2013年(平成25年)に6両が製造された[新聞 4]。なお、以降の増備分の艤装は新潟トランシスが担当している[新聞 5][新聞 6]

2014年(平成26年)9月10日には、JR北海道の一連の不祥事等を受け「従来形式での車両形式の統一によって、予備車共通化による全体両数の抑制と機器共通化によるメンテナンス性の向上が図られること」から、次世代特急気動車として開発されていたキハ285系の開発を中止し、当面本系列の増備が継続される方針が示された[報道 16]。その後、2015年(平成27年)度に増備が行われ、2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正から函館駅 - 札幌駅間の特急「スーパー北斗」へも投入されている[報道 9]

2015年(平成25年)3月25日には、2016年(平成28年)度から2017年(平成29年)度にかけて、キハ183系0番台34両の置き換えを目的とする増備を行うことが発表されており[報道 17]、今後も増備が続けられる予定である。

仕様(1000番台)[編集]

外観・エクステリア(1000番台)[編集]

1000番台の運転台。ワンハンドルマスコンとタッチパネル液晶式のモニタディスプレイを装備する。
「HET261」に変更された1000番台のロゴ
(ST-1106編成)

1000番台では床下構造などの基本構造は基本番台から踏襲しつつ、構体などは789系電車(基本番台)をベースとした。そのため、前頭部の意匠・灯火類配置は789系(基本番台)とほぼ同一の意匠に変更され、基本番台と比較して先頭車の車体長さが200 mm 長く、車体高さが30 mm 低くなっている。

また、先頭車を介した増結は考慮されていないため、本区分では中間車の簡易運転台は準備工事のみとし、先頭部の幌も設置する場合、自動幌ではなく通常の幌とアダプターによるものの設置が想定されている。

車体側面はダルフィニッシュ仕上げが施され、ビード加工は省略されている。前頭部以外の車端部には転落防止幌が設置された。登場時の車体の外部塗色は、客用扉窓 - 戸袋部周囲の配色を基本番台の黄色からオレンジ色[注釈 14]に変更している。ロゴはアクセントカラーがオレンジとなった点を除いて基本番台と同一の"Tilt261 Active Air Suspension System " であるが、車体傾斜装置非搭載となった2015年(平成27年)度の増備車については"HET 261 Hokkaido Express Train"となっている[新聞 7]。なお、これらのエクステリアデザインは2015年(平成27年)以降、順次変更されている(後述)。

側面の行先表示器は789系同様の3色LED式に変更され、列車名・行先・号車表示・設備表示を一体で表示する。その為基本番台で採用されたサボ受けは廃止されている。正面の愛称表示器はロール幕式[注釈 15]に変更された。

客室窓は酷寒地での高速運転により、車体に付着した氷塊が走行中に落下し、跳ね上げたバラストが側窓を破損する事例が多発したことを受け、789系と同様、当初から強化ガラス板とポリカーボネート板を一体化した複層構造のものを装備する。

貫通幌は基本番台とは異なり、789系から採用されたゴム製のものに変更され、形状も789系と共通化されている。

機器類(1000番台)[編集]

上:キハ260形(1300番台)の
主機関 N-DMF13HZJ形
 
下:キハ260形(1300番台)の
N-DT261A形台車
(2007年10月18日、帯広駅)

駆動機関は燃焼効率を向上させ有害排出物の低減を図った、出力460ps/2100rpm の N-DMF13HZJ形にマイナーチェンジされた。運用区間の石勝線には、トマム駅付近の標高543mをサミットとする最急12‰の長距離連続勾配が存在するため、機関は全車とも2基搭載とし、基本の4両編成での定格出力を基本番台の 3,220 ps から3,680 ps に向上させている。変速機は基本番台と同一の N-DW16A形である。台車は軸受の設計を変更し、140km/h走行対応とした N-DT261A 形とされた。

補機駆動装置についても、基本番台SE-104編成で採用した定速回転装置を各車2台設置し、電源供給を安定化している。

冷房装置については789系と異なり、基本番台と取り付け位置・大きさを共通化したものを採用しているが、冷媒を環境対応としてR-407Cに変更している。

車内設備・インテリア(1000番台)[編集]

室内デザインはほぼ基本番台と共通だが、グリーン車は1両全車、8列に拡大され、コンセントも全席に用意された。またじゅうたんを789系と同等のウール100%へ変更している。普通車も789系や基本番台増備車と同等の仕様となり、座席モケットは緑色と青色の2種類となった。なお一部の普通車については2009年(平成21年)4月から後述の「グレードアップ座席」に交換されたものがあり[報道 18]、以降の増備車もこの仕様で落成している。また、デッキドア回り内側の配色も、基本番台は青であったが、1000番台では789系と同様萌黄色に変更されている。また内装パネル類は新火災対策に適合するべく、天井パネルを新基準対応のFRP製、小天井パネルをメラミン製へ変更している。

便所についても789系と同構造となり、基本番台に存在した洗面所を廃止し、男子用小便所を新設しているが、増備車では洗面台が設けられている(後述)。

また、先頭車前位側出入り台には789系やキハ283系同様の車掌台が設けられ、小窓が設けられている。

編成・形式(1000番台)[編集]

基本番台と同様、先頭車1両 + 中間車1両の計2両で1ユニットを構成しており、ユニットごとに分割可能である。基本番台と比較するとそれぞれMc1車がMsc1車、Mhsc2車がMc2車に変更され、編成向きも基本番台とは逆となっている。

編成番号は2両単位で付番され、識別記号「ST」を冠し「ST-1104」のように表す。帯広・函館向きでグリーン車・身障者対応設備を持つST-1100編成と、札幌向きのST-1200編成のユニットによる4両が基本編成となる。

また、本区分の車両増結は編成の端にユニット単位で増結する方式ではなく、中間に増結車 (M3) を1両単位で挿入する運用形態をとる。これについては6両まで連結でき、最大10両編成での運用が可能である。そのため先述のように中間車の簡易運転台は準備工事のみとされた。

ST-1100編成
基本編成の帯広・函館方に使用する編成で、キロ261形1100番台 + キハ261形1100番台の2両で構成される。
キロ261形1100番台 (Msc1)
帯広方の先頭となるグリーン車(24席)。札幌方に多目的室・車販準備室・業務用室がある。
キハ260形1100番台 (M1)
中間に組成される普通車(50席)で、グレードアップ工事以前の座席色は緑色。帯広方にトイレ(車椅子対応洋式 + 男子小用)、札幌方に簡易運転台の準備工事がなされた車掌室・業務用室を設置している。
移動制約者対応の諸設備として、客室の帯広方に車椅子対応座席と車椅子スペースを2席分設けている。2席分となったことにより同基本番台と比べて定員は1名減少している。
ST-1200編成
基本編成の札幌方に使用する編成で、キハ260形1200番台 + キハ261形1200番台の2両で構成される。
キハ260形1200番台 (M2)
中間に組成される普通車(60席)で、グレードアップ工事以前の座席色は緑色。帯広・函館方に簡易運転台の準備工事がなされた電話室を設けているが、公衆電話は2009年(平成21年)10月1日以降使用停止となり、撤去されている[報道 6]。札幌方にはトイレ(共用洋式 + 男子小用)を装備する。2013年(平成25年)度増備車以降は加えて札幌方の客室を座席1列分削減し、洗面所と荷物置場を設置したため、定員が56席となる。
キハ261形1200番台 (Mc2)
札幌方の先頭となる普通車(56席)で、グレードアップ工事以前の座席は青色である。
基本的に自由席であるため、座席の交換はなされなかったが、2015年度(平成27年)増備車からは当初よりグレードアップ席である。
増結車
キハ260形1300番台 (M3)
増結用としてST-1100編成とST-1200編成の間に挿入する形で連結される中間車。この車両の連結両数を1 - 6両の範囲で増減する事で5 - 10両編成が組成される。
室内は普通車(60席)で、グレードアップ工事以前の座席色は青色。車内配置はキハ260形1200番台と同一であるが、排気管の立ち上がり等の関係で便洗面所の設置位置が客室側に寄っているほか、帯広・函館方は電話室の代わりに荷物置場を設ける。簡易運転台の準備工事も行われていない。同1200番台同様、2013年度製造車以降は札幌方に洗面所と荷物置場を設置したため定員56席となる。
キハ261系1000番台 年次別製造番号一覧
製造
年次
新製
配置
両数 ST-1100編成 増結車 ST-1200編成 備考
キロ261
(Msc1)
キハ260
(M1)
キハ260
(M3)
キハ260
(M2)
キハ261
(Mc2)
2006 札幌 4 1101   1201 特急「とかち」系統
老朽取り換え用
先行製造車
2007 9 1102 1301 - 1305 1202  
2009 8 1103 1306 - 1309 1203 M2・M3車の定員を変更
2013 6 1104 1310, 1311 1204 キハ283系事故車代替分
2015 16 1105 1312 - 1319 1205 特急「北斗」系統
増発用
当初より車体傾斜装置非搭載
すべての普通車座席が
グレードアップ仕様
旧塗装時のロゴが"HET261"
1106 1206
2016 12 1107 1320 - 1323 1207
1108 1208
函館 12 1109 1324 - 1327 1209 特急「北斗」系統
老朽取り替え用
当初から新塗装
ヘッドマークLED
ワイパー2本
1110 1210


改造・仕様変更(1000番台)[編集]

キハ260形1200番台・1300番台への洗面台・荷物置き場設置
1000番台には当初、便所から独立した洗面台が設けられていなかったが、キハ260形1200番台および1300番台に、2009年(平成21年)度増備車(キハ260 1203および1306 - 1309)以降、新たに設けられている。これに伴い、両番台では便所のある札幌方の客室を座席1列分削り、洗面台と荷物置場に充てたため、増備車では定員がそれぞれ4名減少している。
なお、2009年(平成21年)度製造車の鋼体は従来の仕様のままであったため、不要となった小窓部分をステンレス板で塞がれた状態で落成していたが[新聞 3][新聞 8]、2013年(平成25年)度の増備車以降、当初から小窓の無い56席用の構体で落成している。
普通車座席のグレードアップ座席化[報道 18]
グレードアップ指定席化された車両の座席
普通車については、2006年(平成18年)のキハ283系[報道 19]、2008年(平成20年)のキハ281系およびキハ183系(「北斗」用)[報道 20]に続き、普通車の一部の座席を「グレードアップ座席」に交換した。これは座席幅・背もたれ高さの拡大、可動式枕の設置、「uシート」と同様なチケットホルダーなどの設備を導入し、普通車指定席の居住性の向上を図るものである。なお、シートピッチは変更されていない。
対象となったのは当時充当されていた「スーパーとかち」の通常編成で指定席(2・3号車)として使用する可能性のあるキハ260形1100番台・1300番台の全車両で、2009年(平成21年)4月から同年秋にかけて全車の改良が完了した。しかし、翌2010年(平成22年)10月10日から「スーパーとかち」の減車運用が開始され[新聞 9]、自由席は4号車のみとされたため、4両編成時に3号車となるキハ260形1200番台全車に対しても改造が実施されている[注釈 16]。また、2015年(平成27年)度以降の増備車は基本的に自由席となるキハ261形1200番台も含め、すべての普通座席がこの仕様で落成している。
車体傾斜装置撤去[報道 1]
基本番台と同様1000番台も、軌道や車両への負担軽減、機器トラブルの防止を目的として、2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正をもって、最高速度の引き下げと同時に車体傾斜装置の使用が取りやめられた。また、2015年(平成27年)度より導入された車体傾斜装置を搭載しない増備車に合わせ、車体傾斜装置を搭載する既存の車両について同一仕様にする工事が行われ、車体傾斜装置の撤去、空気圧縮機の変更が順次実施されている。
エクステリアデザイン変更[報道 22][新聞 10]
新デザインの車両を先頭に運用される特急「スーパー北斗」(2016年5月8日、ST‐1203編成)
2015年(平成27年)9月9日、1000番台のエクステリアデザインの変更が発表された[注釈 17]
新デザインは従来車で青とされていた先頭部と出入り口付近を[注釈 18]とし、前面から側面にかけ、と銀の帯[注釈 19]が引かれている。前面は警戒色として貫通扉付近が黄色[注釈 20]となり、地上側からの視認性を向上させている。なお、ロゴマークは設定されなかった。
2015年(平成27年)12月17日、ST-1204編成が最初に塗装変更されて苗穂工場を出場し[新聞 11][新聞 12]、同年12月25日から運用に投入された[新聞 13]。従来のデザインで製作された計55両については2017年度(平成29年)末までに新デザインに変更される予定であり[報道 22][新聞 10]、2016年度(平成28年)分以降の増備車は当初より全てこのデザインで落成している[新聞 14][新聞 15]
ヘッドマークのフルカラーLED化
2016年(平成28年)度以降の増備車は、ヘッドマークがフルカラーLED式へ変更された[新聞 16]。また、2017年(平成29年)よりロール幕式であった在来車についても、順次フルカラーLED式へ交換が行われている[新聞 17]

編成・運用(1000番台)[編集]

2016年(平成28年)4月1日現在、札幌運転所に51両が配置されている。2017年(平成29年)3月4日時点で、以下の列車・区間で運用される。

ホームライナーでの運用(2008年3月3日、手稲駅)
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):1 - 10号
  • ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):回31D
  • 特急「スーパー北斗」(函館駅 - 札幌駅間):4往復(下り9・11・19・23号、上り4・6・18・20号)
    特急「スーパーとかち」および「ホームライナー」では、キハ260形1300番台を基本編成の中間に1両連結した5両編成が基本である。
    特急「スーパー北斗」では、キハ260形1300番台を基本編成の中間に3両連結した7両編成が基本である[7]。繁忙期には増結によって最大10両編成での営業運転も行われている[新聞 18]。このほか、増発された臨時特急「北斗」へも充当されることがある[新聞 19][新聞 20]
特急「スーパーとかち」用編成(2007年10月1日 - 2010年10月9日、2013年11月1日以降)
 
← 帯広
札幌 →
号車 ST-1100編成 - 増結車 - ST-1200編成
1 2 3 4 5
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
- キハ260
-1300
- キハ260
-1200
キハ261
-1200
特急「スーパー北斗」用編成(2017年3月4日以降)[7]
 
← 函館
札幌 →
号車 ST-1100編成 - 増結車 - 増結車 - 増結車 - ST-1200編成
1 2 3 4 5 6 7
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
- キハ260
-1300
- キハ260
-1300
- キハ260
-1300
- キハ260
-1200
キハ261
-1200

運用の変遷(1000番台)[編集]

2007年(平成19年)10月1日ダイヤ改正[報道 8]
2006年(平成18年)に4両編成×1本(ST-1101編成 + ST-1201編成)が先行して落成し、性能試験が行われた。2007年(平成19年)に4両編成×1本(ST-1102編成 + ST-1202編成)と増結車5両(キハ260-1301 - 1305)の計9両が落成し、同年10月1日から「とかち」系統5往復のうち、特急「スーパーとかち」2往復に投入され、既存のキハ283系1往復[注釈 21]と合わせ、「とかち」系統5往復中3往復を「スーパー化」した。当初の最高速度は130 km/h で、キハ260形1300番台を基本編成の中間に1両連結した5両編成が基本とされた。
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):2往復(下り1・7号、上り4・10号)
  • 「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):下り1本
2009年(平成21年)10月1日ダイヤ改正[報道 13]
2009年(平成21年)に一部仕様変更を行った4両編成×1本(ST-1103編成 + ST-1103編成)と増結車4両(キハ260-1306 - 1309)の計8両が落成し[新聞 21]、同年10月1日から特急「スーパーとかち」2往復(下り3・9号、上り2・6号)に追加投入された。これによって、キハ283系と合わせ、「とかち」系統5往復からキハ183系を撤退させた[注釈 22]
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):4往復(下り1・3・7・9号、上り2・4・6・10号)
  • 「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):下り1本
2010年(平成22年)10月10日[新聞 9]
特急「スーパーとかち」の基本編成が減車され、増結車を連結しない4両編成での運転に変更された。
特急「スーパーとかち」用編成(2010年10月10日 - 2013年10月31日)
 
← 帯広
札幌 →
号車 ST-1100編成 - ST-1200編成
1 2 3 4
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
- キハ260
-1200
キハ261
-1200
2013年(平成25年)11月1日ダイヤ変更[報道 21]
特急「スーパーとかち」の基本編成が5両に戻された。ただし、以前とは異なり自由席は1両のみの連結となった。
また、2011年(平成23年)5月27日石勝線脱線火災事故で廃車となったキハ283系6両の代替である、4両編成×1本(ST-1104編成 + ST-1204編成)と増結車2両(キハ260-1310, 1311)の計6両が2013年(平成25年)に落成し[新聞 4]、同年11月1日からキハ283系が使用されていた特急「スーパーとかち」1往復(下り5号、上り8号)を置き換え、「とかち」系統全列車に充当されるようになった。
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):5往復(1 - 10号)
  • 「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):下り1本(回31D)
2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正[報道 1]
特急「スーパーとかち」の最高速度が130 km/hから120 km/hに変更され、車体傾斜装置の使用を停止した。
2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正[報道 9]
2015年(平成27年)度には、北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間)の開業に伴う函館駅 - 札幌駅間の特急「北斗」系統の増発用として、車体傾斜装置非搭載などの仕様変更を行った4両編成×4本(ST-1105 - ST-1108編成 + ST-1205 - ST-1208編成[注釈 23])と増結車12両(キハ260-1312 - 1323)の計28両が落成し[新聞 24][新聞 25]、2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正から特急「スーパー北斗」3往復に投入された。
特急「スーパー北斗」では当初、キハ260形1300番台を基本編成の中間に4両連結した8両編成が基本とされた[8][新聞 18]
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):5往復(1 - 10号)
  • 「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):下り1本(回31D)
  • 特急「スーパー北斗」(函館駅 - 札幌駅間):3往復(下り9・11・23号、上り4・18・20号)
特急「スーパー北斗」用編成(2016年3月26日 - 2017年3月3日)[8]
 
← 函館
札幌 →
号車 ST-1100編成 - 増結車 - 増結車 - 増結車 - 増結車 - ST-1200編成
1 2 3 4 5 6 7 8
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
- キハ260
-1300
- キハ260
-1300
- キハ260
-1300
- キハ260
-1300
- キハ260
-1200
キハ261
-1200
2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正[報道 4]
2016年(平成28年)にさらなる仕様変更を行った4両編成×2本(ST-1109, ST-1110編成 + ST-1209, ST-1210編成)と増結車4両(キハ260-1324 - 1327)の計12両が落成し、新たに特急「スーパー北斗」(1往復:下り19号、上り6号)に投入された。これに伴い、「スーパー北斗」の基本編成は1両減車し、7両編成での運転となる[7]
また、本系列は一貫して札幌運転所に配置されていたが、この増備車12両は本系列では初めて函館運輸所に配置される。
  • 特急「スーパーとかち」(札幌駅 - 帯広駅間):5往復(1 - 10号)
  • 「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅):下り1本(回31D)
  • 特急「スーパー北斗」(函館駅 - 札幌駅間):4往復(下り9・11・19・23号、上り4・6・18・20号)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ JR北海道では公式Webサイトなど外部文書において「261系気動車」の表記を使っている。JRグループにおいて「261系」という電車は存在しないが、慣例的に「キハ261系」と呼ばれることがある。
  2. ^ かつては前面貫通扉と出入台との間は開放されており、乗客が前面展望を楽しむことも可能であったが、2010年(平成22年)1月29日に函館本線で発生したエル特急「スーパーカムイ」の踏切事故で当該列車(789系1000番台)の先頭車前頭部が大破したことを受け、同年5月1日以降一般客を立入禁止とした。
  3. ^ このため、運転台には協調用スイッチの取り付けスペースがあり、制御電圧も合わせている[1]
  4. ^ 785系は起動加速度2.0 km/s(500番台組み込み後は2.4 km/s)。なお、同時期に制作されていた731系電車とキハ201系気動車の起動加速度は2.2 km/sである。
  5. ^ JR北海道の他の新形式車両にも装備されている。
  6. ^ 半径600m以上の曲線では本則 +25km/h、同 600m 未満 400m 以上で +20km/h、同 400m 未満 220m 以上で +15km/h。
  7. ^ 一部資料では、「0番台」[報道 4]や「100番台」との表記も見られる。
  8. ^ このため、当初から製造価格の上限が設定されており、製造コスト低減を図って本系列が開発されている[3]
  9. ^ 宗谷本線の名寄駅 - 稚内駅間では地上設備が未改良であるため、この区間は車体傾斜装置を停止させて走行し、最高速度も95km/hとなる。
  10. ^ 2013年(平成25年)11月1日ダイヤ修正直前の時点で、特急「スーパー宗谷」2往復の札幌駅 - 稚内駅間における平均所要時間は4時間58分だった[報道 5]
  11. ^ 道北などに自生し初夏に開花するエゾカンゾウをイメージしたものである。
  12. ^ 営業運転開始後は回送列車や臨時列車として運転する場合も常に特急「スーパー宗谷」のヘッドマークを掲出しているが、落成直後は試運転が掲出されていた。
  13. ^ 夜行の1往復(13・14号)は同ダイヤ改正で「まりも」に改称し[報道 10]2008年(平成20年)8月31日の最終運転まで[報道 11][報道 12]、引き続きキハ183系と14系客車寝台車)で運行された。
  14. ^ 道東などに自生し、夏に開花するエゾスカシユリをイメージしたものである。
  15. ^ この幕には通常1000番台が運用に入らない「スーパーおおぞら」「スーパー宗谷」「サロベツ」といったヘッドマークも用意されており、札幌運転所などの一般公開で披露されたことがある。
  16. ^ 2013年(平成25年)11月1日ダイヤ変更[報道 21]以降、「スーパーとかち」は5両編成へ戻っているが、本車が充当される4号車は以前と異なり指定席とされている。また、減車中も5両編成などへ増結した場合、指定席車を増結する形を採ったため、キハ260形1200番台は指定席として運用された。
  17. ^ 基本番台および他形式の特急気動車のデザインの変更はない。
  18. ^ 北国に積もる雪、清らかさ、誠実さをイメージしたもの。
  19. ^ 北海道を代表する花の色(ラベンダーライラック)をイメージしたもので、横方向のラインとしたことで「伸びやかなイメージ」「雄大な大地」を表現している。
  20. ^ 菜の花畑などをイメージしている。
  21. ^ このとき、キハ283系を使用する「スーパーとかち」は2往復から1往復に減便。
  22. ^ 車両運用の都合上、ダイヤ改正前日である2009年(平成21年)9月30日の札幌発帯広行きの最終「とかち9号」は所定のキハ183系ではなく、キハ261系1000番台が代走した[新聞 22][新聞 23]
  23. ^ ST-1108編成 + ST-1208編成については、落成が2016年(平成28年)度にずれ込んでいる。

出典[編集]

報道発表資料[編集]

  1. ^ a b c d e f g h “平成26年8月ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年7月4日), オリジナル2014年7月14日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20140714153703/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140704-1.pdf 2014年7月14日閲覧。 
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  3. ^ a b c “平成26年3月ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年12月20日), オリジナル2013年12月24日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20131224105741/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/131220-1.pdf 2013年12月24日閲覧。 
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新聞記事[編集]

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参考文献[編集]

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外部リンク[編集]