JR北海道キハ261系気動車

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キハ261系気動車
(共通事項)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
主要諸元
軌間 1,067 mm狭軌
車体材質 ステンレス
(前頭部のみ普通鋼
台車 軸梁式ボルスタレス
ヨーダンパ付)
車輪径 810 mm
動力伝達方式 ディーゼル液体式
変速機 N-DW16A形(液体
変速段 変速1段・直結4段
パワーオン制御付
最終減速比1.860
制動装置 電気指令式空気ブレーキ
機関排気ブレーキ併用)
保安装置 ATS-SN
ATS-DN
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キハ261系気動車(キハ261けいきどうしゃ)[注釈 1]は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が運用する特急形気動車である。

1998年平成10年)から製造され、宗谷本線特急列車に使用される基本番台と、2006年(平成18年)から製造され、石勝線根室本線および函館本線室蘭本線の特急列車に使用される1000番台がある[注釈 2]。この2番台はそれぞれ相違点が多いため、それぞれ分けて述べることとする。

基本番台[編集]

キハ261系 基本番台
キハ261系基本番台 特急「スーパー宗谷」(2010年2月4日、函館本線 白石駅 - 苗穂駅間)
キハ261系基本番台 特急「スーパー宗谷
(2010年2月4日、函館本線 白石駅 - 苗穂駅間)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)*
製造所 富士重工業
製造年 1998年 - 2001年
製造数 14両
運用開始 2000年3月11日[報道 2]
運用範囲 札幌駅 - 稚内駅間(宗谷本線経由)
主要諸元
最高運転速度 120 km/h[注釈 3]
設計最高速度 130 km/h
編成定員 204名(4両編成)
車体長 21,670mm
車体幅 2,800mm
車体高 4,012mm
台車 N-DT261形・N-TR261形
車輪径 810mm
機関 N-DMF13HZH形 ×2基 / 両[注釈 4]
機関出力 460ps/2,100rpm
変速機 N-DW16A形
変速段 変速1段 直結4段(パワーオン制御付 最終減速比1.860)
発電機 N-DM283G3形(25kVA) ×2台 / 両[注釈 4]
編成出力 3,220ps(4両編成)
制動装置 電気指令式空気ブレーキ
機関排気ブレーキ併用)
保安装置 ATS-SNATS-DNEBTE
*SE-104編成を除き、北海道高速鉄道開発が保有
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宗谷本線の高速化に伴い、従来の急行列車を格上げした特急列車に使用するため開発された区分で、1998年(平成10年)から2001年(平成13年)にかけて富士重工業で全14両が製造された。

製作・増備の経緯(基本番台)[編集]

JR北海道は本系列以前に、非電化線区においては、室蘭本線函館本線経由の特急「スーパー北斗」用のキハ281系気動車や、石勝線根室本線経由の特急「スーパーおおぞら」等向けのキハ283系気動車といった、制御付自然振子機構を搭載する特急形気動車を開発・投入し、走行する線路自体も改良することで、高速運転による大幅な速度向上、サービスアップを実現したが、これらの高速特急型気動車は可動部の増加等により製造・保守コストが高額であった。

そのような中で、1997年(平成9年)にJR北海道と北海道ほか沿線自治体が出資する第三セクター北海道高速鉄道開発」を事業主体とした、宗谷本線旭川駅 - 名寄駅間の線路改良工事(最高速度を95km/hから130km/hへ引き上げ)が着工され、2000年(平成12年)に竣工することとなった。

しかし、宗谷本線は北海道随一の酷寒地を走行する気象条件の厳しい路線であることに加え、輸送密度が低い区間[注釈 5]であり、車両についても北海道高速鉄道開発による保有・貸し付け[注釈 6]を行うことから、コストパフォーマンスに優れた車両が要請され、車体傾斜制御装置搭載の通勤型気動車キハ201系をベースに本系列が新たに開発された[1][注釈 7]

本番台は、1998年(平成10年)に落成した試作車による走行試験ののち、2000年(平成12年)3月11日ダイヤ改正で従前の急行列車「宗谷」等を再編した札幌駅 - 稚内駅間の特急「スーパー宗谷」として営業運転を開始した。2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正における宗谷本線系統の特急列車再編後も、引き続き宗谷本線を走行する特急「宗谷」「サロベツ」として運用されている。

仕様(基本番台)[編集]

特記ない限り試作車登場時の仕様を述べる。基本番台の内外装デザインは、1990年(平成2年)10月からJR北海道と提携関係にあったデンマーク国鉄 (DSB 現:デンマーク鉄道) との鉄道車両における共同制作第一号であり[3][4][注釈 8]、DSBから内装カラーリング・材質のアドバイス、グリーン席のシートデザイン・外装カラーリングの提案を受けている[1]

また、基本構造の多くはキハ201系をベースとし、製造コスト低減を図っている[3]

外観・エクステリア[編集]

量産車登場時に設定された先頭部ロゴ

軽量構造のステンレス製構体を採用するオールステンレス車両であり、ビード付きのヘアライン仕上げとしている[5]。ただし、前頭部のみ普通鋼製である[3]。空気バネ伸縮式車体傾斜装置(後述)を搭載するため、車体断面は客室窓下辺から上方が台形状に窄まる形状としている。

前頭部はキハ281・283系と同様、前面に貫通扉を設けた高運転台[注釈 9]とし、踏切事故などに備えた衝撃吸収構造としている。スカートはキハ201系の排雪機能とキハ283系のシカ衝撃対策をベースとした形状としている[1]。灯火類は前照灯HIDランプシールドビーム)を正面下位の左右に設けるほか、運転台直上にも2灯の全6灯を設ける。尾灯は運転台の風防内部に左右各1灯を設置する。また、正面貫通扉上にはEL板による愛称表示器が設置されている[3][注釈 10]。先頭部の幌は731系電車・キハ201系気動車と同様の自動幌装置を採用している。

客用扉は先頭車が片側2ヶ所、中間車が片側1ヶ所に設ける。うち、先頭車の前位寄りのものはキハ281・283系同様、乗務員室扉と兼用する。幅は先頭車前位寄りのみ700mm、その他は900mmである[3][5]。客用扉はキハ281・283系のプラグ式ではなく、引き戸式のものを装備するが、戸袋へ侵入した氷雪の凍結による開閉不良を防止するため、ドアレールのヒーターに加え、新幹線の技術を応用し、速度15km/h以上になると4か所の空気シリンダーで車体外側に向かって気密ゴムに押圧密着させて気密性を高める「押さえシリンダー式ドア[報道 3]」を採用している[3]。また、低床ホームに対応するステップを装備している。

外部塗色はキハ281・283系を踏襲したブロックパターンとし、前頭部と客用扉周囲がコバルトブルー、塗装境界部にはJR北海道のコーポレートカラーである萌黄(ライトグリーン)の縦帯を配している。客用扉の窓周りから車体の戸袋部までの部分はアクセントとして黄色[注釈 11]としている[6]。前頭部側面には量産車登場後 "Tilt261 Active Air Suspension System "ロゴマークを配したが、後に変更されている(後述)。

側面の行先表示器はキハ283系で3色LEDとなっていたが、本番台では785系と同様の幕式の行先表示器に列車種別・列車名と行き先、別途客用扉付近に設置したサボ式プレートに号車と設備を表示する方式が採用されている。


機器類[編集]

キハ260形(100番台)の
N-DT261形台車
(2007年10月、札幌駅)
(函館本線岩見沢 - 札幌間、2001年1月2日)

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設計段階において、函館本線内(札幌駅 - 旭川駅間)で785系電車協調運転を行う構想があった[注釈 12]ことや、また電車主体の札幌圏に対応する必要性を踏まえ、同系列と同等の走行性能(最高速度130km/h)が確保され、基本の4両編成での定格出力は 3,220ps(約 2,400kW)に達する。

駆動機関は直噴式のN-DMF13HZH形ディーゼルエンジン(定格出力 460ps/2,100rpm、ターボチャージャー付)を搭載する。通勤車両のように大幅な定員変動がないため、価格抑制と重量軽減の観点から、キハ201系のN-DMF13HZE形から出力を10ps向上させる代わりにキハ260形100番台は1基、他車両は2基搭載とされた[3][6]

液体変速機は変速1段・直結4段、パワーオン制御(自動車の半クラッチと類似の機構)付きの N-DW16A形であり、変直切替は車両ごとに自動制御される[1]

台車はキハ201系のN-DT201形をベースとした軸梁式、ヨーダンパ付きのボルスタレス台車で、動台車がN-DT261形、付随台車がN-TR261形である。重心を下げるため、新製時車輪径はキハ283系・キハ201系などと同様810 mm としている[3]

ブレーキ装置電気指令式空気ブレーキで、機関ブレーキ排気ブレーキを併用する。基礎ブレーキ装置は両抱き式踏面ブレーキで、制輪子苗穂工場製の特殊鋳鉄制輪子[注釈 13]を使用しており、どのような条件においても130 km/h から十分な余裕をもって600 m 以内での停止が可能である[6]。また、各軸ごとに滑走・再粘着制御(マルチモード制御)が行われる[3]

空気圧縮機は車体傾斜の応答性向上・1エンジン車が含まれることを考慮し、気動車では初めてC1000形(C1000H)を採用している[1][3]

冷房装置は各車屋根上に集中式のもの(30000kcal/h)を搭載している。試作車はキハ201系と同様のN-AU201形を搭載したが、2室構造となっているキロハ261形において各部屋の温度調整の問題が発生したことから、量産車では各部屋ごとに室内温度を制御できるN-AU201A形を開発している[1]

連結器は後述するユニット間のみ半永久連結器、そのほかは密着連結器としている[3]

車体傾斜装置[編集]

台車枕ばねの空気ばねには、曲線通過時の遠心力を緩和し、乗り心地を損なわず高速通過を可能とするための車体傾斜装置が装備されていた。これは、各車両に2基ずつ搭載された車体傾斜電磁弁により、台車外軌側の空気ばね内圧を高めることで車体を傾斜させるもので、通常2度、最大3度の傾斜が可能となっていた[3]。なお、使用時の通過速度は、本則と比較して以下の通りであった[1][3][注釈 14]

200≦R<400 400≦R<600 600≦R
本則+15km/h 本則+20km/h 本則+25km/h

曲線の検知は先頭車両に搭載したジャイロセンサー(角速度センサー)により行う。このため、従来の制御付自然振子に必要であった線形データの入力は不要である。なお、キハ201系のものと比較し、MR圧向上、配管径拡大、電磁弁容量向上により応答性を上げるなど、性能を向上させている[1][3]

車内設備・インテリア[編集]

室内設備はキハ283系をベースとするが、デザインはDSBデザインの考え方に基づいて設計されている[3]

客室[編集]
キロハ261-201のグリーン客室(2017年8月13日)

Msc車の稚内方半室をグリーン客室としたほかは普通客室で構成され、座席はいずれもフリーストップ式のリクライニングシートである。

グリーン客室の座席は横1+2列・ピッチ1,145mm配置で、ヘッドレスト・アームレスト・フットレストを装備する。表地は青色の牛革張り、肘掛は難燃加工が施された白木を用いている。テーブルは肘掛に収納されている。また窓側席にはパソコンコンセントが設置されている。客室窓は座席ごとに設け、ロール式のカーテンを装備する。天井の配色は全面深い青としている[3]

普通客室の座席は横2+2列・ピッチ960mm間隔の4列配置であり、テーブルは座席背面に設けている。座席モケットは車両ごとに色調が赤・緑・青のいずれかで統一されている(後述)。客室窓は中央に縦棧を設け、ロール式のカーテンを装備する。天井は荷物棚部分が白色・天井部が青である[3]

客室照明は明暗を強調するため、スリット入りの照明カバーに格納した蛍光灯にハロゲンランプによるダウンライトを交えている。うち、グリーン室については温かみを持たせるため蛍光灯を電球色としているほか、荷物棚下には読書灯を装備する。なお、ダウンライトはデッキ部でも多用されている[1][3]

床の敷物はグリーン客室がじゅうたん、普通客室はポリ塩化ビニール製であり、いずれも空間を広く見せるため、菱形模様(ダイヤゴナルパターン)としている[1][3]

室内の内妻仕切り壁は天然木の突板にアルミ板を張ったものとなっており、鴨居部にはLEDランニング方式の車内案内表示装置を設け、停車駅・設備案内のほかFM文字多重放送(2016年(平成28年)9月30日終了[報道 4])を実施する。仕切扉はタッチセンサー式の自動扉である[3]

その他設備[編集]

運転台は左手操作式ワンハンドルマスコンを採用する。機器配置はキハ283系とほぼ同一としている[3]。タッチパネル式のモニタ装置も搭載し、各車両の機器状態を常時監視するほか、故障発生時の項目名・処置の表示や、故障データの記録を行う。また、空調や室内灯の制御も画面から可能であり、列車番号の入力により側面表示器・自動放送・車内表示器を自動で設定することができる[1]

また、中間車には車両基地等での入換時に使用される簡易運転台を装備する[注釈 15]。なお、簡易運転台は通常時はシャッターで仕切られている。

便洗面所は各中間車に設けられており、うち、M1車のものは移動制約者対応としている。

Msc車の普通室とグリーン室の中間には業務用室、業務用扉のある車販準備室(カウンター付き)を備えるが、2015年(平成27年)3月31日の「スーパー宗谷」での車内販売の終了[報道 5]に伴い閉鎖されている。

また、喫煙スペースがMsc車販準備室の向かいとM1車トイレ向かい(量産車から)に設置されていたが、2006年(平成18年)3月18日の道内特急全面禁煙化に伴い[報道 6]、現在は灰皿を撤去しフリースペースとされている。

また、各車両の客用扉にはJR北海道の特急型では初採用となるドアチャイムを装備する[3]

編成・形式(基本番台)[編集]

先頭車 + 中間車(簡易運転台付)の2両でユニットを構成しており、札幌方先頭車を含むユニットと稚内方先頭車を含むユニットを組み合わせた4両が基本組成となる。増結はいずれかのユニットを基本組成の前後に連結することで行われる。

量産車登場後に編成番号がユニット単位で付番され、識別記号「SE(=Soya Express[1])」を冠し「SE-xxx(車両番号)」と表す。ユニットは札幌向きで身障者対応設備を持つSE-100編成と、稚内向きでグリーン室を持つSE-200編成の2ユニットに分かれる。

SE-100編成 (101 - 104)
キハ261形100番台(キハ261-104 稚内駅) キハ260形100番台(キハ260-104 稚内駅)
キハ261形100番台
(キハ261-104 稚内駅)
キハ260形100番台
(キハ260-104 稚内駅)
基本組成の札幌・旭川方に使用する編成で、以下の車両番号が100番台の2両で構成される。
キハ261形100番台 (Mc)
札幌方の先頭となる普通車(定員56名)。座席は青色である。先頭部の貫通路には自動幌装置を装備する[3]
キハ260形100番台 (M1)
中間に組成される普通車(定員51名)。座席は緑色である。札幌方車端部に移動制約者対応の洗面所一体型洋式トイレと喫煙スペース(量産車から。現在は撤去)を設け、客室に車椅子対応座席を1席設けている。稚内方の車両端部には簡易運転台付の車掌室と自動販売機の設置用スペース[5]を設け、車掌室の向かい側は開放式の車掌台としている。この車両のみ駆動機関は1基のみ搭載である。


SE-200編成 (201 - 203)
キハ260形200番台(キハ260-203 稚内駅) キロハ261形200番台(キロハ261-203 稚内駅)
キハ260形200番台
(キハ260-203 稚内駅)
キロハ261形200番台
(キロハ261-203 稚内駅)
基本組成の稚内方に使用する編成で、以下の車両番号が200番台の2両で構成される。
キハ260形200番台 (M2)
中間に組成される普通車(定員60名)。座席は赤色である。稚内方の車端部に洋式トイレ洗面所を備える。
札幌方の車両端部には簡易運転台つきの電話室が設けられている。ただし、カード式公衆電話は2009年(平成21年)10月1日以降使用停止となり、撤去されている[報道 7]
キロハ261形200番台 (Msc)[注釈 16]
稚内方の先頭車で、グリーン室(9席)/普通室(28席)の合造車(定員37名)。普通車の座席は青色である。
普通室とグリーン室の中間には業務用室、カウンター付きの車販準備室、グリーン席乗客向けの喫煙スペース(現在はフリースペースとして使用)が設置されている。


製造番号一覧[編集]

全車富士重工業製。

基本番台編成表(SE-100編成)
編成
番号
キハ260
(M1)
キハ261
(Mc)
落成日 現行
配置
所有会社 備考
SE-101 101 101 1998年12月03日[8] 苗穂 北海道高速鉄道開発 試作車
SE-102 102 102 1999年12月04日[9]  
SE-103 103 103 1999年12月24日[9]  
SE-104 104 104 2001年10月11日[10] 北海道旅客鉄道  
基本番台編成表(SE-200編成)
編成
番号
キロハ261
(Msc)
キハ260
(M2)
落成日 現行
配置
所有会社 備考
SE-201 201 201 1998年12月03日[8] 苗穂 北海道高速鉄道開発 試作車
SE-202 202 202 1999年12月04日[9]  
SE-203 203 203 1999年12月24日[9]  

改造・仕様変更(基本番台)[編集]

量産車での変更・追加点
試作車での試験結果等を受け、量産車では先述したほか以下の点を変更した[1]
  • 普通車客室妻壁テーブル下のマガジンラックの形状を変更。グリーン車にも妻壁テーブルを設置。
  • 客室内に広告枠を新設。
  • 客室内外の状況が相互にわかるよう、仕切り戸の曇りガラスを透明ガラスとフィルムによる処理に変更。
  • 妻壁の木目化粧板をシカモアからハードメイプルに変更、汚損防止のためフィルム貼り付け。
  • 床材のひし形模様の明暗を強調。
  • ダウンライトの照度を変更(60W→40W)。これに伴い電源電圧を24Vから20Vに変更。
  • 天井が暗く見えたため、天井FRPのスリットの形状を変更。
  • M1車トイレ脇の通路に喫煙コーナー(電子式エアクリーナー設置)を新設(営業開始時喫煙車がM2車のみとなったため)。車掌室腰掛の配置・構造を変更。
  • M2車便所のベビーベッドを拡大。
  • 出入り台に、足元すべりを防止するくつずりを設置(試作車では2か所のみ試行)。
  • 運転室の室温上昇防止のため、前面ガラスにUVコーティング(試作車はMsc車のみ試行)。
  • 台車について以下の点を改良
    • 押圧低減のため軸箱支持ゴムのばね定数見直し
    • 着氷雪によるブレーキ不緩解防止のためブレーキ装置の水平てこに雪切り(ナイフエッジ)等を追加
  • 駆動装置の水温継電器・変速機の湯温継電器をセンスビーからサーミスタに変更。
  • 床下の燃料・潤滑油フィルター・温調弁に氷塊による破損を防止するカバーを設置。
  • 1エンジン車が含まれ、クラッチ投入時の衝撃が大きいことから、衝撃防止のためM1車とMc車の間で同期制御を実施。
増備車(SE-104編成)
基本番台は当初4両編成3本(12両)のみで運用され、増結運用時の予備車がない状態であったが、2001年(平成13年)10月11日付で1ユニット2両(SE-104編成)が追加新造され、同年11月1日から営業運転に投入されている[報道 8]。この編成のみJR北海道の自社保有であり、座席への手すり設置、肘かけの大型化、補機駆動装置への定速回転装置設置[5]など細部仕様に差異がある。
側窓強化改造
基本番台の客室窓は製造当初複層ガラスのみの構造であったが、北海道内において冬季間に車両に付着した雪氷が走行中に落下して線路のバラストを跳ね上げ、窓に当たり破損、乗客が負傷する事故が発生したことから、2001年(平成13年)以降、本番台を含む120km/h以上の速度で走行する列車に対し、客室窓外部にポリカーボネート製の透明保護板を追設する改造を行った[報道 3]
車体傾斜装置撤去
「HET261」に変更されたキハ261系基本番台の先頭部ロゴ
2014年(平成26年)7月4日、JR北海道は軌道や車両への負担軽減、機器トラブルの防止を目的として、同年8月30日ダイヤ改正をもって本系列の車体傾斜装置の使用を取りやめることを発表した[報道 1]
そのため、基本番台では電車特急との併結運転機器や車体傾斜装置を撤去し、空気圧縮機の変更が行われたほか、先頭車ロゴについても"HET 261 Hokkaido Express Train"に順次変更されている[新聞 1]
電子ホーン取り付け工事
2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で一部の特急列車が旭川駅で折り返しとなり、給油作業などを行うため旭川運転所に入出区することとなったが、同運転所周辺の住宅地域への騒音を考慮して、電子ホーンを設置する工事が施工された。

現在の運用(基本番台)[編集]

上:基本編成の稚内方(写真後方)にSE-200編成(増21 - 22号車)を増結した場合。
下:基本編成の札幌方(写真前方)にSE-100編成(5 - 6号車)を増結した場合。

2017年(平成29年)4月1日時点で苗穂運転所に全14両が在籍し、以下の列車で運用される[報道 9]。先述の通り、SE-104編成を除き北海道高速鉄道開発が車両を保有する。

  • 特急宗谷」(札幌駅 - 稚内駅間):1往復
  • 特急「サロベツ」(旭川駅 - 稚内駅間):2往復(1 - 4号)
    • 編成はいずれも4両を基本とする。増結時は下表のように最大6連まで増結されるが、増結形態により、号車番号と車両設備の対応が異なる。
基本編成
 
← 稚内
旭川・札幌 →
編成 SE-200編成 SE-100編成
号車 1 2 3 4
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
キハ260
-100
キハ261
-100
稚内方にSE-200編成を増結する場合
 
← 稚内
旭川・札幌 →
編成 SE-200編成 SE-200編成 SE-100編成
号車 増21 増22 1 2 3 4
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
キロハ261
-200
キハ260
-200
キハ260
-100
キハ261
-100
札幌方にSE-100編成を増結する場合
 
← 稚内
旭川・札幌 →
編成 SE-200編成 SE-100編成 SE-100編成
号車 1 2 3 4 5 6
形式 キロハ261
-200
キハ260
-200
キハ260
-100
キハ261
-100
キハ260
-100
キハ261
-100

沿革(基本番台)[編集]

  • 1998年平成10年)12月3日:試作車4両が落成し、苗穂運転所に新製配置[8]。同年12月から翌1999年(平成11年)度にかけ以下の区間で試験を実施[1][11]
  • 2000年(平成12年)3月11日:同日のダイヤ改正札幌駅 - 稚内駅間の特急スーパー宗谷」2往復(1 - 4号)で営業運転を開始[報道 2]。当初の最高速度は130 km/h。
    • 営業運転開始に際して、量産車8両が1999年(平成11年)12月に落成し、苗穂運転所に新製配置。
    • 導入に伴う、加速度向上・名寄以南の最高速度130km/h運転および曲線通過速度の向上[注釈 18]により、札幌駅 - 稚内駅間の直通列車の所要時間はダイヤ改正直前の時点の最速5時間50分(上り「サロベツ」)から最速4時間58分とし、52分短縮(うち、札幌駅 - 名寄駅間で38分短縮)された[3][報道 2][注釈 19]
  • 2001年(平成13年)10月11日:増結用として一部仕様を変更したSE-104編成2両 が落成し、苗穂運転所に新製配置[10]。当該編成は同年11月1日から営業運転を開始[報道 8]
  • 2006年(平成18年)3月18日:同日のダイヤ改正での道内特急全面禁煙化に伴い[報道 6]、喫煙スペースの灰皿を撤去しフリースペース化。
  • 2014年(平成26年)3月15日:同日のダイヤ改正で特急「スーパー宗谷」の最高速度を120 km/hに変更[報道 10]
  • 2014年(平成26年)8月30日:同日のダイヤ改正で本区分番台の車体傾斜装置の使用を停止[報道 1]
  • 2017年(平成29年)3月4日:同日のダイヤ改正で宗谷本線の特急列車運転系統を以下の通りに再編し、いずれも本番台を充当[報道 9][注釈 20]。これに伴い、宗谷本線特急の定期運用からキハ183系が撤退。
    • 特急「宗谷」(札幌駅 - 稚内駅間):1往復
    • 特急「サロベツ」(旭川駅 - 稚内駅間):2往復(1 - 4号)

1000番台[編集]

キハ261系 1000番台
キハ261系1000番台(旧塗装)特急「スーパーとかち」(2007年10月、帯広駅)
キハ261系1000番台(旧塗装)
特急「スーパーとかち」
(2007年10月、帯広駅)
基本情報
運用者 JR logo (hokkaido).svg 北海道旅客鉄道(JR北海道)
製造所 川崎重工業車両カンパニー(構体・台車)
北海道旅客鉄道苗穂工場
(艤装:2006年 - 2009年)
新潟トランシス
(艤装:2013年 - )
製造年 2006年 - 製造中
製造数 67両(2017年4月1日現在)
運用開始 2007年10月1日[報道 11]
運用範囲 #現在の組成・運用(1000番台)節を参照
主要諸元
最高運転速度 120 km/h[注釈 21]
設計最高速度 140 km/h
車体長

21,670mm(先頭車)
21,300mm(中間車)

※連結面間長さ
車体幅 2,800mm
車体高

4,050mm(先頭車)

4,012mm(中間車)
台車 N-DT261A形
車輪径 810mm
機関 N-DMF13HZJ形 ×2基 / 両
機関出力 460 ps / 2,100 rpm
変速機 N-DW16A形
変速段 変速1段 直結4段(パワーオン制御付 最終減速比1.860)
発電機 N-DM283G3形(25kVA) ×2台 / 両
制動装置 電気指令式空気ブレーキ
機関排気ブレーキ併用)
保安装置 ATS-SNATS-DNEBTE
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老朽特急型気動車(キハ183系気動車)の取り換え・高速化、および特急形気動車の補充のため、2006年平成18年)から製造された車両で、基本番台から大幅な仕様変更が行われている。なお、本区分は連結幌取付部形状やモニタ装置の伝送方式が基本番台と異なるため、基本番台との混結はできない。

以下、便宜上、製造グループを「次車」として表記する。製造年次との関係は後掲の表を参照。

製作・増備の経緯(1000番台)[編集]

石勝線根室本線経由の特急列車は、1997年(平成9年)の高速化工事完成後、2001年(平成13年)7月1日ダイヤ改正札幌駅 - 釧路駅間の特急「おおぞら」昼行便(当時6往復)が全て制御付自然振子機構を装備するキハ283系での運転となり、高速化(スーパー化)が完了した[注釈 22]。一方、札幌駅 - 帯広駅間の特急「とかち」(当時6往復)については、2000年(平成12年)3月11日から2001年(平成13年)7月1日にかけ2往復がキハ283系により高速化(スーパー化[注釈 23])されたのみで、最高速度110 km/h の初期車を含むキハ183系が残存していた。このため、2004年(平成16年)春に、キハ183系を振子式特急気動車よりもコストパフォーマンスに優れるキハ261系で置き換えることが決定し[12]、開発・投入されたのがこの1000番台である。

2006年(平成18年)の先行製造車落成後、2007年(平成19年)10月1日ダイヤ改正から特急「スーパーとかち」で営業運転を開始[報道 11]し、2009年(平成21年)10月1日ダイヤ改正までに「とかち」系統のキハ183系を置き換えた[報道 12]。以上で一旦増備は終了したが、2013年(平成25年)には2011年(平成23年)5月27日に発生した石勝線脱線火災事故[報道 13][報道 14]で罹災し廃車となったキハ283系6両の代替として、6両が製造された[新聞 2]

加えて、2014年(平成26年)9月10日には、開発を中止した新型特急車両(キハ285系)に代わり、老朽特急型気動車の置き換えを当面、既存の最新型であり、実績がある本系列の増備で対応することが発表された(キハ285系開発中止の経緯については当該項目も参照)[報道 15]。これに伴い、本番台は「今後のJR北海道における都市間特急の主力車両[報道 16]」として位置づけられ、2015年(平成27年)から増備を再開し、2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正から函館駅 - 札幌駅間の特急「スーパー北斗」に、増発およびキハ183系置換用として投入されている[報道 17]

製造について[編集]

本番台の製造に当たっては、当初、JR北海道社内およびグループ会社の技術力向上・技術継承推進を図る観点から、車体構体と台車を川崎重工業から購入し、搭載機器や内装などの艤装作業は自社の苗穂工場において自社およびグループ会社が担当するノックダウン方式が採られた[5][新聞 3][新聞 4][注釈 24]

なお、2013年(平成25年)製造の4次車以降、艤装は新潟トランシスが担当している[新聞 5][新聞 6]

仕様(1000番台)[編集]

特記ない限り1次車登場時の仕様について述べる。1000番台では床下構造などの基本構造は基本番台から踏襲しつつ、構体などは789系電車をベースとした。また、同時期に開発された789系1000番台電車との共通点も多くみられる。

外観・エクステリア[編集]

基本番台同様の軽量ステンレス製構体(前頭部のみ普通鋼)としているが、車体側面はダルフィニッシュ仕上げが施され、ビード加工は省略されている。前頭部以外の車端部には転落防止幌が設置された。また、前頭部の意匠・灯火類配置は789系基本番台とほぼ同一の意匠としている。このため、基本番台と比較して先頭車の車体長さが200 mm 長くなり、全車の車体高さも30 mm 低くなっている[5]

側面の行先表示器は789系同様の3色LED式とし、列車名・行先・号車表示・設備表示を一体で表示する。その為基本番台で採用されたサボ受けは廃止された。正面の愛称表示器は789系基本番台同様ロール幕式を用いる。

客室窓は2002年(平成14年)の785系500番台以降登場の特急車と同様、氷塊が跳ね上げたバラストによる破損防止のため外側にポリカーボネートを用いているが、従来、複層強化ガラス外側にポリカーボネート板を重ねる3層構造としていたものを、789系1000番台同様、単層の強化ガラス板とポリカーボネート板を空気層を介して複層構造としたものとしている[5][12][報道 3]。なお、789系を含む電車で導入された床下着雪カバーは、床下に熱源を持つ気動車であることから、導入されていない[報道 3]

貫通幌は基本番台とは異なり、789系基本番台から採用されたゴム製のものに変更され、形状を共通化している[5]

また、後述のように1000番台では基本番台と増結の方式が異なるため、先頭車を介した増結は通常考慮されず、先頭部の幌も設置する場合、自動幌ではなく通常の幌とアダプターによるものの設置が想定されている[5]

登場時のエクステリアデザインは基本番台と同様、外部塗色は前頭部と客用扉周囲がコバルトブルー、塗装境界部が萌黄色(ライトグリーン)であったが、客用扉窓 - 戸袋部周囲の配色を黄色からオレンジ色[注釈 25]に変更している[5]。ロゴはアクセントカラーがオレンジとなった点を除いて基本番台と同一の"Tilt261 Active Air Suspension System " であった。なお、これらのエクステリアデザインは2015年(平成27年)以降、順次変更されている(後述)。

機器類[編集]

キハ260形(1300番台)の主機関 N-DMF13HZJ形 キハ260形(1300番台)のN-DT261A形台車(2007年10月18日、帯広駅)
キハ260形(1300番台)の
主機関 N-DMF13HZJ形
キハ260形(1300番台)の
N-DT261A形台車
(2007年10月18日、帯広駅)

駆動機関は基本番台のN-DMF13HZJ形の燃焼室の形状を変更した、N-DMF13HZJ形(定格出力460ps/2100rpm)とし、燃焼効率向上による有害排出物の低減を図った[5]。また、機関は性能向上のため[12]全車とも2基搭載とし、基本の4両編成での定格出力は、基本番台の 3,220 ps から3,680 ps に向上している。変速機は基本番台と同一の N-DW16A形である。

台車は軸受の設計を変更(車軸ジャーナル部の直径を110mm→120mm)し、140km/h走行対応とした N-DT261A 形とされた[5]

補機駆動装置についても、基本番台SE-104編成で採用した定速回転装置(SGAD25M形)を各車2台設置し、電源供給を安定化している[5]

冷房装置については、789系と異なり、基本番台と取り付け位置・大きさを共通化したものを採用しているが、冷媒を環境対応としてR-407Cに変更したN-AU201B形としている[5]。なお、冷媒の変更により冷房能力が26000kcal/hに減少している[12]

なお、電車との総括運転制御についても準備工事が行われている[13]

車体傾斜装置[編集]
車体傾斜装置を使用していたころの1000番台「スーパーとかち」
(2008年5月30日 川端駅 - 滝ノ上駅間)

2013年(平成25年)以前の増備車は車体傾斜装置を装備した。基本番台のものからモデルチェンジを実施しており、LV装置(高さ調整弁装置)の改良が行われている[12]

なお、2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正をもって本系列の車体傾斜装置の使用は取りやめられ[報道 1]2015年(平成27年)度の増備車(5次車)以降については車体傾斜装置を当初より搭載しない(後述)。

車内設備・インテリア[編集]

ほぼ基本番台と共通であるが、789系などでの改良点が反映されている。また内装パネル類は2003年(平成15年)の韓国大邱地下鉄放火事件を受け2004年(平成16年)に行われた「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」の解釈変更に伴い、同時期に製造された789系1000番台と同様、溶融滴下対策として天井パネルを新基準対応のFRP製、小天井パネルをメラミン化粧板へ変更している[5]

客室[編集]
キロ261-1101のグリーン客室(2009年4月8日) キハ260-1102の普通客室(登場時)(2009年4月8日)
キロ261-1101のグリーン客室
(2009年4月8日)
キハ260-1102の普通客室(登場時)
(2009年4月8日)

グリーン客室は1両全車、8列に拡大された。座席は引き続き横1+2配列・1,145mm間隔の牛革張りシートを採用したが、座席肩に手すりを設けている[注釈 26]。コンセントは引き続き窓側のみの設置であるが、2人掛け側については2口の設置としている。また床で使用しているじゅうたんを789系基本番台と同等のウール100%へ変更し、菱形模様ではなくなっている[5]

普通客室の座席は、座席肩に手すりを設けた789系などとほぼ同型の仕様とされ、配置は引き続き横2+2配列・960mm間隔である。座席モケットは緑色と青色の2種類が設定された[5]。なお、座席については一部車両でのちに変更されている(後述)。

その他設備[編集]
1000番台の運転台。ワンハンドルマスコンとタッチパネル液晶式のモニタディスプレイを装備する。

運転台は基本番台に準じた構成としている。

設備の配置は基本番台を踏襲するが、789系の仕様を取り入れたほか、M3車(後述)が新設されたことにより一部が変更されている。詳細は以下の通り。

  • 増結方式が異なるため、M1車・M2車の簡易運転台を準備工事とする。
  • 各先頭車前位側出入り台に789系基本番台やキハ283系同様の車掌台(戸閉スイッチ・ブザー・非常引きスイッチ)を新設[5]
    • この関係で先頭部の乗降扉横には小窓が設けられており、乗降扉の引き勝手が基本番台と反対向きとなっている。
  • Msc車に多目的室を新設。
  • Msc車の車販準備室は基本番台のカウンター構造ではなく、789系と同様のスタイルに変更。
  • Msc・M1車に設置されていた喫煙スペースを廃止。
    • なお、導入直前の2006年(平成18年)3月に道内特急の全面禁煙化が行われている[報道 6]
  • 基本番台でM1車車掌室向かいに設けていた開放構造の車掌台・自動販売機の設置用スペースを廃止。業務用室に変更[5][12]
  • 便所を789系と同構造(FRPユニット)に変更。基本番台に存在した洗面台を廃止し、男子用小便所を新設[5][12]
    • 但し、3次車以降一部車両に洗面台が設けられている(後述)。
  • Msc車とM3車(のちにM2車にも)に大型荷物置き場を設置。
  • デッキドア回り内側の配色を、基本番台の青から、789系基本番台と同様の萌黄色に変更。

編成・形式(1000番台)[編集]

基本番台と同様、先頭車 + 中間車の2両でユニットを組み、それを組み合わせた4両編成を基本組成としている。基本番台と比較するとそれぞれMc車がMsc車、Msc車がMc車に変更され、編成向きも基本番台とは逆[注釈 27]となっている。編成番号はユニットごとに付番され、車両番号に記号「ST(=Super Tokachi)」を冠し「ST-xxxx(車両番号)」のように表される。

また、1000番台は基本番台と異なり、増結は基本組成のユニット間に増結車 (M3車) を1両単位で挿入・組成する運用形態をとる。これについては最大6両まで増結し、10両編成までの組成が可能である。

ST-1100編成
キロ261形1100番台(1次車)(キロ261-1101 帯広駅) キハ260形1100番台(1次車)(キハ260-1101 新得駅)
キロ261形1100番台(1次車)
(キロ261-1101 帯広駅)
キハ260形1100番台(1次車)
(キハ260-1101 新得駅)
基本編成の帯広・函館方に使用する編成で、以下の車両番号が1100番台の2両で構成される。
キロ261形1100番台 (Msc)
帯広・函館方の先頭となるグリーン車(定員24名)。札幌方のデッキと客室の間に多目的室・車販準備室・荷物置き場・業務用室・リネン庫を設ける。
キハ260形1100番台 (M1)
中間に組成される移動制約者対応設備を設けた普通車(定員50名)で、グレードアップ工事以前の座席色は緑色。帯広・函館方にはトイレ(車椅子対応洋式・男子小用)を設ける。札幌方は簡易運転台の準備工事がなされた車掌室と業務用室を設ける[5]。移動制約者対応として、客室の帯広・函館方に車椅子対応座席と車椅子スペースを2席分設けている。2席分となったことにより基本番台のM1車と比べて定員は1名減少している[5]


ST-1200編成
キハ260形1200番台(1次車)(キハ260-1201 新得駅) キハ261形1200番台(1次車)(キハ261-1201 新得駅)
キハ260形1200番台(1次車)
(キハ260-1201 新得駅)
キハ261形1200番台(1次車)
(キハ261-1201 新得駅)
基本編成の札幌方に使用する編成で、以下の車両番号が1200番台の2両で構成される。
キハ260形1200番台 (M2)
中間に組成される普通車(定員60名)で、グレードアップ工事以前の座席色は緑色。帯広・函館方に簡易運転台の準備工事がなされた電話室を設けている[5]が、公衆電話は2009年(平成21年)10月1日以降使用停止となり、撤去されている[報道 7]。札幌方にはトイレ(共用洋式・男子小用)を装備する。3次車以降は加えて札幌方の客室を座席1列分削減し、洗面所と荷物置場を設置したため、定員が56名となる。
キハ261形1200番台 (Mc)
札幌方の先頭となる普通車(定員56名)で、座席は青色である[5]。基本的に各列車とも自由席となる号車に組成されるため、座席の交換はなされなかったが、5次車以降からは当初よりグレードアップ座席である。


増結車
キハ260形1300番台(2次車)
(キハ260-1305 新得駅)
キハ260形1300番台 (M3)
増結用としてST-1100編成とST-1200編成の中間に挿入する普通車(定員60名)で、グレードアップ工事以前の座席色は青色。車内配置はキハ260形1200番台と同一であるが、札幌方の排気管を妻外側ではなく室内側に立ち上げた関係で便洗面所の設置位置が客室側に寄っている。設備も、帯広・函館方は電話室の代わりに荷物置場を設ける。簡易運転台の準備工事も行われていない[5]。同1200番台同様、3次車以降は札幌方に洗面所と荷物置場を設置したため定員56名となる。


編成・車両一覧[編集]

1000番台編成表(ST-1100編成)
製造
区分
編成
番号
キロ261
(Msc)
キハ260
(M1)
製造 落成
配置
落成日 現行
配置
転属日
1次車 ST-1101 1101 1101 苗穂 札幌 2006年09月28日[14] 札幌  
2次車 ST-1102 1102 1102 2007年08月22日[15]  
3次車 ST-1103 1103 1103 2009年08月28日[16]  
4次車 ST-1104 1104 1104 新潟 2013年06月26日[17]  
5次車 ST-1105 1105 1105 2015年06月05日[18]  
ST-1106 1106 1106 2015年12月[19] 函館 2017年03月04日[20]
ST-1107 1107 1107 2016年03月[19]
ST-1108 1108 1108 2016年05月30日[20]
6次車 ST-1109 1109 1109 函館 2016年08月17日[20]  
ST-1110 1110 1110 2016年12月20日[20]  
1000番台編成表(ST-1200編成)
製造
区分
編成
番号
キハ260
(M2)
キハ261
(Mc)
製造 落成
配置
落成日 現行
配置
転属日
1次車 ST-1201 1201 1201 苗穂 札幌 2006年09月28日[14] 札幌  
2次車 ST-1202 1202 1202 2007年08月22日[15]  
3次車 ST-1203 1203 1203 2009年08月28日[16]  
4次車 ST-1204 1204 1204 新潟 2013年06月26日[17]  
5次車 ST-1205 1205 1205 2015年06月05日[18]  
ST-1206 1206 1206 2015年12月[19] 函館 2017年03月04日[20]
ST-1207 1207 1207 2016年03月[19]
ST-1208 1208 1208 2016年05月30日[20]
6次車 ST-1209 1209 1209 函館 2016年08月17日[20]  
ST-1210 1210 1210 2016年12月20日[20]  
1000番台編成表(増結車)
製造
区分
キハ260
(M3)
製造 落成
配置
落成日 現行
配置
転属日
2次車 1301 苗穂 札幌 2007年01月23日[14] 札幌  
1302
1303 2007年08月22日[15]
1304
1305
3次車 1306 2009年08月28日[16]  
1307  
1308 2009年10月19日[16]  
1309 函館 2017年03月04日[20]
4次車 1310 新潟 2013年06月26日[17] 2017年03月10日[20]
1311 2017年03月04日[20]
5次車 1312 2015年06月05日[18] 2017年04月09日[20]
1313 2017年03月04日[20]
1314
1315
1316 2015年12月[19]
1317
1318
1319
1320 2016年03月[19]
1321
1322
1323
6次車 1324 函館 2016年12月20日[20]  
1325  
1326  
1327  

改造・仕様変更(1000番台)[編集]

キハ260形1200番台・1300番台への洗面台・荷物置き場設置
3次車キハ260-1309(函館駅)写真右端の客室小窓を塞いだ跡がある。 5次車キハ260-1312(函館駅)構体の小窓が当初より省略されている。
3次車キハ260-1309(函館駅)
写真右端の客室小窓を塞いだ跡がある。
5次車キハ260-1312(函館駅)
構体の小窓が当初より省略されている。
1000番台には当初、便所から独立した洗面台が設けられていなかったが、2009年(平成21年)増備の3次車以降、キハ260形1200番台および1300番台に新たに設けられている。これに伴い、両番台では便所のある札幌方の客室を座席1列分縮小し、洗面台と荷物置場に充てたため、増備車では定員がそれぞれ4名減少し、56名となっている。
なお、3次車は不要となった小窓部分をステンレス板で塞がれた状態で落成したが[新聞 4][新聞 7]、2013年(平成25年)増備の4次車以降、当初から小窓の無い構体で落成している。
普通車座席のグレードアップ座席化
グレードアップ座席を採用するキハ260-1110の室内 グレードアップ座席化された車両の普通車座席
グレードアップ座席を採用するキハ260-1110の室内
グレードアップ座席化された車両の普通車座席
普通車については、キハ283系(2006年(平成18年)12月から)、キハ281系および「北斗」用キハ183系(2008年(平成20年)10月から)に続き、2009年(平成21年)から指定席に充当される普通車座席を「グレードアップ座席」に換装し[報道 18]普通車指定席の居住性の向上を図った。
新座席では、座席幅・背もたれ高さが従来より拡大されたほか、可動式枕・チケットホルダー・ドリンクホルダーなどuシートと同様の設備が導入された。なお、uシートと異なりシートピッチの変更や電源コンセントの設置は行われておらず、定員に変更はない。また、先行したキハ281系・283系やキハ183系での換装とは異なり、一部車両客室内への荷物置き場追設は行われなかった。
対象は当時充当されていた「スーパーとかち」の通常編成で指定席(2・3号車)として使用する可能性のあるキハ260形1100番台・1300番台の全車両で、2009年(平成21年)4月から改造を開始し、同年10月1日ダイヤ改正までに全車の改良が完了した[報道 12]。しかし、翌2010年(平成22年)10月10日から「スーパーとかち」の基本編成を5両から4両へ減車し[新聞 8]、自由席は4号車のみとしたため、4両編成時に3号車となるキハ260形1200番台全車に対しても改造が実施されている[注釈 28]。また、2015年(平成27年)度増備の5次車以降は基本的に自由席となるキハ261形1200番台も含め、すべての普通座席がこの仕様で落成している。
車体傾斜装置搭載取りやめ・撤去
「HET261」に変更された1000番台5次車のロゴ(2016年10月23日 ST-1106編成)
基本番台と同様1000番台も、軌道や車両への負担軽減、機器トラブルの防止を目的として、2014年(平成26年)8月30日ダイヤ改正をもって、最高速度の引き下げと同時に車体傾斜装置の使用が取りやめられた[報道 1]。2015年(平成27年)度導入の5次車以降については当初より車体傾斜装置を省略して落成し、車体傾斜装置を搭載する既存の車両についても車体傾斜装置の撤去、空気圧縮機の変更が順次実施されている。
これに関連し、5次車については、先頭部側面のロゴを"HET 261 Hokkaido Express Train"として落成した[新聞 9]。なお、ロゴの変更は後述するエクステリアデザイン変更が発表されたため、在来車では行われなかった。
エクステリアデザイン変更
新デザインとなったST-1203編成を先頭に組成された特急「スーパー北斗」(2016年5月8日 西の里信号場
2015年(平成27年)9月9日、1000番台のエクステリアデザイン変更が発表された[新聞 10][報道 16]
新デザインは従来車で青とされていた先頭部と出入り口付近を[注釈 29]とし、前面から側面にかけ、と銀の帯[注釈 30]が引かれている。前面は警戒色として貫通扉付近が黄色[注釈 31]となり、地上側からの視認性を向上させている。ロゴマークは設定されなかった。
2015年(平成27年)12月17日、ST-1204編成が最初に塗装変更されて苗穂工場を出場し報道公開され[新聞 11][新聞 12]、同年12月25日から営業運転に投入された[新聞 13]。従来のデザインで製作された1次車から5次車までの計55両[注釈 32]については2017年度(平成29年)末までに新デザインに変更される予定であり[報道 16][新聞 10]、6次車以降の増備車は当初よりこのデザインで落成している[新聞 14][新聞 15]
6次車での変更点
6次車ST-1110編成(2017年8月14日 函館駅)
2016年(平成28年)に落成した6次車以降の増備車は、当初から新塗装で落成したほか、ヘッドマークがロール幕式からフルカラーLED式へ変更され、運転台ワイパーの本数が2本とされた[新聞 16]。うち、ヘッドマークについては2017年(平成29年)よりロール幕式であった在来車についても、順次フルカラーLED式へ交換が行われている[新聞 17]

現在の組成・定期運用(1000番台)[編集]

ホームライナーでの運用(2008年3月3日、手稲駅)

2017年(平成29年)4月1日現在、札幌運転所函館運輸所に所属し、運用されている[20]。当初は全車が札幌運転所に所属していたが、2016年(平成28年)度に増備車が函館運輸所に配置され、2017年(平成29年)3月ダイヤ改正での運用持ち替えにより、一部車両が函館運輸所に転属している。

札幌運転所[編集]

ST-1100編成5本 (1101 - 1105) 、ST-1200編成5本 (1201 - 1205) 、キハ260形1300番台が9両 (1301 - 1308, 1312) の計29両が所属し以下の列車で運用されている。ただし、キハ260-1312については2017年4月9日付で函館運輸所へ転属予定となっている[20]
特急「スーパーとかち」(2013年11月1日以降)
 
← 帯広
札幌 →
編成 ST-1100編成 増結車 ST-1200編成
号車 1 2 3 4 5
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
キハ260
-1300
キハ260
-1200
キハ261
-1200

函館運輸所[編集]

ST-1100編成5本(1106 - 1110)、ST-1200編成5本(1206 - 1210)、キハ260形1300番台18両(1309 - 1311, 1313 - 1327)の計38両が配置されている。
このほか、先述のキハ260-1312が2017年4月9日付で転属予定となっている[20]
  • 特急「スーパー北斗」(函館駅 - 札幌駅間):4往復(下り9・11・19・23号/上り4・6・18・20号)
    • 基本組成は2017年4月1日現在7両編成であるが、繁忙期には増結が行われ、最大10両編成での営業運転実績がある[新聞 18]
特急「スーパー北斗」(2017年3月4日以降)[21]
 
← 函館
札幌 →
編成 ST-1100編成 増結車 ST-1200編成
号車 1 2 3 4 5 6 7
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
キハ260
-1300
キハ260
-1300
キハ260
-1300
キハ260
-1200
キハ261
-1200

沿革(1000番台)[編集]

  • 2004年(平成16年)
    • 春:キハ183系置換え用として2007年9月までにキハ261系13両の新製が決定[12][13]
    • 10月13日:同日発表の「今後の都市間輸送対策について―都市間輸送対策検討委員会の主な検討結果―」において「『とかち』のオールスーパー化と『スーパーおおぞら』の増発」が検討されていることを記載[報道 20]
  • 2006年(平成18年)9月28日:1次車(先行製造車)4両が落成し、札幌運転所に新製配置[14]。同年から翌2007年(平成19年)にかけて性能試験を実施した。
  • 2007年(平成19年)10月1日:同日のダイヤ改正から、「とかち」系統5往復のうち特急「スーパーとかち」2往復(下り1・7号/上り4・10号)および間合い運用の「ホームライナー」(手稲駅 → 札幌駅)1本に投入[報道 11]
    • これにより既存のキハ283系1往復(下り5号/上り8号)[注釈 33]と合わせ、「とかち」系統5往復中3往復が「スーパーとかち」となった[報道 11]
    • 当初の最高速度は130 km/h で、キハ260形1300番台を基本編成の中間に1両連結した5両編成が基本とされた。
    • 営業運転開始に際して、2次車9両を新造し、札幌運転所に新製配置。
特急「スーパーとかち」(2007年10月01日 - 2010年10月09日)
 
← 帯広
札幌 →
編成 ST-1100編成 増結車 ST-1200編成
号車 1 2 3 4 5
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
キハ260
-1300
キハ260
-1200
キハ261
-1200
  • 2009年(平成21年)
    • 4月:普通車指定席充当車両のグレードアップ座席化を開始[報道 12]
    • 10月1日:同日のダイヤ改正で、新たに特急「とかち」2往復(下り3・9号/上り2・6号)をキハ183系から置き換え、「スーパーとかち」に変更。
      • これに伴い、キハ283系使用便(下り5号/上り8号)と合わせ「とかち」系統5往復が全て「スーパーとかち」に統一[報道 12]。キハ183系が「とかち」系統から撤退[注釈 34]。また、同改正までに普通車指定席のグレードアップ座席化を完了した[報道 12]
      • これに関連して、新たに3次車8両を新造[新聞 21][注釈 35]。札幌運転所に新製配置。
  • 2010年(平成22年)10月10日: 特急「スーパーとかち」の本系列使用列車の基本編成を4両編成に減車[新聞 8]。キハ260形1300番台が一時定期運用を失う。
特急「スーパーとかち」(2007年10月10日 - 2010年10月31日)
 
← 帯広
札幌 →
編成 ST-1100編成 ST-1200編成
号車 1 2 3 4
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
キハ260
-1200
キハ261
-1200
特急「スーパー北斗」(2016年3月26日 - 2017年3月3日)[23]
← 函館
札幌 →
編成 ST-1100編成 増結車 ST-1200編成
号車 1 2 3 4 5 6 7 8
形式 キロ261
-1100
キハ260
-1100
キハ260
-1300
キハ260
-1300
キハ260
-1300
キハ260
-1300
キハ260
-1200
キハ261
-1200
  • 2017年(平成28年)3月4日:同日のダイヤ改正でキハ183系の特急「北斗」1往復(下り19号/上り6号)を本系列に置き換え、「スーパー北斗」に変更[報道 9]
    • 同時に、キハ261系1000番台を使用する「スーパー北斗」の基本組成が1両減車され、7両での運転となる[21]
    • これに対応するため、2016年(平成28年)度に6次車12両を新造。函館運輸所に新製配置。
    • また、ST-1100編成3本 (1106 - 1108) 、ST-1200編成3本 (1206 - 1208) 、キハ260形1300番台15両 (1309 - 1323) の合計27両が札幌運転所から函館運輸所へ転属[20][注釈 38]
    • これに伴い、函館運輸所のキハ183系(N183系)7両(波動輸送用6両・「北斗」用1両)が「オホーツク」・「大雪」用として苗穂運転所に転属。運転系統見直しと合わせ苗穂運転所のキハ183系初期車18両を廃車[24]

今後の予定(1000番台)[編集]

2015年(平成25年)3月25日に発表された「安全投資と修繕に関する5年間の計画」では、2016年(平成28年)度から2017年(平成29年)度にかけて、キハ183系初期車34両の置き換えを目的とする増備を行うとしており[報道 21]、2017年(平成29年)4月1日時点ですでに6次車として12両が落成しているほか[20]、2017年(平成29年)度も増備が計画されており[報道 22]、一部報道では20両を「北斗」系統へ増備・投入する予定としている[24]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ JR北海道ではプレスリリース等の外部文書において同一系列の気動車を総称する場合、用途記号を冠さず呼称しており、本系列についても「261系気動車」と呼称している。 ただし、国鉄・JRにおける気動車の形列名については一部の例外を除き慣例的に「キハ」の用途記号を冠して呼称することが多いため、本項においては本系列及び他系列の気動車を総称する場合、用途記号を冠した名称で記す。
  2. ^ 基本番台については一部資料では、0番台100番台との表記も見られる。また、JR北海道ではプレスリリース等において同一系列の気動車の仕様違いを区分し総称する場合、「~代」と呼称しており、本系列についても「261系0代」「同1000代」のように呼称している。 本項においてはJR北海道の本系列及び他系列の車両を総称する場合、「~番台」と記し、いわゆる「0番台」については一部を除き基本番台と記す。
  3. ^ 2014年3月14日までは130 km/h
  4. ^ a b キハ260形100番台のみ ×1基 / 両
  5. ^ 高速化工事の対象であった旭川駅 - 名寄駅間の輸送密度(人/キロ/日)は実績が公開されている2014年(平成25年)度以降で1500前後、高速化が行われていない名寄 - 稚内間は同年度以降で500を割る(400前後)など、道内の特急列車運転線区の中では非常に低い部類にある(詳細は宗谷本線#区間別の利用状況を参照)。
  6. ^ 同社は旭川駅 - 名寄駅間の線路設備も保有する。先行して高速化された石勝線・根室本線(南千歳 - 釧路)もこの点は同様である。
  7. ^ このため、当初から製造価格の上限が設定されており、製造コスト低減を図って本系列が開発されている[2]
  8. ^ なお、DSBとの交流は、2011年(平成23年)の野幌駅高架化を最後に中断している。
  9. ^ かつては前面貫通扉と出入台との間は開放されており、乗客が前面展望を楽しむことも可能であったが、2010年(平成22年)1月29日に函館本線で発生したエル特急「スーパーカムイ」の踏切事故で当該列車(789系1000番台)の先頭車前頭部が大破したことを受け、同年5月1日以降一般客を立入禁止とした。
  10. ^ 営業運転開始後は列車種別・列車名に関わらず常に道北地方の形状をモチーフとしたマーク(2017年3月3日以前は「SUPER SOYA」のロゴ入り)を掲出しているが、落成直後は「試運転」が掲出されていた。
  11. ^ 道北などに自生し初夏に開花するエゾカンゾウをイメージしたものである。
  12. ^ このため、運転台には協調用スイッチの取り付けスペースがあり、制御電圧も合わせている[7]
  13. ^ JR北海道の他の新形式車両にも装備されている。
  14. ^ もっとも、乗り心地を一定程度犠牲とすれば、空気ばね式車体傾斜であっても、振子式車両と同等の速度での曲線通過は可能となる(例:JR四国8600系電車)。
  15. ^ 自動列車停止装置 (ATS) などの保安装置を装備していないため、キハ283系などのそれと異なり本線上での運転はできない。
  16. ^ 一部ではMcSとの表記もある。
  17. ^ キハ201系が同区間で試験を実施したため。
  18. ^ 宗谷本線の名寄駅 - 稚内駅間では地上設備が未改良であるため、最高速度は95km/hとなる。また、車体傾斜装置も使用停止以前から作動させていなかった。
  19. ^ ただし、特急「スーパーホワイトアロー」(当時最高速度130 km / h)と接続する旭川駅始終着の急行「礼文」を利用した場合、札幌 - 稚内間は改正直前の時点で最速5時間21分であった。 また、2013年(平成25年)11月1日ダイヤ修正直前の時点で、特急「スーパー宗谷」2往復の札幌駅 - 稚内駅間における所要時間は最速4時間56分だった。
  20. ^ この時点において、札幌 - 稚内間は直通運転する「宗谷」で最速5時間10分、旭川駅で789系特急「ライラック」と乗り継ぐ必要のある「サロベツ」においては最速5時間17分となっている。 なお、キハ183系の特急「サロベツ」(札幌駅 - 稚内駅間)は、登場時点で最速5時間20分、2016年(平成28年)3月26日から2017年(平成29年)3月3日までの所要時間が下り5時間52分、上り5時間30分であった。
  21. ^ 2014年8月29日までは130 km/h
  22. ^ 特急「おおぞら」のうち夜行の1往復(下り13号/上り14号)は同ダイヤ改正で「まりも」に改称し、2008年(平成20年)8月31日の最終運転まで、引き続きキハ183系と14系客車寝台車)で運行された。詳細は当該記事を参照。
  23. ^ 「スーパーとかち」自体は1991年から運行されていたが、2000年(平成12年)3月11日のキハ283系投入以前はキハ183系の2階建て車両(キサロハ182形)連結列車が同愛称を名乗った。
  24. ^ 基本番台およびキハ283系を製造した富士重工業は2003年(平成15年)2月に鉄道車両製造事業から撤退(新潟トランシスに事業譲渡)していた。また、苗穂工場での車両製造は1次車落成当時、1996年2月落成のキハ282-2001以来およそ10年ぶりであった。
  25. ^ 道東などに自生し、夏に開花するエゾスカシユリをイメージしたものである。
  26. ^ 但し枕形状が789系と異なり、基本番台と同一。
  27. ^ 基本番台では札幌駅基準で小樽方にM1車を含むユニット(SE-100編成)を配しているが、1000番台では小樽方にM2車を含むユニット(ST-1200編成)を配している。
  28. ^ 2013年(平成25年)11月1日ダイヤ変更[報道 19]以降、「スーパーとかち」は5両編成へ戻っているが、本車が充当される4号車は以前と異なり指定席とされている。また、減車中も5両編成などへ増結した場合、指定席車を増結する形を採ったため、キハ260形1200番台は指定席として運用された。
  29. ^ 北国に積もる雪、清らかさ、誠実さをイメージしたもの。
  30. ^ 北海道を代表する花の色(ラベンダーライラック)をイメージしたもので、横方向のラインとしたことで「伸びやかなイメージ」「雄大な大地」を表現している。
  31. ^ 菜の花畑などをイメージしている。
  32. ^ 5次車は、旧塗装で製造が進められていたため、新塗装発表後に落成した分も含めすべて旧塗装で落成した。
  33. ^ キハ283系を使用する「スーパーとかち」は2往復だったが、本ダイヤ改正で「(スーパー)とかち」6往復のうち1往復が「スーパーおおぞら」に変更されたため、キハ283系を使用する「スーパーとかち」は1往復に減便された。
  34. ^ 車両運用の都合上、ダイヤ改正前日である2009年(平成21年)9月30日の札幌発帯広行きの最終「とかち9号」は所定のキハ183系ではなく、キハ261系1000番台が代走した[新聞 19][新聞 20]
  35. ^ ただし、キハ260-1308, 1309についてはダイヤ改正後の同年10月19日に落成。
  36. ^ なお、1000番台の愛称表示機には「スーパーおおぞら」が収録されていたため、それを表示の上で運転した。
  37. ^ ただし、ST-1108編成、ST-1208編成の4両については、落成が2016年(平成28年)5月30日にずれ込んでいる。
  38. ^ 転属はダイヤ改正当日付。ただし、キハ260-1310については2017年(平成29年)3月10日付で転属、キハ260-1312については2017年(平成29年)4月1日時点で、同年4月9日の転属予定となっている。

出典[編集]

報道発表資料[編集]

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新聞記事[編集]

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  6. ^ 妹背光洋(大阪府) (2012年10月31日). “【JR貨+JR北】キハ261系鋼体輸送” (日本語). 鉄道ホビダス. RMニュース(JR北海道/JR貨物) (ネコ・パブリッシング). オリジナル2016年9月15日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20160915042414/http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/10/jrjr261.html 2016年9月15日閲覧。 
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参考文献[編集]

鉄道ファン[編集]

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  • 編集部「JR各社の車両配置表2002/JRグループ 車両データバンク2001-2002(特集:JR車両ファイル2002)」、『鉄道ファン』第42巻第8号(通巻496号)、交友社、2002年8月1日
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鉄道ジャーナル[編集]

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  • 鶴通孝・長根広和「JR北海道の都市間輸送(特集:JR北海道の幹線輸送)」、『鉄道ジャーナル』第38巻第12号(通巻458号)、鉄道ジャーナル社、2004年12月1日、 pp.18-33、 ISSN 0288-2337
  • 大原祐一「新型車両プロフィールガイド:261系1000代特急形気動車」、『鉄道ジャーナル』第41巻第10号(通巻492号)、鉄道ジャーナル社、2007年10月1日、 pp.65-67、 ISSN 0288-2337
  • 「JR北海道とJR九州 魅惑のデザイン展開(特集:JR北海道とJR九州)」、『鉄道ジャーナル』第47巻第5号(通巻559号)、鉄道ジャーナル社、2013年5月1日ISSN 0288-2337
  • 鶴通孝「新たに261系が参戦 北海道新幹線とコンビを組む 函館〜札幌間特急 スーパー北斗に注目(特集:新幹線で北海道)」、『鉄道ジャーナル』第50巻第6号(通巻596号)、鉄道ジャーナル社、2016年6月1日、 pp.38-47、 ISSN 0288-2337
  • 鶴通孝「春が遠い北辺のディーゼル特急 JR北海道183系特急気動車 最後の力走 石北本線特急『大雪』(特集:気動車の現状)」、『鉄道ジャーナル』第51巻第6号(通巻608号)、鉄道ジャーナル社、2017年6月1日、 pp.22-33、 ISSN 0288-2337

鉄道ピクトリアル[編集]

  • 藤本賢治「JR北海道キハ261系特急形気動車」、『鉄道ピクトリアル』第49巻第6号(通巻670号)、鉄道図書刊行会1999年6月1日、 pp.106-109、 ISSN 0040-4047
  • 大原祐一「JR車両:JR北海道キハ261系1000番代(2006年度の新車・改造車)」、『鉄道車両年鑑 2007年版(鉄道ピクトリアル臨時増刊)』第57巻第10号(通巻795号)、鉄道図書刊行会、2007年10月1日、 pp.59-61、 ISSN 0040-4047
  • 荒川岳史「JR車両:JR北海道キハ261系1000番代増備車(2009年度の新車・改造車)」、『鉄道車両年鑑 2010年版(鉄道ピクトリアル臨時増刊)』第60巻第10号(通巻840号)、鉄道図書刊行会、2010年10月1日、 pp.70-72、 ISSN 0040-4047
  • JR各社(資料提供)「III-1 車両データ〜2015年度(JR車両):会社別の動向(新造・改造・廃車)」、『鉄道車両年鑑 2016年版(鉄道ピクトリアル臨時増刊)』第66巻第10号(通巻923号)、鉄道図書刊行会、2016年10月1日、 pp.200-209、 ISSN 0040-4047

R&m(日本鉄道車両機械技術協会誌)[編集]

  • 佐藤巌「研究と開発 261系特急気動車の概要―空気ばね車体傾斜式車両の開発」、『R&m:Rolling stock & machinery』第8巻第2号(通巻593号)、日本鉄道車両機械技術協会、2000年2月1日、 pp.29-34,図1p、 ISSN 0919-6471
  • 佐藤文俊・泉原裕司・佐藤健 他「業務研究 261系特急気動車机上養成用操作マニュアル検索ソフトの開発」、『R&m:Rolling stock & machinery』第9巻第5号(通巻608号)、日本鉄道車両機械技術協会、2001年5月1日、 pp.31-35、 ISSN 0919-6471

JREA(日本鉄道技術協会誌)[編集]

  • 菅原重光「宗谷線高速化計画と261系新型特急気動車(特集:速度向上・車両技術)」、『JREA(日本鉄道技術協会誌)』第42巻第5号、日本鉄道技術協会1999年5月1日、 pp.26138-26142、 ISSN 0447-2322
  • 大原祐一・鬼頭知彰・仲山徹「新型特急車両(789系1000代・キハ261系1000代)の概要(特集:車両技術)」、『JREA(日本鉄道技術協会誌)』第50巻第11号、日本鉄道技術協会2007年11月1日、 pp.32891-32894、 ISSN 0447-2322

JR時刻表[編集]

  • JR時刻表』2016年4月号、交通新聞社2016年3月19日
  • 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年2月20日

その他[編集]

  • 宮本英男「新型車両プロフィールガイド:北海道旅客鉄道―261系特急気動車」、『運転協会誌』第41巻第5号(通巻479号)、日本鉄道運転協会1999年5月1日、 pp.241-243。
  • 仲山徹「JR北海道 261系1000番代特急形気動車の概要」、『鉄道車両と技術 Rolling stock & technology』第13巻第8号(通巻135号)、レールアンドテック出版、2007年11月1日、 pp.33-40。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]