J1参入決定戦

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J1参入決定戦
開始年 1998年
主催 社団法人日本プロサッカーリーグ
参加チーム数 5
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J1参入決定戦(J1さんにゅうけっていせん)は、1999年日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が2部制を導入するのに合わせ、Jリーグ ディビジョン1(J1)とJリーグ ディビジョン2(J2)のクラブを振り分けるために1998年11月から12月まで実施されたトーナメント戦。

概要[編集]

Jリーグは1993年の発足以来、社団法人日本プロサッカーリーグの当初の予想を上回る勢いで規模を拡大していった。10クラブで発足したリーグは、5年間で当初上限と考えていた16クラブを越え、1997年の時点で17クラブまで肥大化し、さらに参入を希望するクラブが相次ぐ状況であった。加えて、実質的な下部リーグであったジャパンフットボールリーグ(旧JFL)は「Jリーグ参入を希望するクラブ」「アマチュアを堅持するクラブ」が混在する状況であった。

そこで日本プロサッカーリーグは当初の予定を早めてJリーグの2部リーグ化を決断。旧JFLを、Jリーグ(プロリーグ)の正式な下位リーグであるJリーグ ディビジョン2(J2)と、アマチュアリーグの最高峰である日本フットボールリーグ(新JFL)に改組することとなった。その際に、日本プロサッカーリーグは、当時のJリーグが適正数と考えていた16クラブより多かったこともあり、Jリーグの下位チームとJリーグ準会員の上位チームによるトーナメント戦により、J1とJ2の振り分けを行う事となった。

具体的には、Jリーグ所属の18クラブとジャパンフットボールリーグ(旧JFL)所属クラブのうちJリーグへの参加を希望するクラブをJ1・16クラブ、J2・11クラブに振り分けるため、1997年1998年のJリーグ順位から順位ポイント(98年度は97年度の倍)を算出し下位となった5クラブと、1998年のJFLで2位以内に入ったJリーグ準会員クラブが参加して、J1参入枠3つを争う予定だった。これは、Jリーグにおける初の実質的な入れ替え戦の導入を意味するものでもあった。

しかし、Jリーグ所属クラブの横浜フリューゲルス横浜マリノスとの合併により消滅することになったため、Jリーグ側からのトーナメント参加が4クラブに減少。一方、JFL側からは準会員2クラブのうち2位となった川崎フロンターレのみが参加条件を満たした(もう一つの準会員クラブだったブランメル仙台は7位に終わったため参加できず、次年度J2参入が決定)。この結果、ジェフユナイテッド市原(順位ポイント15位)、コンサドーレ札幌(同16位)、ヴィッセル神戸(同17位)、アビスパ福岡(同18位)、川崎フロンターレの計5クラブで争われることになった(ちなみに、フリューゲルス消滅を受けて、繰り上げでJ1参入決定戦に参加することなく次年度のJ1に参入できた14位クラブは京都パープルサンガ)。

順位ポイントの付け方[編集]

  • 1997年度は参加17チームの年間順位により1位17点、2位16点、3位15点…以下1点ずつ減点し、17位は1点をそれぞれ加算。但し、この年のセカンドステージは日本代表選手が同時期に開催されたワールドカップフランス大会・アジア最終予選に拘束された関係上、リーグ戦の通常の勝ち点とは別に、順位ポイント用の特別勝ち点として代表に拘束された選手1名分に付き0.1点の勝ち点を計上し、修正した上で順位ポイントを算定した。
  • 1998年度は同じく年間順位1位に36点、2位34点、3位32点…以下2点ずつ減点し、18位は2点をそれぞれ加算。コンサドーレ札幌はこの年JFLから昇格したためこのシーズンの順位ポイントのみが対象となった。

この順位ポイントの付け方については、Jリーグ18チームで唯一1997年の順位ポイントを持っていなかった札幌は、このシステムがなければ参入決定戦に回ることがなかった(1998年の成績は年間14位)ため、札幌サポーターの間にはこの「2年間の順位ポイント」システムに異論を唱える者が少なくなかった。

順位ポイントに基づく順位[編集]

※青地の4チームが入れ替え戦出場。横浜F(ピンク地)は、横浜Mとの合併によりチーム消滅。
順位 チーム 1997年度 1998年度 合計ポイント
1 ジュビロ磐田 17 36 53
2 鹿島アントラーズ 16 34 50
3 清水エスパルス 13 32 45
4 横浜マリノス 15 30 45
5 名古屋グランパスエイト 9 28 37
6 横浜フリューゲルス 12 24 36
7 浦和レッドダイヤモンズ 8 26 34
8 柏レイソル 11 22 33
9 セレッソ大阪 7 20 27
10 湘南ベルマーレ 10 16 26
11 サンフレッチェ広島 6 18 24
12 ガンバ大阪 14 8 22
13 ヴェルディ川崎 4 14 18
14 京都パープルサンガ 3 12 15
15 ジェフユナイテッド市原 5 6 11
16 コンサドーレ札幌 - 10 10
17 ヴィッセル神戸 2 4 6
18 アビスパ福岡 1 2 3

1998年のJFL年間順位[編集]

順位 クラブ名
1 東京ガス
2 川崎フロンターレ
3 モンテディオ山形
4 ヴァンフォーレ甲府
5 本田技研
6 大分FC
7 ブランメル仙台
  • 関連する部分のみ。なお、太字のクラブはJリーグ準会員クラブである。

レギュレーション[編集]

  • 1回戦はJFLからの参加チームとJリーグ下位のチームとの対戦となり、Jリーグチームのホームスタジアムにおける1試合勝負。完全決着方式(90分で決着しない場合はVゴール方式の延長戦、延長戦でも決着しない場合はPK戦)を採用し、勝者が2回戦へ、敗者がJ2参入。
  • 2回戦は1回戦勝利チームと、1回戦に参加しなかったJリーグチームとの対戦となり、ホーム・アンド・アウェーの2回戦制。各試合とも完全決着方式を採用し、2試合の勝ち点(90分勝利で勝ち点3、延長Vゴール勝ちで勝ち点2、PK戦勝ちで勝ち点1、敗戦はいずれも勝ち点0)の多い方が勝者となりJ1参入決定。
  • 2回戦で敗れたチーム同士が「第3参入クラブ決定戦」を戦う。2回戦と同じレギュレーションを採用し、勝者がJ1参入決定、敗者がJ2参入。

結果[編集]

1回戦[編集]

  • 1試合勝負で行われ、福岡が延長Vゴールで勝利し2回戦に進出。敗れた川崎の次年度のJ2への参入が決定。

2回戦[編集]

  • 神戸の2勝0敗(勝ち点6-0)で神戸の次年度のJ1への参入が決定。敗れた札幌は第3参入クラブ決定戦へ。
  • 市原の2勝0敗(勝ち点6-0)で市原の次年度のJ1への参入が決定。敗れた福岡は第3参入クラブ決定戦へ。

第3参入クラブ決定戦[編集]

  • 福岡の2勝0敗(勝ち点6-0)で福岡の次年度のJ1への参入が決定。また敗れた札幌の次年度のJ2への参入が決定。

参考資料[編集]

関連項目[編集]