Jドリーム

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Jドリーム(ジェイドリーム)は、塀内夏子サッカー漫画1993年から1999年にかけて『週刊少年マガジン』誌上で連載されていた。

概要[編集]

実在するJリーグの世界を舞台にし、後に日本代表としてワールドカップ予選に参加し、世界へ挑む作品である。必殺技や現実離れした超人的な描写は劇中に登場せず、無印編ではJリーグ発足時のベテランの葛藤、プロとしての誇り、苦悩などの内省的な側面が多く描かれている。また重要な試合も含め相手チームに主要キャラ選手を作らない事も多く、他のサッカー漫画に比べて、敵チームとの対戦そのものよりもチーム内でのポジション争いや、苦悩しながらも弱みを克服していくなど、対外よりも内面での戦いを中心に描かれている。

あらすじ[編集]

シリーズとしては大きく3つに分かれており、単行本もそれぞれのシリーズ毎に分かれた形で発売されている。

無印編[編集]

Jリーグ開幕を翌年に控えた1992年。ソウルオリンピック予選など日本サッカー不遇の時代を経験してきた元日本代表MF本橋譲二は、年齢による衰えと古傷の痛みに悩まされ、プロ化という自分の足に値段がつけられるという事実に戸惑いを感じていた。ある日、一人の少年に賭けサッカーを持ちかけられる。その少年こそ後に日本代表を世界へと導く鷹となる赤星鷹だった。そしてその年はアメリカW杯予選の年でもあり、史上最年少の16歳で代表に選出された鷹は、卓越したテクニックと存在感で、次第にチームの中心選手となっていく。アマチュアからプロという過渡期にあって、不遇の時代を経験してきたベテランたちの意地と誇り、そしてJリーグから世界を見据える鷹ら若手選手達の葛藤がそれぞれぶつかり合う中、ついに開幕したアメリカW杯予選、日本代表は苦戦しながらも予選を勝ち抜いていくが・・・・。

前半は主にJリーグ浦和レッズを舞台としていたが、後半はアメリカW杯に向けたアジア予選に出場するサッカー日本代表が舞台となった。

少年マガジンコミックス全14巻

飛翔編[編集]

ドーハの悲劇と呼ばれる試合の後、姿を消していた鷹だったが、スペインのサクラダ・ファミリアでとび職として働いていたところを偶然観光客に発見され、半ば強引にイタリアで行なわれるFIFAワールドユース選手権に出場するU-20日本代表にキャプテンとして加えられる。そのため苦しいアジア予選を戦い抜いた既存のメンバーからの反発にさらされるが、試合を重ねて行く中で心を通わせていく。また、ユース代表の若い面々が各々に様々な悩みや事情を抱えており、大会を戦う中で助け合いそれを乗り越えて成長していく。ユース代表と言うカテゴリーで若い選手の集団ということもあり、シリーズの中で最も青春物の色が強い。本編であるWユース大会の物語は第9巻で完結しており、その後スペインに渡った鷹を中居と浜本が訪ねる番外編と、実在の選手松永成立の半生やドーハでの物語を漫画化した読みきりを収録したものを、第10巻として発刊している。

少年マガジンコミックス全10巻

完全燃焼編[編集]

いよいよ始まるフランスW杯アジア予選。前回あと1歩のところで涙を飲んだドーハ組のベテラン、年代別とはいえ世界を制したワールドユース組、そして新たに加わった新戦力。厳しい最終予選の中で、レギュラー争い怪我人やスランプ、思わぬアクシデントが次々と続出しながらも、日本がW杯初出場を掴むまでの姿が描かれる。作中では特に、ベテランの精神力がチームを助けながらも若手選手に世代交代をしていく物語が、ベテラン側、若手側それぞれの心情とともに感動的に描かれている。

少年マガジンコミックス全8巻

主な登場人物[編集]

無印編より登場[編集]

赤星鷹(あかぼし たか)
この物語の主人公。ポジションはMF(攻撃的MF)またはFW(セカンドトップ、センターフォワード)。背番号は0番。170cm(ただし本当は2mm足りてない)。
幼少の頃に母親が鷹の元を去る前に「すぐ戻るからこれで遊んでなさい」と言われ渡されたのがサッカーボールであった。母からすればただ目についた土産屋のボールを買い与えただけであったが、鷹は母の言いつけを守り、母の帰りを待ちながらボールを蹴り続けたのが、鷹がサッカーを始めたきっかけである。その後母が帰ってくる事はなく鳶職の父親の手で育てられる。自分は母に捨てられたのだと思っていたが、後に母は病気で治療に専念するために一旦鷹と離れ離れの生活を選び、しかしその後死亡した事が判明する。父親の仕事の関係で全国を転々し成長するにつれ父親と共に鳶職として働くようになる。鳶職のバランス感覚と、友達が殆ど出来ず一人で延々とボールを扱っていた事が卓越したボールテクニックを培う事に繋がる。高校サッカーの強豪校に入学するが短期間で退学し、Jリーグの各クラブのプロテストを受験するがいずれも不合格となる。しかし浦和レッドダイヤモンズのテスト後に偶然出会った本橋との賭けサッカーが、レッズ関係者の目に留まり同クラブに入団する。
レッズ入団後はエースの本橋譲二からレギュラーポジションを奪取した後に、16歳の若さで日本代表に抜擢され、FW・MFとして活躍。しかし日本代表がW杯予選で敗れた後に姿を消す。
その後スペインで保護され、U-20日本代表のキャプテンとしてワールドユース選手権ではチームを優勝に導いた。その活躍が認められ、スペインのレアル・マドリードに移籍するが出場機会に恵まれずレンタル移籍に出され、移籍先を転々とした後に浦和レッズに復帰。フランスW杯のアジア予選では日本代表の不動のエースとして活躍した。キャプテンとしての手腕は確かなようで選手も自ら各クラブチームの練習場に趣いてスカウトするような一面もある。ボールコントロールやゲームメイクに長けている反面、フィジカルやスタミナには不安があるようで、度々ウィークポイントとして強調されており、完全燃焼編のW杯予選のアウェイのザバブ戦では執拗に狙われ次の試合のホームのジュベスタン戦は欠場してしまいその後も徐々に疲弊し続けている様子が描かれている。
性格は感情的で自分勝手。思い通りに行かないと癇癪を起こし、嘘吐きで拾った物を盗んだり、他人の荷物や手紙を覗くなど素行は悪い。これは父親の影響で培ったシビアさによるもので、余り物を非常食に取っておいたり、後の得失点差や展開を考えて相手との実力差を見せ付ける、など狡猾な一面を見せる。
本橋譲二(もとはし じょうじ)
無印編序盤の重要人物。ポジションはMF。元日本代表選手で浦和レッズの不動のボランチ。メキシコW杯やソウル五輪のアジア予選ではあと1歩のところで本大会出場を逃すなど、日本代表の苦しく悔しい時代に中心選手として活躍していたが、度重なる怪我で現在は代表を離れていた。鷹との賭けサッカーの中で、その非凡な才能にいち早く気づく。しかし1992年のJリーグヤマザキナビスコカップ・対ヴェルディ川崎戦において、試合中の相手選手との接触プレーで右膝の靭帯断裂し鷹と交代。そのまま引退に追い込まれた。作中では選手の世代交代の象徴として描かれている。
北村大地(きたむら だいち)
無印編前半より登場。ポジションはFW。180cm。元々はJFLの神命電機(架空企業)の選手だったが、借金返済のために(実家の父親が営んでいた養豚場が火事で全焼した事が原因で生まれた多額の借金が残っていたため)プロ転向を決意しレッズに入団した。レッズ入団後は鷹とのコンビでゴールを量産し、日本代表でも強靭な外国勢にフィジカルで負けないパワーで活躍し、アメリカW杯のアジア最終予選では得点王に輝いた。その活躍が認められ、飛翔編以降はイタリア・セリエAパルマに移籍して活躍。気弱な性格から鷹との力関係は年上ながら弱く、その性格が災いして詰めの甘さや精神的な脆さを見せていたが、UAE戦での鷹の退場で克服して以降、いざピッチに立てば覚悟を決め強い精神力も見せる。特に年上の立場となる完全燃焼編では、時に動揺する若いメンバーをひっぱる逞しい存在に成長している。作中の日本代表の得点の大部分が北村のゴールで描かれているほど、絶対的な得点源として活躍する。
富永朗(とみなが あきら)
無印編前半より登場。日本代表の正GK。岐阜県出身。北村の良き相談相手であり、トラブルメーカーである鷹のお目付け役でもある。Jリーグではジェフユナイテッド市原に在籍。一度離婚しているが、再婚はしていない。無印編ではJリーグブームに浮かれる若い選手達に苦言を呈し冷やかに見守る。腰に爆弾を抱えているが、長年代表の第1GKとして活躍。無印編では上條、完全燃焼編では浜本と熾烈なポジション争いを展開した。アメリカ大会最終予選、フランス大会最終予選の両方でレッドカードを貰ってしまう。前者はチョンボでの退場だが、後者は浜本へあとを託す形で自ら覚悟しての壮絶な退場劇であった。
嶋泰明(しま やすあき)
ポジションはDF(左サイドバック)。Jリーグでは清水エスパルスに所属する。富永とはユニバーシアード代表の頃からの親友。アキレス腱断裂から復帰し27歳で日本代表に初選出された。度重なる怪我や代表落選にさらされながらも諦めない強い精神力があり、完全燃焼編ではチームの危機的状況から立ち直らせる事に大きく貢献した。その後、若手の吉川にレギュラーを譲るも、第三代表決定戦では柳木の負傷退場の緊急事態に前半途中からボランチとして出場し、未経験のポジションながら無難に役割を果たすなど、どんな形であれチームへの貢献に全力を尽くす。
小林宏(こばやし ひろし)
浦和レッズのトレーナーで、日本代表のトレーナーも兼務する。初回から最後までを通して作品に登場する数少ない人物の一人。治療が得意で、本橋・富永を始めとして小林の鍼治療にお世話になっている代表選手は数多い。代表には少なくとも10年以上トレーナーをしている計算になる。鷹の才能を早くから評価していた。
竹中裕子(たけなか ゆうこ)
鷹の小学校4年生の時の担任で、鷹の初恋の人。鷹の境遇に同情し、鷹が他校へ転向後や大人になってからも気にかけてくれている。無印編・完全燃焼編におけるヒロイン的存在。後に四国の男性と結婚した。
セルジオ・レネ
日本代表監督。ブラジル出身で元日本サッカーリーグのスター選手。コミュニケーション能力に長けた策士として描かれる。前年のアジアカップを制し、若い鷹を代表に抜擢するが、アメリカW杯予選敗退後に責任を取り辞任をした。
本郷剛(ほんごう たけし)
無印編後半より登場。ポジションはDF。かつてブンデスリーガでプレーしていた経験もあり現在はサンフレッチェ広島所属。若い頃には「鉄のストッパー」と呼ばれ代表でも活躍していたが、代表から離れて長く、足首を中心に膝も腰も太もももすでにボロボロであり、34歳の現在はもう全盛期のように走る事はできない事を本人も自覚している。レネ監督に的確なコーチングを買われ最終予選の守備のリーダーとして数年ぶりに代表に呼び戻される。巧妙なオフサイドトラップを仕掛けるが、それが元で監督と対立する。
上条直也(かみじょう なおや)
フリューゲルス所属。無印編後半より登場。190cmを超える長身と身体能力、そしてイギリス育ちのGKとして将来を嘱望されるも、気が弱くDFに指示を出したりする事が苦手で、無印以降出番なし。(一応、飛翔編の一コマで『GKといえば説教臭かったり、妙にオドオドしてたり…』という鷹の台詞フキダシの中で、富永と共に顔イラストを描かれる形で姿を見せてはいる)
黒咲一心(くろさき いっしん)
無印後半より登場。日本のクラブを解雇され単身ブラジルへ留学をする。その後に鹿島アントラーズに入団。豊富なスタミナでフィールドを駆け回る事が特徴で、韓国戦では攻守に奮闘した。常に首からお守りをぶらさげている。実家が魚屋で、「一心太助」から「太助」のあだ名がある。
松木(まつき)
日本代表コーチで、後にU-20日本代表監督、フランスW杯予選監督。元GK。優柔不断な性格で鷹の尻に敷かれている。また気弱な一面があり交代策にもかなり消極的で、負けている試合でも交代カードを切る勇気がない場面なども描かれている。しかしフランス大会アジア予選では激闘を経験する中で、終盤の崖っぷちの状況にあってジュベスタン戦での吉川投入や第三代表決定戦での中居投入など、勇気ある交代策を切り勝負にでる。実は鷹の中学時代に出会っており、クラブにスカウトしようとしていた姿が番外編で描かれていた。
崔潤和(チェ・ユンファ)
韓国代表のFW。短距離走選手並みの類まれな俊足と抜群の決定力を誇る「韓国の虎」。セリエBのレッチェからヴェルディ川崎に移籍し、鷹とJリーグやアジア最終予選で対戦する。年齢は赤星の2つ上で、ワールドユースの戦いを描いた飛翔編にも1コマのみ出演したが、ベスト8でイタリアに破れている。
洪聖甫(ホン・ソンボ)
韓国代表のDF。韓国代表である事を誇りに冷徹さと大胆さを併せ持つ。強靭なフィジカルと強力なミドルシュートが武器。実在の韓国選手洪明甫がモデル。
ラビン・アルリファイ
UAE代表。わずか17歳の天才GK。抜群の反射神経の持ち主でワールドカップ1次予選では日本の前に立ちはだかる。

飛翔編より登場[編集]

迫丸瞬(さくまる しゅん)
ポジションはFW及びMF(攻撃的MF)。背番号は10番。元々ヴェルディ川崎の選手で、U-20日本代表のキャプテンとしてAFCユース選手権優勝を果たしたが、そこに突然鷹がやってきたため一時はチームを二分するほどの険悪な雰囲気となる。しかし互いの実力を認め合った後は和解し、その後ワールドユース選手権・フランスW杯予選では鷹とのコンビで大活躍する。鹿児島県出身で故郷の母と姉を常に気に掛ける一面もある。FWとして出場したワールドユースやW杯1次予選では得点もするが、MF出場の時はシュートを打つ場面が皆無で、ゲームメイクやアシスト役に徹する。
中居真(なかい まこと)
ポジションはFW。背番号は16番。精神的に弱く鷹の子分的な存在。とある無名高校のサッカー部員に過ぎなかったが、高校の隣りのグラウンドで合宿をしていたU-20代表の鷹の目に偶然留まり、急遽代表に招集された。後にワールドユースでの活躍が認められプロへの道が開け、当時新設クラブの柏レイソルに入団した(なお、柏加入のもう一つの理由は、実家が鎌ヶ谷市にある事もあり家族に負担を掛けない為である。それまでは鷹と同じレッズに練習生として合流している。当初鷹にはレッズ加入を勧められていたが、前述の理由でレイソル行きを決めていた)。100mを10秒台で走るという俊足と、FWにも関わらず自陣に戻っての守備もこなす運動量の豊富さが武器だが、一方でテクニックは拙くボールコントロールが苦手。友達がおらず常に苛められていたため、自分を必要としてくれた鷹には全幅の信頼をしている。一方で空気が読めない欠点があり、調子に乗って相手にズバズバと大胆なこと(失礼なことも)を口にする面がある。浜本とはけんかもするが仲が良い。FWとして、物語の本筋となるワールドユース(飛翔編)で4試合、フランスW杯最終予選(完全燃焼編)には5試合出場しているが、ゴールを1度も決めていない。代表戦唯一のゴールはフランスW杯1次予選の最終戦で1得点したとセリフで示されるが、その得点シーンは描かれていない。
立浪誠(たつなみ まこと)
ポジションはDF。背番号は4番。名古屋グランパスエイトに所属しているが、ワールドユース選手権直前までエールディヴィジの名門、アヤックス・アムステルダムへ留学していた。性格はいたって真面目で、何かにつけていたずらを仕掛ける鷹や中居をよく叱り付けているが、サッカー選手としての彼らの能力を評価しているため本当のけんかになることは少ない。大柄な体格を生かして攻撃時にも空中戦で活躍し、ワールドユースで3得点、また調整試合でもヘディングでのゴールを決めるなど、飛翔編においては赤星に次ぐゴール数を決めている。飛翔編、完全燃焼編を通してDFの要として存在感を示すが、フランスW杯予選では第2戦でレッドカードを貰うと、それをきっかけにチームは低迷していく。
浜本真(はまもと しん)
ポジションはGK。背番号は17番。アルゼンチン生まれの日系3世で、アルゼンチンユース代表候補にもなった過去がある。名門・リーベル・プレートに在籍していたが、短気な性格のせいかチームメイトとそりが合わず退団。しかしU-20日本代表に参加してからは、鷹を始めとして自分を理解してくれるチームメイトに恵まれ、事故死した兄へのトラウマも克服し徐々に性格も安定した。後に立浪の誘いで名古屋グランパスエイトに入団する。完全燃焼編ではベテランの富永と激しいポジション争いをするが、最後は富永から意志を託される形でゴールマウスを守った。
柳木一成(やなぎ かずなり)
ポジションはDF及びMF(ボランチ)。背番号は21番。ヴェルディ川崎所属。U-20日本代表の一員としてアジア予選ではレギュラーでプレーをしていたが初戦で負傷したためにその後はメンバーから外れる。後に鷹に見いだされ代表復帰。ボランチを全うした。京都府出身。カバーリングやパスコースのケアなどサポート的な仕事を得意とし、目立たないながらもチームの縁の下の力持ちである。ワールドユースでは準決勝で混戦から決勝点を押し込んだ。
岸川悟史(きしかわ さとし)
ポジションはDF(サイドバック)及びFW。ヴェルディ川崎の選手で元々FWだったが、中居の加入で右サイドバックにコンバートされる。新たに加入した選手を見下したりポジションを変えられたことを僻んだりと性格は悪い。それでもワールドユース大会、フランスW杯予選では全試合フルタイム出場して右サイドバックを全うした。背番号はFW時代の名残で9番。
坂井真二(さかい しんじ)
ポジションはDF。背番号は3番。ヴェルディ所属。U-20日本代表の選手で、長身のDF。岸川と同じく新加入選手を見下す。フランスW杯予選では緒方か立浪の代役を務めるが、彼らの活躍で控えに。しかし立浪と緒方の両選手が揃うのは予選終盤であり、それまでの試合ではずっとスタメンフル出場を続けていた。
嶋宏明(しま ひろあき)
ポジションはGK。ヴェルディ川崎の選手で、嶋泰明の弟。ユースのアジア予選ではGKとして活躍したが、加入した浜本にヘタレ呼ばわりされて出番を失う。ヴェルディカルテットと呼ばれた4人のうちで唯一、試合には1度も出れず、完全燃焼編では出番も無かった。
藤田哲也(ふじた てつや)
ポジションはMF。サンフレッチェ広島の選手で、背番号は6。
森田雄一(もりた ゆういち)
ポジションはMF。清水エスパルスの選手で、背番号は7。
栗田一平(くりた いっぺい)
ポジションはMF。ジュビロ磐田の選手で、イガグリ頭。背番号は8。
アレッサンドロ・ロッシ
セリエA・パルマ所属のMF。174cm。北村とはチームメイト。19歳ながらトップチームで活躍しており、U-20イタリア代表でも中心的存在。鷹とはライバルであるが、お互いの実力を認め合っている。
アンジェリーナ・ロッシ
アレッサンドロ・ロッシのいとこ。ワールドユース選手権中の休みの日に北村のところに遊びに行こうとした鷹と偶然出会い、鷹に恋をする。その後U-20日本代表の帰国の際に空港で鷹と再会。飛翔編におけるヒロイン的存在である。
サルバドーレ・ビアンキ
セリエA・カリアリ所属のFW。176cm(と選手名鑑に載せているが、ロッシ曰く本当は173cmくらい)。ラジオで試合を聞き、見た事のないプレーを想像してきたために常識に囚われないシュートテクニックの持ち主で、利き脚だけでなく時にはかかとを使ってシュートを放つ。鷹とも共通する『サッカーはだまし合い』の感性を有しており、U-20イタリア代表では決勝の日本戦においてマーク役の立浪を翻弄する。日本人女性との交際歴があり、日本語を喋る事ができる。友人は犯罪者(ヤク中・ポンビキ・泥棒)やスケコマシ(いずれも登場はしない)で、自身も時計を盗んで刑務所に入っていた。収監時代に警察チームと、自身のいる囚人チームの試合を見たカリアリのスカウトが、面白がって契約したとの事(本人談)。ワールドユースでは鷹と得点王を争う事になったが、1点差で得点王を逃す。
パオロ・ヴェルデ
セリエA・ACミラン所属のGK。198cm。ミランのトップチームの正GKでもある。U-20イタリア代表では同じミランの選手で構成するDFラインを強力なリーダーシップで統率する。英語も話す。
ビーベ
U-20アルゼンチン代表のMF。168cm。本名はアンドレア・リナレス。本国では「マラドーナ2世」の異名を取るゲームメーカー。テクニックでは鷹と同等以上の技術を持つが、意図的に相手GKの怪我を誘発するようなシュートを放ったり、ミスをした選手を名指しで批判し交代させる王様的な性格(監督もビーベには逆らえない)。同国のヒムナシアに所属していたが、ワールドユース大会終了後にリバープレートへ移籍した。
フローレンス・ディアブロ
U-20アルゼンチン代表のFW。破壊力と突破力あふれるセンターフォワード。所属するリーベル・プレートではリーダー的存在で、自分に従わない浜本と対立した。
久保田(くぼた)
柏レイソルコーチで、後に同監督。中居のスピードに魅せられ彼を入団させるが、成績不振のために解任される。「ケモノが足りない」と精神論を唱える古い世代の象徴として描かれる。

完全燃焼編より登場[編集]

池田雅志(いけだ まさし)
日本代表コーチでスカウト担当。42歳。吉川の才能を見抜き、自衛隊所属の元同僚の縁で伊達をスカウトした。選手起用に進言を繰り返すなど影の監督ともいえる人物。完全燃焼編からの新戦力選手達の発掘は池田の眼力によるところが大きい。
吉川望(よしかわ のぞむ)
ポジションはDF(左サイドバック)。22歳。左利き。青森県深崎町(架空の地名)出身。JFLの関西電工(架空チーム)所属。176cm,67kg。同じポジションの嶋が代表から外れる程の存在感を見せ、新旧交代の代表として描かれる。左足の技術が非常に高く、ボールコントロールとドリブル、そして最大の武器である正確なロングパスで、特に攻撃面で活躍する。しかしその反面精神面が弱く、大歓声や野次など外野の声でプレッシャーを感じ大スランプに陥る。そのため試合中に耳栓をしてプレーする程だったが、アジア予選の激闘における様々な交流を経てこれを克服し、最後は自分の活躍への大歓声をしっかり聞いて力に変えられるようになる。背番号は14。
伊達勲(だて いさお)
ポジションはFW。防衛大学校の4年生で、U23の22歳。186cm。ユニバーシアードで得点王になった経験がある。自らが得点を決めても喜ぶ仕草を一切見せないほど常に沈着冷静な性格で、激情型の鷹とよく意見が対立する。元々は上官の命令で代表に参加していたが、試合を重ねチームメイトの執念や観客の熱狂に触れる中で、自ら代表に参加したいという意志が芽生える。北村に次ぐ得点源として活躍。背番号は18。
緒方哲(おがた てつ)
ポジションはDF(センターバック)。19歳。アビスパ福岡所属。あだ名は「あばれ哲」。183cm、90kg。出場停止となった立浪の穴埋めとして加入。控えスタートだったがフィジカルの強さを活かし活躍すると、立浪の復帰後もレギュラーに定着した。中学時代には九州選抜チームに選ばれた経験もあった。物怖じしない性格で、試合中に年上の吉川を叱り飛ばす気の強さを持つ。代表戦にはもっと感動的でワクワクするような試合が出来るとの憧れを持っていたが、加入時はチームが泥沼だった事もあり、現実とのギャップに戸惑う。背番号は23。
岡崎広(おかざき ひろし)
ポジションはMF。U23の23歳。静岡県出身。ジュビロ磐田所属。最終予選では3位決定戦まで地味ながら全9試合でスタメン出場(フル出場7試合)を果たした。背番号は開始時は6、嶋の復帰後の1試合のみ16で、それ以降は24。
原田真之(はらだ まさゆき)
ポジションはMF。U23の22歳。三重県出身。セレッソ大阪所属。1次予選ではレギュラーだったが、最終予選で北村が合流すると迫丸がMFに下がった事でベンチ要員になり、鷹の負傷欠場時しか出場機会はなかった。1次予選の最終戦では伊達の得点をアシストする。背番号は7。
イリエ・ペトレスク
ポジションはMF(ゲームメーカー)。ジュベスタン(架空の国家)代表の中心選手。内戦の為に16歳の時に故国を離れ14年間、海外のクラブでプレーを続けた。ラド・ペトレスクは実弟。
ラド・ペトレスク
ポジションはFW。ジュベスタン(架空の国家)代表。ディナモ・キエフに所属するパワフルなセンターフォワード。
ザリム・シン
ポジションはFW。イラン代表。 アジア最終予選ではエース殺しの役目を任され、中盤に下がり鷹を執拗にマークする。

外部リンク[編集]