INAC神戸レオネッサ

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INAC神戸レオネッサ
原語表記 INAC神戸レオネッサ
愛称 レオネッサ
クラブカラー    
創設年 2001年
所属リーグ 日本女子サッカーリーグ
所属ディビジョン なでしこリーグ
ホームタウン 兵庫県神戸市
ホームスタジアム Inside View of Kobe Wing Stadium.jpg
ノエビアスタジアム神戸
収容人数 30,132
運営法人 株式会社アイナックコーポレーション[1]
代表者 文弘宣[1]
監督 松田岳夫
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

INAC神戸レオネッサ(アイナックこうべレオネッサ)は、兵庫県神戸市を本拠地とする日本女子サッカーリーグに所属する女子サッカークラブ。

概要[編集]

所属選手とのプロ契約を積極的に進めながらチームの強化を図り、昼間と夕方の2部練習や長期合宿を定期的に行なうなど、プロチームに近い形態を取っている。所属選手でプロ契約を締結している選手は澤穂希大野忍川澄奈穂美鮫島彩といったトップ選手のみに限られるが、その他の選手も協賛企業の社員選手という形で基本的に社業にはつかず、サッカーに専念できる環境が整っている(実質セミプロである)。常設の練習拠点は当初設けていなかったが、2012年11月に常設練習場「神戸レディースフットボールセンター」が六甲アイランド内に完成した。

Jクラブ以外のなでしこリーグ所属クラブの中では珍しく、運営法人が株式会社のチームである[2]

チーム名の「レオネッサ」はイタリア語で雌ライオンを意味する。関連組織として、小学3年生以上を対象にしたトレーニングセンター、中・高校生を対象にしたジュニアコース、若手育成の「INAC神戸レオネッサU-18」、東京にスクール、レオネッサ、ジュニア、ジュニアユース、ユースを対象にしたINAC多摩川がある。

歴史[編集]

娯楽・飲食・スポーツ事業などを手掛ける「アスコホールディングス」(神戸市中央区)が設立。アイナック(INAC)とはINternational Athletic Clubの略で、神戸市及び兵庫県におけるスポーツコミュニティの担い手を育成し、更には国際的な活動も展開していく総合スポーツクラブとして2001年4月に設立された。女子サッカーチーム「レオネッサ」は同年11月に誕生。

2003年に平成15年度兵庫県女子サッカー選手権で優勝を果たし、2004年には地域密着のコンセプトをより一層深化させるため、チームの運営団体である「アイナック」をNPO法人化(2004年4月1日認証)し「特定非営利活動法人アイナック」を設立。関西女子サッカーリーグ1部を制し、皇后杯全日本女子サッカー選手権大会にも出場を果たした。これらの成果により、同年12月のL・リーグ評議会で、翌2005年のL・リーグ加盟が承認された。

2005年シーズン、L・リーグ1年目からブラジル人選手2人を中心に勝利を重ね、わずか1年でL2優勝と、翌2006年のL1(現:Div.1)昇格を決めた。

2006年シーズン伊賀FCくノ一原歩、藤村智美と韓国代表ジナが移籍加入。レギュラーリーグは最下位となったが、シーズン後半に強豪の日テレ・ベレーザと3-3で引き分けるなどの底力を見せ、プレーオフ(下位リーグ)では3戦全勝。5位でリーグを終了した。

2008年シーズンスペランツァF.C.高槻からGK海堀あゆみが移籍加入。また、日本体育大学から川澄奈穂美が入団。上位争いに加わり(最終順位は2位)、Div.1で優勝争いの一角を占める程の強豪チームとなる。川澄はINAC生え抜きの選手では初となる、日本女子代表(なでしこジャパン)に選出された。

2009年、チーム名をINAC神戸レオネッサに改称。

2009年シーズン、2008年に休部したTASAKIペルーレFCから、甲斐潤子と田中明日菜が移籍加入。また、北海道文教大学明清高校から高瀬愛実が入団。高瀬は高卒一年目からレギュラーとして活躍し、クラブ初となる新人王を受賞した。

2010年シーズン、リーグ戦では前シーズンと同じ4位に甘んじたが、第32回全日本女子サッカー選手権大会で優勝し、クラブ発足後、初のタイトルを手にした。また、2010年3月に運営会社となる株式会社アイナックコーポレーションが設立された[1]

2011年シーズン日テレ・ベレーザから澤穂希大野忍近賀ゆかり南山千明の4選手が移籍加入。7月なでしこジャパンが歴史的な優勝を果たした2011 FIFA女子ワールドカップには、最多となる7人の選手がレオネッサから招集され、準決勝スウェーデン戦、決勝アメリカ戦にはレオネッサの選手5人が日本代表のスターティングメンバーとしてピッチに立った。11月13日、クラブ創立10周年にして初のなでしこリーグ優勝を果たした。11月30日には、日本女子サッカー初の試みとなる「TOYOTA Vitz CUP」が開催され、イングランド・女子スーパーリーグチャンピオンの名門アーセナル・レディースと親善試合を行なった。試合はレオネッサが主導権を握りながらも決定機を生かせず、1-1のドローで両チーム優勝という形に終わった。第33回全日本女子サッカー選手権大会で大会連覇を果たし、リーグとの2冠を達成した。

2012年、所属の澤穂希がアジア人史上初となる2011年度「FIFA最優秀選手賞FIFAバロンドール)」を受賞。また、日本女子サッカーチーム初となる、クラブ情報番組「レオネッサ TV」がスタート。

2012年シーズン常盤木学園高等学校から京川舞仲田歩夢JFAアカデミー福島から田中陽子が入団。トップ登録された下部所属の八尾智奈美と合わせ総勢19人となり、なでしこリーグ一の少数精鋭でスタートした。3月15日日韓女子リーグチャンピオンシップが開催され、韓国WKリーグチャンピオンの高陽大教ヌンノピに3-0で快勝した。5月、2012年シーズンの開催中止が発表されたアメリカ女子サッカーリーグWPSから、ベッキーゴーベル・ヤネズが移籍加入した。9月9日のなでしこリーグカップ2012決勝で日テレ・ベレーザに敗れ、2010年10月から続いていた公式戦連続無敗記録が44試合で途切れた。リーグ戦では開幕から首位を守り無敗でリーグ2連覇を達成した。11月、リーグ王者として出場した第1回国際女子サッカークラブ選手権では、決勝でヨーロッパ王者のオリンピック・リヨンに延長戦の末敗れ世界王者の座を逃した。第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会では大会3連覇を達成。シーズン終了後、監督の星川敬が退任した。

2013年シーズン、ヘッドコーチの石原孝尚が監督に昇進。ASエルフェン狭山FCから渡辺彩香が移籍加入、藤枝順心高等学校から今井晴香山田真帆平野里菜が、常盤木学園高等学校から道上彩花が入団。国内大会で三冠独占なでしこリーグ2013なでしこリーグカップ2013第35回皇后杯。三冠独占は2007年の日テレ・ベレーザ以来)を達成するとともに、国際女子サッカークラブ選手権2013も制した。

2014年シーズン、なでしこリーグ初采配であるばかりか、2012年途中にアビスパ福岡の監督時代にシーズン途中で任を解かれた期間と、2013年の途中に就任したガイナーレ鳥取で采配を振るった期間を合わせると26試合も勝てておらず、その年のJ2・J3入れ替え戦カマタマーレ讃岐に敗れ、ガイナーレをJ3に降格させてしまった前田浩二が監督に就任した。しかし、18節終了時点で2連敗が3回と成績不振で10月15日付けで辞任し、10月25日に熊田喜則が監督に就任した。

チーム成績[編集]

年度 チーム名 リーグ チーム数 試合 勝点 順位 皇后杯 監督
2005 (第17回) INACレオネッサ L・リーグ2部(L2) 7 18 49 16 1 1 優勝 ベスト8 田渕径二
2006 (第18回) なでしこリーグ
ディビジョン1
8 17 16 4 4 9 5位 ベスト8
2007 (第19回) 8 21 31 10 1 10 4位 ベスト4
2008 (第20回) 8 21 45 14 3 4 2位 準優勝
2009 (第21回) INAC神戸レオネッサ 8 21 37 11 4 6 4位 ベスト4
2010 (第22回) なでしこリーグ 10 18 34 11 1 6 4位 優勝 高須理稔(- 2010.10)
/星川敬(2010.10 -)
2011 (第23回) 9 16 42 13 3 0 優勝 優勝 星川敬
2012 (第24回) 10 18 52 17 1 0 優勝 優勝
2013 (第25回) 10 18 52 16 0 2 優勝 優勝 石原孝尚
2014 (第26回) 10 28 39 10 7 11 6位 ベスト8 前田浩二(- 2014.10)
/熊田喜則(2014.10 -)
  • 2006年は8チーム2回戦総当たりの「レギュラーリーグ」(RL)後、その順位に基づき上位と下位の各4チームによる1回戦総当たりの「プレーオフ」(PO)を実施。試合数はRLとPOの合計。成績は年間順位。
  • 2014年は10チーム2回戦総当たりの「レギュラーシリーズ」(RS)後、上位6チームと下位4チームが2リーグに分けられ、それぞれで2回戦総当たりの「エキサイティングシリーズ(ES)」を実施。試合数はRSとESの合計。成績は年間順位。

獲得タイトル[編集]

ユニフォーム[編集]

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd) ピンク ピンク
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

チームカラー[編集]

  •    

ユニフォームスポンサー[編集]

掲出箇所 スポンサー名 表記
フジバンビ 黒糖ドーナツ棒
背中 サンヨー食品 サッポロ一番
ベルコ ベルコ
パンツ なし -

ユニフォームサプライ[編集]

チーム名変遷[編集]

  • 2001 - 2008年 INACレオネッサ
  • 2009年 - INAC神戸レオネッサ

選手[編集]

現在所属している選手[編集]

()内の数字は背番号

2015年度


背番号変遷[編集]

No. 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
監督 田渕径二 高須理稔
/星川敬
星川敬 石原孝尚 前田浩二
/熊田喜則
1 木原典子 根本美沙貴 - 海堀あゆみ
2 菅亜矢子 田村奈津江 宮迫たまみ 甲斐潤子 近賀ゆかり -
3 - ジナ 坂井優紀 高良亮子 ベッキー 三宅史織
4 柳井里奈 保手濱理恵 チョン・ミジョン 角田英子 甲斐潤子 田中明日菜 クレア・ポーキンホーン [3]
/チェルシー [4]
5 井本幸乃 藤村智美 山岸靖代 柳井里奈 近賀ゆかり 甲斐潤子
6 井野美聡 那須麻衣子 南山千明
7 ラファエラ・アンドラージ・ジ・モラエス - 高良亮子 チ・ソヨン 中島依美
8 平野回梨佳 原歩 藤村智美 田中明日菜 澤穂希
9 デルマ・ゴンサルベス プレチーニャ 川澄奈穂美
10 小林未央 原歩 高瀬愛実 大野忍 チ・ソヨン -
11 米津美和 渡邉千尋 鈴木智子 櫨まどか 高瀬愛実
12 保手濱理恵 -
13 中野絵美 平野回梨佳 川澄奈穂美 堰愛季 中島依美 南山千明 仲田歩夢
14 高木未来 米津美和 京川舞
15 梅林早知 中野絵美 - 園村奈菜 中島依美 阪口彩希絵 井口祥 - 磯金みどり
16 高田鈴子 - 園村奈菜 柳井里奈 高瀬愛実 小野鈴香 クォン・ウンソム 清水あかね 山田真帆
17 - 高田鈴子 櫨まどか 藤田妃奈子 櫨まどか 八尾智奈美 ゴーベル ヤネズ ゴーベル
18 中村悦子 角田英子 宮迫たまみ 田中明日菜 角田英子 久野吹雪 武仲麗依
19 - - 田村奈津江 海堀あゆみ 久野吹雪 中島依美 道上彩花
20 - 柳井里奈 - 酒井優紀 西山衣美 高良亮子 田中陽子
21 根本美沙貴 澤井理恵 - - 倉原穂奈美 武仲麗依 ゴーベル ヤネズ 渡辺彩香
22 渡邉千尋 - 櫨まどか 門西亜紀子 - 西山有美 清水あかね ベッキー 山田真帆 伊藤美紀
23 - - - - - 堰愛季 小川志保 - 平野里菜
24 石野由果 - - - - - - - 今井晴香
25 - - 門西亜紀子 - - - - - 三宅史織 野口彩佳
26 - - - - - - - - - 平田美紀
27 - - - - - - - - - 増矢理花
28 - - - - - - - - - 田中明日菜[5]
No. 2015
監督 松田岳夫
1 海堀あゆみ
2 近賀ゆかり
3 鮫島彩
4 田中明日菜
5 甲斐潤子
6 南山千明
7 中島依美
8 澤穂希
9 川澄奈穂美
10 大野忍
11 高瀬愛実
12 -
13 仲田歩夢
14 京川舞
15 齊藤夏美
16 チャン・スルギ
17 三宅史織
18 杉田妃和
19 道上彩花
20 伊藤香菜子
21 守屋都弥
22 伊藤美紀
23 平野里菜
24 竹村美咲
25 野口彩佳
26 平田美紀
27 増矢理花
28 渋澤杏奈

かつて所属していた選手[編集]

スタジアムDJ[編集]

メディア[編集]

  • テレビ
    • INAC TV」 (BSフジ、2012年4月20日 - ) 金曜 23:00-23:55(毎月第1・3金曜新作放送、第2・5金曜再放送)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 会社概要”. INAC神戸レオネッサ公式サイト. 2013年5月5日閲覧。
  2. ^ 同じくなでしこ1部のスペランツァFC大阪高槻、なでしこ2部のノジマステラ神奈川相模原も株式会社が運営法人である。
  3. ^ 2014年6月15日~2014年8月31日 クレアポーキンホーン選手 新加入のお知らせ” (2014年6月18日). 2014年10月9日閲覧。
  4. ^ 2014年10月1日~2015年1月15日 チェルシー選手 新加入のお知らせ” (2014年10月9日). 2014年10月9日閲覧。
  5. ^ 2014年10月29日~2015年1月31日 田中明日菜、今井晴香、復帰加入のお知らせ” (2014年10月30日). 2014年10月30日閲覧。

関連記事[編集]

外部リンク[編集]