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Ghost of Yōtei

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ゴースト・オブ・ヨウテイ
Ghost of Yōtei
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 PlayStation 5
開発元 Sucker Punch Productions
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ディレクター ネイト・フォックス (Nate Fox)
ジェイソン・コーネル (Jason Connell)
人数 本編:1人
発売日 2025年10月2日
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
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Ghost of Yōtei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)は、Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2025年10月2日に発売されたPlayStation 5用ゲームソフト。

2020年に発売されたアクションアドベンチャーゲームGhost of Tsushima』の独立した続編的作品にあたる。

概要

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2024年9月25日配信の「State of Play」にて発表された。

前作『Ghost of Tsushima』から329年後、1603年日本が舞台。フィールドは蝦夷地羊蹄山周辺をモデルとしている[1]。 前作より時代が進んでいるため遠距離武器「銃」が使用できるようになっている。

ストーリー

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時は1603年。舞台は蝦夷地(現代の北海道)。雪深い地にそびえる羊蹄山の麓で、一人の流浪人が長い旅路の果てに帰還する。彼女の名は(あつ)。

16年前、幼い篤は、羊蹄平の生家で家族と平穏に暮らしていた。しかしある夜、斎藤を筆頭とする「羊蹄六人衆」が生家を襲撃。家族は皆殺しにされ、篤自身も刀で銀杏の木に磔にされ火を放たれる。篤は重傷を負いながらもそこから脱出し、奇跡的に一命を取り留めた。その日を境に、篤の人生は一変する。家も名も奪われ“復讐”だけが支えとなった彼女は、本土で武芸の修練を積み、関ヶ原の戦いにも参戦。武芸の腕を磨き、16年の歳月を経て蝦夷の地へと戻る。目的はただ一つ、かつて家族を惨殺した「羊蹄六人衆」を全員討ち果たすことだった。

蝦夷へ戻った篤は、自身の帯に討ち果たすべき六人の仇の名、「蛇」「鬼」「狐」「蜘蛛」「龍」「斎藤」を記す。その後、羊蹄平で飲んだくれていた最初の仇「蛇」と対峙。壮絶な死闘の末に蛇を討つことに成功するが、自身も重傷を負う。瀕死の中で奇跡的に命を取り留めた篤は、帯に書かれた「蛇」の名を刀に付着した蛇の血で消す。その不死身ぶりから篤は、人々の間で怨霊と呼ばれるようになる。

そして篤は、他の六人衆を討ち果たすべく蝦夷地を駆け巡るが、六人衆を打ち倒すたびに篤の旅は壮絶さを増していく。

登場人物

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主人公

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篤(あつ)
声 - ファイルーズあい(演:エリカ・イシイ
主人公の女武芸者で、鍛冶師の娘。幼少の頃に家族を「羊蹄六人衆」によって殺されており、その仇討ちのために蝦夷地を旅する。「蛇」と相打ちになった後に死の淵から蘇ったように見えたことから、人々から「怨霊」と称されるようになる。
刀を始め二刀、大太刀、槍、鎖鎌、弓矢など様々な武器を使いこなす卓越した戦闘センスを持つ。また、観察力に優れ、犯行現場の痕跡から犯人を行方を特定できる。墨絵と三味線の演奏が得意である。一方で料理は不得手なようで、十兵衛や菊ほかからの評価は低い。
羊蹄六人衆の襲撃から生き延びた後、単身で本土に逃れ、16年にわたって各地で修練を積み、関ヶ原の戦いなどの戦にも参戦。その後、蝦夷地に戻り羊蹄六人衆への復讐を果たすために旅立つ。
自身の経験上、童に対しては手を汚さない主義である。また、獣が好きであり、自衛以外では殺すことはない。
手配書によると年齢は20代後半。
十兵衛とは双子。

篤の家族・親族

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十兵衛
声 - 中村章吾(幼少期 - 三浦冴子
(英 Noshir Dalal 幼少期 Aleks Le)
篤の双子の弟。忠義者かつ親切で、情け深い性格。篤は羊蹄六人衆の襲撃の際に死亡したと思っていたが、実は松前藩の武士に助けられて生き延びていた。その時の恩から松前藩の武士となり、今では北の守り手として「北守」の姓を名乗り、重責を担うまでに成長している。
謙吾
篤と十兵衛の父親。腕利きの鍛冶師で、篤と十兵衛に剣術の稽古をする。篤と十兵衛のことを「狼」と呼ぶ。元々は斎藤の家臣であったが、斎藤に見切りをつけ、他の者たちを説得して集団から離脱した。そのことを斎藤に恨まれて、よねと共に羊蹄六人衆に殺害された。
よね
声 -(英 Judy Alice Lee)
篤と十兵衛の母親。三味線の奏者で、篤に三味線と銭弾きの稽古をする。謙吾と共に羊蹄六人衆に殺害された。
銭弾きの腕前は相当なもので、ふらりと賭場にやってきてその場にいた全員の銭を全て巻き上げた事がある。
声 - 若山詩音(英 Suzie Yeung)
十兵衛の娘で、篤の姪。渡島ヶ浦に住んでいる。まだ幼いが、すでに性格に強情なところがある。母親は菊を生んで間もなく死去している。

篤の仲間

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篤が旅の中で出会う仲間達。

篤が蝦夷地に戻ってから、行く先々で事あるごとに顔を合わせる狼。篤を、鮭を与えてくれる対象ととらえているようだが、一方で仲間の狼たちが斎藤らに狩られている現状に対し協力を求めている。
黄金の鳥
蝦夷地の宝や秘密の場所へ案内してくれる鳥。アイヌの人々はカムイだと言う。
太郎
骸漁りをしている貧相なみなし児。いつか名を上げようと、各エリアで値のつきそうな品物を死体から仕入れて売っている。
関西弁を話す弓師。各エリアを移動しながら、弓と矢の販売・強化をしてくれる。何よりもお金を貴ぶ。
銀次
関西弁を話す甲冑師。各エリアを移動しながら、鎧を強化してくれる。かつて本土の武士達にも重用されていたほどの腕利きで、鎧とお茶に対してはかなりの目利きだが、一方で篤の調理する料理に対しおいしそうだと発言するなど味覚音痴なさまが描写されている。
石狩ヶ原に住む火薬職人。関西弁を話す。焙烙玉や目潰し玉を強化してくれる。火薬の町の生まれで、かつては関西で家族で花火師をしていたが、九尾組に家族を殺された上に花火工房に放火された過去を持つ。
フチ
北の名寄ヶ沢に住むアイヌ民族の老婆。篤のことを「シットゥライヌ」(アイヌ語で「迷い人」の意)と呼ぶ。観察力と洞察力に優れており、人の心の中を的確に見透かす。また、とても頑固な性格。
カエカ
アイヌ民族の織手。アイヌの伝統技法で、樹皮から糸を紡いで被服を織る。篤の防具の一つである「シットゥライヌの衣」を強化してくれる。
お雪
声 - 朴璐美
天塩ヶ丘の赤鶴屋を拠点とする三味線弾きの女性。三味線の腕だけでなく、侍をいなす手腕も高い。篤が六人衆の「狐」を探していると知り、協力する。
実は「狐」その人であり、16年前の篤の生家襲撃の際も狐として現場にいた。ただ、斎藤の所業のあまりの非道さに嫌気がさし、彼に背いて篤を逃がそうとした。その咎で九尾組の忍達を鍛える任を命ぜられ、任を全うしながら斎藤を討つ機会を窺っていたが、弟子の道順に裏切られ焼き印を押し付けられたのち九尾組を追われた。
天塩ヶ丘に住む苦無職人。苦無を強化してくれる。見た目は農家の老婆にしか見えないが、並みの農具すら必殺の武具に変える鍛冶の匠。立ち振る舞いは泰然としているが、自身の畑と大切な人のためならすべてを投げうつ覚悟の持ち主。
村田
渡島ヶ浦に住む鉄砲鍛冶。種子島と短筒の強化をしてくれる。鉄砲をこよなく愛しており、鉄砲のことを考え出すと他のことが目に入らず斎藤派の人物とさえ取引関係を持っている等一種の死の商人のような状態であった。しかし、とある人物が自身の短筒に殺害されたことと篤との出会いによりその認識を改めた。

篤の師匠

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旅の中で篤に武器の修練をしてくれる師匠たち。いずれも各武器の達人。

半兵衛
二刀の師匠。羊蹄山の中腹に住んでいる。篤の父親の古くからの友人で、昔は蝦夷地で名を馳せた賞金稼ぎだった。斎藤に挑んで片腕を斬り落とされた。半兵衛の持つ刀は、篤が父の鍛冶仕事を初めて手伝ったときに打ったもの。
吉田
大太刀の師匠。十勝ヶ峰に拠点を持つ。松前藩の武士たちに大太刀の指導をしている。かつて松前藩の武士として斎藤兄弟に相まみえたことがあり、その時は重傷を負い倒れながらも「蜘蛛」に一矢報いて深手を負わせた。そのため、斎藤兄弟に恨まれている。
高橋
槍の師匠。石狩ヶ原の茂田岩島に隠れ住んでいる。かつて弟子たちと共に六人衆の「鬼」と鬼面隊に挑んだが、弟子が全滅し自分だけ生き残ってしまった。そのため、今も鬼面隊を憎んでいる。
榎本
鎖鎌の師匠。天塩ヶ丘の梟山に住んでいる。九尾組を憎んでいるが、自身に恨みを持つ孫が九尾組に所属しているため、表立って戦えないでいる。

幕府の命で蝦夷地を治める藩。誉を重んじ、鉄砲を嫌う。手段を選ばない斎藤の軍勢に苦戦しており蝦夷地の大半を押さえられている。

和田
松前藩の馬廻頭。十兵衛の直属の上役。流浪人である篤の力は必要ないと考えている。
藤田
松前藩の物頭(足軽大将)。天塩ヶ丘の赤鶴屋に滞在している。
仕事上の失態で左遷されており、酒と女に溺れている。

羊蹄六人衆

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本作の敵。篤の仇敵の六人の武芸者で、いずれも独自の戦闘術を錬磨した手練れ。斎藤以外の五人は皆、面をつけている。現在は各々が蝦夷地の各地を支配し、独自の部隊を率いている。

斎藤成秋
声 - 田中美央(英 Feodor Chin)
六人衆の首領。各地に落ちている書状によると、名は「成秋」。16年前に六人衆を率いて篤の生家を襲撃し、篤の家族を皆殺した。その際に彼女を刀で銀杏の木に磔にした張本人であり、篤の復讐の最終的な標的。篤のことを「狼の姫」と呼ぶ。
非常に冷酷な性格で村人に対する虐殺や恐喝、暴行に捕虜虐待や見せしめの処刑という恐怖政治を行う。
長篠の戦いで主家が滅亡し、蝦夷地へと落ち延びた侍の一人。長篠の戦いにて強力な鉄砲隊を目にし、自身も鉄砲隊を率いるようになった。松前藩を倒し、侍による新たな国を作ることを目論んでいる。当時の侍としては柔軟な価値観で、女性も兵に採用している。
本編の16年前の飢饉の際、謙吾らの離脱により、結果として自身の妻と娘を飢餓で失うという悲劇に見舞われる。この出来事で謙吾に深い憎しみを抱き、復讐のため篤の生家を襲撃した。
本編では2度対戦することになり、1度目の対戦では薙刀を得物とする。2度目の対戦では、前半戦は薙刀・大太刀・鎖鎌を切り替えて使用し、後半戦は刀のみで本気の勝負を挑んでくる。
声 - 関智一(英 David Sakurai)
斎藤の嫡男。幼名は右吉。異名は「破軍の剣聖」。得物は刀と薙刀。尉と鬼を組み合わせたような面をつける。蜘蛛と共に十勝ヶ峰で鉄砲隊を率いている。父親に自分の価値を示し、機嫌を取ることしか頭にない。一方で弟への愛情は本物であり、蜘蛛が人質として捕えられた際は勇んで助けに来る様子を見せている。力強さと速さを兼ね備えている。
実のところ父親の野心に縛られるだけの人生を憂いており、ひそかに不出来と言われても自由に動いている弟を羨んでいる。
蜘蛛
声 - 杉田智和(英 Robert Wu)
斎藤の次男。幼名は佐吉。異名は「罠使いの女影」。得物は刀と槍。誇張された尉のような面をつける。龍と共に十勝ヶ峰で鉄砲隊を率いている。残虐非道な性格。遠距離攻撃と地形トラップを得意とする。
若い頃は猿楽の太夫に憧れたが、斎藤に太夫の婚姻が認められず、その憤怒を人々に向けるようになった。
戦の最中であるにもかかわらず芸者を挙げて宴会を開くほどの酒乱であり、その虚を突かれ部下を全滅させられた挙句、竜をおびき出すおとりとしてとらえられる。仕置の場にて兄に助け出されるも龍は篤の返り討ちにあい、目の前で兄を失う悲しみを味わうことになる。その後、斎藤からは龍の死の責を問われて勘当され寄る辺を失い、篤に対し復讐を試みて山中に立てこもり決闘となるが敗北。しかし、兄弟を失った痛みを知る者同士として篤から情けにも似た感情から協力を申し出られこれを承諾、篤を斎藤の隠し砦へと案内した。別れ際に本州へ移ることや父から離れて自分自身の人生を生きることを誓い、篤に対し2度も兄弟を失うなと伝えており、終盤になって改心した描写がなされている。
声 - 福山潤(英 Matthew Yang King)
本名は「道順」。異名は「幻影の術師」。得物は鎖鎌。抽象化された狐の面をつける。謀略に長けた忍者で、天塩ヶ丘で「九尾組」を率いている。分身と毒による幻覚を駆使して戦う。
道順は二代目の狐であり、16年前に篤の生家を襲撃した狐とは別人。当時は初代狐ことお雪の弟子だったが、お雪が斎藤の命に背いたため彼女を裏切って九尾組から追放し、二代目として狐の座を引き継いだ。
元々口減らしのため母に捨てられた孤児である。斎藤への忠義心は非常に強くお雪すら裏切られるまで予想できなかった。
声 - 宮内敦士(英 Tommy Kang)
本名は「兵蔵」。異名は「赤鬼の狂戦士」。得物は大太刀。角がない生成か安達女のような面をつける。強力な突進技を持つ大柄な男で、石狩ヶ原で「鬼面隊」を率いている。本人談によると若かりし頃は三方ヶ原の戦いにて奮戦した。謙吾を手に掛けた張本人であるが、その時に受けた反撃で面が欠け、左目が濁っている。
長篠の戦いで百姓に撃たれ、馬の下敷きになったことがトラウマとなって鬼の人格が生まれた。また、貧相な城にいる現状には相当な不満を持っているらしく、仕方なく斎藤に従っている旨を打ち明けている。
声 - 佐々木睦(英 Nelson Lee)
本名は「行晴」。異名は「毒刃の刺客」。得物は刀。翁の面をつける。口達者な刀の達人で、羊蹄平で悪行にふけっている。毒の短剣での奇襲を得意とする。ストーリーの序章で篤と対峙し、打ち倒される。
大阪の阿片窟に通っており、斎藤に弁舌の才を気に入られ仲間となった。

その他の人々

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武蔵(たけぞう)
天下無双の剣豪で宮本武蔵その人であるとされる。二刀を振るって様々な技を駆使し、ガード不能攻撃も織り交ぜた素早い連撃を繰り出してくる天下無双の名にふさわしい猛者。また、佐々木小次郎との巌流島での決闘で使用したとされるを槍の代わりとして使用する。
戦いで打ち負かした相手の名を木に結び、その紙が木の葉のように生い茂るようになっても負けを知らず各地を転々としているが、戦うに値する強さを見せつけた者の前にのみ現れると言われ勝負を挑もうとする腕自慢がその木を目指している。
ちなみにゲーム内で死亡するが、史実では1648年まで生存している。
伊三郎
地図師。博多弁を話し、蝦夷地を歩き回って地図を描いている。各エリアの集落で、地蔵の場所を示す地図を売ってくれる。
上からの命令で地図を作っており、度々命の危険にも晒されながら各地を巡っている現状や地図のありがたみを分かってもらえない事をぼやいている。
小次郎
賞金首の世話人。各エリアの集落で賞金首の人相書きを貼り出し、プレイヤーが賞金首を仕留めるとそれに応じた賞金をくれる。
雨月
声 - 観世智顕
各エリアの「語り部の野営」にいる傳承の語り部。前作での琵琶法師に相当する人物で、今作の傳承クエストの語り部を務める。
白痴の五郎
斎藤から種子島を盗んだ泥棒。諧謔な性格で、斎藤側、篤側双方におとぼけた振る舞いを見せる。その後、歯医者をやって村民相手に抜歯を行っている。
境井仁
前作の主人公で、対馬を蒙古から救った冥人。現在は故人。元寇後、武士ならざる武士としてかつての同胞達から追われ対馬を去り、幕府にも権威の敵として追われ、蝦夷地まで落ちのびて潰えたとされる。その生涯から「忍びの祖」として九尾組から尊敬を集めている。
とある場所にその隠れ家が残っており、そこでは後の忍の技となる技術を授けるための修練場や彼のその後についてうかがい知れる品々、家紋の彫られた墓石、そして300年の時を経て尚輝きを失わない特別な武器が安置されている。

舞台

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1603年の蝦夷地(現在の北海道)を再現したオープンワールドが、本作の舞台である。島内の地形は本作独自のものであるが、島の形は実際の北海道とおおよそ同じ。

羊蹄平
マップ南部のエリア。現在の千歳市周辺。プレイヤーが最初に探索する場所で、篤の生家や支笏湖がある。
羊蹄山
羊蹄平の西にある成層火山。別名「蝦夷富士」。実際に山頂に登ることができる。
十勝ヶ峰
羊蹄平の北東に位置するエリア。現在の夕張市富良野市周辺。六人衆の「龍」と「蜘蛛」が支配しており、各地に彼らの部下がいる。
石狩ヶ原
マップ西部のエリア。現在の石狩市周辺。六人衆の「鬼」が支配しており、その部下の兵隊「鬼面隊」が各地にいる。斎藤の力の象徴と言われる石狩城がある。
名寄ヶ沢
十勝ヶ峰からヌプㇽ川を北上して天塩ヶ丘に向かう途中にあるエリア。アイヌ民族が暮らしている。
天塩ヶ丘
マップ北部のエリア。現在の稚内市周辺。六人衆の「狐」が支配しており、その部下の忍者隊「九尾組」が各地にいる。雪に覆われた寒冷地。
渡島ヶ浦
マップ南西部のエリア。現在の函館市周辺。松前藩の拠点である松前城がある。斎藤の鉄砲隊が各地にいる。
古賀砦
斎藤勢の砦で、斎藤とその息子たちの拠点。名寄ヶ沢の近くにあるが、険しい崖を上らないと行けない場所にある。

開発

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「封建時代の日本をさすらうキャラクターを主人公として、プレイヤーのペースで自由に探索を楽しみながら世界の美しさを堪能してもらう」というコンセプトで、『Ghost of Tsushima』の続編として制作を開始[2]。舞台設定を練るためにSucker Punch Productionsのスタッフが日本各地を訪問し、最も印象深かった北海道羊蹄山を舞台に選んだ[2]。クリエイティブディレクターのジェイソン・コーネルは羊蹄山の美しさに衝撃を受け、2時間以上座って見つめていたという[2]。ゲーム内で使用する自然の音は知床国立公園で録音した[2]

評価

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メタスコア86[3]

IGNは「先見の明に満ちた巧緻なストーリーは、『Ghost of Yotei』の荘厳な景観と、洗練された滑らかなアクションへとプレイヤーを引き込みます。復讐のために名誉を顧みない自警団員・アツという新たな主人公が登場し、成長とともに武器の種類も多様化。これにより、『対馬』で確立されたゲームプレイの基盤がさらに深化しています。斬新さこそやや控えめながら、黒澤明作品の影響は今なお色濃く、巧みに取り入れられています。オープンワールドゲームの革新とまではいかないものの、『Ghost of Yotei』は侍という存在の力強さと美学を、極めて洗練された形で描き出した秀作と言えるでしょう」と褒める一方で「約30時間のストーリー展開の大部分は、予想通りの展開で、プレイヤーを翻弄する場面が多すぎる。何度かイベントが起こり、重要な場面を迎えるが、ターゲットはカットシーンで都合よく逃げ出し、ストーリーはほとんど進展しない。」と批判している[4]

脚注

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  1. ^ Ghost of Yōtei | ゲームタイトル”. PlayStation. 2025年2月9日閲覧。
  2. ^ a b c d Small, Zachary (2024年9月24日). “Sequel to Ghost of Tsushima Expands a Fresh Sony Franchise” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2024/09/24/arts/ghost-of-yotei-tsushima-sequel-playstation.html 2025年2月9日閲覧。 
  3. ^ Ghost of Yotei レビュー”. Metacritic (2025年10月11日). 2025年10月14日閲覧。
  4. ^ Ghost of Yotei レビュー”. IGN (2024年9月24日). 2025年10月14日閲覧。

外部リンク

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