GONIN サーガ

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GONIN サーガ
監督 石井隆
脚本 石井隆
製作 安田猛
水口昌彦
小沼修
石井隆
新村秀樹
製作総指揮 井上伸一郎
出演者 東出昌大
桐谷健太
土屋アンナ
柄本佑
安藤政信
竹中直人
音楽 安川午朗
撮影 佐々木原保志
山本圭昭
寺田緑郎(撮影応援)
編集 石井隆
阿知波孝
制作会社 ファムファタル
製作会社 『GONIN サーガ』製作委員会
配給 KADOKAWA
ポニーキャニオン
公開 2015年9月26日
上映時間 129分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4500万円[1]
前作 GONIN
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GONIN サーガ』(ごにん サーガ)は、2015年9月26日に公開された石井隆監督による日本のバイオレンスアクション映画作品。主演は東出昌大[2]

概要[編集]

石井監督によって制作された1995年公開の『GONIN』の正統続編にあたり、『GONIN』から19年後を描いた作品となっている[2]

これまで『GONIN』『GONIN2』と作られシリーズ化が予定されていたが、松竹での「奥山和由解任騒動」などの事情により中断となっていた[3]。しかし、関係者の尽力により、松竹や奥山と一切関係のない[注 1]KADOKAWAの作品として続編の企画が始動した。

また、俳優業を引退していた根津甚八が前作に出演していた事もあり、石井監督の強い要望に応え、11年ぶりに1作限りの復帰を果たした作品でもある。その後、根津は2016年12月29日に死去したため、これが遺作となった。

第34回バンクーバー国際映画祭・Dragons&Tigers部門[4]、第45回ロッテルダム国際映画祭・Genre:DNA部門[5]、第43回ゲント映画祭[6]正式招待作品。

あらすじ[編集]

メインキャスト[編集]

久松 勇人
演 - 東出昌大(幼少期 - 佐久間悠
暴力団五誠会系大越組の若頭だった久松茂の息子で、大輔とは幼馴染。母思いで、茂の名誉回復のために動いていた母が五誠会に始末された際には会を襲撃する。五誠会の運営する法律相談所に保管されている回収した闇金を奪還する計画に加わる。
計画の後に大輔とともに氷頭と接触した後に明神の罠[注 2]に敢えて乗る形でディスコ『Birds』[注 3]を改築した誠司の結婚披露宴会場にほかのメンバーと襲撃に向かうが、安恵を殺したのは自分だという組員の挑発に乗り組員と相打ちとなった後に明神に発砲し果てる。
大越 大輔
演 - 桐谷健太(幼少期 - 六車勇登
暴力団五誠会系大越組の組長だった大越康正の息子で康正の形見のバングルを身に着けている。勇人とは幼馴染。今は五誠会3代目の式根誠司の用心棒をしつつも大越組の再興を目論んでいるが、麻美から誠司が一生飼い殺しにするつもりであることと彼女の弱みであるメモリーカード奪還計画を聞かされ、更に慶一からも法律事務所に保管された闇金を奪う計画を持ち掛けられたことで計画に加わる。
計画の後に本部に何食わぬ顔で戻るも計画の際にバングルを身に着けていたことが仇となって明神に目をつけられともに行動することになっていたさなかに慶一を見かけ駆け付けたところで銃撃を受けた彼を見つけ明神を取り押さえ突き落とす。その後は慶一の計らいで勇人とともに氷頭と接触し、初めこそ父の仇であることから怒りをにじませながらもその後は氷頭が襲撃への加担の姿勢を見せた時には承諾する。披露宴会場では百合香や明神に発砲するが、麻美を庇う形で誠司の発砲を食らい果てる。
菊池 麻美
演 - 土屋アンナ(幼少期 - 琉花
元グラビアアイドルで式根誠司の愛人。ロックバンドをやっていたこともあり、勇人もファンの一人であった。レイプされて情婦にさせられた弱みを誠司に握られていることからその証拠であるメモリーカードを奪還するために計画に加わる。
計画の後に自宅に明神と余市が現れ、自らが計画に加担していることをつかまれた挙句に始末されそうになるも余市を殺害して逃げた後にバンドのメンバーに変装して誠司の結婚披露宴会場に潜り込んで他のメンバーと合流し、結婚披露宴会場では隆誠を射殺するが、明神の連射を食らい暫くして果てる。
実は19年前の事件の首謀者である万代樹彦の娘であり、メモリーカードのほかに奪還しようとしていたピンクのプリクラ手帳には親子3人の写真が入っていた。また幼いころは『Birds』の床下が遊び場であったことや森田童子の『ラスト・ワルツ[注 4]を聞かせてもらっていたことなどが語られている。
富田 慶一
演 - 柄本佑(幼少期 - 悠斗
19年前の事件を追うルポライターで、事件の真相を知るために安恵や氷頭に接触を図っていた。勇人と大輔とは2000年時点で顔を合わせており、安恵の店で二人と会った際には勇人からかつて会ったことがあることを悟られていた。
自らが安恵に情報を与えてしまったことが彼女の死の遠因となった贖罪から勇人と大輔に闇金の奪還計画を持ち掛ける。
実は「森澤」姓の交番勤務の警察官[注 5]で、「富田」姓は偽名。19年前の事件現場に駆け付けた際に京谷(演 - ビートたけし)に射殺された警官の一人の息子であった。計画の後に迷子の老人を装った明神の銃撃を受けるも辛うじて生き延びており、勇人と大輔を氷頭と接触させた後に彼らとともに結婚披露宴会場襲撃に参加するが、手負いであったことに加えて明神の連射を食らい果てる。
式根 誠司
演 - 安藤政信
五誠会3代目で芸能事務所社長。五誠会初代会長・式根(演 - 室田日出男)の孫。
闇金奪還計画で闇金が奪われた上に組員が殺害されたことで面子が潰されたことで明神らとは別に計画メンバーの始末に動く。結婚披露宴会場でメンバーの始末に動き、麻美を庇った大輔を射殺するも、氷頭に射殺される。
久松 安恵
演 - 井上晴美
茂の妻で、勇人の母。夫である茂が逃げ出した卑怯者ではない大越組の盾となって殉職したものと信じており、組の面汚しとされていることに憤っている。
後に勇人らが襲撃することとなる法律相談所を襲撃した後に五誠会の組員に目を付けられ手首を切って殺害されてしまう[注 6]
大越 佳津子
演 - りりィ
康正の妻で、大輔の母。息子の計画の後に施設に入れられる予定となっている節が言及されている。
余市
演 - 福島リラ
明神と常に行動を共にしている女殺し屋。
麻美の家に現れ、明神の言いつけで彼女を監視するも途中で反撃され殺そうとするが、麻美が隠し持っていた拳銃で射殺された。
百合香
演 - 松本若菜
式根誠司の婚約者。誠司の裏の顔を知らない。
披露宴会場で目の前で誠司が凶弾に倒れたことから、凶弾に倒れた組員の拳銃を手に麻美を殺そうとするが大輔に射殺される。
松浦 譲
演 - 菅田俊
19年前は式根誠司のボディーガードを務めていた。今は、五誠会系松浦組の組長。
黒木 正行
演 - 井坂俊哉
松浦組の組員で、松浦のボディーガード。
式根 隆誠
演 - テリー伊藤[7]
五誠会2代目会長。初代会長の息子で誠司の父。
闇金強奪計画の後に明神らを雇う。その後、誠司の結婚披露宴にサプライズゲストとして出席し[注 7]『ラスト・ワルツ』をバックに百合香とワルツを舞うが、麻美に射殺される。
氷頭 要
演 - 根津甚八
汚職でクビになった元刑事で19年前の事件のメンバーの一人。19年前の一件で京谷の銃弾を受けるも植物状態となったまま19年生きていた。
慶一の計らいで勇人と大輔に接触した後に結婚披露宴会場襲撃に参加し、誠司を殺害した後に果てた。
久松 茂
演 - 鶴見辰吾
大越組の若頭で勇人の父。19年前の事件で命を落とした挙句に組織の恥として他の殉職者ともども破門扱いされてしまう。
万代 樹彦
演 - 佐藤浩市(友情出演)
19年前の事件の主犯で、本作の一件の元凶ともいえる人物。
実は麻美の父親であることが本作で判明する。氷頭が誠司を殺害した際には氷頭に加担する彼の幻覚[注 8]を麻美は目にしている。
明神
演 - 竹中直人
隆誠が雇ったスナイパーで、表向きは探偵事務所で探偵をしている。酸素吸入器を常に持っているほか、ハエ嫌い。
麻美の家を訪れた後に計画に加担していたメンバーを探り当てた後に、余市に麻美の監視をさせ自らはメンバーをおびき寄せる罠を仕掛けた上で慶一をおびき寄せて銃撃し大輔も始末しようとするも反撃されて突き落とされ、それから麻美の家に戻った時には余市の遺体を目にする。
その後は余市の首を抱えながら結婚披露宴会場に現れ、麻美らに発砲するもハエに気を取られている隙に勇人と大輔に発砲され、それから辺りに発砲して果てる。
演じる竹中は前作『GONIN』の企画段階から携わって出演したほか、『GONIN2』にも出演している[8]

スタッフ[編集]

受賞[編集]

関連商品[編集]

小説
映像ソフト
  • セル(発売・販売:KADOKAWA、2016年3月25日)
    • GONIN サーガ ディレクターズ・ロングバージョン Blu-ray BOX、規格品番:DAXA4954
    • GONIN サーガ ディレクターズ・ロングバージョン DVD BOX、規格品番:DABA4954
    • GONIN サーガ Bl-ray 通常版、規格品番:DAXA4955
    • GONIN サーガ DVD 通常版、規格品番:DABA4955
    • GONIN Bl-ray トリプルパック(『GONIN』『GONIN2』『GONIN サーガ』合計3枚組)、規格品番:DAXA4956
  • レンタル(発売・販売:ポニーキャニオン、2016年04月02日)
    • GONIN サーガ レンタル Blu-ray
    • GONIN サーガ レンタル DVD

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 第1作自体、松竹ではなく出演者の竹中直人サイドから企画が始動している。第1作はぶんか社とイメージファクトリー・アイエムの共同製作作品であり、松竹や奥山和由はプロデュースと劇場配給以外一切関与していない。
  2. ^ 麻美のスマートフォンを使って誠司の結婚披露宴を兼ねたダンパに計画メンバーを誘うメールを送信し、集まったところを一網打尽にする計画。少なくとも慶一は引っかかりそうになっていたが大輔は明神と行動を共にしていたこともあって気づいていた。
  3. ^ 万代の死後に大越組が借金の形として押さえた後に誠司の手に渡り、披露宴の3年後に高層アミューズメントビルに改装する予定であることが誠司の口から語られている(その際、東日本大震災の影響でシャンデリアが宙づりになったことがあることも述べられていた)。
  4. ^ 誠司にも聞かせていたものの「うざってぇなあ」という感想だったそうだが結婚披露宴でも用いられている。
  5. ^ そのためか計画の際に用意した制服や拳銃は本物で、計画の後に大輔から訝しがられることとなる。
  6. ^ 五誠会の息のかかった警官の手で自殺に処理されてしまう可能性が述べられている。
  7. ^ その際、「五誠ホールディングス会長」という反社会的勢力であることを伏せる形で紹介されている。
  8. ^ なおその時の姿は万代の存命中ではありえない白髪であった。
  9. ^ 映画『赤い玉、』・『ピース オブ ケイク』、テレビドラマ『雲霧仁左衛門2』・『天皇の料理番』・『あさが来た』とともに受賞

出典[編集]

  1. ^ 『キネマ旬報』2016年3月下旬 映画業界決算特別号、75頁。
  2. ^ a b 石井隆監督『GONIN』、正統続編が19年ぶりに製作!東出昌大VS.安藤政信!”. シネマトゥデイ (2014年6月17日). 2015年2月20日閲覧。
  3. ^ GONINサーガ撮影日誌内
  4. ^ 「GONIN サーガ」がバンクーバー国際映画祭へ、監督・石井隆が喜びつづる”. 映画ナタリー (2015年9月16日). 2015年9月17日閲覧。
  5. ^ 「GONIN サーガ」第45回ロッテルダム国際映画祭に正式招待決定!”. 映画.com (2016年1月12日). 2016年9月6日閲覧。
  6. ^ Archived: Gonin Saga - Film Fest Gent”. Film Fest Gent. 2017年1月31日閲覧。
  7. ^ テリー伊藤、『GONIN』続編で安藤政信が恐れる父親に!”. シネマトゥデイ (2015年3月19日). 2015年3月19日閲覧。
  8. ^ 『GONIN』続編、竹中直人&福島リラが最凶の殺し屋コンビに”. シネマトゥデイ (2015年2月20日). 2015年2月20日閲覧。
  9. ^ キネマ旬報ベスト・テン発表、「恋人たち」「マッドマックス」が1位に輝く”. 映画ナタリー (2016年1月8日). 2016年1月8日閲覧。
  10. ^ 「映画芸術」2015年日本映画ベストテン&ワーストテン発表!”. 映画芸術 (2016年1月19日). 2017年3月20日閲覧。
  11. ^ “「バクマン。」が日本映画プロフェッショナル大賞でベストワン&作品賞”. 映画ナタリー. (2016年3月25日). http://natalie.mu/eiga/news/180925 2016年3月25日閲覧。 
  12. ^ 2016年 エランドール賞 受賞作品・受賞者”. 一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会. 2017年1月31日閲覧。
  13. ^ 東出昌大主演「GONIN サーガ」、石井隆が書き下ろした原作小説が発売”. 映画ナタリー (2015年9月7日). 2015年9月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]