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Friend-to-friend

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Friend-to-friendF2F)コンピュータネットワークとは、ユーザーが知人とだけ直接接続を行うP2Pネットワークの一種である。パスワードデジタル署名認証に用いられる。

他の種類のプライベートP2Pとは異なり、F2Fネットワークのユーザーは、自分の友人以外に誰が参加しているかを知ることができないため、F2Fネットワークはユーザーの匿名性を損なうことなく規模を拡大できる。Retroshare英語版WASTE英語版GNUnetFreenetOneSwarm英語版は、F2Fネットワークを構築するために利用できるソフトウェアの例であるが、これらの中でRetroshareのみがデフォルトでF2F動作に設定されている。

多くのF2Fネットワークは、互いを知らず信用していないユーザー同士の間で、間接的な匿名または変名通信をサポートしている。例えば、F2Fオーバーレイにおけるノードは、ファイル(またはファイルのリクエスト)を二人の友人間で匿名で自動転送することができ、その際に相手の名前やIPアドレスをどちらにも伝えない。このような友人は、同じファイル(またはリクエスト)を自分の友人に自動的に転送することができ、これが連鎖的に続く。

ダン・ブリックリンは2000年に「friend-to-friend network」という用語を作った[1]

F2Fの潜在的な応用

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  • Bouillonプロジェクトは、F2Fネットワークを用いてメッセージに信頼度を割り当てている[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ D. Bricklin. Friend-to-friend Networks. Archived 2004-12-05 at the Wayback Machine. August 11, 2000.
  2. ^ Grishchenko, Victor (2007). “Bouillon: A Wiki-Wiki Social Web”. In Diekert, Volker (英語). Computer Science – Theory and Applications. Lecture Notes in Computer Science. 4649. Berlin, Heidelberg: Springer. pp. 139–145. doi:10.1007/978-3-540-74510-5_16. ISBN 978-3-540-74510-5 

外部リンク

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