Forget-me-not (尾崎豊の曲)

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Forget-me-not
尾崎豊シングル
初出アルバム『『壊れた扉から』』
B面 OH MY LITTLE GIRL
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル ロック
時間
レーベル ソニー・ミュージックレコーズ
作詞・作曲 尾崎豊
プロデュース 須藤晃
チャート最高順位
尾崎豊 シングル 年表
卒業
1999年
Forget-me-not/OH MY LITTLE GIRL
(2001年)
I LOVE YOU
(2001年)
壊れた扉から 収録曲
A面
  1. 「路上のルール」   
  2. 「失くした1/2」    
  3. Forget-me-not」   
  4. 「彼」  
  5. 「米軍キャンプ」
B面
  1. 「Freeze Moon」    
  2. Driving All Night」   
  3. 「ドーナツ・ショップ」    
  4. 「誰かのクラクション」 
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Forget-me-not」(フォーゲット・ミー・ノット)は、日本ミュージシャンである尾崎豊の18枚目のシングル

背景[編集]

1985年11月26日にレコーディングが終了したため、尾崎が十代最後にレコーディングした曲[1][注釈 1]

「Forget-me-not」とは「勿忘草」のことであるが、このタイトルになった経緯は、プロデューサーである須藤晃がデモテープのメロディーを聞いた際に、「小さな花のようなイメージ、勿忘草」というキーワードを出したところ、それを元に尾崎が歌詞を作成した[2]

須藤はこの曲について「すごいですよね。リズムのノリがおかしいところとかもいっぱいあるんだけど、そんなの関係ないですもんね。尾崎さんは全部で71曲を録音したんですけど、後にも先にもスーツを着てネクタイを締めて歌ったのはこれだけです。なんだか、この曲を歌うために尾崎さんは存在した、っていう気さえしますね。自分にとっては実はとても重たい曲で、デリケートな曲でもあるんです。Forget-me-not=僕を忘れないで、ですからね。尾崎さんの死は、僕にとってとても悲しいことだったわけですから」と語っている[1]

録音[編集]

アルバム『壊れた扉から』の制作は、尾崎が20歳の誕生日を迎える前のリリースを目指していたため、ライブツアーの合間を縫って曲作りとレコーディングを行うという強行スケジュールの中で進行していた。しかし、マスターテープの完成日直前になりながらも、アルバムに収録する最後のバラードが決まらず、尾崎は悩んだあげく、歌手人生で初めて歌詞のないメロディだけを吹き込んだデモテープを須藤に持って行った[3]。そして、レコーディング最終日の1985年11月25日を迎えるも歌詞が納得のいくものにならず、夕方にレコーディングスタジオを抜け出している内に歌詞を完成させ[4]、朝になってスタジオに戻りすぐにレコーディングを行い完成したというエピソードがある[2][1]。後に須藤はこのときのことを、「明け方5時ぐらいですかね。いきなり、スーツを着て、ネクタイも締めて、ワインを2本と寿司の折り詰めを持って、尾崎さんが入ってきたんですよね。『みんなでこれ食べてください』って言うから、『何言ってんだよ。歌詞はできたの?』って訊いたら『できました』って、それですぐに歌ってもらったのがあれです。もう身体の震えが止まらないぐらいすごくて……この人、このまま死んじゃうのかなと思うぐらいすごかった。あれが僕にとっての、尾崎豊の最も鮮烈な思い出ですね。」と語っている[1]。そのために、一発で録音したというのは誤りで須藤は「実際には『Forget-me-not』は2回歌いましたね。1回目のテイクをOKにしましたけど」といっている[1]

リリース[編集]

もともとは3枚目のアルバム『壊れた扉から』(1985年)に収録されていたバラード曲であるが、映画主題歌として使用されたため、「OH MY LITTLE GIRL」との両A面としてシングルカットされ、尾崎の10回忌である2001年4月25日ソニー・ミュージックレコーズより12センチCDで発売された。

また、同時収録された「OH MY LITTLE GIRL」は、シングル「十七歳の地図」(1984年)、「OH MY LITTLE GIRL」(1994年)に続き、3度目のシングル収録となっている。この音源はリマスターされ音質が向上している。

2001年には尾崎のアートディレクターをつとめた田島照久によるプロモーション・ビデオが製作されており、ベストアルバム「13/71 - THE BEST SELECTION」の初回限定盤に『FORGET-ME-NOT IMAGE CLIP BY TERUHISA TAJIMA』として収録されている。

メディアでの使用[編集]

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『LOVE SONG』(2001年)の主題歌として使用された。

カバー[編集]

シングル収録曲[編集]

全作詞・作曲: 尾崎豊、全編曲: 西本明
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. Forget-me-not 尾崎豊 尾崎豊
2. OH MY LITTLE GIRL 尾崎豊 尾崎豊

スタッフ・クレジット[編集]

参加ミュージシャン[編集]

スタッフ[編集]

  • 須藤晃 - プロデューサー
  • 助川健 - レコーディング、ミックス・エンジニア
  • 田島照久 - デザイン、アート・ディレクション、写真撮影
  • 渡邉茂実 - セカンド・エンジニア
  • 大野邦彦 - セカンド・エンジニア
  • 中村悦弘 - アシスタント・エンジニア
  • 鈴木浩二 - アシスタント・エンジニア
  • 田和一樹 - アシスタント・ディレクター
  • 笠井鉄平 - マスタリング・エンジニア
  • 浜野啓介 - ソニー・レコード・プロモーション・スタッフ

ライブ版[編集]

リリース履歴[編集]

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 2001年4月25日 ソニー・ミュージックレコーズ 12センチCD SRCL5075 52位 OH MY LITTLE GIRL」との両A面シングル

収録アルバム[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e “ハイレゾで尾崎豊が蘇る【第二章】あの“瞬間”が蘇る”. SONY公式サイト. (2014年8月16日). https://www.sony.jp/high-resolution/special/ozaki/vol2.html 2015年5月1日閲覧。 
  2. ^ a b 長緒隆也  -『尾崎豊物語』(2002年)
  3. ^ 平成24年(2012年)11月25日 - BSプレミアムヒーローたちの壮絶人生」より。また、同番組内でバックバンド「Heart Of Klaxon」のメンバーである吉浦芳一は「尾崎の曲は常に出来上がっていた状態だった。この時尾崎はよっぽど悩んで苦しんでいたのではないか。」と語っている。
  4. ^ 平成24年(2012年)11月25日にBSプレミアムで放送された「ヒーローたちの壮絶人生」の番組内で須藤は「恐らく、家に帰って今まで書き溜めたものを読んで言葉を選っていたのではないか。」と語っている。
  5. ^ “山崎育三郎カバーアルバムに「女々しくて」「モーツァルト!」劇中歌など11曲”. ステージナタリー. (2016年6月22日). http://natalie.mu/stage/news/191709 2016年6月22日閲覧。 
  1. ^ 尾崎の誕生日は1965年11月29日で、3日後に20歳を迎えた。