フライングドッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Flying DOGから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
株式会社フライングドッグ
FlyingDog, Inc.
Shibuya First Tower Tokyo 1.jpg
フライングドッグ本社が入居する
渋谷ファーストタワー
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0011
東京都渋谷区一丁目2-20
渋谷ファーストタワー
設立 1997年2月3日[1]
業種 情報・通信業
法人番号 7011001059365
事業内容 アニメーション映像・音楽制作
代表者 佐々木史朗(代表取締役社長)
資本金 4億8,000万円
主要株主 JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
外部リンク https://www.jvcmusic.co.jp/flyingdog/
テンプレートを表示

株式会社フライングドッグ英語FlyingDog, Inc.[1])は、アニメーション映像・音楽制作を行う日本企業JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(略称・旧社名:ビクターエンタテインメント)の機能子会社。ブランドのロゴでは「flying DOG」と表記される。

「FlyingDog」の商標は元々、1976年に当時のビクター音楽産業が、ロックを中心とする社内レーベル(当時の表記は「FLYING DOG」)として設立したものである。本項では、同レーベルについても解説する。

FLYING DOG(1976年 - 1980年代半ば)[編集]

FLYING DOG」は1976年ビクター音楽産業(当時)で高垣健[2]が、『ニューミュージックマガジン』編集長だった平田国二郎を責任者に迎えて創設したレーベルであった。洋楽部門傘下のおもに邦楽ロックを対象とするレーベルであったが、1980年代半ばにリリースが途絶えていた。レコードのレーベルデザインは白地に卵黄のアップ写真を背景に、あけぼののシンボルと似た旭日旗様のレイアウトで「FLYING DOG」と表記されたものであった。

所属アーティストはPANTA野宮真貴、ハルメンズ、渡辺勝山岸潤史など。

その後高垣はInvitationを設立。さらに同レーベルの組織が大きくなると、1992年に一部を分割してSPEEDSTAR RECORDSを設立した。

旧フライングドッグ時代の作品をビクター・エンタテインメント自体で再発売する際には、Victor・Invitation・SPEEDSTARなどのレーベルに変更されることが多いが、外部に原盤を貸与して発売する場合はフライングドッグ(第1期)のレーベルを再現することがある。

m-serve[編集]

m-serve(エムサ)は2000年頃よりビクターエンタテインメントのアニメソング制作部門が使用を開始した同部門の公式ウェブサイトならびにフリーペーパーの名称。レーベル名は従来からのビクターレコードのままであった。公式サイトはフライングドッグへの移行後もしばらくm-serve時代と同じドメインを継続して使用していた。m-serve時代からのインターネットテレビ番組「m-serve style」に関しては名称を変更せずに引き継がれたが、2011年11月を最後に終了した。

flying DOG(2007年 - )[編集]

日本ビクターの映像ソフト事業・部門の再編に伴い、ビクターエンタテインメントのアニメ制作部門およびアニメ関連事業は、2007年10月1日付でグループ企業のJVCエンタテインメントへ移管され、新レーベル「flying DOG」からリリースされる事となった[3]。レーベルの命名は、ビクター音楽産業時代より20年以上アニメ音楽に関わってきた佐々木史朗プロデューサーによるもの。移管により「ビクター」という名前を使えなくなるが、ビクターのシンボルである「」という言葉をレーベル名に入れたいと思い、先輩方に了解を得たうえで「flying DOG」という名前に決めたという[4]

その後、2009年1月1日付で実施されたグループ再編によりJVCエンタテインメント(旧社)は株式会社フライングドッグへ社名を変更し、アニメ関連事業専門となる[5]。代表取締役に佐々木史朗が就任した。

2019年2月2日に会社設立10周年を記念して「フライングドッグ10周年記念LIVE―犬フェス!―」を開催する予定[6]。会場は東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ。

特色[編集]

  • ロゴマークは水色の丸の中に尻尾を立ててジャンプしている犬のシルエット、その下に「flying DOG」の文字が入る。キャッチフレーズは「WE CAN fly, WE ARE “flying DOG”s!」[3]
  • テレビCMでは、ロゴマークに合わせて声優や歌手が「わんっ、はははっ」と犬の鳴きまねをするパターンがある。2012年には誰の鳴きまねか当てるという「わんわんキャンペーン」を行った[7]
  • ビクターエンタテインメントおよびその傘下企業所属の演歌・歌謡曲系や邦楽ロック・ポップス系等の歌手がアニメ関連の楽曲を担当した場合は本来の所属レーベル(ビクター・SPEEDSTARなど)からリリースされることがある一方、本レーベルのコンピレーションアルバムに収録されることがある。
  • ビクター時代の1982年より「マクロスシリーズ」の音楽制作を続けており、フライングドッグとしては『マクロスF』(2008年)以降のシリーズ作品に関わっている。所属アーティストにもマクロス関連人物が多い。
  • 次世代のアニソン歌手を発掘する「フライングドッグ・オーディション」を開催している。
    • 2014年 第1回グランプリ 西沢幸奏[8] - 2015年1月デビュー
    • 2018年 第2回グランプリ 美波[9] - 2019年1月デビュー予定

主なアーティスト[編集]

元在籍者[編集]

作品[編集]

テレビアニメ[編集]

m-serve時代[編集]

作品名 映像ソフト
1999年 エクセル・サーガ Yes
地球防衛企業ダイ・ガード Yes
人形草紙あやつり左近 Yes
無限のリヴァイアス
2000年 アルジェントソーマ Yes
GEAR戦士電童
機巧奇傳ヒヲウ戦記
だぁ!だぁ!だぁ!
2001年 X -エックス-
ココロ図書館 Yes
The Soul Taker 〜魂狩〜
スクライド
逮捕しちゃうぞ
ノワール Yes
2002年 アクエリアンエイジ Sign for Evolution Yes
Witch Hunter ROBIN
OVERMANキングゲイナー
キディ・グレイド
機動戦士ガンダムSEED
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
十二国記
東京アンダーグラウンド
.hack//SIGN
ちょびっツ
ラーゼフォン
2003年 AVENGER
WOLF'S RAIN
L/R -Licensed by Royal-
GUNGRAVE Yes
D・N・ANGEL
.hack//黄昏の腕輪伝説
プラネテス
無人惑星サヴァイヴ
LAST EXILE Yes
2004年 うた∽かた
巌窟王
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
KURAU Phantom Memory
ケロロ軍曹
絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
サムライチャンプルー Yes
月詠 -MOON PHASE- Yes
爆裂天使
ファンタジックチルドレン
忘却の旋律
MADLAX Yes
2005年 ARIA The ANIMATION
エレメンタル ジェレイド
ガン×ソード Yes
創聖のアクエリオン
ツバサ・クロニクル
トランスフォーマー ギャラクシーフォース
トリニティ・ブラッド
2006年 ARIA The NATURAL
N・H・Kにようこそ!
コードギアス 反逆のルルーシュ
シムーン
ゼーガペイン
ちょこッとSister
.hack//Roots
ときめきメモリアル Only Love
幕末機関説 いろはにほへと
2007年 エル・カザド Yes
Over Drive
ぼくらの
Devil May Cry

フライングドッグ:2000年代[編集]

作品名 音楽プロデューサー プロデューサー 映像ソフト
2007年 スケッチブック 〜full color's〜 福田正夫
バンブーブレード 石川吉元 吉田博、小松茂明 Yes
レンタルマギカ 桜井裕子
機動戦士ガンダム00 野崎圭一
逮捕しちゃうぞ フルスロットル
ケロロ軍曹(4thシーズン以降) 福田正夫
2008年 狼と香辛料 井上裕香子
ARIA The ORIGINATION 福田正夫、井上裕香子
マクロスF 佐々木史朗
コードギアス 反逆のルルーシュR2 石川吉元
鉄のラインバレル 尾留川宏之 Yes
天体戦士サンレッド 野崎圭一 小松茂明、南健 Yes
夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜
2009年 PandoraHearts
戦国BASARA 桜井裕子 野崎圭一
リストランテ・パラディーゾ
シャングリ・ラ 石川吉元
狼と香辛料II 井上裕香子
ささめきこと 福田正夫 伊藤将生
天体戦士サンレッド 第2期 野崎圭一 小松茂明、南健 Yes
こばと。 井上裕香子
エレメントハンター 野崎圭一

フライングドッグ:2010年代[編集]

作品名 音楽プロデューサー プロデューサー 映像ソフト
2010年 おおかみかくし 野崎圭一 小松茂明
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
聖痕のクェイサー 尾留川宏之 Yes
裏切りは僕の名前を知っている 石川吉元
オオカミさんと七人の仲間たち 野崎圭一
戦国BASARA弐 桜井裕子 野崎圭一
それでも町は廻っている 福田正夫 伊藤将生
パンティ&ストッキングwithガーターベルト 佐々木史朗
2011年 これはゾンビですか? 野崎圭一
緋弾のアリア 小松茂明
聖痕のクェイサーII 尾留川宏之 Yes
セイクリッドセブン 佐藤正和
異国迷路のクロワーゼ The Animation 桜井裕子 野崎圭一
神様ドォルズ 佐藤正和
たまゆら〜hitotose〜 福田正夫 伊藤将生
ラストエグザイル-銀翼のファム- 石川吉元、福田正夫 尾留川宏之 Yes
ファイ・ブレイン 神のパズル
2012年 輪廻のラグランジェ 福田正夫 伊藤将生
アクエリオンEVOL 佐々木史朗
これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド 野崎圭一
ファイ・ブレイン 神のパズル 第2シリーズ
輪廻のラグランジェ season2 福田正夫 伊藤将生
BTOOOM! 南健 Yes
はいたい七葉 Yes
2013年 まおゆう魔王勇者 井上裕香子 小松茂明
琴浦さん 福田正夫、西辺誠 吉田博 Yes
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 佐藤正和
デート・ア・ライブ
革命機ヴァルヴレイヴ 野崎圭一
たまゆら〜もあぐれっしぶ〜 福田正夫 伊藤将生
きんいろモザイク 佐藤正和 小松茂明
ブラッドラッド
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 西辺誠 南健 Yes
2014年 スペース☆ダンディ 井上裕香子
魔法戦争 西辺誠 小松茂明
いなり、こんこん、恋いろは。 福田正夫、佐藤正和
彼女がフラグをおられたら 佐藤正和 吉田博 Yes
棺姫のチャイカ 佐々木史朗
M3〜ソノ黒キ鋼〜 福田正夫、佐藤正和
モモキュンソード 野崎圭一
甘城ブリリアントパーク 石川吉元
2015年 艦隊これくしょん -艦これ- 西辺誠
幸腹グラフィティ 福田正夫 伊藤将生
ハロー!!きんいろモザイク 佐藤正和 小松茂明
アクエリオンロゴス 佐藤正和、福田正夫 伊藤将生
空戦魔導士候補生の教官
学戦都市アスタリスク 福田正夫、西辺誠 伊藤将生
落第騎士の英雄譚 石川吉元
緋弾のアリアAA 西辺誠 福田正夫
2016年 アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 石川吉元、福士洋介 尾留川宏之 Yes
宇宙パトロールルル子 佐々木史朗 南健 Yes
マクロスΔ 佐々木史朗、福田正夫
魔装学園H×H 佐藤正和
あまんちゅ! 福田正夫 伊藤将生
魔法少女育成計画 西辺誠 南健 Yes
終末のイゼッタ 福田正夫、三好大雅 伊藤将生
ステラのまほう 佐藤正和
2017年 風夏 西辺誠 福田正夫
チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜 西辺誠
月がきれい 南健 Yes
バトルガール ハイスクール 佐藤正和 小松茂明 Yes
異世界食堂 福田正夫、佐藤正和 福田正夫
魔法使いの嫁 伊藤将生
ネト充のススメ 石川吉元、三好大雅 小松茂明、尾留川宏之 Yes
2018年 ラーメン大好き小泉さん 福田正夫、西辺誠 尾留川宏之 Yes
カードキャプターさくら クリアカード編 福田正夫[11]
あまんちゅ!〜あどばんす〜 福田正夫 伊藤将生
かくりよの宿飯 西辺誠
重神機パンドーラ
すのはら荘の管理人さん 佐藤正和、永原洋子 伊藤将生
ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王 佐藤正和、福田正夫
2019年 私に天使が舞い降りた!
ドメスティックな彼女
キャロル&チューズデイ
星合の空

ドッグオンビート[編集]

フライングドッグの一部門であり、野崎圭一が室長を務める。

OVA[編集]

アニメ映画[編集]

テレビドラマ[編集]

インターネットラジオ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 会社概要”. フライングドッグ. 2016年5月28日閲覧。
  2. ^ ついに日本のロックに目覚める! - Musicman-NET
  3. ^ a b “犬(ビクター)の遺伝子”を受け継ぐ新レーベル - ORICON STYLE
  4. ^ 「Flying Dog レーベルの歴史」『オトナアニメ年鑑 2013』、洋泉社、2012年、139頁、ISBN 4800300711
  5. ^ ビクターエンタテインメントとJVCエンタテインメントがコンテンツビジネス強化に向けて融合・再編”. ビクターエンタテインメント (2008年12月18日). 2016年5月28日閲覧。
  6. ^ アニメ映像・音楽レーベル“フライングドッグ”10周年!一日限りのライブイベント「犬フェス!」開催決定!!”. リスアニ!WEB (2018年8月31日). 2018年9月29日閲覧。
  7. ^ フライングドッグ わんわんキャンペーン”. フライングドッグ (2012年)
  8. ^ 第1回フライングドッグ・オーディション、グランプリ発表!受賞者は17歳の高校3年生・西澤幸奏さんに決定!”. リスアニ!WEB (2014年9月30日). 2018年9月29日閲覧。
  9. ^ フライングドッグオーディション、20歳のSSW・美波がグランプリに! 自身作詞・作曲の「main actor」MV公開”. エンタメステーション (2018年2月22日). 2018年9月29日閲覧。
  10. ^ シングルタイトル『SOULTAKER』参照。
  11. ^ 月刊ニュータイプ』2018年5月号、KADOKAWA2018年4月10日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]