FM-16β

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FM-16β(エフエムイチロクベータ )は、富士通が販売していた独自仕様のビジネス向けパーソナルコンピューター(パソコン)である。

1984年12月3日にFMシリーズの最上位機種、16ビットパソコンの新シリーズとして発表された[1]。メインCPUは80186クロック周波数 8MHz)。後に、80286(クロック周波数 8MHz)モデルも追加された。グラフィックVRAMは192KB。画面解像度は640x400ドット。テキストは文字単位で16色表示、グラフィックはドット単位で16色中8色表示。カラー2画面、モノクロ6画面のマルチページを持つ。 JIS第1・第2水準漢字ROMを標準実装(SDモデルのみ第2水準漢字表示はオプション)。キーボードは別売でJISキーボードと親指シフトキーボードの2種類が用意された。

OSはCP/M-86、日本語MS-DOSおよび漢字286XENIX。当初、富士通はCP/M-86を本シリーズの標準OSとして採用したが、1985年7月に方針を転換してMS-DOSを標準OSにすることを発表した[2]

周辺機器(ハードディスクや拡張ボードを除く)はFM-11FM-7シリーズのものを流用できた。ソフトウェアはFM-11BS用F-BASIC V1.1上位互換のF-BASIC86 V2.0が標準で付属した。日本語CP/M-86はFM-11用CP/M-86より日本語処理機能を強化し、新たに文節変換やインライン変換、複数の登録辞書をサポートした。

1987年2月にアーキテクチャーを一新したFMRシリーズに置き換えられた。

発表年月 名称 型番 標準価格(円) メインCPU RAM(標準/最大) FDD HDD OS
1984/12 FM-16βFD MB25420 400,000 80186 8MHz 512KB/1MB 5インチ1MB x2 - CP/M-86(標準付属)、
MS-DOS(オプション)
FM-16βHD MB25425 725,000 80186 8MHz 512KB/1MB 5インチ1MB x1 10MB
1985/05 FM16βSD MB25410 325,000 80186 8MHz 256KB/768KB 5インチ1MB x2 -
1986/03 FM16βFDI FM16B-FD1 330,000 80186 8MHz 1MB 5インチ1MB x2 - CP/M-86
MS-DOS
286XENIX
(いずれもオプション)
FM16βFDII FM16B-FD2 380,000 80286 8MHz 1MB/4MB 5インチ1MB x2 -
FM16βHDI FM16B-HD1 605,000 80186 8MHz 1MB 5インチ1MB x1 10MB
FM16βHDII FM16B-FD2 655,000 80286 8MHz 1MB/3MB 5インチ1MB x1 10MB

脚注[編集]

  1. ^ 『日本経済新聞』 1984年12月4日朝刊、9面。
  2. ^ 小林紀興 『松下電器の果し状 : IBM・日本電気のパソコン独占を突きくずせ』 光文社、1989年、101頁。

参考文献[編集]

  • 「ASCII EXPRESS:FM-16β使用レポート」『月刊アスキー』 1985年1月号、アスキー、 156 - 161頁。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]