F・Marinos Sports Park 〜Tricolore Base Kurihama〜

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F・Marinos Sports Park
-Tricolore Base Kurihama-
施設情報
所在地 神奈川県横須賀市久里浜1丁目381番4
位置 北緯35度14分08秒 東経139度41分53秒 / 北緯35.23556度 東経139.69806度 / 35.23556; 139.69806座標: 北緯35度14分08秒 東経139度41分53秒 / 北緯35.23556度 東経139.69806度 / 35.23556; 139.69806
起工 2019年
開場 2023年
運用者 横浜マリノス (株)
グラウンド サッカーグラウンド2面 (天然芝)
フットサルコート (人工芝・ナイター照明あり)
ピッチサイズ 105×68m (天然芝2面)
使用チーム、大会
横浜F・マリノス
収容人員
約500席
アクセス
#アクセス

F・Marinos Sports Park 〜Tricolore Base Kurihama〜(エフ・マリノス スポーツパーク トリコロールベース・くりはま)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)・横浜F・マリノスの専用練習場。

沿革[編集]

横浜F・マリノスは2015年までは横浜市みなとみらい21地区にあった「マリノスタウン」を練習場として使用していたが[1]定期借地権の契約期間満了のため閉鎖され、その後は横浜市内のグラウンドを複数借り、クラブハウスを含めたクラブ専用の練習場がない状態が続いていた[1][2][注 1]

そこで、マリノスのもう一つのホームタウンである横須賀市が、久里浜1丁目公園(旧・くりはまみんなの公園)の敷地[3]2019年から改修し、天然芝のフルサイズ(105ⅿ×68ⅿ)、フットサルなどに利用できる人工芝各2面のグラウンド、約500人程度収容できる観覧用スタンド、トレーニング施設や会議室などを設けたクラブハウス(管理建物)など、総面積36,511 m2の練習グラウンドを建設した[4]。総事業費は64億円で、クラブが横須賀市へ支払う利用料は年間1億7000万円[1]

今回の整備に際しての基本協定書の契約内容は以下のとおりである[5]

  1. 横須賀市がグラウンドなどの用地を公園内に設置し、横浜マリノス(株)が基本構想・基本設計の内容を横須賀市に提供、その上で横須賀市が実施設計を行うものとする
  2. グラウンドは園路の一部などを除き、都市公園法に基づいた指定管理者制度に準じる形で、横浜マリノス(株)が20年間管理・運営する
  3. 天然芝グラウンドと人工芝グラウンドは市民にも開放する
  4. 横浜マリノス(株)はこの協定の目的達成のため、地域貢献や、サッカーの発展に努めるとともに、横須賀市もこの協定達成のために、クラブのPR活動や、市民の交流活動の支援に努める

横浜マリノス(株)代表取締役社長・中山昭宏は、「F・マリノスのトップチームの練習場としてだけでなく、公園のように開かれた場所として、町の人々が集い、スポーツを中心とした地域振興拠点となれるように」という思いから「Sports Park」の愛称を入れるとともに、「F・マリノスの選手が、この久里浜の基地で選手たちが最高の環境の下で練習できるようにという願いに加え、この練習場がマリノスの活動の土台になれるように、久里浜から地域の活力を創出できるようにという思いを込めた」として、「BASE」の愛称を入れたとしている[6]

今回のF・マリノスの練習場建設に際して、横須賀市は旧・くりはまみんなの公園の代替として、近接地に「久里浜1丁目第2公園」を新たに設置し、児童遊具、ビオトープ、展望デッキなどを設置(面積9,864 m2[3][7]した。

またこの練習場の建設に際して、横須賀市、横浜マリノス(株)、(一社)F・マリノススポーツクラブ、JR東日本(東日本旅客鉄道(株))[注 2]京浜急行電鉄(株)とともに、久里浜地区のスポーツレクリエーションの中心軸に置いた五社連携基本協定を結び、JR横須賀線久里浜駅および京急久里浜線京急久里浜駅からも近いことから、横須賀市道4688号線を「久里浜F・マリノス通り」[8]と命名し、この5団体の連携による共通ロゴを使用したり、F・マリノスをイメージした装飾、連携イベントなどを通して、スポーツを活用した街づくりも進めていくとしている[2]

2023年1月10日に、グラウンド1面とクラブハウスが完成。同日、オープニングセレモニーが行われたほか、同施設での練習を開始した[9][10]。なお、2面目のグラウンドは4月完成予定で、施設全体のグランドオープンは5月を予定していた[9][10]。その後、2面目の天然芝ピッチ、一般向けフットサルコートがほぼ完成[1]。これに伴い、6月5日からフットサルコート、会議室の一般利用開始が発表された[11]。またこれに合わせ、6月4日に施設プレオープンイベント『F・マリノススポーツパークKICK OFF DAY』を予定していた[11]

連携した街づくりの一環として、京急久里浜駅を「京急くりはマリン駅」と題して、車両の内外装もF・マリノス一色に変更した「F・マリノススポーツパーク号」を6月5日から8月6日まで期間限定で行った[12][13]

施設概要[編集]

  • 敷地面積:36,511 m2
  • サッカーグラウンド2面(天然芝・105×68m)[1]
  • フットサルコート(人工芝・ナイター照明あり)[1]
  • 観客席:約500席[1]
一般利用可能施設
  • 会議室A・B[1]
  • フットサルコート(25m×42m)[1]
  • レストラン「Kurihama Terrace」[1][11]

アクセス[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、横浜F・マリノスの公式ウェブサイトでは、専用の練習場を日産スタジアムに近接する新横浜公園日産フィールド小机(日産スタジアム補助競技場)、または同公園球技場と定めていた(練習場(横浜F・マリノス))。
  2. ^ ジェフユナイテッド市原・千葉の運営会社であるジェフユナイテッド(株)を古河電気工業(株)と合弁で筆頭出資

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 横浜F・マリノスに待望の新拠点、映画館のような部屋も, 日本経済新聞, (2023-5-7), https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH266290W3A420C2000000/ 2023年5月29日閲覧。 
  2. ^ a b 横浜F・マリノス、新練習場の名称決定! 来季から使用、横須賀市にJ1連覇目指す“ベース”完成(フットボールチャンネル)
  3. ^ a b 久里浜1丁目公園(旧くりはまみんなの公園)〈再整備工事中〉/横浜F・マリノス練習場の名称が「F・Marinos Sports Park ~Tricolore Base Kurihama~」に決定しました!(2022年12月26日)
  4. ^ 完成予想図
  5. ^ 久里浜1丁目公園整備に関する基本協定書の締結について
  6. ^ 添付資料
  7. ^ 計画平面図
  8. ^ 久里浜に『久里浜F・マリノス通り』が誕生します!
  9. ^ a b F・マリノスの「練習拠点」は久里浜に、グラウンド2面やクラブハウス整備, 新横浜新聞公式サイト, (2023-1-12), https://shin-yoko.net/2023/01/12/f_marinos2023/ 2023年1月29日閲覧。 
  10. ^ a b 横浜F・マリノス 久里浜からめざせJ1連覇 新練習場の部分供用開始, タウンニュース, (2023-1-13), https://www.townnews.co.jp/0501/2023/01/13/659753.html 2023年1月29日閲覧。 
  11. ^ a b c 6/4(日)F・マリノススポーツパーク KICK OFF DAY開催のお知らせ, 横浜F・マリノス公式サイト, (2023-5-27), https://www.f-marinos.com/news/event/5634 2023年5月29日閲覧。 
  12. ^ F・マリノススポーツパーク号の運行、京急久里浜駅の装飾で街がますますトリコロールに染まります”. 京急電鉄. 2023年6月6日閲覧。
  13. ^ 京急トレインジャック!”. 横浜F・マリノス. 2023年6月6日閲覧。