Echolink

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EchoLink
EcholinkScreenshot.png
Windows Vistaで起動中のEcholink.
開発元 Synergenics, LLC.
最新版 2.0.908 / 2007年5月5日
対応OS WindowsiPhone および Android
公式サイト http://www.echolink.org/
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EchoLink (エコーリンク)とは、アマチュア無線家のジョナサン・テイラー、コールサイン K1RFDによって開発された、インターネットを介しVoIP技術を利用するアマチュア無線のシステムである。

このシステムはアマチュア無線の世界規模の接続を可能とするもので、Skypeのような他のVoIPアプリケーションと同じ要素を持っているがアマチュア無線局の無線機に接続することができる特徴を持つ。

すべての利用するユーザは有効なコールサインを持っている必要があり、無線局免許状を提示(スキャナまたはデジタルカメラなどで鮮明に複写したものを提出)することによりユーザとして認証、登録される。QSLカードやコールブックの複写は受け付けられない。

使用方法[編集]

Echolink を利用するアマチュア無線家は次の2つのモードで運用することができる:

  • Single User Mode. (シングルユーザーモード)インターネットに接続されたコンピュータがあれば、そのコンピュータのマイクとスピーカを使いインターネット上にある他のコンピュータで起動しているEchoLinkへ(もしくはそれを経由して)相手局と交信できる。
  • Sysop Mode. (シスオペモード)インターネットに接続されたコンピュータとアマチュア無線機をインターフェースによって接続し、電波の届く範囲内に存在する他のアマチュア無線局がDTMF操作等により、世界中のEchoLink局に中継し接続することができる。EchoLinkの特徴である。

シスオペモードのEchoLink局の電波の届く範囲内であれば、EchoLinkソフトウェアやインターネットに接続できるコンピュータを持たないアマチュア無線家もEchoLinkネットワークを利用できる。シスオペモードで稼動するEchoLink局を既存のレピータに接続することもできるので、さらにアマチュア無線通信の可能性が広がる。

日本国内で利用するには[編集]

50、144、430、1200MHz帯でEchoLinkを利用する場合にはバンドプランに従いVoIP専用周波数に設定しなければならない。多くの無線局では混信防止のためトーンを付加しなければ接続できない。VoIP専用周波数ではEchoLinkのほかWIRES-II、eQSO、IRLPなどインターネットを介して音声等の伝送を行う通信が認められている。ただしインターネットを利用して遠隔操作を行い通信をする場合は、VoIP専用周波数で通信はできない。(VoIP禁止周波数で遠隔操作及び通信することは可)

バンド VoIP専用周波数 VoIP禁止周波数
50MHz帯 52.00 - 52.30MHz 51.00 - 52.00MHz
144MHz帯 144.50 - 144.60MHz 144.70 - 145.65MHz
430MHz帯 430.70 - 431.00MHz 431.40 - 431.90MHz
432.10 - 434.00MHz
  1200MHz帯     1294.60 - 1294.90MHz     1294.90 - 1295.80MHz  

EchoLinkと互換性のあるソフトウェア[編集]

マッキントッシュ(EchoMac)やリナックス(echoLinux or SvxLink/Qtel)で動作するEchoLinkと互換性のあるオープンソース のパッケージも利用可能であるが、平成19年2月現在、デスクトップのアプリケーションとしてはウィンドウズ版のオリジナルソフトウェアと比較すると機能に制限がある。

シスオペモードだけで運用するのであれば、Linux用のSvxLinkサーバは有効な選択肢である。SvxLinkは豊富な機能を持つこと、オープンソースであることから新しい機能を付加することも容易である。

EchoIRLPとはIRLPシステムにおいてIRLPノードがシスオペモードのEchoLinkとして稼動できるようにするためのアドオンである。

参考: EchoLink ソフトウェアはマイクロソフトのウィンドウズで動作するよう設計されているが、LinuxのいくつかのディストリビューションにおいてもWine[1]エミューレータを使い動作することが確認されている。Linuxの初心者は、Linux用のEchoLinkソフトウェアをインストールするよりも、比較的簡単にはじめる方法である。

スマートフォンで動作するEchoLink[編集]

2010年2月にアップルのiPhone、iPad、またはiPod Touchで動作するEchoLinkがiTunesストアでリリースされた。同年8月にはアンドロイドに対応したバージョンがアンドロイド・マーケットで公開されている。iOS、Androidの両バージョンともにEchoLinkのWindows版のオリジナル開発者である、J.テイラー氏(K1RFD)により作成された。

他のインターネットを使ったアマチュア無線[編集]

参考文献[編集]

  • The EchoLink help file, from v 2.0.908 of the software
  1. ^ Echolink reference on the Wine Database” (29 February 2010). 29 February 2010閲覧。

外部リンク[編集]