EL/M-2032

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EL/M-2032
種別 パルスドップラー・レーダー
目的 火器管制
開発・運用史
開発国 イスラエルの旗 イスラエル
送信機
形式 進行波管(TWT
周波数 Xバンド
アンテナ
形式 プレーナアレイ・アンテナ
素子 スロットアンテナ
直径・寸法 30-75 cm
探知性能
探知距離
  • 対空:80海里 (150 km)
  • ルックアップ:35–55海里 (65–102km)
  • ルックダウン:30–45海里 (56–83km)
  • 対地:80海里 (150 km)
  • 対水上:160海里 (300 km)
その他諸元
重量 70-100 kg
電源 2-2.5 kVA

EL/M-2032は、イスラエルエルタ・システムズ英語版社が開発したレーダー。主として戦闘機火器管制レーダーとして用いられる。

概要[編集]

EL/M-2032は、エルタ社の親会社にあたるイスラエル・エアクラフト・インダストリーズ(IAI)社のラビ戦闘機と組み合わせるための火器管制レーダーとして開発されていたEL/M-2035をもとに、小型・軽量化などの改良を施したものである。

ラビ戦闘機は、多くの面でアメリカF-16戦闘機に影響を受けていたことから、EL/M-2035も、同機が搭載するAN/APG-68と類似した規模・性能で開発されている。ラビ戦闘機の開発計画は財政上の問題に直面し、1987年に中止されたものの、EL/M-2035はEL/M-2032と名前を変え、開発が継続されることとなった。

レーダー方式はパルスドップラー・レーダー送信機としては進行波管(TWT)が採用されている。多彩な動作モードを備え、空対空用途では、捜索間測距(RWS)、単一目標追尾(STT)、二重目標追尾(DTT)、捜索中追尾TWS)、空戦(ACM)など、空対地ではグランド・マッピングおよび高解像マッピング、空対地距離測定などがある。なお、機内データ・バスとしては、NATOの新しい標準規格であるMIL-STD-1553B英語版に対応している。

ベースのEL/M-2035は、ラビの鋭くとがったレドームに収容できるよう、きわめてコンパクトに設計されていた。EL/M-2032においてもこの特性を受け継いだことから、本機は様々な航空機に適合化することができ、このおかげで、本来搭載されるべきラビの開発計画が頓挫したのちも、市場で競争力を保つことができた。IAI社は、F-4F-5MiG-21など、多くの第2第3世代ジェット戦闘機の近代化計画を手掛けたが、EL/M-2032はこれらの計画において、アビオニクス近代化の要として搭載されることとなった。

IAI社は、独自開発の空対空ミサイルとして、中距離用のダービー、短距離用のパイソンを有しており、EL/M-2032は、これらのミサイルを組み合わせることで、非常に優秀な空中武器システムを構築することができる。これは、AN/APG-68AIM-120 AMRAAMなど、新しい戦闘機用レーダーや空対空ミサイルの売却をアメリカが許可しない国々にとって非常に魅力的な選択肢である。

搭載機[編集]

  • A-4近代化改修機

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Israel Kicks Off Program to Improve Its F-16s and F-15s
  2. ^ http://www.defesaaereanaval.com.br/exclusivo-programa-de-modernizacao-dos-cacas-af-11a-da-marinha-do-brasil/

外部リンク[編集]

関連項目[編集]