Dr.エッグマンのミーンビーンマシーン

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ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン
Dr. Robotnik's Mean Bean Machine
ジャンル 落ち物パズルゲーム
対応機種 アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗韓国の旗メガドライブ/ジェネシス(MD)
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗ゲームギア(GG)
欧州連合の旗セガ・マスターシステム(SMS)
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗Wii バーチャルコンソール(VC)
Microsoft WindowsSteam
開発元 コンパイル
発売元 セガ
人数 1 - 2人
メディア ROMカートリッジ
発売日 MD: アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1993年11月 / 韓国の旗1994年1月10日
GG: アメリカ合衆国の旗1993年12月 / 欧州連合の旗1994年1月
SMS: 欧州連合の旗1994年7月26日
VC: アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗2006年12月11日
Steam:2010年9月14日
その他 日本の旗日本ではオムニバス作品の一部として発売(#移植の節を参照)。
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ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン』 (原題:Dr. Robotnik's Mean Bean Machine,欧州並びに英国での別題:Dr. Robotnik and His Mean Bean Machine ) は、1993年セガより北米および欧州で発売された落ち物パズルで、ソニックシリーズのキャラクターに差し替えた『ぷよぷよ』の日本国外向けバージョンにあたる[1][2]

開発は旧・コンパイル。2000年以降、日本国内でも本作を収録したオムニバス作品が複数発売されている。

ぷよぷよとの相違点[編集]

本作のシステムはメガドライブ版およびゲームギア版の初代『ぷよぷよ』を基にしている一方、世界観やキャラクターの設定は1993年にアメリカで放映されたアニメ『Adventures of Sonic the Hedgehog』を基にしている[3]。ただし、主人公はソニックではなく、ロボトニックがビーンを改造して作ったロボットの1体「ハズビーン(Has Bean)」となっている[4] 。彼は原作『ぷよぷよ』のマスコットキャラクターのカーバンクルに相当し、元は村の陽気なビーンのひとりだったが、既にロボトニックの手でロボットに改造されてしまったという設定になっている。 本作の筋書きは、悪の科学者ドクター・ロボトニックドクター・エッグマンの別名)が惑星モビウスを支配するため、モビウスのビーンヴィル村の住民であるビーン達(、本作でのぷよぷよ)を大量に誘拐し、ミーンビーン・スチーミング・マシーンでどんどんロボットに改造しようとする。主人公はその計画を阻止するため、ロボトニック一味のロボット軍団と闘いながら、改造マシーンに送り込まれるビーン達を大量に逃がして救出し、ロボトニックの野望を打ち砕く、というものである。

シナリオモードは、『ぷよぷよ』での「ひとりでぷよぷよ」とは異なりステージ選択や練習ステージが無く、全13ステージとなっている。その代わりにパスワード制を採用しており、コンピュータ戦で勝利した時に出現するパスワード(4つのビーンズを並べたもの)を入力することで続きからプレイが可能となる。このパスワードは、4種類の難易度設定によってそれぞれ異なる物が、ステージ2から13までの分で合計48パターン存在し、この他に特殊な効果を起こすパスワードも数種類存在する。

音楽の多くは独自のものが使われているが、『ぷよぷよ』のアレンジ楽曲も一部使用されている(ただし、使用される局面は原作と異なっている)。

ゲームギア版[編集]

本作のゲームギア版は、日本のゲームギア版『ぷよぷよ』に準じた仕様になっており、メガドライブ版にはなかった通信対戦の「GEAR TO GEAR MODE」と、「なぞなぞぷよぷよ」にあたる「PUZZLE MODE」が収録されている。会話デモは無く、ビーンの形状も全て同じグミのような形状になっている。

ステージ[編集]

  1. Arms
  2. Frankly
  3. Humpty
  4. Coconuts
  5. Davy Sprocket
  6. Skweel
  7. Dynamight
  8. Grounder
  9. Spike
  10. Sir F-Fuzzy Logik
  11. Dragon Breath
  12. Scratch
  13. Dr. Robotnik

開発[編集]

当初、セガは『ぷよぷよ』を欧米でも発売したいと考えていたが、『魔導物語』を由来とする『ぷよぷよ』の二頭身の女の子キャラクターが、当時欧米で受け入れられなかったため、キャラクターが差し替えられたうえで発売された経緯がある[5]。 本作と同様に、キャラクターを差し替えて日本国外向けに発売されたものとしては、スーパーファミコン版『す〜ぱ〜ぷよぷよ』のキャラクターを星のカービィシリーズのキャラクターに差し替えた『Kirby's Avalanche』および『Kirby's Ghost Trap』がある。

本作は北米および欧州において1993年11月にGENESIS(メガドライブ)用ソフトとして発売された後、 ゲームギア版が北米で1993年12月および欧州で1994年1月に、 セガ・マスターシステム版が欧州のみ1994年7月26日に発売された。

後年、日本国内でも様々なソフトに本作が収録され、『ソニック メガコレクション』へ収録された際に邦題を『Dr.エッグマンのミーンビーンマシーン』(または『ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン』)と名づけられた。欧米ではWiiバーチャルコンソールでも、メガドライブ版が2006年12月11日より800Wiiポイントで配信されている(日本では同月、代わりにメガドライブ版『ぷよぷよ』が配信された)。2010年9月14日にはSteamでのネットワーク配信販売も開始された(Windows XP以上対応)。

移植[編集]

ここでは日本国内で発売された物を記載する。いずれも英語版がそのまま移植されており、日本語表示には対応していない。

メガドライブ版を収録
ゲームギア版を収録
  • ソニックアドベンチャーDX(2003年6月19日、ニンテンドーゲームキューブ、Windows用)
  • ソニック メガコレクションプラス(2004年12月9日、PlayStation 2、Xbox用)

なお、日本では発売されていないが、欧州や北米では『Sonic Compilation』(1995年、メガドライブ用)や『Sonic's Ultimate Genesis Collection』(2009年、Xbox 360、PS3用)などにもメガドライブ版が収録されている。

評価[編集]

評価
集計結果
媒体 結果
GameRankings 75%[6]
レビュー結果
媒体 結果
Computer and Video Games 90%[7]
Eurogamer 4/5stars[1]
GameSpot 6.3/10[8]
IGN 7.5/10[9]
NintendoLife 6/10 (Mega Drive)[10]
7/10 (ゲームギア版)[11]
Nintendo World Report 8/10 (ゲームギア版)[12]
Mega 90%[13]
Jeuxvideo.com 15/20[14]
Gamezebo 3/5stars[15]
Joypad 87%[16]

本作は、発売時から好評を得、GameRankingsの全5レビューの平均点は75%だった[6]

批評家はシステムの多面性を評価した一方、難易度やパズルゲームソフトの乱発に対しては否定的だった。 Megaのアンディ・ダイアーは、本作のコンセプトが単純であり、物足りないところが見受けられるという評価を下した[13]IGNのルーカス・トーマスはビーンたちを並べるのが楽しかったと述べつつも、本来のゲームデザインは2人対戦を想定したものではないかと推測を述べた[9]

NintendoLifeのダミアン・マクファランは本作のメガドライブ版について、前述のトーマス同様に本来のゲームデザインは2人対戦を想定したものではないかと推測を述べ、一人で遊ぶ分にはすぐに飽きてしまうが、試みとしては正当なものだったと述べている[10]

前述の意見とは対照的な評価を下したのはGamezeboのアンドリュー・ウェブスターであり、パスワード制を採用した結果ゲームが難しくなってしまったと批判的な見解を示している[15]GameSpotのアーロン・トーマスは、インターネット上で『ぷよぷよ』のクローンゲームがただで手に入るためお勧めできる作品ではないとしつつも、本作の基本システムやゲームモードの多様さ、難易度が段階的に上がる点に対しては肯定的な評価を下した[8]

Jeuxvideo.comではあるレビュワーが「豆をくっつけて消すというコンセプトは目新しいものではないが落ち物好きを満足させられる」と述べ、本作のオリジナリティに疑問を示した[14]Computer and Video Gamesのアマンダ・ティッピングは本作はテトリス同様中毒性があって頭を使う作品であり、テトリスとは対照的にカラフルで気に入っていると述べた[7]

ゲームギア版に対しては好意的な評価が寄せられた。NintendoLifeのRon DelVillanoは3DS向けに移植されたゲームギア版の記事の中で、モードの多様さを評した一方、ゲームの音楽が多様性に欠けるとした。DelVillanoはゲームギア版のグラフィックが記事を執筆した2013年の時点では未熟に見えるものの、パズルゲームにそこまで派手なビジュアルは不要であるとしている[11] Joypadのレビュワーの中にもDelVillanoと同様の意見を持つ者がおり、「パズルゲームとして見た場合はふつうなのはわかるが、本作のグラフィックは楽しさを感じるようなものではないが」という評価を下した[16]。 Nintendo World ReportのNeal Ronaghanはゲームギア版はハマりやすく、パズルを中心としたシステムを楽しむことはできるが、ゲームギアというハードウェアの制約によって楽しみが減っていると評した[12]

脚注[編集]

  1. ^ a b Virtual Console: SEGA Mega Drive” (en-UK). Eurogamer Network. p. 2 (2007年1月23日). 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月10日閲覧。
  2. ^ Hardcore Gaming 101: Puyo Puyo”. Hardcore Gaming 101. 2012年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月11日閲覧。
  3. ^ Electronic Gaming Monthly staff 1993, p. 256.
  4. ^ Compile 1993, p. 13.
  5. ^ 電波新聞社『ALL ABOUT ぷよぷよ通』スタッフインタビュー、p.143 より。
  6. ^ a b Dr. Robotnik's Mean Bean Machine aggregate score”. GameRankings. CBS Interactive. 2016年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月12日閲覧。
  7. ^ a b Tipping 1993, p. 93.
  8. ^ a b Thomas, Aaron (2007年1月9日). “Dr. Robotnik's Mean Bean Machine Review”. GameSpot. CBS Interactive. 2016年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月9日閲覧。
  9. ^ a b Thomas, Lucas (2006年12月11日). “Dr. Robotnik's Mean Bean Machine review – The Genesis take on the classic puzzler, Puyo Puyo”. IGN. Ziff Davis. 2015年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月9日閲覧。
  10. ^ a b McFerran, Damien (2006年12月12日). “Review: Dr Robotnik's Mean Bean Machine (MD)”. Nintendolife. 2015年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月12日閲覧。
  11. ^ a b DelVillano, Ron (2013年1月18日). “Review: Dr Robotnik's Mean Bean Machine (3DS eShop / Game Gear)”. Nintendolife. 2017年5月12日閲覧。
  12. ^ a b Ronaghan, Neal (2013年6月18日). “Dr. Robotnik's Mean Bean Machine”. Nintendo World Report. 2017年5月12日閲覧。
  13. ^ a b Dyer 1994, p. 49.
  14. ^ a b Test Dr. Robotnik's Mean Bean Machine sur MD” (French). Webedia (2011年1月21日). 2012年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月10日閲覧。
  15. ^ a b Dr. Robotnik's Mean Bean Machine Review”. Gamezebo (2010年10月8日). 2017年2月10日閲覧。
  16. ^ a b Joypad staff 1994, p. 109.

参考文献[編集]

  • Compile (1993). Dr. Robotnik's Mean Bean Machine instruction manual (US Genesis). Sega. pp. 1–19. 
  • Dyer, Andy (January 1994). “Dr. Robotnik's Mean Bean Machine review”. Mega (Maverick Magazines) (16): 48–49. 
  • Joypad staff (28 February 1994). “Dr Robotnik's Mean Bean Machine review (Game Gear)” (French). Joypad (Yellow Media) (28): 109. 
  • Electronic Gaming Monthly staff (November 1993). “Preview: The Mean Beans of Robotnik's Machine”. Electronic Gaming Monthly (Future plc) (52): 256. 
  • Tipping, Amanda (November 1993). “Dr. Robotnik's Mean Bean Machine review”. Computer and Video Games (Future plc) (146): 93. http://retrocdn.net/images/6/63/CVG_UK_146.pdf 2017年2月10日閲覧。. 

外部リンク[編集]