DigitalLoca

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DigitalLoca
開発元 ネットディメンション
最新版
対応OS Windows
サポート状況 販売終了[2]
種別 3DCGソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
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MatrixEngine Studio
開発元 Clouds (イーフロー子会社)
種別 3DCGソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
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DigitalLoca (デジタルロケ)は、国産のWeb3D向け統合3DCGソフトウェアの一つであった。モデリングからオーサリングまで対応していた[3][4]。業務用としてMatrixEngineSDK (現MatrixEngine Studio)も存在する[5]。また、MatrixEngineSDK及びDigitalLoca4U用アドオンとして、iPhoneアプリ向けにオーサリング可能なMatrixEngine Mobile Kit (MeM Kit)も存在した[5]

セルシスのアニメーション制作ソフトRETAS STUDIOには、DigitalLoca 3 for Stylosが付属していた[6]

MatrixEngine[編集]

MatrixEngineはネットディメンションの開発していたWeb3Dプラグインの一つであり、DigitalLocaはMatrixEngineへのオーサリングに対応していた。現在、MatrixEngineはClouds社へと引き継がれ、スマートフォンアプリやHTML5へのオーサリングに対応している。

歴史[編集]

  • 1998年頃、ヒューマンによりDigital Locaがリリースされた。簡易版としてDigital Loca Liteも存在した[7][8][9]
  • 1999年11月 ヒューマンが破産し[10]、その後、デジタルロケ社がDigitalLocaを引き継いだ。
  • 2001年1月1日、ネットディメンションによりWeb3DプラグインのMatrixEngineがリリースされた[11]
  • 2001年8月 DigitalLocaの業務がデジタルロケ社からネットディメンションへと移管され、同時にライセンス方式の変更も行われた[11]
  • 2002年4月 DigitalLoca 3が発売された[4]
  • 2007年4月 ネットディメンションがセルシスと提携[12]
  • 2008年7月 DigitalLoca 3 for Stylos HDをバンドルするSTYLOS HD 2.4がセルシスによりリリースされた[13]
  • 2008年12月19日 DigitalLoca 3 for StylosをバンドルするRETAS STUDIOがセルシスによりリリースされた。
  • 2008年12月25日 DigitalLoca 4U (DL4U)がベクターにおいて発売された。
  • 2009年12月 MatrixEngineSDK及びDigitalLoca4U用アドオンとして、MatrixEngine Mobile Kit (MeM Kit)が発売された[5]
  • 2013年2月 HTML5向けのMatrixEngine for JavaScriptがリリースされた[14]
  • 2013年3月31日 DigitalLoca4U及びMatrixEngine Mobile Kitの販売が終了された[2]
  • 2013年10月 MatrixEngineがネットディメンションからCloudsへと譲渡された。
  • 2014年10月 イーフローがCloudsを子会社化[15]

出典[編集]

  1. ^ a b 各種アップデータ ネットディメンション
  2. ^ a b お客様へのお知らせ ネットディメンション
  3. ^ オールインワンのWeb3D制作環境「DigitalLoca」v3.0 窓の杜 2002年5月27日
  4. ^ a b ネットディメンション、「DigitalLoca(デジタルロケ) ver.3」を発表 マイナビ 2002年4月15日
  5. ^ a b c ネットディメンション、iPhone用3Dアプリ開発ツール「MatrixEngine Mobile Kit 」を発売 ITmedia 2009年12月22日
  6. ^ 読み込み・変更 セルシス
  7. ^ 『ASCII 1998年12月号』 アスキー・メディアワークス 1998年12月
  8. ^ マイコンBASICマガジン 1999年2月号』 電波新聞社 1999年
  9. ^ マイコンBASICマガジン 1999年3月号』 電波新聞社 1999年
  10. ^ 特別企画:和議申請企業の倒産動向調査 99年度の和議申請件数172件、5年ぶりに前年度比減少 帝国データバンク 2000年4月14日
  11. ^ a b DigitalLocaライセンス販売方式の変更と新バージョン開発決定のお知らせ ネットディメンション 2001年8月
  12. ^ セルシスとネットディメンション、アニメ・マンガ分野における 3D の活用に向け提携 セルシス 2007年4月24日
  13. ^ アニメーター用作画ツール『STYLOS HD』が 3D に対応し、2D と 3D の融合したアニメ制作の効率化を実現 セルシス 2008年7月17日
  14. ^ 「TIZEN」「Firefox OS」に対応したHTML5アプリ制作ソリューション【MatrixEngine for JavaScript】をリリース ネオス 2013年2月27日
  15. ^ イーフロー、3D描画エンジン 『MatrixEngine』を持つクラウズの過半数の株式を取得して子会社化 RBB TODAY 2014年10月7日

外部リンク[編集]