Debian GNU/Hurd

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Debian GNU/Hurd
Debian GNU/HurdのXfce
開発者 Debian Project
OSの系統 GNU
開発状況 開発中
最新安定版 10.0 / 2021年8月14日 (2年前) (2021-08-14)
プラットフォーム i386
カーネル種別 マイクロカーネル
ユーザランド GNU
ウェブサイト https://www.debian.org/ports/hurd/index.ja.html
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Debian GNU/Hurdのコンソール画面

Debian GNU/Hurd(デビアン・グニュー・ハード)は、Debian GNU/LinuxLinuxカーネル部分を、GNU Hurdカーネルに置き換えたシステムである。

歴史[編集]

Debian GNU/Hurd の開発は、1998年に開始された[1]。長年に渡って開発が続けられているが、現在のところ正式なリリースには至っておらず、2010年1月時点でのDebian GNU/Linuxに対するソフトウェアパッケージ移植率は69%以上となっている[2]。Debianの利用者の圧倒的多数は、Debian GNU/HurdではなくDebian GNU/Linuxを利用している。Debian GNU/Hurdの開発が遅れている原因のひとつに、GNU Hurd自体がまだ開発中であり、製品として使用できる状態になっていないことが挙げられる。

その後、2019年の段階で、Debian GNU/Hurdはいくつかの機能が欠けている。オペレーティングシステム (OS) はi386のみに提供されており、ext2ファイルシステムを使っている。また、DHCPは動作しない。ロードマップはext4ファイルシステムへのミグレートの計画がある。DHCPを使おうとすると、マシンはブートの途中で停止してしまう。

Debian GNU/Hurdは、インストールCD(公式のDebian installerが走る)や、既に利用可能な形の仮想ディスクイメージ(Live CD、Live USBなど)の形で配布されている。CDはIA-32アーキテクチャを利用しており、これはIA-32とx86-64PCでのシステムの利用を可能としている。

2021年現在のDebian GNU/Hurdのバージョン、Debian GNU/Hurd 2021であり、これは2021年8月に公開されたものである[3]

脚注[編集]

  1. ^ "debian-hurd@lists.debian.org is up!" (Mailing list). 2009年9月10日閲覧
  2. ^ Debian Buildd stats page” (2010年1月17日). 2011年2月14日閲覧。
  3. ^ 2021-08-14-debian gnu hurd 2021”. www.gnu.org. 2022年1月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]