DJI (会社)

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DJI
DJI Innovations logo.svg
WMCH Drone.jpg
主力製品 Phantom
略称 ディー・ジェイ・アイ
本社所在地 中華人民共和国の旗 中国
広東省深圳市南山区高新南四道18号創維半導体設計大厦西座14層
設立 2005年
事業内容 エレクトロニクス電子部品
代表者 汪滔
外部リンク https://www.dji.com/ja/
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DJI(ディー・ジェイ・アイ、中国語: 大疆创新科技有限公司=大疆創新科技有限公司、英語: Da-Jiang Innovations Science and Technology Co., Ltd.)は中国広東省深圳にある会社で、民生用ドローンマルチコプター)およびその関連機器の製造会社である[1][2][3]

概要[編集]

2005年、香港科技大学を卒業した汪滔("Frank" Wang Tao)らによって創業。

2006年、最初の製品を発売[4][5]

2015年、世界シェアの7割超を占める商用ドローン業界の最大手となった[6][7]

2015年1月、アメリカ合衆国ホワイトハウスでDJIのドローンが侵入していたことが話題になり、後に泥酔したシークレットサービス職員によるものとわかり[8]、アメリカのドローン規制に影響を与えた[9]

2015年4月、日本首相官邸無人機落下事件でDJIのドローンが使われた際は皇居周辺と総理大臣官邸をGPSで飛行禁止空域にする対応を行った[10]。同事件を受けてドローン規制法が整備され、警視庁はDJIのドローンをベースにドローンを捕獲する無人航空機対処部隊(IDT)を発足させた[11]

2015年7月、日本企業と初の業務提携をプロドローンと交わした[12]

2015年12月20日、深圳市に旗艦店をオープンさせた[13]

2016年10月、日本初となる正式販売店を新宿に開設した[14]

2017年1月、スウェーデンのカメラメーカー、ハッセルブラッドを買収した[15]

2017年2月、DJIとして初のエンタープライズ向け業務用ドローンの「マトリス200」を発売することを発表[16]

2017年4月、DJIのドローンが中東テロ組織ISILに利用[17][18][19]されてることを受け、イラクシリアの紛争地帯をGPSで飛行禁止空域にする措置を行った[20][21]。DJIの民生用ドローンは安価で手に入ることから中東では非正規武装勢力による爆発物の投下などへの使用が報じられることも多いが[22]、軍用ドローンで先端技術を持つイスラエルでも正規軍の国防軍はDJI製品を大量に導入しており[23][24]暴動鎮圧目的での催涙弾の投下にも利用されている[25]

2017年8月、アメリカ合衆国陸軍は陸軍内部で最も広く使われてるDJIのドローンの使用をサイバーセキュリティにおける安全保障上の懸念から中止させた[26][27]。ただし、アメリカ合衆国海兵隊の使用例も報告されるなど米軍全体での全面禁止には至ってない[22]。また、同年8月にシェアを競ってきたアメリカ合衆国のドローン最大手、3Dロボティクス英語版はDJIのドローンにソフトウェアを提供するパートナーシップを発表した[28]

2017年10月、日本のダンデライオンアニメーションスタジオGONZOと共同制作したテレビアニメROBOMASTERS THE ANIMATED SERIESが放送された[29]

2018年5月、マイクロソフト人工知能機械学習の技術をDJIのドローンに活用する戦略的なパートナーシップを結んだ[30]

2018年6月、アメリカの警察用ボディカメラ英語版メーカー、アクソン法執行機関向けのドローン販売で独占的なパートナーシップを結んだ[31][32][33]アメリカ合衆国の警察ではDJIのドローンは自動識別や自動追跡が可能で高倍率ズームカメラを持つことから好まれ[34]、2018年時点で公共安全機関の保有するドローン910機のうちDJIのドローンは523機でトップシェアを占め[35]、ドローンの採用で市民に物議を醸したロサンゼルス市警察でも4機のDJIのドローンを導入[36]してSWATが突入する際に初めて使用し[37]、全米最大の警察組織であるニューヨーク市警察も14機のDJIのドローンを採用するも市の審議会からはプライバシーの問題を懸念する声もあった[38]。アメリカと国境を接する隣国メキシコエンセナーダでは警察が1機のDJIのドローンを配備したところ犯罪率を10%低下させて治安対策上の有効性が実証されている[39]

2018年11月、カリフォルニア州史上最悪の山火事キャンプ・ファイア英語版の発生で州災害対策本部が米国史上最大のドローンの緊急出動を行う事態となり、活動に協力したDJIのドローンが使用された[40][41]

2019年1月、調達部門の社員45人が部品の価格を不正操作して巨額の横領に関わったとして10億元(約160億円)規模の損失を計上した[42][43]

主力製品類[編集]

ドローン[編集]

  • Phantom
  • Inspire
  • Spreading Wings
  • Mavic
  • Matrice
  • Spark
  • Tello(インテル、Ryze社との共同開発)

ハンドヘルドジンバルシステム[編集]

  • Ronin
  • Osmo

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 民生用ドローン:有望な市場に打って出た中国企業(Economist 2015.04.11.) (英語)
  2. ^ 無人機市場を引っかき回す中国企業DJI(Wall Street Journal 2014.11.11.)
  3. ^ 日本でも
  4. ^ 深圳市大疆創新科技有限公司(百度百科) (中国語)
  5. ^ DJI創業者の汪滔に聞く(2015年5月) (中国語)
  6. ^ “中国DJIが世界のドローン市場で圧倒的シェアを占める理由”. CNET. (2015年7月13日). https://japan.cnet.com/article/35067128/ 
  7. ^ ドローン製造世界最大手は中国企業、世界シェアは70%に―海外メディア”. Record China. 2015年7月27日閲覧。
  8. ^ “ホワイトハウスにドローンを墜落させたのは酔っ払ったシークレットサービスだったことが判明、その後の対応の数々は”. GIGAZINE. (2015年1月29日). http://gigazine.net/news/20150129-drone-crashed-to-white-house/ 2017年12月5日閲覧。 
  9. ^ DOT and FAA Propose New Rules for Small Unmanned Aircraft Systems”. Federal Aviation Administration (2015年2月15日). 2019年3月10日閲覧。
  10. ^ DJI japanが「総理官邸」「皇居周辺」をドローンの飛行禁止区域に GPSを使ったシステムで管理”. ITmedia. 2015年10月19日閲覧。
  11. ^ This is how the Tokyo police plan on catching rogue drones”. Geek.com (2015年12月15日). 2019年4月14日閲覧。
  12. ^ プロドローンとDJIが産業用ドローン研究開発で協業。新型産業用ドローンの市場投入を準備中〜DJI社、国内企業と初業務提携を交わす〜”. PRTimes. 2019年1月27日閲覧。
  13. ^ DJI初の旗艦店、中国・深センにオープン”. DJI. 2015年12月23日閲覧。
  14. ^ 国内初! ドローン最大手DJIの公式店舗「DJI Store」が新宿に29日オープン”. sorae.jp. 2016年10月31日閲覧。
  15. ^ “DJIがスェーデンの名門カメラ・メーカー、ハッセルブラッドを買収”. TechCrunch. (2017年1月6日). https://jp.techcrunch.com/2017/01/06/20170105dji-acquires-hasselblad-the-iconic-swedish-camera-company/ 2018年12月7日閲覧。 
  16. ^ DJI、初の大企業向け製品で業務用ドローンに賭ける』 2017年2月27日 Onebox News
  17. ^ Iraqi police build quadcopter “bomber” with DJI drone and badminton supplies”. Ars Technica (2017年2月25日). 2017年4月30日閲覧。
  18. ^ ISIS Is Now Using Hobby Drones to Kill People”. ギズモード (2016年10月11日). 2017年4月30日閲覧。
  19. ^ ISIS is using DJI Phantom drones to drop bombs over Mosul”. Geektime (2017年1月15日). 2017年4月30日閲覧。
  20. ^ DJI GeoFences Parts of Iraq and Syria After Isis Attacks”. Dronelife (2017年4月27日). 2017年4月30日閲覧。
  21. ^ DJI adds much of Iraq and Syria to its list of no-fly zones for its drones”. TechCrunch (2017年4月26日). 2017年4月30日閲覧。
  22. ^ a b The U.S. military shouldn't use commercial drones”. Slate (2017年8月16日). 2017年12月10日閲覧。
  23. ^ IDF to continue using drones that US army deemed unsafe”. エルサレム・ポスト (2017年8月6日). 2017年12月10日閲覧。
  24. ^ WATCH: THE NEW DRONE EVERY IDF OFFICER WANTS IN THE BATTLEFIELD”. エルサレム・ポスト (2017年6月4日). 2019年1月7日閲覧。
  25. ^ First ISIS, then Iraq, now Israel: IDF Use of Commercial Drones”. bellingcat (2018年6月18日). 2019年1月7日閲覧。
  26. ^ US Army calls for units to discontinue use of DJI equipment sUAS News. 4 August 2017
  27. ^ US Army halts use of Chinese-made drones over cyber concerns”. ロイター (2017年8月4日). 2017年10月8日閲覧。
  28. ^ “America’s top drone company couldn’t beat China’s DJI, so now they’re partners”. QUARTZ. (2017年8月2日). https://qz.com/1042831/americas-top-drone-company-couldnt-beat-chinas-dji-so-now-theyre-partners/ 2018年12月8日閲覧。 
  29. ^ Robomasters:The Animated Series
  30. ^ “MicrosoftとDJIが「Azure IoT Edge」で提携、Windows 10向けドローンSDKも”. ITmedia. (2018年5月8日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/08/news059.html 2019年1月27日閲覧。 
  31. ^ “警察のSF感は加速する一方。DJIがテーザー銃のAxonと連携して警察用ドローン販売へ”. ギズモード. (2018年6月7日). https://www.gizmodo.jp/2018/06/dji-axon-teaming-up-cop-drones.html 2018年12月7日閲覧。 
  32. ^ “The Next Frontier of Police Surveillance Is Drones”. Slate. (2018年6月7日). https://slate.com/technology/2018/06/axon-and-dji-are-teaming-up-to-make-surveillance-drones-and-the-possibilities-are-frightening.html 2019年3月3日閲覧。 
  33. ^ “DJI And Axon Announce Drone Partnership To Strengthen Law Enforcement Tools For Public Safety”. DJI. (2018年6月5日). https://www.dji.com/newsroom/news/dji-axon-air-drone-partnership-public-safety-law-enforcement 2019年3月3日閲覧。 
  34. ^ “These Police Drones are Watching You”. POGO. (2018年9月25日). https://www.pogo.org/analysis/2018/09/these-police-drones-are-watching-you/ 2019年1月8日閲覧。 
  35. ^ 消防用ドローンが急成長、「DJI一強」を覆す方法はあるのか?”. ビジネス+IT (2018年8月15日). 2018年12月7日閲覧。
  36. ^ “LAPD takes another step toward deploying drones in controversial yearlong test”. ロサンゼルス・タイムズ. (2018年1月9日). https://www.latimes.com/local/lanow/la-me-ln-lapd-drone-money-20180109-story.html 2019年3月11日閲覧。 
  37. ^ “LAPD deploys controversial drone for the first time”. ロサンゼルス・タイムズ. (2019年1月15日). https://www.latimes.com/local/lanow/la-me-lapd-drone-20190115-story.html 2019年3月10日閲覧。 
  38. ^ “ニューヨーク市警察、14機のドローンを配備。しかしお偉いさんから疑念の声が…”. ギズモード. (2018年12月7日). https://www.gizmodo.jp/2018/12/the-nypd-now-has-a-fleet-of-drones-for-tactical-operations.html 2018年12月7日閲覧。 
  39. ^ “たった1機のドローン導入で、強盗発生率は30パーセント低下する:メキシコの警察が実証”. WIRED. (2018年6月23日). https://wired.jp/2018/06/23/ensenada-mexico-police-drone/ 2019年4月12日閲覧。 
  40. ^ “のぞき見だけじゃない。ドローンの善行の数々”. ギズモード. (2019年1月30日). https://www.gizmodo.jp/2019/01/good-drone.html 2019年4月12日閲覧。 
  41. ^ “15 drone teams deployed after Camp Fire in Paradise, CA”. DroneDJ. (2018年11月19日). https://dronedj.com/2018/11/19/15-drone-teams-deployed-camp-fire-paradise/ 2019年4月12日閲覧。 
  42. ^ “【電子版】中国DJI、従業員詐欺で160億円損失 部品価格を不正操作”. 日本工業新聞. (2019年1月29日). https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00503331 2019年4月12日閲覧。 
  43. ^ “DJI、部品調達などで不正 損失160億円超見込み”. 日本経済新聞. (2019年1月21日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40269110R20C19A1FFE000/ 2019年4月12日閲覧。 

外部リンク[編集]